平成24年10月12日(金曜日)16時~18時
文部科学省3階 東館3階 3F2特別会議室
【衞藤部会長】 皆さん、こんにちは。定刻を過ぎましたので、ただいまから第13回中央教育審議会スポーツ・青少年分科会「青少年の体験活動の推進の在り方に関する部会」を開催いたします。
本日は、中間報告についてパブリックコメントを行いましたので、その概要と、前回までの議論を「今後の青少年の体験活動の推進について(審議のまとめ(案))」として取りまとめておりますので、その内容について審議を行う予定でおります。審議のまとめ(案)は、部会での取りまとめの後、スポーツ・青少年分科会で審議を行い、その後、総会で御審議を頂き、年内を目途に答申を取りまとめることを予定しておりますので、各委員におかれましては本日の御審議への御協力をよろしくお願いいたします。
まず、事務局に異動があったとのことですので、御紹介をお願いいたします。
【須原青少年課長補佐】 では、御紹介いたします。9月10日付で青少年課長に着任されました川又竹男課長でございます。
【川又青少年課長】 皆さん、こんにちは。9月10日付で青少年課長を拝命いたしました川又と申します。前職は厚生労働省で高齢者介護を担当しておりまして、その前は内閣府で少子化対策担当ということで、子供から高齢者まで担当させていただくことになりました。基底を通ずるものは非常に共通しているのかなと。特に少子化でもそうですけれども、若者を何とかしなければいけないと。結婚しない、できない、精神的にあるいは経済的に自立できないというところがそれぞれ共通する部分かなと思っておりますので、また青少年の体験活動についてもいろいろ勉強させていただきたいと。どうぞよろしくお願いいたします。
【衞藤部会長】 よろしくお願いいたします。
それでは、事務局より配付資料の確認をお願いいたします。
【須原青少年課長補佐】 それでは、本日の議事次第をごらんください。資料1が、平成25年度概算要求関連事業でございます。資料2-1が、「パブリックコメントの実施状況について【概要】」でございます。資料2-2は、「パブリックコメントの実施状況について(【全体】」でございます。資料3が、「中央教育審議会総会における主な御意見」でございます。資料4が、「今後の青少年の体験活動の推進について(審議のまとめ(案))」でございます。資料5は、「議論していただきたい論点(案)」についてでございます。また、参考資料1といたしまして、8月31日にまとめていただきました中間報告を加えております。また、参考資料2といたしまして、「第2期教育振興基本計画について(審議経過報告)(概要)」をつけてございます。
資料の御不足がございましたら、事務局までお申しつけください。
【衞藤部会長】 それでは、本日の議事に移りたいと思います。まず議題1、報告事項(平成25年度概算要求等について)、事務局より御説明をお願いいたします。
【川又青少年課長】 よろしくお願いします。資料1でございますけれども、この9月7日に財務省のほうに提出いたしました、特に青少年課ということで、狭義の青少年の関係の概算要求の状況を御報告させていただきます。資料1です。
1点目として、青少年の体験活動の推進ということで普及啓発。
あるいは、(2)の防災キャンプですけれども、これは今年度も非常に需要が大きいということで、来年度は約倍増させていただいています。
また、(3)青年期の体験活動の推進に関する調査研究ということで新規でございます。これはその下に1、2とございますけれども、1、青年、特に大学生のような、かなり大きな方を対象とした実態調査。これは背景にありますのは、本部会でも議論がございました大学の秋入学、あるいはそれに伴うギャップタームをどうするかといった問題意識からの調査研究でございます。また、2といたしまして、諸外国で実施されている青少年の体験活動推進調査あるいは体験活動奨励制度の検討ということで、これは日本版のアワードといったものの試行事業を念頭に置いたものでございます。
(4)自然体験活動指導者実態調査。これまで養成されてきました指導者の活用状況等、それから、資質向上に関する調査でございます。
(5)、これも新規でございますが、企業CSRシンポジウムということで、企業が様々な形で取り組まれている事例等をシンポジウムあるいはすぐれた事例の表彰等によりまして、世の中に広く知っていただく、あるいは広めていくといったものでございます。
(6)は、福島の子供たちの心のケアということで、特に発達障害等の特別な支援を要する子供たちへ自然体験の機会を与えるといったものでございます。
2ページ目ですけれども、青少年国際交流の推進ということで3点ございます。いずれも人数の増あるいは箇所数の増といった形での概算要求になっております。
大きな3番、国立青少年教育施設の在り方検討経費でございます。(1)として、「新しい公共」型の管理運営の試行を引き続き行うこと。(2)でございますけれども、国立青少年教育振興機構の制度及び見直し等の基本調査ということで、これは行政改革の関係で、独立行政法人の制度、組織の見直しということで、民間等への移管、あるいは独立採算制ということが指摘されておりますけれども、そのフィージビリティーについて調査をしていこうということで、その経費でございます。
3ページ目ですけれども、4.独立行政法人国立青少年教育振興機構への運営費交付金あるいは施設整備の補助金ということで91億円。前年度に比べますと、管理運営経費等の節減等によりまして約3.7%の減ということになっております。
以下は、それぞれの予算等の説明資料になりますので、説明につきましては省略させていただきます。以上でございます。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
ただいまの事務局の御説明につきまして、特に御意見等があれば御発言ください。
ございますでしょうか。
では、特にないようでございますので、次に進みたいと思います。議題2、パブリックコメントの実施状況について、議題3、「今後の青少年の体験活動の推進について(審議のまとめ(案))」に移りたいと思います。
中間報告は、参考資料1でございますが、これは8月31日に取りまとめて公表し、その後、パブリックコメントを実施いたしました。今後、審議のまとめ(案)として、前回の部会で出された御意見で中間報告に反映されていなかった事項や、中央教育審議会総会の御意見等を踏まえて取りまとめております。
まずは事務局から内容を説明していただき、その後、審議を行いたいと思います。それでは、事務局からの御説明をお願いいたします。
【川又青少年課長】 それでは、事務局から御説明させていただきます。
資料2-1でございますが、パブリックコメントの実施状況の概要、ポイントをまとめたものでございます。9月3日から10月3日まで1か月、サイトによりましてパブリックコメントを実施しました。35の団体、個人から合計131件の御意見を頂きました。その下の主な御意見ということですけれども、意見は詳細にわたっておりますけれども、大きな項目ごとに少し整理をしてみました。
1つは、体験活動の定義・意義等ということで、例えば学ぶ意欲の低下やいじめの問題の未然防止などに有効である。多様な方法で情報発信を効果的に行ってはどうか。
それから、2つ目のポツですが、学校教育に関しましては、学習時間の確保など教育課程に更に盛り込むことは課題が多い。これは特に教職員の負担といった観点からの御意見が幾つか見られました。また、民間や地域の専門家等の活用が必要である。あるいは、地域や民間団体等の大学における取組内容の紹介、ボランティア活動を義務化してはどうかといった御意見もございました。
