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青少年の体験活動の推進の在り方に関する部会(第10回) 議事録

1.日時

平成24年6月26日(火曜日)17時~19時

2.場所

文部科学省16階特別会議室

3.議題

  1. 委員によるプレゼンテーション(野口 健 委員)
  2. 6月1・2日開催「青少年の体験活動の推進の在り方に関する部会(懇談会)」の報告
  3. 自然体験活動指導者の資格化に向けた取組について
  4. 「青少年の体験活動の推進の在り方に関する部会」中間報告素案(案)【第9回部会までの主な御意見の整理】について
  5. 自由討議
  6. その他

4.議事録

【衞藤部会長】  それでは、少々定刻を過ぎましたが、ただいまから第10回になりますが、中央教育審議会スポーツ・青少年分科会「青少年の体験活動の推進の在り方に関する部会」を開催いたします。
 本日は当該会議室の関係上、時間どおりの時刻に終了したいと考えておりますので、委員の皆様におかれましては御協力をお願いいたします。
 今回の議題は主に4点ございます。まず、野口健委員より、青少年の体験活動についての取り組みや意義等について御発表を頂きます。2つ目に、事務局より、前回、福島県の国立那須甲子青少年自然の家にて開催されました懇談会について報告をしてもらい、それを踏まえ、参加された委員より御意見、御感想を頂く予定にしております。3つ目に、前回の部会において岡島副部会長より御報告の御提案がございました自然体験活動指導者の資格化に向けた取り組みについて、NPO法人自然体験活動推進協議会の佐藤代表理事に御発表いただき、更に審議を行いたいと思います。そして、最後に、今までの部会における委員の御意見を事務局にて整理いたしました「青少年の体験活動の推進の在り方について」中間報告素案(案)(第9回部会までの主な意見の整理)につきまして、御報告、説明をいたします。
 以上を議題といたしまして、本日はNPO法人自然体験活動推進協議会より佐藤初雄代表理事にお越しいただいております。本日はよろしくお願いいたします。
【佐藤自然体験活動推進協議会専務理事】  どうぞ本日はよろしくお願いいたします。
【衞藤部会長】  それでは、まず事務局より配付資料の確認をお願いいたします。
【浅原青少年課長補佐】  失礼いたします。議事次第にございます2.配付資料をごらんください。資料1といたしまして、野口健委員提出資料でございます。資料2といたしまして、6月1日と2日に開催されました本部会の懇談会の概要でございます。資料3は、同じく懇談会の主な御意見でございます。資料4、佐藤代表理事より御提出していただきました全国体験活動指導養成認定制度の概要、資料5といたしまして、本部会の中間報告素案、第9回部会までの主な意見の整理をお配りしております。また、参考資料といたしまして、鈴木委員、高野委員から書面により頂戴いたしました御意見をお配りしております。また、机上配付資料といたしまして、青少年の体験活動の推進についての基礎資料集をお配りしております。過不足等ございましたら、事務局までお知らせください。以上でございます。
【衞藤部会長】  それでは、続きましてプレゼンテーションに入りたいと思います。本日は、野口健委員より、野口委員の取り組まれている野口健環境学校での取り組みを中心に御発表いただきます。委員の皆様からの御質問等につきましては、御発表の直後にお願いできればと思います。
 それでは、野口委員、よろしくお願いいたします。
【野口委員】  どうも、初めまして、野口と申します。よろしくお願いします。
 今日は自分がずっとやってきました環境学校等の御説明をしたいと思います。いろいろなパターンの、全国でいろいろなところでやってきました。富士山から、小笠原から、いろいろなところでこの十何年やってきました。このあいだ本を読んでいましたら、この文科省のデータがあって、皆さん、文科省で出したデータですからお持ちだと思うんですけれども、このデータを見て非常にびっくりしたのが、山に登ったことがないというのが67%だったり、キャンプをしたことがないのが57%だったり、チョウやトンボ、バッタを捕まえたことがないというのは41%いたりとかですね。このあいだ、ある小学校で講演しに行きましたら、学校の校長先生がある話をされていたのが、うちの小学生がデパートでカブトムシを買ってきて、足が取れたらしいんですね。その子供がカブトムシを持ってきて、先生、これ、デパートに行ったら直してくれるんですかと言った。これはもうギャグのようで、本当の話だと先生がおっしゃっていましたけれども。本当にこの環境学校でいろいろな活動をしていて、いかに自然体験がすごく少ないというのをいろいろな場面で痛感します。
 例えば小笠原で環境学校をやったときなんですけれども、シーカヤックを子供に教えるわけですね。シーカヤックというのはひっくり返ると、自動的にもとに戻らないものですから、ひっくり返ったときに、ふたをぱかっと外して脱出しなければいけないんですね。脱出するんですけれども、その説明はまず教室でして、次に水のないところで、砂浜で脱出の訓練もして、実際に海に入ってシーカヤックをひっくり返して、実際の水の上での訓練をするんですけれども、何度も説明して、海に入って、中学生ですけれども、10人ぐらいいて、例えば僕がぱんと合図を送ったら、みんなひっくり返ると。ひっくり返って脱出をしてほしいということで訓練が始まって、ぱんとやったら、ひっくり返るのは、みんなひっくり返ったんですけれども、ひっくり返って、半分ぐらいが脱出して上がってくるんですね。
 残りの半分が、シーカヤックがひっくり返ってもしーんとしていまして、浮上してこないんです。おかしいなと思って水中眼鏡をつけて海の中をのぞいたら、シーカヤックがひっくり返ったまま、子供たちがパドルを持ったまま目をつぶってじっとしていまして、もがくこともなく、要はじっとただフリーズというか、じっとしているわけですね。これはしまったなと思って、水の中でひっくり返っているシーカヤックの子供たちを1人ずつ引っ張り出すんですけれども、1人出して、2人出して、3人。4人、5人が結構遠くて、もう無理かなと思ったんですけれども、ただ、ちょっと水を飲んでいましたけれども、でも、一応脱出できたんですね。何でそんなことが起きるのかなと思っていました。
 また、あるときは大学生を対象に白神山地に行って、ロープを使うか使わないか、ちょっと迷ったんですけれども、ロープを使うほどでもなくて、つかむところはいっぱいあったものですから、3点確保という、つかんで登るということを教えて、学生ですから大丈夫かなと思って登っていましたら、1人、大学生があっと悲鳴を上げるんで、振り向いたら、彼、バランスを崩していまして、幾らでもつかむところがあるんで、そこをつかめと言ったんですけれども、彼は手をぎゅーっとしたまま、本当にころころ落ちていって、一番最後のガイドが彼を止めたんです。もしその人が止めなかったら、多分その向こうの滝つぼに落っこちているんです。
 ですから、本当に最初のころはこれぐらい大丈夫だろうと思っていたのが、意外や意外、かなり気をつけないと、ああ、簡単に死ぬなと思いました。ですから、今インストラクターの数を増やして。なぜそういうことが起きるのかなと思って、いろいろな学校に行って、いろいろな現場で、いろいろな子たちにアンケートをとったら、やはりこのとおりでして、例えばちょっとした自然体験、木を登ったことがあるとか、例えばちょっとした体験、公園の木を登るということも含めた自然体験が皆無の子が多い。皆無。そうすると、全く皆無の子は、例えば自然の中でいざピンチになったときに何もできないケースが多かったんです。
 ですから、小学校のころに僕らが公園に行って調子に乗って木に登って、ふと気づいたら結構高いところにいて、そこで初めて恐怖を味わって、おりるときに手を震えながらおりた経験って、僕らは子供のころあるんです。恐らくそういう経験の中で、肉体的な、いわゆる子供にとっては死のピンチですから、その中でそういう経験を積みながら、人間というのはひょっとすると生命力というのをつけていくのかななんていうことを思います。
 ですから、このデータに出会ったときに、今まで環境学校で何でこういうときに自分から脱出しないんだろうかなと思っていたことが、1つ、このデータがそういうことなのかな、なんていうことを思いました。
 これもそうですね。さっきの延長線上です。これも、アンケートが面白くて、高収入で、高学歴で、本をよく読んで、これは余計なお世話なんですけれども、結婚して子供をつくったり、言葉遣いが丁寧で、電車の中でお年寄りに席を譲る大人の人たちが、子供のころどういう経験を積んできたかというアンケートなんですけれども、要は海や川で貝をとったり、トンボをとったりとかいうようなことを子供のころにしていた人たちが、大人になって高収入で、高学歴でということにつながるというのが、ああ、面白いもんだなと思いました。
 これは明石先生の発表でもあったと思うんですけれども、経済格差が学歴格差を生むと。これ、よく言われていることで、実際に経済格差が学歴社会を生むと言われていますけれども、その前に経済格差が体験格差を生んで、その体験格差が学力格差を生むというのは、ああ、そのとおりだなと僕は思います。というのは、例えば僕は小学校のときにボーイスカウトにいたわけです。ボーイスカウトというのは野外活動をするんですけれども、野外活動と同時に、その地域で何ができるか。ボランティアだったり、僕の行っていたボーイスカウトは老人ホームに主に行っていろいろなことをやるわけですけれども、それは強制的にやるわけですね。みんなが決めて、行くと。内心、面倒くさいなと思ったことも多々あるんですけれども、ただ、そういったボランティアをすることによって、行きは何か嫌だなと思いながら、でも、ボランティア活動をして帰るときに、妙に何か自分はいいことをしたなとか思うわけですね。
