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改めて、総合的な教育改革の推進に向けて―学部教育について―(濱田委員提出資料 その3)

平成24年4月10日
総長

 東京大学においては、「世界的視野をもった市民的エリート」(東京大学憲章)のより効果的な育成を目指して、着実に教育改革をすすめてきました。このたびの入学時期の在り方をめぐる活発な議論が明らかにしたのは、日本の社会・経済の将来に対する危機感の高まりとグローバル化の急速な進行の中で、まさしくこうした市民的エリートが社会から切迫感をもって求められていること、しかも、大学人も同様の思いを持って真剣にこれに応えようとする意思を有していること、です。このような社会の期待と思いを共にした大学人の責任感を、すみやかに具体的な形にしていくことが求められていると考えています。

 入学時期の在り方というテーマは、学生を「よりグローバルに、よりタフに」育てるために、さまざまな教育課題を大学が社会とともに根本から見直す契機と視点を提供しています。日本社会の現状をみると残された時間は乏しく、東京大学が目指す総合的な教育改革に向け、その一環をなす入学時期をめぐる検討をさらに深めることと併せて、改めて各方面における教育改革の動きを同様に強めていく必要があります。

 学部教育についても、すでにさまざまな検討がなされつつあり、理念においても仕組みにおいても相互に関連し合うところの多い以下のような課題例を総合的に視野に入れて取組みをすすめていくことを、改めて確認しておきたいと思います。

【教育制度の大枠に関する事項】

  • 入学試験制度など高大接続の改善
  • 入学定員についての検討
  • 入学時期の見直し
  • 進学振分け制度の改革
  • 学部・大学院の接続についての検討
  • 修業年限の柔軟化

【教育の質向上に関する事項】

  • 教養教育の高度化、教養教育の後期課程・大学院への展開
  • 専門教育のさらなる改善、全学横断型教育の拡充
  • 教育システム・教育内容の国際化の多面的推進
  • 卓越した学生の能力をさらに伸ばす授業編成や特別プログラムの工夫
  • 国内外での体験活動等幅広い学習プログラムの整備
  • 授業改善に向けた教育支援体制の強化

これらの教育改革を総合的に推進していくことにより、東京大学の学部教育において、

○世界的に高い学術水準を反映した密度の濃い授業が効果的に提供され、学生相互、また学生と教員との間の刺激を通じて知的好奇心や物事を考え抜く力、知的創造力が豊かに成長していく環境、

○知的な能力が精神の自由闊達さ・強靭さや主体性・能動性と組み合わさって、勉学への意欲的で粘りのある取組みとともに社会的なコミュニケーション力・行動力としても発揮される環境、

○高い語学力と幅広い教養、専門的な能力の組合せを基盤として、学内外の多様な人びととの交流や国内外におけるグローバルな交流が日常的にさらに活発なものとなる環境、

が実現されることを、追求していきたいと考えています。

お問合せ先

生涯学習政策局政策課教育改革推進室

寺田、高橋、濱、田中
電話番号:内線3465,3279

(生涯学習政策局政策課教育改革推進室)

-- 登録:平成24年05月 --