3点目、教員の指導力の向上。教育実習や単位として体験活動を入れるべき。あるいは、校長先生などの管理職の意識改革が必要ではないかといった御意見。
4点目、青少年の体験活動(大学の秋入学)につきましては、社会的な仕組みの中での実施の必要性。
理解の促進。学校現場への中間報告の周知、成果の数値化などの研究の推進。
学校・家庭・地域の連携。学校と他機関との連携は負担増となってしまうんではないかといった御意見。あるいは、社会教育主事OBを活用してはどうか。放課後子ども教室や公民館、社会教育施設等の活動が有効ではないかと。
民間団体・民間企業との連携。廃校等の活用、あるいは民間団体の青少年による組織運営の必要性、評価が必要ではないか。
それから、評価・顕彰制度ということでは、これまでの取組の活用状況の評価が必要である。あるいは、大学生にも意義ある内容にすることが必要だ、全国的に受け入れる体制が必要だと。
指導者養成に関しまして、様々な人が関わる制度が必要。あるいは、他の団体や取組とのネットワークの構築。
青少年教育施設に関しましては、職員の研修、あるいは閑散期はどういう形で例えば職員体制を組むのかとか、稼働率の考え方は適切なのか、稼働率の高い施設の事例の検証や、民間を含めた各施設間の連携強化が必要ではないかといった御意見。
大震災を踏まえた体験活動ということで、リフレッシュ・キャンプや心のケアなど、被災県への継続的・積極的な支援が必要。
国際交流につきましては、国際交流のための財政的な支援、インターネット回線を利用したコミュニケーションのための環境整備。
その他といたしまして、行政・企業・家庭等の役割の明確化、法的な根拠の必要性といった、総じて応援メッセージ的なものが多かったように思います。
以下のページは、それぞれの御意見を少し簡潔に要点をまとめまして、右側の欄に丸がついている部分がございますけれども、事務局のほうの判断でございますけれども、ただいま1ページ目で御紹介いたしました各項目ごとに大くくりにカテゴリーを分けて、該当するところに丸印を記しているといったものでございます。分量が多くなりますので、詳細につきましては説明は省略させていただきます。
なお、資料2-2ですけれども、これが要約する前の生のコメントでございます。これは委員の先生方に事前に、直前で、数日前でなかなかゆっくりごらんになる時間がもしかしたらなかったかもしれませんけれども、お送りさせていただきましたパブリックコメントのそのままのコメントを整理したものでございます。パブリックコメントにつきましては以上でございます。
続きまして、資料3でございます。1枚物でございます。前回の部会後、8月28日に開催されました第82回中央教育審議会総会における本件に関します御意見でございます。3つございました。1点目としては、スポーツを行うに当たっても、「ヒューマンスキル」が重要であるが、他人との意見の調整、ストレスの対処法、忍耐力が若者に十分身についていないといったこと。それから、2つ目の点として、体験活動をやるのはいいんだけれども、そのリスクに対する安全の担保。その一方で、あまりハードルが低過ぎると意味がない。そうしたバランスの重要性。それから、3点目の御意見ですが、4泊以上の比較的長期に宿泊体験というのは非常にいいわけですけれども、一方、費用がかかって家庭の経済的な差により差が生じかねないといった御意見がございました。これらの御意見の趣旨は報告の中に入っているのではないかなと思いますけれども、また御意見いただければと思います。
続きまして、資料4でございます。本体の審議のまとめ(案)の資料でございます。この資料につきましては、基本的には参考資料1で配付しております、8月にまとめていただきました中間報告をベースにしておりますけれども、1枚めくっていただきますと、目次ということで、前回の意見、この部会の御意見などで、1番のところに、今なぜ青少年の体験活動かという項目を新たに起こしております。前回の中間報告ですと、現状と課題といった形で問題意識が少し薄まっているようなところがあって、もう少しこの体験部会としての問題意識というか、骨太の問題提起をまず打ち出すべきではないかといった趣旨の御意見があったかと思います。それを踏まえまして中間報告のパラグラフを再整理いたしまして、趣旨説明といった形で少し加えたものでございます。以下は、中間報告の項目立てと同じでございます。
もう1枚めくっていただきますと、コラム、図表一覧といったページがございます。今回世の中に問うに当たりまして、少し具体的な事例とかデータを必要に応じて途中に挟みまして、これを初めて読んだ方でもある程度イメージが湧いていただくようなものにしたほうがよろしいのかなということで、これまでいろいろ御紹介のあったデータとか事例でございますけれども、コラムとして入れてございます。
めくっていただきまして、1ページ目は「はじめに」ということでございます。以下、ざっとですけれども、変更したところを中心に御紹介をいたしたいと思います。
2ページから、1番の今なぜ青少年の体験活動かというところで、いわば趣旨説明をしている部分でございます。この1番の中は3つに分かれております。それぞれの意味、内容のまとまりごとに今回、小見出しをつけてございます。括弧で「(体験活動の機会の創出)」といった形で、以下も、読みやすい、あるいは目で追って中身が把握できるように小見出しをつけてございます。
体験活動の機会の創出ということで1番目のパラグラフは書き起こしております。特に1つ目の丸の部分の下3行でございますが、今の子供たちをめぐる環境は、心や体を鍛えるための負荷のかからないいわば「無重力状態」であり、青少年の健全育成にとって深刻な事態に直面しているということでございます。この「無重力状態」という言葉は、この部会の第2回目だったと思いますけれども、サッカー元監督の当時の岡田委員のプレゼンの中にあった言葉でございます。そうした危機があると。
2つ目の丸につきましては、青少年の生きる力を育むために、意識的に目標を持って体験活動等にチャレンジする機会を創出する必要があるという点。
3つ目の丸は、これまで身近にあった遊び、体験の場、あるいは本物を見る機会が少なくなって、そのノウハウも継承されなくなっているのではないか。
4つ目の丸で、青少年の体験活動の機会に「体験格差」が生じているとの指摘。このあたりは中間報告でも指摘のあったところでございます。
3ページ目に参りまして、2つ目の小見出しで、社会経済の変化と「社会を生き抜く力」という小見出しをつけさせていただきました。問題意識としては、1つ目の丸で、親戚とか、異年齢の子供たち、地域の人たち等との斜めの関係が希薄になっているという御指摘。2つ目の丸で、幅広い知識、教養と柔軟な思考力に基づいて、新しい価値観を創造したり、異なる他者と協働したりする能力が必要とされている。3つ目の丸で、未来への飛躍を担うための創造性、チャレンジ精神、リーダーシップ、国境を越えて人々と協働するためのコミュニケーション能力。4つ目の丸として、「社会を生き抜く力」につきましては、この8月末に別途、教育振興基本計画についての審議会のまとめがございました。これは参考資料2という形で一番最後に概要をつけてございます。本日その説明には入りませんが、そこの振興計画についてのまとめの第1番目のところ、基本的方向性というところで社会を生き抜く力ということがうたわれております。
3ページの下のほうですが、3つのパラグラフ、小見出しとして、体験活動を推進する社会的な仕組みの構築ということで、そういう問題意識のもとにどうしていったらいいのかということの総論的な説明でございます。1つ目の丸としては、学校現場は様々、なかなか忙しいといった面もあるというような御指摘。それから、一番下ですけれども、国、地方公共団体のほか、地域・学校・家庭・民間団体・民間企業等が、4ページに参りまして、それぞれの立場で自らの役割を適切に果たして連携していくことが必要であると。また、あわせて、財源の在り方についても検討する必要があるといった形でつけ加えさせていただいております。