 これは僕の場合ではないですけれども、いろいろな経験を積んだ結果、逆に社会の出来事に関心を持ったりとか、例えば自分がいろいろ経験することによって、もっと知ってみたいとか、調べてみたいとか、いろいろ現場で経験したことによって、より知りたくなって、そこで調べて勉強してみたりとか。ですから、例えばボーイスカウトが年々、どんどん子供が減っていると。その1つに、塾と習い事、ピアノとか、バレエとか、いろいろな理由があって、最近ボーイスカウトに入る子供が少ないと。特に、ボーイスカウトにとって一番の敵がどうやら塾らしいんです。親からすると、塾に入れると、わかりやすく成績がぱっと上がると。ですから、子供にとっていいだろうということで塾が優先されるというんですけれども、ただ、僕も子供のころにボーイスカウトの経験をして思うのが、こういう野外活動というのはすぐ成績が上がるわけではもちろんありませんし、親からすると、そんなことよりも塾と思うかもしれませんけれども、やはり子供のころにいろいろな経験をして、いろいろな現場に行ったことが、結果的に、時間がたつかもしれませんけれども、大人になってみて、すごく自分の活動には影響を与えているなと思っています。
 今いろいろな活動をしていますけれども、何で活動をしているのかな思ったときに、やはり自分が現場に行くと。現場に行って、自分で現場の世界を見ますよね。見るということは、どこかで知るということだし、知るということは、どこかで人間、背負ってしまうんですね。ですから、いろいろな現場に行って、見て、知って、体験して、背負って、いろいろなことに関心を持って、活動というのは続いていくのかな、なんていうことを思っています。
 環境学校というのをつくって、いろいろな環境学校をやってきましたけれども、基本的にはこの環境学校というのは別に義務教育ではありませんので、夏休みとか、春休みとかにいろいろな場所で開催してきたわけですね。ただ、僕の環境学校の場合は参加したい子が来るものですから、一部の子供たちは来ます。ただ、いろいろ活動しているうちに、これはごく一部の人が体験することではなくて、すべての子供が本来現場でいろいろなことを体験できたほうがいいんだろうというふうに思っています。
 そこで、義務教育でこの環境教育ができないかなということで、大分前ですけれども、文科省の方に義務教育の中で現場型環境教育をしたいというような御相談をしたときに、小・中学校は市ですか、高校は県かな、管轄は国じゃないと。ですから、なかなか国からはそういうことは言えないといったようなことを言われたことがありました。教育委員会のほうにも相談したんですけれども、今は大分状況は変わったと思うんですが、当時は学校関係者以外の僕らが学校に行って何か授業をするというのは、あの頃はそれに対しては難しいということで、なかなか実現しなかったんです。
 その中で、長野県の小諸市というところがあって、小諸市の市長が環境大使をしてほしいという話があったものですから、名前だけの環境大使なら集まらないですし、義務教育の中で環境教育をしたいという思いがあったものですから、小諸市の市長に、じゃ、1点条件があって、どうしても義務教育の中で環境教育をやりたいと。
 最終的には、小学校が6校あるんですけれども、6校中の4校は、じゃ、やろうということで、始まりました。この環境学校が僕にとっては初めてのチャレンジだったんですけれども、国が入って、県が入って、市が入って、森林組合、団体が入って、地元の学校と、僕らNPOと、この6団体で一緒になってやろうということで、この6年間やってきています。
 最初、6校あって4校が参加したんですけれども、2校が最初は参加しないということで、6校中4校からスタートしました。市にお願いして、地元のメディアの人をたくさん呼んだんですね。それが地元の記事では大きく扱われて、僕の中ではここで変わるなと思いました。参加しなかった2校の子供たちの親が学校に、何でうちの子供はそういった現場型の環境教育ができないのかと、親から学校に連絡が行ったらしくて、その翌年から、じゃ、その2校も一緒にやろうとなって、6校中6校始めました。やっているうちに、今度は小諸市の中学校もやりたいという話が来ました。
 最後に、環境学校をやっていて、最初は環境問題を教えようと思って始めたんですけれども、例えば僕の環境学校には環境問題が好きだという子供がいっぱい来るので、例えば小学生に、みんなにとって環境問題って何と聞くと、当時小学生5・6年だったと思うんですけれども、今の小学校はインターネットをやっていますのでデータが頭に入っているんですね。ですから、僕が環境学校って何と聞いたら、環境問題は京都議定書の6%を守ることですと言っている小学生もいましたけれども、やっぱりデータがすごいんですよ。
 ただ、現場に行って、僕の環境学校は毎日1人ずつ全員がスピーチするんですけれども、みんなそれなりに小中学生でもデータが入っているので結構立派なことをお話しするんですけれども、いつもそれをずっと聞きながら、次の日になると、あいつは何をしゃべったか、あいつは何をしゃべったか、なかなか記憶に残っていないんですね。何で彼らが一生懸命しゃべったことを僕が覚えていないのかなと思ったときに、やはり彼らは調べて、知識があって発表するので、立派なことは言うんですけれども、やはり自分が実際に現場に行って、自分が感じたことではないので、要は言葉だけの世界なんですね。ですから、ああ、なるほどなと思いながら、実際5日間とか1週間、いろいろな現場をずっと行くと、彼らは現場で自分で見て、自分で感じて、3日、4日目ぐらいから言葉が変わるんですね、僕はこう思ったからこうしたいんだとかいうふうに。そうなると、たかだか4、5日ですけれども、彼らが言ったメッセージというのが僕の記憶に残っているんですね。
 環境問題というのは難しいなと、本当に思うんですけれども、例えば小笠原の環境学校をやったときに、行きの船の中で、小中学生だったんですけれども、ちょうどあのころに小笠原の飛行場を石原知事が許さんということになって、飛行場をつくる話が前の知事のときにはあったんですけれども、それをひっくり返したんですね。地元では飛行場が欲しいという思いが強くて、小笠原と東京都がかなりもめていたんです。そのときに、僕らが小笠原に行くときに船の中で、みんなに飛行場って、みんな反対かと言うと、みんな環境問題という頭で来ていますから、全員が全員、反対と言うんです。僕は自分の意見をそのとき言わないんですけれども、船で行くときに片道25時間かかるんですね。25時間かかりますと、特に八丈島あたりでかなり黒潮にやられて、みんなげーげー吐くんです。みんなげーげー吐いて、苦労して、やっと島について、そこで1週間ぐらいいるんですけれども。そこで環境問題をやったりとか。
 あと、逆に、飛行場が欲しいという人たちの話を聞きに行くわけですね。いろいろな話を聞くと、例えば病院がないと。自衛隊に言えば、海に着陸できる飛行機が来ますけれども、税金が約400万円かかるということは島の人も知っている。そうすると、なかなかそれは言えないまま、結局手後れになって亡くなった方も過去に入るようなんです。あとは、妊娠したときに、出産するために内地に来ると。そうすると、結局船のときに流産しやすいので、結局1年ぐらい帰ってこられないとか。
 要するに飛行場がなくて実はものすごくみんなが大変な思いをしているというのを、途中で彼らは知るわけですね。それを知ってきますと、最初は行きの船の中でみんなが飛行場反対と言っていたのが、子供の中で最終的に半々になるんです。そうすると、みんな悩むので、飛行場をつくるためには山を3つつぶすと。3つつぶすと、あそこにしかいない固有種とか絶滅危惧種があそこにあったものですから、大変だと。その中でみんながいろいろな意見を言い出すんですね。
 例えば海に浮かぶ飛行場をつくってみたらどうかと小学生が提案すると、中学生が、でも、海に浮かんでいる飛行場があると、結局太陽が遮って、その下のサンゴが死ぬと言ったら、ほかの子が、じゃ、その浮いている飛行場にエンジンをつけてたまに移動したらどうかとか、みんないろいろな意見を出し合うんです。そのときに、ああ、僕は環境問題というのはこれなんだなと思いました。よくいろいろなシンポジウムとか、環境団体の方とお話ししていますと、開発するのか、保護するのか、白か黒か、百かゼロかという議論にかなりなるんですけれども、でも、人が生きていくということは、当然そこの自然の恵みを頂かなきゃいけないし。ただ、頂き過ぎると、最終的に自分たちはなかなか生きにくくなると。
 ですから、白か黒か、百かゼロか、開発か保護かというよりも、多分その両方だと思うんです。ですから、環境学校の中でみんながいろいろな意見を出し合って、どこかで着地点を探す、それが多分環境問題なんだろうなと思いながら。僕も最初のころ、環境問題というのは、何となく自然を相手に取り組むのがいわゆる環境問題という印象の中で活動していましたけれども、別に動植物が環境破壊するわけではないし。環境問題の相手というのは人間社会ですね。ですから、どういう社会をみんなでつくっていくのかというのが多分環境問題と思ったときに、やはり環境というのは今社会的にも結構力を持っていますから、この環境問題のカードの使い方を間違えると多分とんでもないことになると思うんです。
 それが例えば白神山地で、毎年必ず行っていますけれども、なぜ毎年行っているかと申しますと、白神山地のマタギというのがいて、マタギの方々と僕は必ず毎年1回山を歩くようにしているんですね。彼らの生き方から、環境問題というのはこういうことなのかなということを僕自身が感じたくて白神山地を歩くんですけれども。彼らは白神の中でずっと生きてきて、白神の恵みを頂いて、熊だったり、山菜だったり、ほかの動物も彼らはとりますけれども、彼らは必要最低限の熊をとる。必ず感謝して、ありがとうと言っている。山菜なんかも、根っこだけ残して上だけとって、1か所からとらずに、ずっと歩きながら少しずつとるとか。本当にこの白神の中で彼らはうまく共存して生きてきました。
 そうしたら、白神山地が世界遺産になって、突然環境団体がわーっとあそこに集まって、何を始めたかというと、熊を殺すというのはもう野蛮だと、環境破壊だと言ってマタギ追放運動みたいなのが始まっちゃうんですね。最初環境省はマタギに関しては文化的な狩猟をしていたので、マタギは守ろうというのがあったんですけれども、結果的にマタギも含めて白神の中心部では一切猟をしてはいけないということで、環境という名のもとに1つのマタギの文化が葬られようとしているわけですね。
 ですから、本当に環境問題というのは、ある意味、環境だと行くと、そのバランス感覚を失うと、僕はある意味不幸な結果になるなと思いながら、この環境学校でいろいろな現場に行きながら、いろいろな人に話を聞きながら、また自分で現場を歩きながら、じゃ、そこからいろいろな意見を出しながら、それがまさに環境問題なのかなと思いながら、そういう環境学校をこれからも続けていきたいと思います。以上でございます。(拍手)
【衞藤部会長】  ありがとうございました。
 それでは、ただいまの御発表につきまして、御質問、御意見がございましたら、御自由に御発言願います。どのような観点からでも構いませんので、積極的な御発言をお願いしたいと思います。
 いかがでしょうか。では、高野さん。
【高野委員】  高野です。この森林教室ですか、もう7年になるわけですよね。
【野口委員】  はい。
【高野委員】  これ、1年間にどのくらい、どんなことをして、それで、この結果とか成果みたいなものというのは何か調査されたりということはしているんでしょうか。
【野口委員】  これは5年生を対象にしていまして、6校の5年間が全員、人数が多いもんですから、何日かに分けて。多いときは4日間に分けて、2校、2校、2校でやるんですけれども、森の手入れなんですけれども、ずっとやっていきますと、手入れをしていると森がどんどん変わってきますよね。5年、6年たつと、最初のころうっそうとして真っ暗だった森が明るくなってくるわけじゃないですか。ですから、毎年やっていると、ある程度時間はかかりますけれども、どう森が変わってきたかというのが、自分たちの体験としてつながってくるわけですね。
 ですから、地元のNPOの方にお願いしたり、いろいろな専門家の方に来てもらってですね。やはり学校の先生ともいろいろお話ししたんですけれども、最初のころ環境教育というと、学校の先生方もかつて環境教育という概念がなかったんですね。だから、学校の先生だけでやるのはきついというのがあったんです。ですから、僕は主に学校の先生が、地域にいろいろな専門家がいますから、彼らを調べて、彼らをどう教育現場に引っ張ってくるのかと。そこのコラボですね。というやり方をしたときに、一気に可能性が広がると思いますし、やはりいろいろな現場の専門家というのは子供からしても面白いんです、説得力あるし。ですから、学校の先生が全部やらなければいけないとも思わない。ただ、学校の先生がうまくコーディネーター役としていろいろな現場の専門家を教育現場に引っ張ってきてというふうになればいいなと思いながら、これをやって六、七年来ましたけれども。
 ですから、成果とすると、森が6年、7年、ずっとやっていますので、大分変わってきたというところですね。
【高野委員】  授業ですね、やっぱり。
【野口委員】  授業です。
【高野委員】  教科の中に、若しくは総合的な学習の時間となっていて。
【野口委員】  そうです。
【高野委員】  5年生ですから、この子たちは継続してきませんよね。5年生1回やって、それで、その年にこれを経験したら6年生になるわけで、そうしたら別の5年生が継続して。
【野口委員】  はい。自分の後輩にバトンタッチをしていくんですけれども、ただ、そんなにでかいところではないので、自分たちがやったことが気になるんですって。ですから、中学生になって、弟が今度行くときに、その後に一緒に来てみたりとか。ですから、今中学校でもやろうという話があって、それは小学校のとき自分たちがやってきた森が今どうなっているのかとか、そこがつながっていけばいいなと僕は思っているんですけども。
【高野委員】  わかりました。多分これで、役所のほうとしては予算化どうするんだ、みたいなことが問題になるんだろうと思うんですけれども、その辺はついたんですか、予算は。
【野口委員】  中学校ですか。
【高野委員】  そうですね。一応、学校の授業としてやったわけですね。
【野口委員】  予算はついたはずです。大人がついて来ているので。市も大分負担してくれていますし。
【高野委員】  わかりました。
【衞藤部会長】  ほかにはいかがですか。
【國友委員】  ちょっとお伺いします。先ほど経済格差が学力格差を生むと、これはわかりますよね。その間に、経済格差が体験格差を生んで、学力格差を生むと、こういうメカニズムがあるということですね。
【野口委員】  はい。
【國友委員】  今おっしゃっていたところで、例えば子供たちが塾をとるのか、ボーイスカウトをとるのかということになるというと、塾をとるということですね。だけれども、体験格差と学力格差というのがイコールであれば、これは体験ということが学力を生んでいくということにつながっていくわけですから、イコールですよね。ボーイスカウトに加わっても、基本的にはまた学力にはね返ってくるということになりますね。
 今学校のほうで学力問題が非常に大きな問題になっていると。それから、体験活動も当然大切だと。それが同じような線上に置かれるのであれば、これは矛盾しないんだと、二者択一という問題ではなくなってくると思うんですね。それで、体験をするということが、どういうような形で学力につながっていくのかという、わかるような感じがするんですけれども、なかなか体験をしっかり積んだ子が学力が高いと、どういうような理由でそうなっていくのかということについて、野口さんの御意見をちょっとお伺いしたいなと。
【野口委員】  実際に僕の環境学校なんかはみんな申し込んでくるものですから、大体裕福そうな子供が圧倒的に多いんですね。裕福そうな親たちというのは、親もいろいろ関心があるので、親が調べて、じゃ、環境学校に行かせようかと。ですから、確かに環境学校に来る子は比較的裕福そうな子が多いと思うんですね。先ほど御質問なんですけれども、多分いろいろ体験するわけじゃないですか。関心を持ちますね。関心を持つと、自分の意思で調べたくなるわけだし、あとは社会の出来事に興味を持つと思うんですね。
 ですから、押しつけられる勉強というよりも、自分から調べて、自分から積極的にいろいろなことを知りたくなる。1つのことをやると、次のこととつながってくると思うんです。ですから、そういったことを自分から意識的に調べてやっていくことが、結果的に、多分これ、時間がかかると思うんですけれども、塾なら意外と結果はすぐに出るかもしれませんけれども、こういった活動というのは大分時間がたったときにいろいろな経験していることが、自分から積極的に調べてやっているうちに、それが高学歴につながっていくかもしれませんし、高学歴になると高収入にもつながっていくかもしれませんし。ということだと。
 ですから、野外活動はすぐに結果が出るものじゃないと思うんです。ただ、長い目で見たときに、その差は僕は大きいんじゃないかなと思っています。
【衞藤部会長】  ほかに。どうぞ、マイクを持ってまいります。
【小柳委員】  どうもありがとうございました。一応野口さんのお言葉でお聞きしたいと思って、改めて聞いてみたいんですけれども、人は見て、知ると、背負うというふうにおっしゃいましたけれども、僕もこれはメモをとって、なるほどと思ったんです。見る、知る、背負うというのがありました。環境学校で子供たちは何を見て、何を知って、もし背負ったものがあるとすると、何を背負ったのかということを、聞いてみたいなと思います。
【野口委員】  それはいろいろな場所でいろいろやっていますので。子供たちが背負ったものですよね。
【小柳委員】  環境学校で子供たちが何を見て、何を知って、もし背負ったものがあるとすれば、何を背負ったか。
【野口委員】  そうですね。いろいろな地域でやっていますね。例えば環境学校というのは、富士山なら富士山でやったりするんですけれども。ただ、富士山で起きている不法投棄の問題なんかもよく一緒に現場に行くわけですね。そうしますと、富士山で起きていることって、結局どこでも起きているんです。ですから、僕らは環境学校としてそういう舞台でやっていますけれども、彼らはそれを見たときに、じゃ、自分たちの家の回りでも起きているんじゃないかと。
 ですから、環境学校を終わって、自分たちは全国にみんな返っていきますけれども、その中で、その地域でどういうことが起きているのかというのを調べる。例えば小笠原の小学生の話なんですけれども、僕が環境学校をやった。いろいろな不法投棄の現場に行ったんですね。島というのは、車を山に捨てているのが多いんです。一部ですけれども、そういうところを案内して、僕が最後に彼らに言ったのが、この島を生かすも、殺すも、おまえらで、大人たちというのはさほど責任取らないよ。おまえらがやらなかったら、この島、いずれ終わるよねと、ちょっとおどしたんですね。おどすの結構好きなので。そうしたら、僕がおどした後に内地に帰ってきて、半年ぐらいで別件でまた島に行ったんです。
 そうしたら、この小中学生が集まってきて、島の地図を持ってきて、どこにどれだけ車が捨てられているかというのを、彼らは全部地図に書き込んで、また、彼らはマニアックに、そこの土地が市のものなのか、東京都のものなのか、私有地なのかというのも全部調べて、彼らが、東京の管轄なら、東京都の事務所が向こうにありますから、東京の事務所に行って、この車の撤去を一緒にやってほしいとか。国なら国の事務所もあって、彼らはやったんですね。
 最終的に彼らが何をしたかというと、村長のところに行ったんです。約50台捨てられている地域があるということを彼らが調べて、村長にあの車の撤去を一緒にやってほしいと言ったときに、私有地だったりとか、お金がかかるものですから、そこは村長は何かでうまくごまかしたらしいんです。そうしたら、子供たちが次に何をやったかというと、手書きでポスターを書き出して、この島の自然をこの島の大人たちが殺そうとしているって、僕の言ったまま書いて、しかも最後に、野口健環境学校卒業生と、僕の名前まで勝手に書いて、彼らはどうもそれを村中に張ったんですね。信号が1か所あって、彼らはその後にその信号の前で、一緒に車を片づけてということをやるわけですね。