4行目からの丸ですけれども、一方、国立青少年教育施設の在り方については、行政改革の観点から見直しが求められている。
次の丸ですが、NPO、子ども会、青年団、青年会議所など多くの民間団体がいろいろなプログラム等を実施している。これらの団体等の活性化が求められている。
そうした一連の問題意識のもとに、14行目からの丸でございますけれども、これらを踏まえ、体験活動の位置づけや関係者の責務を含め、青少年の体験活動を総合的に推進するための法的な枠組みを整備するなど、社会的な仕組みの構築に向けて、関係者の合意を得ていくことが必要であるというまとめをしております。
以上が全体の1番目の趣旨説明の部分でございます。
以下、2番以降は、基本的には中間まとめを踏襲いたしております。2の(1)体験活動の定義、それから、5ページ目に参りまして、青少年の体験活動の意義・効果。ここは中間まとめでは意義と効果がばらばらに書かれておりましたけれども、まとめて、ここも意味ごとに小見出しをつけております。意味、内容ごとにまとめております。1つは、「社会を生き抜く力」の養成、それから、5ページ目の下で、自然や人とのかかわり、6ページ目に参りまして、規範意識・道徳心等の育成。図表等も挿入しております。7ページに参りまして、学力と体験活動といった形で、これも学習状況調査等のデータを挿入いたしております。8ページ目に参りまして、下ですが、職業観の醸成。9ページ目に参りまして、課題を抱える青少年への対応。コラム1として、青少年機構における取組等を挿入しております。9ページ目の一番下、発達段階別の体験活動といった形で、10ページまでございます。このあたりは中間まとめの意義、効果あるいは課題といったところのパラグラフを再整理してみたものでございます。
11ページ目から、3番、青少年の体験活動を推進するための取組ということで、各論でございます。1として、学校教育における体験活動の推進。学校における取組として、学習指導要領あるいは各科目の中における体験的な学習といった中身でございますが、この辺は中間報告とほぼ同じでございます。
12ページが、学校教育と社会教育の連携強化といった形で、コーディネーターの配置等の提言があります。また、コラム2といたしまして、コーディネーターの配置の例として島根県雲南市さんの取組を挿入いたしております。
13ページ目ですが、大学の学修における取組ということで、ここは新たに追加をした部分でございます。大学生の部分の記述が薄いのではないかといった御指摘もございましたので、加えてございます。大学においても、学生の主体的な学修を促す質の高い学士課程教育を進めることが求められており、インターンシップやサービス・ラーニング、社会体験活動や留学体験といった教室外学修プログラムを提供することが必要である。こうした指摘が8月の中教審の答申の中でも盛り込まれておりますので、そうした観念の記述を追加いたしております。
14ページに参ります。今度は教員の指導力の向上といった観点から、教員養成の課程における取組、それから、下のほうが、現職の教員研修等における取組ということで、現職の教員研修、あるいは免許の更新講習等についての指摘でございます。コラム3としては、島根大学の「1000時間体験学修」プログラムについて御紹介をいたしております。
15ページの下、3ですが、大学の秋季入学移行に伴う青年期の体験活動の推進ということで、ギャップタームをどうするかといった、東大の報告書等の御紹介をしております。16ページにかけてでございます。コラム4では、少し詳しく東京大学の提言の中身の御紹介をいたしております。
17ページですが、(2)社会全体で体験活動を推進するための機運の醸成ということで、1として、体験活動に関する理解の促進。下ですが、2として、学校・家庭・地域の連携による体験活動の推進。このあたりは中間まとめと同じでございます。18ページにかけて、学校・家庭・地域等の連携等の提言がございます。コラム5として、兵庫県の「トライやる・ウィーク」の御紹介をしております。
19ページ、3、民間団体・民間企業との連携といった形で、企業での社会貢献活動としての体験活動の提供等についての記述でございます。19ページの下からコラム6として、具体的に民間団体・民間企業の取組ということで、20ページにかけまして、4つほど事例を、企業の取組も含めて御紹介をさせていただいております。
21ページ、4、体験活動の評価・顕彰制度の創設ということです。これはパブコメの中の御意見にもございましたけれども、学校とか、あるいは社会的にしっかり評価をするようなそういう機運を高めていく必要があるということ。日本の実情に応じた評価・顕彰制度の創設に向けて早急に検討する必要があるといった内容でございます。コラム7として、インターナショナル・アワードについての御紹介をしております。
22ページ、5といたしまして、体験活動の指導者養成でございます。地域や学校における指導者養成について、それから、23ページ目の真ん中ですが、安全性の確保といった観点からの記述でございます。このあたりも中間報告の中身を踏襲いたしております。コラム8として、24ページにかけまして、CONEの指導者養成制度についての御紹介をしております。
24ページから、(3)青少年教育施設の役割・取組ということでございます。まずは青少年教育施設の現状ということで、25ページの上に施設の推移のグラフを掲載しております。また、国立青少年教育施設の役割ということで、25ページから26ページにかけまして、ここは行革のほうの指摘等を踏まえた記述をしております。26ページの真ん中ですが、新たな管理運営の在り方ということで、地域と協力をしながら「新しい公共」型の運営をすべきといった指摘がございます。その事例として、コラム9でございますけれども、現在試行的に実施をしております赤城と淡路の2つの施設での取組の御紹介を入れさせていただきました。
27ページの下でございますが、大きな4、東日本大震災を踏まえた青少年の体験活動ということで、次のページにかけまして、ボランティア活動あるいは防災キャンプといった中身が紹介されております。コラム10では、防災キャンプの実際の事例といたしまして、新潟県と北海道の事例を御紹介させていただきました。29ページ、30ページにかけて大震災の関係が続きますが、30ページのコラム11では、リフレッシュ・キャンプの御紹介をさせていただいております。
31ページの5番、青少年の国際交流の推進ということでございます。学校教育の中でのディベートやプレゼンテーションによるコミュニケーション能力の育成あるいは国際交流体験の必要性といったことで、この辺も中間まとめを踏まえたものでございます。32ページでは、3年後に行われます世界スカウトジャンボリーの御紹介をコラムで入れさせていただいております。また、33ページでは、いわゆる若者の内向き志向ということで、海外に留学したいという者が我が国は諸外国に比べて少し少ないといったデータを追加しております。34ページにかけてデータを御紹介しております。
34ページの「おわりに」ということでございますけれども、これらの報告を踏まえて、この審議のまとめの内容を具体的に実現するためにという趣旨で記述をしております。一番最後の3行ですけれども、学校・家庭・地域など社会の全ての構成員が自らの果たす役割と責任を自覚し、これからの社会を担う青少年の「社会を生き抜く力」の養成に向けて具体的に行動していくことを期待したいということで、これらの報告の中身をいろいろな制度あるいはそれの予算等の中に生かして実施に移していくということを期待したいという形でまとめさせていただきました。