 そうしたら、その村長から僕のところに電話がかかってきて、あなたは子供を使って私をおどすのかと言ってきましたから、それは彼らが勝手にやっていることでねと僕は言いましたけれども。でも、彼らがわーっと騒いだら、それからまたもうちょっと時間がかかってから村長から電話がかかってきて、もうそれはやりましょう。私も逃げも隠れもしない、やろうといって、その島の大人たちも動いて、約50台の車が大分撤去されて、今ほとんど残っていないんですね。
 ですから、恐らく僕なんか大人が村長に言っても、多分あそこの社会は動かなかったかもしれませんけれども、島の子供が動いたことによって大人が動いたというのは、ああ、そういう子供の使い方があるな、なんていうことを思いましたけれども。ですから、小笠原なんかは、明らかに子供によってあそこの大人たちが動いたという1つの例ですね。
【衞藤部会長】  ありがとうございました。
 じゃ、土江委員。
【土江委員】  すみません、野口さん、ありがとうございました。教育委員会ですけれども、本当になかなか難しかったんだろうかなと思いますけれども。私は、この野口委員の、すべての子供たちに平等に自然体験をさせる、この義務教育の中でということで、このコンセプト、非常に私も実際同感しています。学校教育の中で充実させる、そのために今回のこういう取り組みというのは、社会教育から学校教育を充実させていく、あるいは学校教育と社会教育の協働だと思いまして、非常にいいプログラムだなと。
 今の体験活動という、宿泊体験だったりとか、あるいは自然体験というのは、イメージが学校現場にあるんですけれども、やはり各教科とか、道徳とか、そういう中でいかに体験させながら、あるいは言語活動を通して学んでいくかという体験、非常に大事だと思うんですね。そういったところで、恐らくいろいろなところで工夫もなされていると思いますし。
 それから、1つだけお聞きしたいのは、4校から6校になった。あるいは中学校がまた取り組んだという、そこら辺はどういう反応があってそういう形に広がっていったのかなということを教えていただければというふうに思います。
【野口委員】  参加しなかった2校の子供たちのお母さんですけれども、なぜ自分たちの子供は、うちの学校はそれをやらないのか。要するに何で自分たちの子供がそれができないのかというように、親から学校のほうに大分その意見がたくさん上がったみたいなんですね。それを受けて、この2校の校長先生のほうから御連絡を頂いて、来年は我々もやりたいというようなことでした。ですから、対僕のところというよりも、市のほうにそういう連絡が行って、市のほうから、来年は6校になったということですね。
【土江委員】  ありがとうございました。
【衞藤部会長】  ありがとうございました。ほかにいかがですか。
 それでは、どうも活発な御答弁ありがとうございました。野口委員、どうもありがとうございました。
 では、続きまして、6月の1日、2日に福島県国立那須甲子青少年自然の家にて開催いたしました本部会の懇談会について、事務局より報告していただきます。勝山課長、よろしくお願いします。
【勝山青少年課長】  失礼いたします。資料の2をごらんいただきたいと思います。今月の1日から2日にかけまして、国立那須甲子青少年自然の家で合宿審議を行った概要でございます。ただ、定足数に達しなかったため懇談会という形をとらせていただきました。参加された委員は記載のとおりでございます。
 概要でございます。まずは、施設が所在いたします西郷村を訪問させていただきました。ちなみに佐藤村長はこの部会の委員でございます。次に、那須甲子青少年自然の家の施設を見学し、さらには次のページでございますが、野外炊飯などの活動を視察をさせていただきました。その後に、次に説明させていただきますが、懇談会といたしまして、今後の青少年教育施設の在り方について議論を頂き、翌2日には、朝のつどいに参加をしていただきまして、さらには中学生が登山へ出発するまで活動を視察し、加えて前日に引き続きまして、体験活動を通じた青少年の国際交流と自然体験活動の指導者養成について議論をさせていただきました。
 内容でございます。資料の3をごらんいただきたいと思います。両日の主な発表内容と御意見について概要としてまとめさせていただきました。まず、今後の青少年教育施設の在り方について、特に国立青少年教育施設における東日本大震災の後への対応の状況でございます。発表は青少年教育振興機構の総務企画部長と、現地、那須甲子青少年自然の家の鈴木次長からでございます。
 点線で囲った取り組みのところでございますが、機構では各施設において避難者、自衛隊、帰宅困難者等を受け入れるとともに、福島県の児童・生徒の心身の健全育成やリフレッシュを図るため、昨年の夏以降、リフレッシュキャンプを実施しているところでございます。また、那須甲子青少年自然の家におきましては、避難者を受け入れまして、特に福島県では部屋にこもりがちという子供たちのために、団体の支援も受けつつ、ハイキングや火起こし大会、うどん打ちなどのプログラムを提供したと。そして、このような取り組みが職員のボランティア意識の向上や、様々な支援団体等とのネットワークの構築等につながったという取り組み内容でございます。
 委員からの御意見としましては、体験活動の機会を提供してる国立の施設はリフレッシュキャンプなどの取り組みを通じて、青少年教育を担う教育機関であるという原点が明確となった。その原点を忘れずに、全国各地の施設が被災地支援のために何ができるか検討すべきという御意見がございました。
 次に、国立青少年教育施設の中部・北陸ブロックのプロジェクトについて、妙高青少年自然の家の伊野所長から取り組み内容の発表がございました。中部・北陸ブロックでは、不登校・非行少年・問題行動等の課題を抱える青少年を対象とした自然体験活動、集団宿泊活動のプログラムを開発しており、その成果を全国に普及・発信している。そして、効果としては、青少年は仲間との多様な体験の積み重ねにより達成感や気づきを感じたり、仲間から認められることで大きな自信や自尊心をはぐくんだり、また安心感や愛情を得ることができる。このような体験が様々な課題を抱える青少年にとって、乗り越え、自立するためのきっかけとなるという効果があったという発表がありました。
 委員からの御意見としましては、社会全体としてコミュニケーションの減少や成果主義が取り入れられ、自己肯定感が少なくなっている中で課題を抱える青少年が自然体験活動等を通じて自己肯定感を高めたり、他者理解を深めることは非常に大切であるという御意見がございました。
 次に、新しい公共型の管理運営について、赤城青少年交流の家の桜井所長から発表がございました。取り組みとしましては、より多くの子供たちを受け入れるため、企業、教員、民間のネットワーク、さらには新聞社、ボランティアスタッフ等を巻き込んで運営協議会や作業部会を立ち上げ、各施設や団体のプログラムを紹介するデータブックを作成しているという発表がございました。
 御意見としましては、3ページでございますが、体験活動プログラムを商品として売り込んでいくという手段は新しい可能性を生み出す取り組みである。どのような利益があるのか、理解しやすく提示することが重要であるという御意見。体験活動の大切さを学校、保護者等が理解していても、教育現場において実行することが難しかったり、経済格差が体験活動の差へとつながり、経済格差の連鎖が生じている現状がある。体験活動を推進していく中で、国としてきちんと数値的な目標を示す必要がある。こういう御意見がございました。さらに、国公立を含めてすべての青少年教育施設が特徴を打ち出した上で連携し、体験活動の意識をつくり上げていくことが今後の体験活動の推進の方向性である。その中で国立の青少年教育施設が中心的な働きをしていくことが大切であるという御意見がございました。
 次に、公立の青少年教育施設の課題等につきまして、現地福島県の郡山自然の家の川島所長と、会津自然の家の福士所長から発表を頂きました。課題としましては、特に福島県では東日本大震災の影響から、児童・生徒の野外活動の制限、あるいは利用可能な青少年施設の減少という課題があって、運動量、体験活動の機会の減少という課題がある。社会や学校現場に勉強と体験活動が二項対立なのではないということや、体験活動の意義や効果を広めていくことが必要であるという発表がございました。
 4ページ目でございますが、御意見としましては、自ら学力を向上させる意欲を身につけることができるという体験活動は非常に大きな意義があり、青少年教育施設間、そして学校と青少年教育施設の連携、このような取り組みの必要があるという御意見がございました。
 2日目の体験活動を通じた青少年の国際交流についてでございますが、御意見としましては、国際交流については、基礎自治体が明確なビジョンを持ち、大学や民間団体等と連携して継続的・計画的に取り組み、国はそれをバックアップしていく必要があるのではないか。また、自治体のみでは費用や場の確保が難しいため、青少年教育施設と連携をとることが大切であるという御意見かございました。
 次に、自然体験活動の指導者養成につきましては、青少年機構の下村教育事業部長のほうから発表があり、御意見としましては、指導者養成については、これまで様々な民間団体も取り組んできていると。最後、5ページでございますが、また、今日お越しになっておりますが、CONEと国立青少年教育振興機構とで、体験活動指導者の資格化について検討を進めているというお話がございました。
 以上、概要を説明させていただきました。
【衞藤部会長】  ありがとうございました。6月1日、2日の国立那須甲子青少年自然の家における懇談会に私も参加いたしましたが、実際に国立青少年教育施設を見ながら、また、そこに参加している関東近県の子供たちの様子を見ながら議論ができたということは、大変実りの多い体験であったと思っております。ほとんどの期間はお天気がよかったですが、一部、子供たちが炊飯をするときにはちょっと雨が降っていたりして、室内のかわりの場所で行っていたり、そういう場所でかえって身近にたどたどしい手つきで野菜を切ったりとか、そういう姿を見ることができたので、大変リアルに感じた次第でございますけれども。
 皆様方から前回の懇談会につきまして、また追加の御発言等をいただければと思いますので、どうか御自由に御発言いただきたいと思います。参加されました委員の何名かの方からも御感想などいただければと思っていますけれども、また、そのほかの観点でも構いませんので、どうか御発言をよろしくお願いいたします。
 岡島副部会長、いかがですか。
【岡島副部会長】  私は、すみません、事情によって夜入って、本当の懇親会に入っただけで、翌日も寝坊したりして、なかなか本当の会議には参加できませんでしたけれども、全体的にやっぱりなかなか国の審議会で、ああいう形で泊まりがけでいろいろ話し合う機会もなかったし、どうしてもこういうところで発言すると、1人せいぜい1分とか2分で発言し終わらないと周りの人にも悪いからということで、簡単に終わりますね。今日なんかも、もっと質問したいんだろうけれども、野口さんの答えに対してもう一回の反応というのは、やっぱり遠慮しているわけですね。だから、話がとまっているんですね。
 そういう意味で、あのように夜、ある人は明け方4時ごろまで飲んでいたという方もいらしたらしいですけれども、エンドレスに議論ができるというのはたまにはよかったなと。つまらん感想ですけれども、そんなことがありました。
 一言だけ文句を言ったのがちょっと響いたようで、今日佐藤さんに来ていただくことになったんですけれども、指導者養成については、まだ進行途中だったのであの場では発表されなかったんですけれども、私は、その前日にもう委員会が発足しているんだから、今日、国の委員会で発表したらどうだというようなことを言って、それがずれて、今日これから佐藤さんの御発言になるということだったと思います。そんなところで御容赦ください。
【衞藤部会長】  ありがとうございました。いかがでしょうか、御参加いただいた委員の方々、何人か御発言いただけると。
 高比良委員、お願いします。
【高比良委員】  ちょっと感想になってしまうんですけれども、今の岡島先生のお話とも連動しますけれども、私、報道の立場に長らくおりましたので、どちらかというと、こういう分科会は報道席のほうから伺っていて、先ほど岡島先生がおっしゃったように、なかなか予定の発言だとか、質問で終わってしまって、私たちの世界でいうブレストにならないんですけれども。そういう意味では、この会は比較的こういった文科省さんの中で行う会議もブレストに近い議論ができている部会ではないかなということが1つと、更に先だっての懇親会、本物の懇親会も含めて、エンドレスのブレストができたかなということで、合宿審議は初めてだったとお伺いしておりますが、省内でも非常に画期的な、この霞が関の中で画期的な取り組みだったというふうに思っております。
【衞藤部会長】  ありがとうございました。ほかにいかがでしょうか。
 土江委員、いかがですか、何かご感想。
【土江委員】  ありがとうございました。先ほど高比良委員からもありましたように、私も本当にひざを交えてエンドレスで本音で語ることができたということは大変よかったと思います。
 それから、やはり国立の青少年教育施設、なかなかいろいろなこの取り組みというのを聞く機会が少ないわけでして、そうした中で懸命に努力されている姿というのも非常によかったかなと思います。
 それと、私、あの場で、ああいう施設の中で、指導者養成の中で、特にそういう施設の専門職員の皆さんが本当に多忙なスケジュールをこなされている中で、どれだけ自分自身のスキルアップというか、研修の時間というのをどういうふうにとっていらっしゃるのかなとか、そんなことも疑問に持ちながら参加したところですけれども。いずれにしても、本当に被災された中で頑張っていらっしゃる姿、そうしたところには非常に感動しましたし、感銘も受けたところです。また、国立の青少年教育施設が果たす役割とか、そういうものを改めて重要だなということを、より感じた研修でした。ありがとうございました。
【衞藤部会長】  ありがとうございました。お願いします。
【澁谷委員】  仲間うちの青少年自然の家、いろいろなお褒めの言葉を頂いているわけですけれども、全国にこういった青少年交流の家、あるいは委員の先生方に御視察いただいた青少年自然の家があるわけです。たまたま那須甲子だったわけですけれども、どの施設もやはり顔といいましょうか、雰囲気、持って生まれた伝統みたいなものがありまして、いずれの施設も非常に持ち味のあるすばらしい施設が全国に展開、地域にあるわけです。委員の先生方にも、こういう施設があちこちにあるんだと、那須甲子で御視察いただいたのはほんの1例であったわけですけれども、指導者養成も含めて、あるいは子供たちの体験活動も含めて多様な取り組みをしておりますので、是非いろいろなところで御発言を頂きたい、アピールを頂きたいというふうに思います。
【衞藤部会長】  ありがとうございました。
【岡島副部会長】  すみません、先ほど言い忘れたんですけれども、今度会津と県立の所長の先生方お2人と深く話をする機会があったんですけれども、國友先生もいらっしゃいますけれども、いわゆる公立の中にはかなり真剣にといいますか、体を張ってというか、学校の先生をやりながらにもかかわらず、本気でなさっている方がたくさんいらっしゃるように見受けられました。ですので、全国には500もあると言われている中ですので、是非そういうところ――昔は青年の家の委員会、少年自然の家委員会とか、いろいろな連絡会議があったようなんですけれども、何か今ちょっと緩んでしまって、どこにだれが、どのようなしっかりした人がいるのか。しっかりしたというのも語弊がありますけれども、侍のような方がいらしたんですね。
 ですので、そういう方々はたくさんいらっしゃるような気がします。そういうのをまとめて、また、民間にもいると思うんですね。それを取りまとめるような意欲を国立が持っていただければ、国立の意味がより鮮明になるのではないかと、そんなふうに感じました。以上です。
【衞藤部会長】  ありがとうございました。ほかにございますか。
 小柳委員、よろしいですか。
【小柳委員】  じゃ、いや、大丈夫です。
【衞藤部会長】  重委員、どうぞ。
【重委員】  国立の施設をたくさん拝見してまいりましたけれども、今回赤城青年の家の所長がデータブックをつくるということで御提案がありました。それに対して、私は、それはすごく大事なことなんだけれども、地域の、県立の、公立の施設との連携も必要だし、それから、どこもみんな同じようなデータブックにならないようにしてほしいということを申し上げたと思うんです。那須甲子は地元の村長さんも御理解があって、地元と非常に連携がとれ始めているというお話でしたから、ここの議題ではないんですけれども、国立の施設はそれぞれ野武士のような人がいたとおっしゃるように、それぞれの施設が特色のある地域との連携をとらなければ、これからはやっていけないのかなと、行ってとても強く感じました。是非、同じサイズの同じかまどを全国につくらないようにお願いしたいと思います。
【衞藤部会長】  よろしいでしょうか。あと、御感想をいただける方、いらっしゃいますか。
 ありがとうございました。それでは、続きまして、先ほど話も出ておりましたが、自然体験活動指導者の資格化に向けた取り組みについての議論に移りたいと思います。前回の懇談会におきまして岡島副会長より、指導者養成につきましては、現在自然体験活動推進協議会と、国立青少年機構において進めている体験活動指導者の資格化の検討状況についても、本部会において議論はしておいたほうがよいのではないかとの御提案を頂いておりますので、本日は自然体験活動推進協議会の佐藤代表理事より、全国体験活動指導者養成認定制度についての御発表を頂きます。委員の皆様からの御質問等につきましては、御発表の直後にお願いできればと思います。
 それでは佐藤代表理事、よろしくお願いいたします。
【佐藤自然体験活動推進協議会専務理事】  皆さん、こんにちは。今御紹介を頂きました代表理事の佐藤と申します。実は私自身は30年前に国際自然大学校という民間の自然学校を運営、経営をしておりまして、今現在も給料の出どころはそちらで、こちらのCONEのほう、自然体験活動推進協議会のほうはボランティアで今活動させていただいております。ちょうど98年には、1か月キャンプという、子供たちの30泊31日のキャンプを文部省の委嘱事業で実施したところでもございます。
 そういった経験の中で自然体験活動にはいろいろな形でかかわりをしておりまして、この自然体験活動推進協議会も設立当初からかかわりをさせていただいているものでございます。今日は、こういった機会を頂きまして、自然体験活動の指導者の養成に関する現状と課題、そして新しい制度についての御説明をさせていただきたいというふうに思います。
 これが先般、6月5日に、いわゆる機構、国立青少年教育振興機構と、それから通称CONEというふうにして、コーンとこれからも呼ばせていただきますが、自然体験活動推進協議会が連携協力をいたしまして、新しい資格制度をつくろうということで、親委員会、そして部会が今月の6月の5日に設立されました。我々としては、こういった制度がこの自然体験活動の分野において、ある意味ナショナルスタンダードとなるような資格制度にならないだろうかということを目指して設立をいたしました。
 そして、これから自然体験活動推進協議会の成り立ちについて簡単に御説明をしたいと思います。今現在は約300近くの団体が連携をして、この自然体験活動憲章に基づいて、豊かな自然体験活動の推進と普及を行っている、我が国唯一の団体であろうということで、自然体験活動指導者の養成や紹介、そして事故ゼロを目指した普及活動、それから調査研究等々をやっている団体でございます。
 これが設立当初、喧々諤々(けんけんがくがく)、当時90団体ぐらいの方々で約1年ぐらいかけてつくった憲章でございます。我々、関わった人間にとっては、ある種の心情がすべてここに集約されているということでございます。1番から5番まで、遊び学び、感動するとか、あるいは自然への理解を深めるとか、それから、心の通った人と人とのつながりをつくります。あるいは、自然の人間が共存する社会をつくりますとか。もちろん、安全のことについても、そういった意識を高めていきますというような理念のもと、今現在活動を行っております。