以下は参考資料になりますので、説明は省略させていただきます。
これが今日御議論いただく審議のまとめでございますけれども、資料5という形で1枚紙でございますが、本日限られた時間でもございますので、特にこういった点で御議論をいただければなということで用意をさせていただきました。
まず1つは、1つ目の丸ですが、青少年の体験活動の必要性ということで先ほどの2ページから4ページ目にかけての部分でございますけれども、この辺が世の中に訴えていく上でどうなのかといったあたり御意見を頂きたいと思います。
また、2つ目の丸ですが、先ほど駆け足になりましたが、御紹介させていただきましたパブリックコメントで寄せられました意見を踏まえて、何か反映すべき点はないのかどうかといった観点。
あるいは、3つ目の丸ですけれども、この審議のまとめはまとめとして、具体的にこれを実現していくためにはどんなことが必要なのかといった、今後に向けた御意見、コメントでも結構ですので、いただければ幸いでございます。
駆け足になりましたが、事務局からの説明は以上でございます。よろしくお願いします。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。ただいま、事務局より資料2から5までについての御説明を頂きました。
それでは、討議に移りたいと思います。ただいま御説明いただきました内容を踏まえまして、審議のまとめ(案)、資料4について御審議をいただければと思います。御意見のある方、どなたからでも結構ですので、御発言いただければと思います。名札を立てていただければ当てたいと思います。資料5で御提案いただきました論点の案についても御斟酌(しんしゃく)の上、御意見をいただければと思います。よろしくお願いいたします。
では、明石委員、お願いします。
【明石委員】 非常によくまとまってきたなというのが第1の感想で、御苦労さまと申し上げたいと思います。
それで、2つ注文がございます。このページでいうと4ページのラインで15のところで、「これらを踏まえ、体験活動の位置付けや関係者の責務を含め」とありますね。その2行目に、「推進するための法的な枠組みを整備するなど」、これはいいんですね。ただ、法的な枠組みというのは、例えば体験条例とか体験推進法とか、そういうものをやっていきたいというのをずっと言ってまいりました。要するに、人任せでは駄目なんですよ、法的な整備が必要ですということが1点。
もう1つそこで、財政的な枠組みの整備と。結局、皆さんがいいことをやっているんだけど、例えば中教審総会の中の3番目の丸で、4泊5日以上は非常にいいことがあるんだけれども、この財政的なことはどうするのかということが言われておりますよね。そういう意味で、財政的な整備と法的な枠組みの整備という形で入れていただけないかなということが1つ注文でございます。
一番最後のまとめのところが少し弱いかなと。かなり工夫されていますが、34ページの「おわりに」、これは国民全体に訴えるメッセージ性としてまとめが欲しいなと思っています。そうしますと、結局、社会総ぐるみで青少年体験を進めるとか何か、人任せじゃなくて、社会全体で進めましょうという、社会総ぐるみとか何かどこかのキーワードを出して、例えば県民運動でいうならば、栃木県は本気で青少年を叱ろうとか、長崎の場合の県民運動というのは根っこ教育という、心の根っこができていないので、心の根っこ運動で挨拶運動をするとか、そういうような県民運動で機構が言っている体験の風を起こそうとか、具体的な言葉は要りませんけれども、そういうメッセージ性が出ればもっとよくなるなと思って、これもお願いでございます。以上です。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
そのほか、いかがですか。
では、土江委員、お願いします。
【土江委員】 ありがとうございます。先ほど明石委員さんもおっしゃいましたけれども、大変よくおまとめいただきまして、ありがとうございました。特に小見出しとか、本当に読みやすくて、やはりこの答申は、誰にも、特に学校現場なんかにも読んでいただかなければなりませんので、こういったところですっきりとおまとめいただきまして、ありがとうございました。
今なぜ青少年の体験活動か、ここにも関連するんですけれども、今、いわゆる課題を抱えている青少年が非常に多いと。それに対する体験活動の意義、又はそれの効果というふうなところでは、パブリックコメントにありますけれども、いじめと体験活動のかかわりとか意義とか、そこら辺も文言としてやはり入れたほうがいいのかなと思います。
ページでいいますとどこなのかということですけれども、ページ6の規範意識・道徳心等の育成の部分、あるいは9ページの課題を抱える青少年への対応というところで、ニート、引きこもり、不登校、これにいじめの未然防止への効果、こういったところで触れるのか、あるいは発達段階別の体験活動の、人の痛みを知る、思いやりを育むこと、こういったところなのか、いずれにしても、いじめと体験活動は今日的な問題、課題ですので、是非触れてはいかがかなと思います。
それからもう1点、これはパブリックコメントにありましたけれども、社会教育主事についてのコメントがございました。受付番号5番ですかね。この方の社会教育主事に対する思いとか御自身の経験を踏まえた御発言、御意見というふうに受けとけましてよく理解できます。この中で、社会教育主事の専門性がそがれたというふうなことがあったわけですけれども、私は平成20年度の社会教育法の改正によって、社会教育が学校支援ということが明確にされましたし、それから、社会教育主事が学校の求めに応じて助言できると、こういったことが規定されたというところでは、この方が指摘されている、古くから言い古されながらいまだに実現しない学校教育と社会教育の連携、推進ということでありましたが、まさにこうした連携、推進をしていくかなめとしての役割を期待したいというふうなことです。
このまとめでは、12ページですか、社会教育主事によるコーディネート云々(うんぬん)ということで書いてありますけれども、社会教育主事についてもう少し触れるとか、あるいは、22ページですか、特に学校において質の高い体験活動を実施するために社会教育主事を活用とありますが、これがまさしく法を根拠としたものだと思っていますし、社会教育関係団体との連携の重要性、パイプ役ということも指摘されていますので、ここで学校の先生方に特に理解していただくためにも、社会教育関係者が理解するためにも、こうした法的な根拠をきちっと示しておく必要があるのかなというふうなことも思いました。以前の中間まとめを頂いたときに、注釈として社会教育主事についてありましたけれども、やはり学校の求めに応じて助言ができるというところが大きいのかなというふうなところで、ここら辺も明確にしていただくといいのかなと思いました。以上です。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。具体的な御指摘で大変わかりやすかったと思います。
いかがでしょうか。ほかにございますでしょうか。
重委員、お願いいたします。
【重委員】 重でございます。おまとめいただいて大変ありがとうございました。