 これは沿革ですけれども、99年1月に初会合をいたしました。あいさつしているのは、今退席された岡島さんで、発起人となってこの会を呼びかけていただき、隣の隣にちょっとお座りになっている方が、現在この協議会の会長をしていただいております奥島会長でございます。これが99年1月にスタートをし、2000年の5月につくられた団体でございます。そして、2001年にはNPO法人を取得いたしました。そして、2001年からトレーナーといわれるリーダー、インストラクター、コーディネーターを養成する、指導者の指導者の養成事業を行い、2002年には超党派の自然体験活動推進議員連盟という議連が今も笠先生が会長で、実は今まさに自然体験活動推進法なる推進法を何とか制定できないだろうかということで、議連の先生方にも御協力を頂き、立法化を目指して今活動をしております。
 CONEのほうの指導者の制度の仕組みでございますけれども、リーダー、インストラクター、コーディネーターという3つの役割を設定しております。そして、今現在は1万5,000人近くが登録を頂いておりまして、リーダーには1万3,000人、インストラクターは1,100人、そしてコーディネーターは1,000人。そして、その指導に当たる指導者の指導、トレーナーと申しますが、こういった方が約300名所属をしているところでございます。
 現在の指導者数のグラフでございます。今現在、今年は277団体ということになっております。そして、指導者数、右下のところ、この部分ですけれども、平成21年のときには2万5,000人ぐらいいたんですが、今若干右肩下がりという状況で、その間この赤い線は受講者数を示したもので、およそ5万人ぐらいの方々が受講をしていただいているということでございます。
 そして、この今現在、12年たっての運営上の課題ということです。CONEの指導者に対する、この制度そのものの認知度が非常に低いということで、CONEといっても、やはりここにかかわる人たちのみ知っていると。なかなか一般国民、市民の方々に周知徹底がされていないということが課題として挙げられております。
 そして、2番目といたしましては、会員数・指導者数の伸び悩み。先ほど見ていただいたグラフのとおり、大体300団体ぐらいをピークに、ほとんどそれ以上増えているという状況では、残念ながらない。さらには、指導者数も、先ほど示したとおり、むしろ今現状としては右肩下がりの状況であるということが、今執行部のほうの課題になっております。
 さらには、これは恐らくCONEだけではなく、280団体の方々がすべて共通として頭を抱えている問題が、せっかく養成した指導者をなかなか活用する場面がつくり得ていないと。私は2泊3日勉強したのに、これだけ時間と労力を使ったのに、それでやっと登録できたのに、私が活躍する、あるいは活動する場所をどこか紹介してくださいというような声が結構多くて、実際1万5,000人近くいる中で、なかなか現場に立って、学んだことを発揮していただける場面が少ないということが共通の課題となっております。
 そして、最後ですけれども、全般的に今民間団体も随分増えてまいりました。環境省のデータですと、自然学校という言い方をするんですけれども、その中では青少年教育だけではなく、環境教育や、あるいはツーリズムに関係するような団体も含めてですが、全国におよそ3,700あるというふうに言われております。そういった中では、私が始めた30年前から比べますと民間団体が随分増えてまいりました。しかし、その実態はといいますと、財務面とか、あるいは組織面というところの基盤が非常に脆弱(ぜいじゃく)です。そういうこともあって、CONE自体も非常にこのように財務的なところは脆弱(ぜいじゃく)であるというふうに言わざるを得ないということが、課題として挙げられます。
 さて、ここからは何枚かが新しい資格制度のイメージ、あるいは説明ということになります。まさにこの制度は立ち上がったばかりでございますが、今年は実際の各団体のところで養成事業をする年度でございまして、一応2泊3日程度の一定のカリキュラムを試行する形で各団体で実施をする予定になっております。親委員会であるところの認定委員会がございまして、自然体験活動部会というのがあると。そのほか、今まだでき上がっておりませんが、例えば生活体験とか、文化体験とか、あるいはボランティア体験とか、いろいろな体験活動が将来的にはできるんではなかろうかというふうに思いますが、今現在は自然体験活動部会ということを中心に運営が始まりました。その自然体験活動部会には必ず指導者養成団体というものがありまして、指導者はそこで勉強し、そして、この指導者がこの部会のほうに登録をし、認定をしていただくような形のシステムにっなっています。
 そして、委員の構成でございますけれども、認定委員会の親委員会のほうは元の文部科学大臣の鈴木恒夫先生に委員長、そして副委員長には、文字・活字文化推進機構の理事長の肥田先生、そして機構のほうの理事長、CONEの副会長をしていただいている岡島さんという形で構成がされております。スタートですので、恐らく今後はいろいろな分野にわたる委員の方々が入っていただくようになると思うんですが、スタートの段階ではこういう4名。そして、部会のほうはこういった面々で、ボーイスカウトさんですとか、ガールスカウトさんですとか、あるいは農業系の団体、あるいは河川系、国土交通省系の団体等々にもお入りいただいて委員構成がされております。
 指導者の種類と役割ですけれども、これは、これまで私たちが自然体験活動推進協議会で行っていたものと同じ、リーダーと、インストラクター、そしてコーディネーターという役割で、それぞれ18歳以上の方々がリーダーのこの資格制度に登録がいただけるということになっております。1つ、面白いのは、こういう資格制度の中ではあり得ないことの1つとして、1回リーダーになりますと、あなたは終身制ということで、一生リーダーですよというシステムになっています。これはちょっと変わったシステムで、1回登録料を払えば、死ぬまでと言ったら変ですけれども、一生自然体験活動リーダーですよということの制度の設計になっております。
 つまり、指導者数が減らないということですね。右肩下がりにならないという仕組みですね。インストラクターになるためには必ずリーダーを取得していなければなりませんので、更にそれが増える。そして、コーディネーターになるためにはインストラクターの資格を、これは更新制ですので3年ごとに更新をしていただき、登録料をお支払をいただくというのが、インストラクター、コーディネーターのところになっております。
 この養成講座そのものは、先ほどありました養成団体の、いわゆる人的には主任講師という方々がこの養成講座の企画・運営の責任者になっていただくということでございまして、この主任講師についても、先ほどの認定委員会の認定を得て実際のこの養成事業に携わるという仕組みになっています。
 これが養成のカリキュラムになっております。基本的には22.5時間。これは大学関係の先生方には何となくぴんと来るのではなかろうかと思いますが、いわゆる90分授業を15こまをカウントすると22.5時間になるということでございまして、こういった概論的なものについては22.5時間を2単位、そして実習的なものの22.5時間については1単位というようなカウントができるのではないかというカリキュラム構成になっております。要は大学のほうでこのシステムを是非とも導入していただきたいと。カリキュラムもそのようにつくられていますよということでございます。
 続きまして、これはインストラクターのほうの養成カリキュラムになっております。これにつきましても22.5時間という形で、基本的にはこの概論、大体2拍3日、場合によっては3泊4日、そういった内容のものを実習として実際にOJT、現場でもトレーニングをしていただいた上で、このインストラクターになっていただこうという設計でございます。
 これはコーディネーターということで、実際にはこういった自然体験活動の場をつくる人です。企画をする役割でございます。それも同じように22.5時間にそろえてつくられております。
 今後のスケジュールですけれども、この委員会のほうは6月5日にこういった部会、委員会が立ち上がって、今度は第2回目が9月に開催される予定になっております。そこまでにカリキュラムのこういった決定とか、もろもろの課題について決定をするための、今事務的な作業をしております。そして、来年4月から、実際にこの制度に登録を頂くような形のことでスタートをしていきたいというふうに思っております。そして、多少の見直し・検討を行った上で、最終的には平成26年度4月より完全実施ということを期待して、今準備をしているところでございます。
 以上が私のほうで用意したものなんですが、今後是非とも私たちだけでは、民間だけでは、あるいは機構だけではどうしても担えない部分がございます。是非とも、これはこの部会のほうの皆さんにもお聞きいただきたいのは、私たちとしては、国としてこういうことに取り組んでいただきたいという部分で、さらなる指導者の資質の向上をしていただきたいと。我々も一生懸命こういう形でやっているんですけれども、残念ながら私たちのところだけでは限界がございますので、こういった指導者がやっぱり必要だと御理解いただけるようであれば、指導者のための指導者のような方々の人材というのは圧倒的に不足しておりますので、是非とも指導者を養成する指導者を更にもっと養成をしていかなければならないと思っております。これはなかなか時間と労力のかかることですし、ある意味財政的にも非常に負担になることでございます。