私は、議論していただきたい論点というところから少し外れてしまうんですけれども、25ページの国立青少年教育施設の役割というところで、体験活動を推進するナショナルセンターとしては非常に大事な施設、役割だと思っておりますので、ここの書き方をもう少し。特に調査研究といってさらりと書いてくださっているここの部分は是非、どういう言葉で表現したらいいかわかりませんけれども、フィールド科学的な観点をちゃんと持ったとか、部分的なことではなくて、総体的な、子供は小さい子供から青年になるまでの育つ全体を俯瞰(ふかん)したことをちゃんと調査研究できるという、何かそういうナショナルセンターならではの書き方をもう少し進めていただいたほうが、青少年教育施設の役割の意義がわかるのではないかなと思いました。よろしくお願いいたします。
そのほかは、先ほど明石先生や土江さんがおっしゃってくださったような、財政的な枠組みとか、社会教育主事のお役目とかいうようなことを是非詳しく書いていただくと大変ありがたいと思いました。以上です。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
そのほかはいかがでしょうか。
今までのところ、全体としては、サポートいただく方向の御意見に加えて、こういった点をというような御指摘を頂いたという形で来ていると思います。
では、國友委員、お願いいたします。
【國友委員】 失礼いたします。非常にいいまとめをしていただいて、感謝をしております。非常にいいまとめではあるんですけれども、これを現場にどう根づかせていくか、社会にどう根づかせていくかという、この方法論ですね。明石先生がおっしゃっていましたけれども、法的な整備、経済的な面での整備ということもありますが、やはり今の青少年を抱えている主体というのは学校ですから、学校の教員の意識をどう変えていくかという、これは非常に難しいところだと思うんです。
今、特に小学校、中学校なんかで非常に多くの教育課題を抱えております。学力問題とか、いじめ、不登校とか、その他いろいろな問題がございますけれども、なかなか体験活動というところまで一歩踏み出せないという学校が非常に多いと思うんです。したがって、非常に大きな教育課題があるから体験活動に踏み出せない、体験活動に踏み出せないから、結局、教育問題のまた再発が出てくるということで、いわゆる悪循環がずっと続いているということだと思うんです。その悪循環をやっぱりどこで断ち切るか、どう断ち切るか、これは非常に大きな問題だと思います。
この報告書で出たものを、管理職の意識改革もありますけれども、やっぱり現場にどうおろしていくかという、これが非常に大きな問題だと思います。研修会とかいろいろな機会を捉えて、教員に体験活動の意義がどうなのか、数値的なものもきちっと示しながら、総論だけではなくて、例えば具体的にこういう効果があるんだということをきちっと学校現場におろしていく、その方法論をしっかり確立しておかないと、せっかくいいものがまとまっても根づかないということになってくると思います。
確かに学校教員は今、非常に忙しいんですけれども、やはり教員配置の工夫とか校務分掌の工夫とか、まだやるべきことはかなりあると思いますので、その中でいかに体験活動に踏み出す、そういうような環境を整えていくのかということが必要だと思います。今、学校によっては、体験活動を推進する専門の校務分掌を設けている学校もありますし、それから、地域連携を担当する専門の職員を配置している学校もございます。もちろん外部環境が整っても、やっぱり学校と外部とのコーディネーター、連携をどう図っていくかということが必要なわけですから、外部又は地域との連携をいかに図っていくか、そういうような校務分掌を専門にやる教員を配置していくとか、そういう工夫をしっかりしていく必要があるだろうと思います。
それからもう1点、これは本来の趣旨に反するものなのかもしれませんけれども、私、今、公立の青少年教育施設へ勤務しておりますけれども、半分以上は指定管理制度が入っているんじゃないかと思います。いろいろな公立の青少年教育施設の所長レベルの職員と意見交換をした段階では、やっぱり人材の確保というのが本当に難しいんですね。したがって、毎年、今、この時期から、何人やめて、次の人材をどう確保していくかと、大学に出向いたり、一般のそういう意識を持っている人をどう確保していくかということが非常に悩みの種なんですけれども、やはり人材確保ということで行政的な面での支援を是非お願いしたいと思っております。
それからもう1点気掛かりなのが、今、青少年の教育施設が非常に少ないんですね。私は岡山県から来ておりますけれども、全ての学校に体験活動をやれといっても、なかなかその受皿がないというところなんですね。これ、パブコメにも入っていましたけれども、今、統廃合して使われなくなっている学校がかなりありますので、本来学校でしたから、かなりそういう面で、広場があったり体育館があったりするわけです。そういう意味でも、廃校になった学校が急速にこれから増えてくると思いますので、そういう教育施設を再利用していくというか、そういうような形によっていろいろな体験の場所を確保していくと、そういうふうな取組が必要なんではないかなと思っております。以上です。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
明石委員、もう1回どうぞ。
【明石委員】 土江委員がおっしゃった、いじめの問題をやっぱりどこかで触れないことはない。確かに議論する中では、急に大津の事件とか、品川の事件、また、きのうも鳥取とかが来ましたけれども、それに対してある程度この中で、個別なことは入れませんけれども、いじめ問題に対してどういうスタンスを持っているかというのがやっぱり必要かなと。そうすると、この中で、土江委員がおっしゃったように、効果のほうの6ページに規範意識・道徳心等の育成ができるというのはわかるんだけど、ここではおさまりがないかなと思いまして、こういう効果があるので、9ページの課題を抱える青少年への対応というのがありますね。この中で項目を起こしてくれるといいかなと。
それで、実は中教審の総会の主な意見で3つ提案がありましたね。一番頭にスポーツを行うに当たってもヒューマンスキルと。これは有名な話で、3つのスキルがあるんだと。テクニカルスキルとヒューマンスキルとコンセプトスキルと言われたんですね。そうすると、テクニカルスキルというのは、学校教育で資格を取ったとか免許を取ったとか、非常にわかりやすい。資格を取るスキルがあるんですよと。コンセプトスキルというのは、キャプテンをやったとか、マネジャーをやったとか、大学生は実行委員長をやったとか、それである旗を掲げて人を引っ張っていくのがコンセプトスキルだと。一番難しいのがヒューマンスキル。これは多分、小柳委員が一番詳しいんですけれども、彼も言ったと思うんですけれども、面接する場合にヒューマンスキルが一番難しい。
ここで書いていますように、ヒューマンスキルというのは、他人との意見の調整とか、ストレスの解消とか、忍耐する力を養うんですよと。今回進める青少年の体験の問題というのは、テクニカルもやるし、コンセプトもやるけれども、ヒューマンスキルを一番育成するんですよと。それが足らないから、いじめのような問題が出てくるということで少し書き込んでくれると国民に対してメッセージが出るかなと。その辺、小柳委員もおっしゃっているんですけれども、その3つのスキル。
【小柳委員】 今、探していたんですけれども、体験活動の中で、もちろんいじめというのは人の扱い方なんですけれども、人をどう扱うかということをやるときに、いじめの問題というのは、同じ人でも自分をどう扱うかという問題だと思うんです。自分をどう扱うというときに、体験活動というのはとても意味のあることだと思います。今、すごく、ある意味旬と言ったらあまり言葉はよくないんですけれども、社会の問題として注目が集まっているところでとても効果の高い、あるいはもっと注目すべき、研究すべきフィールドが体験活動にあるんだということは、僕もとてもポイントが高いというか、必要なことだと思います。ありがとうございます。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。重要な御指摘をいただけたと思います。