 もう一つは、そういった人材養成の中で、今は安全安心ということがもうキーワードになっておりますので、こういう体験活動をする際に安全のことは本当にいろいろな形で養成の段階でも、あるいは研修の段階でもされているんですけれども、是非とも安全管理者のような担当者といいますか、各現場、現場に指導者だけではなくて、安全管理をちょっと覚めた目でチェックをするような、そんな役割の人もいると、安全安心な自然体験活動が行われるのではなかろうかということで、そういった意味での人材の質の向上を図るための養成事業なども必要ではないかなというふうに思っております。
 それから、2点目は、よく国公立の青少年教育施設のデータはたくさんあるんですけれども、残念ながらまだ生まれて間もない民間団体のこういった青少年関係に関する団体とうのは非常に多く立ち上がっているはずなんですね。先ほど申し上げた3,700というのは環境省の数字ですけれども、じゃ、文科省の青少年の教育にかかわるような民間団体というのは、もちろんボーイスカウトさん、ガールスカウトさんというのは有名ですし、把握がされているんですが、それ以外にもNPOで今数多く出てきておりますので、そういったことの実態調査などもしていただけると有り難いかなと思います。これが2点目です。
 それから、3点目が、この制度、立ち上がったばかりで、非常に財政的にもまだまだ脆弱(ぜいじゃく)な部分もございますので、是非とも文科省として、国としてこの制度を後押ししていただけるような、例えばこの制度に何らかの形でお墨つきをいただけるとかですね。つまり、この制度は文科省も応援している制度ですよみたいな、そのようなこと。なかなか国家資格にはならないと思いますので、そういう応援スピーチをどこかの場面でしていただけるような支援をいただけないだろうかということを考えております。できれば、これについても是非とも財政的な支援もお願いできれば有り難いかなと思っております。
 以上でございます。時間になりましたので、ありがとうございました。
【衞藤部会長】  ありがとうございました。それでは、どうぞマイクを持ってまたお席に戻っていただければと思います。ただいまの御発表につきましての御質問、御意見などがございましたら、御自由に御発言願います。どのような観点からでも構いませんので、よろしくお願いします。
 それでは、小柳委員、お願いいたします。
【小柳委員】  先ほどの野口さんのお話も本当にそのとおりだと思うんですけれども、人と自然の共生とか、あるいは人が自然から今ほど学ばなきゃいけないときというのはないと思いますので、今中座されましたけれども、岡島先生のされている、佐藤さんのされているCONEの活動というのは本当に大切だと思いますので、とても期待しております。
 自然体験活動を本当に推進していこうというときに、今お話を頂きました教える側(がわ)の充実というのは本当に大切なことだと思いますし、整えなければいけないことだと思います。その一方で、気になるのは、教える側(がわ)の充実も必要ですが、教わる側(がわ)も、教わりたい意欲をどうつくるかという問題もあると思います。例えば指導者の活用の場が結果不足しているとか、あるいはユーザーが不足していることが、例えば財務基盤の脆弱(ぜいじゃく)にもつながっているとか、ユーザーの例えばトライアルがふえない。ちょっと行ってみたいとか、あるいはリピーターが増えない、毎回行きたいとかいう問題について、教える側(がわ)の充実と同じぐらい、教わる側(がわ)の教わりたい意欲の充実というのも大切だと思うんですけれども、そこらあたりの御認識。
 あと、立ち上げたばかりで、今はそこまで難しいのかもしれませんけれども、そのあたりに対する今の御認識、あるいは御計画がもしありましたら、教えていただきたいと思いました。
【佐藤自然体験活動推進協議会専務理事】  ありがとうございます。いろいろな見方、考え方があろうかと思いますけれども、私自身が個人的に感じるところは、多分青少年の場合においては、学ぶ場の1つの機会として、先ほど野口さんも言われていましたけれども、義務教育、学校教育の場でこういった体験活動がきちんと実施されることというのが望ましいだろうと。我が国はほかの国と比べて、1泊2日という短いものではありますけれども、非常にそういう意味では公立の青少年教育施設を使っての自然体験活動の場というのはすごく普及しているんですね。
 ただ、問題は、意外とそれがきっかけで嫌になったということもございます。ある意味、じゃ、何で私たちのような民間がこれだけ出てきたかというと、やっぱり学校教育のそれとは違う提案の仕方、切り口の在り方、それで意欲を喚起する。だから、学校がすべて悪いわけではないです。すべて悪いわけではないんですが、そういう機会を得て、自然体験活動嫌いみたいな子がもう一度復活する場として民間の立ち位置があるのかなと。
 つまり、私が言いたいことは、義務教育のところで、先ほどカリキュラム、学習指導要領で少し長期化をするということが解説の中には入れられたんですけれども、なかなかそれが1週間程度、どこの学校もやるというふうにはならないと思うんですね、財政的な面で。そうすると、そういうところの1つの受皿として、私たちのような民間がどううまく企業とコラボレーションをしながらその場を提供して、もう一回行ってみたいというふうな意欲喚起につなげていくかというのが、今後の私たちの課題かなと、個人的には思っております。
【衞藤部会長】  では、明石委員、お願いします。
【明石委員】  非常に面白い試みで、是非頑張っていただきたいんですけれども、ちょっと質問させてください。大きく資格を取る場合に3つの観点がありそうなんですね。例えば1つは、臨床心理士とか、学校心理士とか、そういう資格がありますよね。次は、スキーの1級とか、2級とか。2級ぐらい以上ならば指導者になれるとかいう、そういう級を、剣道とか柔道でいけば段位をつけていくような資格制度がありますね。もう一方で、この自然体験活動のリーダーとか、インストラクターとか、コーディネーターという、3ステップぐらいの資格がありますよね。これが一番素人にはわかりにくいんですよね。何のリーダー、何のインストラクター、何のコーディネーター、みんな普通名詞はありますね。要するに固有名詞になっていないんですね。
 一般受けするのは学校心理士とか、臨床心理士みたいな固有名詞の資格で、これを育成しないと、一般に普及しないと思っているんです。そうすると、だから、自然体験推進士とかね。そうすると、何となく、おお、そうかと。その資格を取ると、例えば55歳以上の方が今から準備すると60歳になって、定年になりますよね。よく話を聞きますと、定年になった後、年金は奥さんにあげて、月に8万ぐらいお金が入ってくると頑張っていけるんですってね。例えば、大体月にゴルフが2回できるとかね。
 言いたいのは、この資格を持つと成長産業につながっていきますよというぐらいなモチベーションづけがないと、多分今日説明があったような頭打ちになって、何で3年に1回更新しなければいけないのか。非常にいい仕組みですよ、3年ぐらいか、5年でもいいかなと思いますけれども、そういう意味の3つに分けるのが非常にわかりにくい。1個に絞ってメジャーになるという形を検討していただけると、いいかなと。
【佐藤自然体験活動推進協議会専務理事】  すごくいい御指摘を頂きました。是非、実は後ろにも作業部会のメンバーが来ているんですけれども、今私たちは、おっしゃったように自然体験活動指導者という一本化にはしているつもりなんですけれども、それはよくわからないということですので、もうちょっと何か格好(かっこ)いい名称をつけて、その中のリーダー、インストラクター、あるいは1級、2級、3級なのかはわかりませんけども、考えていきたいと思っております。
 今明石先生が言われたように、やはり資格を取った方々が子供たちの前に出る機会があれば、本当にそこでお小遣い程度かわかりませんが、多少の経済的な活動にもつながるということがわかればふえることだと思うんですが、残念ながら今のところそれが生かし切れていないというのが先ほど申し上げた課題でございますので、是非そういう場面をですね。私は、1つは、学校教育の現場でもっともっと活躍していただける機会があるんではないかなと。特にシニア層の方々が時間とそういったやりがいを求めていらっしゃると思いますので、そこの活用というのがこの制度の成否を担うのかなというふうには、個人的にはちょっと思ったりしております。
【衞藤部会長】  はい。ほかに御意見ございますでしょうか。御質問でも構いませんが。どうぞ。
【野口委員】  1点質問なのは、カリキュラムを受けて、22.5時間を受けて、これは試験というのはあるんですか。試験を受けて、どれぐらいの方がパスして、どれぐらいの方が落ちるんですか。
【佐藤自然体験活動推進協議会専務理事】  今までCONEのほうは実は資格と言わず、登録と言っていたんですね。ところが、今回のものは資格ということにいたしましたので、資格にする以上はきちんとそこの評価をしなければならない。つまり試験をしましょうということでございますので、インストラクター、コーディネーター、リーダー、それぞれのところにおいて試験を実施する予定になっております。
 ただし、これは特にリーダーのところは先ほどもありましたように終身制で、こういう自然体験活動をもっともっと知っていただくための、いわゆるファンクラブといいますか、サポーターといいますか、そういった意味合いが強いということでございますので、基本的に落とすための試験ではなくて、確認をするための試験というような認識をしております。
 ただし、インストラクターとかコーディネーターというところにおきましては、これは命を預かる。本当に責任も多くなりますので、ここはそれなりの資質と能力と技能が備わらないと、その資格付与ということにはなり得ないと思いますので、ある程度そこは厳しく見ていきたいと思っております。その試験内容については今まさに検討している最中でございますので、いろいろな形での試験。自然体験活動の場合には理論的にできればよいかというと、そうではなくて、実際に自然の中に出ていって、どう指導ができて、楽しく、学びのある、そして安全に行えるかというところの観点が、とてもとても重要だと思っておりますので、そういった面の試験をどのようにしていくかというのが今後の課題になっております。