そのほかにございますか。
では、小柳委員。
【小柳委員】 細かいことで恐縮なんですが、今、パブリックコメントを読んでいて、自分が言ったことだろうと思いますので思い出したんですが、17ページの社会全体で体験活動を推進するための機運の醸成というところなんですが、青少年育成に関する潜在的・顕在的ニーズを踏まえ云々(うんぬん)とありますが、利点だけではないんじゃないかという御指摘を頂きました。確かにそのとおりだと思いますので、進学塾やゲームなどほかの選択肢に比べどのような利点や、あと、やっぱりおもしろみという言葉を入れていただけるといいのかなと思いました。細かい点で恐縮ですが、もし御検討いただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
どうぞ、澁谷委員、お願いします。
【澁谷委員】 なぜ青少年の体験活動が必要かというところになると思うんですけれども、やはり子供たちが小さいときから集団での外遊びが非常に少なくなった、いわゆる同質の集団での遊びが主流となってきたというところにあるだろうと。そういう中で学校を見てみれば、やっぱり同質集団での学級編成でありますし、そういったところからはヒューマンスキル、そういったものがなかなか出てこないんだろうと思うわけです。
体験というのは当然、一人でやる場合もありますけれども、基本は集団でやるわけですから、多様な集団――異年齢、異質な集団での中で様々なことが学ばれていく、そういう機会が少なくなったという意味において必要だということだろうと思います。そういうところから、いじめとか、あるいは視野の広い人間が培われていかない、そんなことになるのかなと思うわけです。
それともう1点、職業観の醸成というところがあったんですけれども、8ページ、9ページのところですね、読んで見て、ここのところは、青少年の体験活動の定義、意義、効果というところで触れているんだろうと思います。すばらしいことが書いてあるんですけれども、もう1つ、青少年期の地域社会での例えば就業体験とか、地域の企業とか団体のところで体験する様々な、職業に関わる、あるいはモデルとなる人たちも含めて、あるいはボランティア体験もそうですけれども、そういったことが職業観とか青少年の勤労観の育成に役に立つんだみたいなことを体験活動との絡みで1項目何か欲しいなと思いました。以上でございます。
【衞藤部会長】 ありがとうございます。
そのほか、いかがでしょうか。
では、鈴木委員、お願いします。
【鈴木委員】 すばらしくまとめていただき、ありがとうございました。
私はやはり行政側にいてもいつも思うのですが、学校というのはどうしても修業年間で切れてしまうところがあります。今回、斜めの関係というふうに書いていただきました。例えば18ページなども、学校と地域の連携が、家庭と学校と地域というふうに3つきちんと並べていただいてありがたいんですが、学校同士の、例えば幼小の滑らかな接続とかそういうようなことも大事だと思います。そこに、土江先生がおっしゃるように社会教育主事がかかわってくださったりすると斜めの線が太くなるので、是非そういう学校同士の連携も大事なんだということも一言加えていただけるとありがたいなと思います。以上です。
【衞藤部会長】 ありがとうございます。
では、土江委員、お願いいたします。
【土江委員】 ありがとうございます。パブリックコメントの受付番号35の、件数でいうと129ですかね。このあたり、先ほど國友委員さんもおっしゃったように、学校教育の中にいかに定着させていくかというふうなことだと思うんですけれども、この中で、子供たちの発達段階に応じた取組が可能となるということで学校教育が重要であると。そして、教育課程における体験活動の位置づけを更に明確に強化すべきだということで、おっしゃるとおりです。
実際に学習指導要領でもこれは位置づけられているということで、特に私は、発達段階に応じた取組というので、ただ義務教育の段階に終わらないで、このまとめの中でも、9ページですか、発達段階別の体験活動というところがありますけれども、今後さらに、高校生とか大学生を含めた云々(うんぬん)とありますけれども、特に高校教育へのつなぎ、そういったものがはっきりと義務教育段階でも実感できるような体験活動のプログラムを実施していくというのが非常に重要じゃないのかなというふうなことを思います。そのためには、例えばキャリア教育というようなことを1つ切り口にしていくといいのかなとも思ったりもします。そのためには、やはり市町村教育委員会と都道府県教育委員会が連携、協働していくというふうなことも非常に重要だと思います。
それから、済みません、もう1点だけお願いしたいと思います。これは番号でいうと7番、子供たちの体験活動に関してですね。ボランティアとして、教員養成段階において学生を云々(うんぬん)とありますけれども、現場では教育実習生を持ったのと同様であり、あまり戦力として期待できないではないかと、こういう御指摘がここにあるわけです。この審議のまとめでは、14ページですか、学生が、子供たちが体験活動を行う際に引率するボランティア等として参加できる機会が教員養成の段階で必要であるということで、引率などというふうな形であるわけですが、実際にこの指摘もあるように、やはり大事なことは主体的に動いていくことだと思いますので、体験プログラムの期間の段階から学生たちが参加できるような、そういう仕掛けづくりというんですか、そういったことが非常に大事じゃないのかなと思います。
大変個々具体の話になって申し訳ないんですけれども、例えば私どもでこの3日間、中学校の職場体験をやりまして、ちょうど明日からですけれども、1泊2日で国立三瓶青少年交流の家でキャリア教育を主として体験学習をやるんですけれども、そのときに、大学生が今のところ15人エントリーしてくれていますし、高校生が14名ですから、本当に30名近い高校生、学生がボランティアとして参加して、例えば大学生が熟議に対してのファシリテーターを務めるとか、あるいはアイスブレイクは全て彼らが企画していくとか、そういったことで、本当にただ受動的な体験じゃなくて、やはり学生自らが企画して自らが育っていくようなそういう体験を是非ともやっていくと、こういったことも必要じゃないのかなと思います。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
それでは、相川順子委員。
【相川(順)委員】 今、先生がおっしゃったように、学校と家庭と地域の連携というところが常に話が出てくるんですが、今、高等学校部会のほうでも、高校生に求められるコアの部分は何か、最低身につけなければいけない質の保証は何かというのがまさに今議論されているところなんです。それで、コアの部分として、当然、学力はつけなければいけない。そのほかに、生きる力をつけなければいけない。
その生きる力というのは、いきなり高校生になって身につくものではない。そうすると、それこそ広く青年期というふうに捉えるところまでを枠組みとするならば、幼小中高大という、この連携が欠かせないというところだと思うんです。そこら辺の記述というのはどこになるのかなというところで、生きる力を求めるというふうに、身につけていくんだということで、じゃ、具体的にどうやって身につけていくんだというところが、あんまり大枠だと……、大枠でしか表現できないのかどうか、どうすればいいのか。
高校部会のほうは、それを評価するというところで、それはどういう評価の仕方ができるんだというところの議論も今されているところなんです。ですから、そういうところも、この青少年部会では、これをやったからこういうふうに点数がどうだとかそういうことでないと思うので、ただ、そういう機会をきちんと設けていくという、各年代の子供たちが連続してやっていくということは、私はすごく必要なことじゃないかなと思っております。
そして、いじめの問題は、もう先生方がお話ししたように、まさに今、ここで取り上げていかなければいけない課題かなと感じております。
そして、指導主事のものは、おとといの生涯学習部会で公民館のお話が議題に挙がったときにも指導主事の質の問題とかそういうことも出ていましたので、やっぱり社会教育主事の役割の重要性をきちんと明記していくことが必要なのかなとも感じております。以上でございます。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
はい、重委員、お願いします。
【重委員】 済みません、31ページの5のところですが、青少年の国際交流の推進についてという、このタイトルは私からすると非常に弱いと思います。グローバル教育とか国際理解教育とかいうような言い方を皆さんなさるので、これを体験活動の観点からお書きになるとこういうタイトルになるのかなと思うんですけれども、今、子供たち自身が、世界で起こっている課題とか問題を自分たちの生活に引きつけて体験する、企画をして問題解決をするということが、青少年だけではなくて、小さい子供たちもそういう体験をするようになってきていますので、その辺をもっと自分の生活に引きつけて感じる、それから、意見交換ができるというような体験をさせる場というような書き方に是非もう少ししていただけると、歌って、踊って、国際交流ということからもう少し深まったものになっていくのではないかなと思いますので、よろしくお願いします。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
では、岡島委員。
【岡島副部会長】 2点ほど。1点には、25ページで教育施設の役割の中で指導者養成というところがあるんですけれども、ここに研修というような言葉もどこかに入らないかなと思っております。というのは、今、国立青少年教育施設若しくは公立も、学校の先生がかなり来てくださっているわけで、その先生方が赴任するときに、私は常々、何らかの研修が必要じゃないだろうかと。1週間程度の研修のようなものがあって、それで、公立、国立の施設の先生方が入っていくというようなシステムが必要じゃないかなと思っています。
この場合の指導者養成というのは、むしろ一般の様々な、いわゆるリーダーとか言われているようなレベルのところが多いんじゃないかと思うんですね。ですので、指導者の研修、養成とか研修という言葉が入ると、職員の研修というのが入ってくるというようなイメージで、公立を全部入れますとかなりの人数の先生方がいらっしゃるわけですので、それをナショナルセンターという国立でやるというイメージでもって、研修という言葉をどこかに入れておいていただけると今後の作業がやりやすいんじゃないかなと思っております。
それから、27ページの都市部における青少年の体験活動の不足が深刻であるというところなんですけれども、これは恐らく東京のオリンピック記念の青少年センターをイメージしているんだと思うんですが、ああいったものは全国に1個しかないわけですね。ですので、例えば大阪とかそういうところに必要だろうという趣旨ではないかと私は解釈しているんですけれども、もう書けませんですかね。都市部の青少年教育施設というのを、例えばオリンピックセンターのようなとか、それとまた、そこに新設とかについても今後検討する必要があると書けるか書けないかわかりませんけれども。
私の感じでは、東京の記念センターがあれだけ人気があって、企業まで使っていて、あらゆる人が使って、宿泊施設も整って、都心で、本当にみんなが喜んで使っているセンターですので、あれが東京だけというのは気の毒のような気もしまして、関西方面にも1個あったほうが本当はいいんじゃないかなとも常々思っているんです。ここの文脈がそういったようなものを想定しているのであれば、もう一歩踏み込んだ書き方ができないだろうかなとは思っております。それは役所のほうにお任せいたしますけれども、これだとわからないかなという感じもするので。
確かに国立の教育施設というのは、山の中とか海の端っことかそういうところにあるから、都市型というと、オリンピックセンターというのは誰もがわかるということなのかもしれませんけれども、そういう意味でなければ結構なんですけれども、そういう意味であったら、せっかくここで書くんだから、ちらっと出しておいたほうがいいかなという気もいたしました。以上です。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
はい、どうぞ、小柳委員。
【小柳委員】 済みません、17ページの機運の醸成というところについてなんですが、パブリックコメント等でもやはり、「大変すばらしいことが書かれていると思います。ただ、これが届いていません」という声が幾つかあったと思います。例えばコメントでいうと、今見ますと、受付番号でいうと127のところのコメント等、要するに、こういう体験活動の大切さみたいなものが、このコメントでは行政機関や学校機関というふうになっていますが、保護者も含めてどうも届いてきていないと。ですから、ここのところで「提示するとともに」というふうにございますけれども、啓蒙とか啓発とか、もう少し一歩踏み込んで、積極的にお伝えしていくというニュアンスを入れていただけるといいのかなと思っていますので、御検討いただければと思います。よろしくお願いします。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
はい、相川敬委員、お願いいたします。
【相川(敬)委員】 このまとめは非常によくまとまっていると思いますけれども、全体的に、人から教わったり、何かの機会というように普通の人は捉えがちなんですね。やはり自分たちに非常に手近にあることだと。誰しも自然体験、こういう体験は必要だと言いながらも、誰かがやってくれるんじゃないかとか、誰か指導者をつくってくれるんじゃないかと他人任せなんですね。それよりも、地域の人たち、保護者、あなたが今やっていることに手をかせばそれが自然体験なんですよというような、もう少し手近なものも加えていただけると、それが端を発して、いろいろなところに参加をして広がっていくのではないかなと、そういうふうに感じました。
【衞藤部会長】 大変重要な視点、指摘だったと思います。ありがとうございます。
ほかにございますか。
はい、どうぞ、澁谷委員。
【澁谷委員】 好き勝手なことを申し上げてあれですけれども、12ページなんですけれども、学校教育と社会教育の連携強化というところがありますけれども、これも昔から学校教育、社会教育の連携は言われているわけです。むしろ、学校教育と社会教育を対比させるようなものよりも、中身を見ると教育委員会におけるコーディネーションみたいなところが中心に書いてあるわけですので、そういった表現のほうがベターかなと思いました。要するに、昔出た答申でも学校教育、社会教育が出ているわけですけれども、何ら過去とかわりばえのしない内容になるなと思ったものですから、コーディネーション、コーディネート、あるいは教育委員会の役割とか、そんな表現のほうがいいかなと思いました。
【衞藤部会長】 ありがとうございます。
そのほか、ございますか。
はい、國友委員、お願いいたします。
【國友委員】 失礼します。31ページの青少年の国際交流の推進についてというところ、20行目からあるところですけれども、「青少年の国際交流を推進するためには、自分の意見を正々堂々と述べたり、自分の意見と異なった意見を受け入れる」と。実は学校でディベートとかプレゼンテーションという機会を与えても、子供たちは自分の意見を正々堂々と述べたいという反面、自分の意見が周りの人にどう受け入れられるかと。あまり意見をストレートに言ってしまうと、変な捉えられ方をして、場合によってはいじめにつながってくると、そういうようなことがあるんですね。ここに書いているように、やっぱり自分の意見と異なった考え方をしっかり受け入れていくという、これは国際交流だけじゃなくて、やっぱり人間関係をつくっていく上での基本的なことなんですね。自分と異なった考え方、意見を受け入れるという態度、能力、これは非常に大切な指摘だと思います。
それから、例えばホームステイに行ったときになかなか日本の高校生がホームステイに受け入れられない、外国の家庭に受け入れられないというその理由として、1つは、きちっと日本の文化が語れないということですね。もう1つ、家事が分担できないと。したがって、皿洗いをするとか、掃除をきちっと進んでやっていくという、そういうような態度が欠けている。そういうことでなかなかホームステイになじめないという子がいるんですね。逆に外国人を家庭に受け入れたときにも、どちらかというとお客さん扱いをしてしまうということでなかなか家庭に入ってこられないというところがあるんですね。
したがって、この最初の丸のところは非常に多くのいい指摘がいっぱいあるんですけれども、少し多くの内容がごっちゃに入り過ぎているんではないかなというふうに思うんですね。したがって、コミュニケーション能力的なものと、コミュニケーションに向ける態度的なもの、そういうようなものがきちっと区分けされていれば、より国際交流に向かう態度とか能力の育成がよりはっきりわかるんではないかなと思いました。以上です。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
そのほか、ございますか。
では、土江委員、どうぞ。
【土江委員】 ありがとうございます。25ページですけれども、国立青少年教育施設の役割のところで、例えば閑散期には施設を閉じる、施設の開設の検討するなどとあるんですが、今の情勢からこういったことを検討しなければならないということは理解できるんですけれども、やはり国立の青少年教育施設の職員の皆さんがやっぱり専門職としての研修の機会が本当に年間どれだけ担保されているのかなというふうな思いもあります。やはり体験活動あるいは社会教育の安定性とか継続性とか資質向上の面からは、どうしても研修は必要不可欠だと思います。だから、閑散期こそやはり専門職の研修とか、そうとらまえていってはいかがなのだろうということで、やっぱりこうした研修も必要だということが何か書いてあるといいのかなというふうなことを思いました。
それからもう1点ですけれども、パブリックコメントの受付番号6番、件数でいうと9件目ですか、体験活動の指導者養成というところで、高等学校教育における就業体験活動について、いわゆる設定業務は教員の多忙さでさらなる負担となるということで、この方としては、1つの学校専属ではなくて、地域で数人採用してコーディネートする指導者を配置してほしいと、こういう要望があるわけですけれども、私もまさしくこれからは、本当に数校を束ねるような体験活動を推進していく指導者とかコーディネーターの配置は必要であろうなというふうなことを感じたところです。以上です。ありがとうございました。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
そのほか、ございますか。
相川順子委員、お願いします。
【相川(順)委員】 今の高校生の体験活動というかキャリア教育の部分でも、本当に地域によっては受け入れてくれる企業がなかなかないということで、学校の先生方がそういったお願いをする企業を探すのに大変だと。そして、キャリア教育をする時期も各学校、重なってきますから、そうすると、地域によっては、企業がないのに、学校が重なっている。そして、先生方が独自で、生徒が独自で自分の行く企業を探さなくてはいけないという現状も実際にあるわけです。ですから、今言ったように、それをどこかでコーディネートしてくれるところがあると、もっと子供たちがスムーズにそういう体験活動ができるのかなと。
この間うちのPTAのほうでも、地域コミュニティということでPTACというふうに今はもう呼んでもいいんではないかというぐらい、地域コミュニティを巻き込んだ活動という形で認識していくべきではないか、取り組んでいくべきではないかと。ただ単に地域の連携連携と言っても、具体的に本当にどこをどうするかというところがある。だから、今の1つのキャリア教育の問題にしても、ある程度の地域に学校――高校も中学校もそうですけれども、あるんですけれども、コーディネーターがいて、その地域コミュニティとしてその役割を担っていくということも1つ大事なのかなと感じました。
ですから、これでいくとさっきの地域・学校連携のところでの17ページのあたりになるのかなという感じもしましたし、今の高校生のキャリア教育、今、中学生も当然やっておりますので、企業を見つけるのが非常に困難になってきているという実情、地方ではそういう実情があるということも1つお考えいただきたいなと思っております。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
ほかに御意見ございますでしょうか。
数々の御意見を頂きましたが、大きな方向性についてはおおむね御了承いただいているというふうに理解いたしますが、よろしいでしょうか。
それでは、本日大変貴重な御意見を各委員から頂きましたが、その御意見を盛り込んだ修正については部会長の私に御一任いただきたいと存じますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
【衞藤部会長】 ありがとうございます。
それでは、本日の御意見を踏まえた上で修正を行い、スポーツ・青少年分科会及び中央教育審議会総会等に報告したいと考えております。
委員の皆様におかれましては、これまで合計13回にわたり御協力いただきまして、まことにありがとうございました。この部会としては本日最後になりますので、最後に一言御挨拶申し上げます。
大変拙(つたな)い司会で申し訳なかったと思いますけれども、実地に見学をしたりとか、昼だけでなくて、夜のいろいろ集いもあったりとか、この部会の委員同士も交流を深める機会があって、共通の基盤で大変理解が進んだと大変うれしく思っております。これからまだ取りまとめの作業があるわけでございますけれども、一人一人の皆様から頂いたお力、お知恵を生かしていきたいと考えております。どうもありがとうございました。
では、文部科学省、一言お願いいたします。
【山脇大臣官房審議官】 スポーツ・青少年局担当の官房審議官の山脇でございます。この部会には、いろいろな機会、現地の審議も含めて御協力を賜りまして、改めてお礼を申し上げます。
今日も様々な論点を御指摘いただきましたし、今後これをどうやって実現していくのか、また、議論にもありましたように、学校、地域、保護者等にどうやって根づかせるのかというような大きな課題が残っているかと思いますが、我々としてもこの場の議論を行政実施面に生かしていくように精いっぱい努力してまいりたいと思いますので、今後とも御協力、御指導のほどよろしくお願い申し上げます。
【衞藤部会長】 ありがとうございました。
予定の時間より若干残しておりますけれども、本日はこれにて閉会をいたします。本日はどうもありがとうございました。
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