【重委員】  私が発言してはいけないのかもしれない。すみません、お尋ねというか、お願いをしたいのは、養成講座の企画・運営は主任講師が担うという、こここそナショナルレベルの資格であって、そのほかのところは、それこそ今おっしゃるように、公の私たちがやってきたような、それぞれの団体が責任を持って指導者養成を推進していくようにするということで、主任講師になる方たちがナショナルレベルの資格を持っているというふうにはならないんですか。それが1つ。
 もう一つ、このカリキュラムだけを拝見しているとなかなか見えないんですが、先ほど野口さんがお話の中で、自然体験という環境教育というところで、自然だけに特化しているのではなくて、社会をつくっていくということが大事だとおっしゃられました。まさにこのナショナルレベルの人たちというのは、チームビルディングができなければ、地域の課題をきちっと解決できるような素質がないと、指導者とは言えないのではないかと思うんです。そういう方たちがリーダーやインストラクターやコーディネーターを養成していくというふうにしないと、持続可能な社会をつくっていくという、その中で自然というのは自然だけであるわけではなくて、人間の生活圏と生態系をきちっと回していけるようなところで自然体験をするわけですから、そこのところこそすごく大事なカリキュラムとして認識して取り入れていただきたいと。この2点、お願いしたいと思います。
【佐藤自然体験活動推進協議会専務理事】  そのように頑張りたいと思います。2点目については、自然体験活動憲章の前文のところに、私たちはやっぱり「地球に生きる生き物が共に暮らせる持続可能な社会をつくり」という、まさに今重さんがおっしゃられたような、持続可能な社会をつくるために自然体験活動を行っている。自然体験活動を行うだけが目的ではないということが、示されているかなと。そういった考え方は、カリキュラムに、済みません、細かく書いていない。シラバスも今つくっているんですけれども、その中にもきちんと盛り込まれておりますので、そういった意味では、間違いなくその方向には向いていくんではないかなというふうに思っております。
 1点目につきましては、主任講師のほうですけれども、まさにこの辺は文科省さんのかかわり方のお墨つきをどんな形でいただけるのか否かによるんですが、これ、現実問題としてはなかなか難しいんですけれども、間違いなくこれをきちんと推進するための主任講師が、そこは肝ですので、そこの資格の付与については、この養成団体ではなくて、直接的にこの認定委員会と部会が認定をすることになっております。つまり、あらゆる体験活動を網羅した形での主任講師であるというようなところに――これは今、あらゆると申し上げてしまいましたけれども、自然体験活動の分野にかかわる人たちの主任講師という形にしていきたいと思っております。
【衞藤部会長】  はい、ありがとうございました。
 明石委員、どうぞ。
【明石委員】  ごめんなさい、時間がないのに。私個人は、CONEリーダーとか、インストラクターとか、コーディネーターがいましたね、トレーナー。一番偉いのはリーダーだと思ったのね。要するに指導者という言葉をやめていただきたい。何か自然体験がいいんだから、おれが引っ張ってあげようって、古きよき時代の発想なので。だから、もっと認定制度、CONE指導者制度とか。指導者という言葉は必要でしょうかね。リーダーというのが一番偉いと思ったんですよ、本当は。そうしたら、一番偉くないじゃないですか。
 だから、そういう世間の方が非常に混乱しやすい言葉を使うと普及しないと思うので、もう一度指導者という言葉が必要なのか、内部で議論していただくといいかと思いますね。指導者の資格なんていうのは、ちょっとどうかという感じはしておりますから。要望です。
【佐藤自然体験活動推進協議会専務理事】  はい、わかりました。ありがとうございます。検討してみたいと思います。ありがとうございます。
【衞藤部会長】  じゃ、國友委員。
【國友委員】  ちょっと的外れな質問になるかもしれません。ちょっと教えてください、よくわからないところがあるんですけれども。指導者制度というのがありますね、指導者制度のイメージというのがありますけれども、実は私は今公立の青少年施設へ勤務しているんです。22.5時間の受講が必要だということですね。その中で概論と実習で構成ということですから、当然概論的なことについては大学等で講義を受けると。それから、実習については現場の教育施設等で受けると。そういうことで単位の互換性といいますか、トータルで22.5時間が充足されればいいということなんですね。
 それで、例えば公立の青少年施設に私は勤務しているんですけれども、なかなか今指定管理等もありまして、指導の充実といいますか、施設そのものがどれだけの指導力を持っているかと。国立は別としまして、なかなか十分にその期待にこたえられないという施設がかなり多いのではないかなと思うんです。そういうことで、指導者を養成する側(がわ)の指導力の充実と、それもなかなか難しいということだと思うんです。
 それから、例えば学校の先生がこういう認定講習を受けるときに、やっぱり教育委員会のほうで、きちっと時間を出張という形で受けてこいと。それから、長期休業中などを利用してきちっと受けるという、教育委員会の理解といいますか、そういうものがないとなかなか進まないと思うんです。
 それから、非常に変な言い方なんですけれども、公立の青少年施設のそういうこと指導者養成にかかる経費的な面ですね。これも自前でというのはなかなか難しいということで、そのあたりの支援的なものがあるのかどうかということですね。非常に身近な質問で申し訳ないんですけれども、そのあたりをちょっと教えていただけたらと思います。
【佐藤自然体験活動推進協議会専務理事】  多分時間がない中ですので、また。今こういう形で検討をしておりますので、しかるべきタイミングのときに、皆さんにもこれを告知する場面を設けていきたいと思っております。先ほど教育委員会云々(うんぬん)かんぬんは、国からの後押しをしていただけると、そういうふうに出やすくなるのかなと。
 それから、概論については、これは概論と書いてしまっているのであまりよくないんですけれども、実はこの中は実技とか、演習的なこととかいうのも含めての概論の意味でございます。必ずしも大学で、講座できっちり室内でやらなければいけないというものでは、実はないんですけれども、そういう意味ではちょっとフレキシブルであるということを御理解いただければと思います。
 それから、公立の施設において講師がなかなかというときには、主任講師がこういうふうにして認定されますので、お近くの方で格安でこの講座に協力をいただけるような主任講師を派遣するような形で、何とか公立の施設でも授業ができる仕組みを今考えております。あと、費用の部分においては、これは各行政のほうで、自治体のほうで面倒を見てもらえるようであれば、それはそれですけれども、国として、ある時期、一定期間、全体的に底上げするような形での展開もあれば格安な形で、講師も謝金や何かは全部予算でもってできるようなことも可能かもしれませんけれども。いずれにいたしましてもいろいろ課題も山積しておりますので、そういった課題を一つ一つクリアしながら、できるだけこの制度を広めていきたいと今は思っておりますので。
 今後、9月以降に全国に向けていろいろこの制度についての説明会をする予定になっておりますので、そういったことの情報も出させていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
【衞藤部会長】  よろしいでしょうか。ほかにございますか。
 土江委員、どうぞ。
【土江委員】 まず1点、感想なんですけれども、国家レベルでこうした養成の認定制度ができることは大変歓迎をしております。これまでの課題の中でもやはり活躍所といいますか、出口といいますか、そこら辺がきちっとされなければいけないし、それだけやっぱり現場のニーズにこたえるような制度にしていただきたいなということ。
 それから、カリキュラムについてなんですけれども、実際に今私ども、学校現場を預かりながら、今不登校の子供たち、あるいはニート、フリーター、発達障害、そうした子供たちと体験活動をどうかかわらせたらいいのかなという大きな課題を持っているんですけれども、そういう中でやはりそういう子供たちに接する指導者として不可欠なものとして、例えば人間関係づくりとか、カウンセリングとか、カリキュラムの中でそうした指導者の資質を高めるような内容があるといいのかなというふうにも思いました。以上です。
【佐藤自然体験活動推進協議会専務理事】  ありがとうございます。こういった場面で皆さんから今たくさんコメントを頂いていますので、それを持ち帰って、またいろいろといい形で生かせるように頑張っていきたいと思います。コメントありがとうございます。
【衞藤部会長】  ほかに御意見ございますか。この新しい制度を担う認定委員会というものが、現在は2つの団体によって支えられているという形をとっているわけですけれども、将来的に何らかの法人格をとった組織にするとか、そういうようなことは議論されているんでしょうか。
【佐藤自然体験活動推進協議会専務理事】  そうですね。詳しくは説明をいたしませんでしたが、現在のところは、認定委員会のほうは機構のほうに事務局を置いておりまして、部会のほうは自然体験活動推進協議会が担っていくという方針を今打ち出しております。法人化につきましてはいろいろ今検討をしているところでございます。今のところは任意団体でしばらくはいくのかなと思っております。
【衞藤部会長】  ありがとうございました。大体御質問はよろしいでしょうか。
 それでは、ありがとうございました。ただいまいろいろ出ました御意見等を踏まえまして、また事務局のほうで整理をお願いできばと思います。
 それでは、資料5のほうの関連で青少年の体験活動の推進の在り方につきまして、中間報告素案(案)(第9回部会までの主な意見の整理)につきまして、勝山課長のほうから説明をお願いします。
【勝山青少年課長】  それでは、資料の5をごらんいただきたいと思います。本日、資料として配付させていただきましたのは、青少年の体験活動の在り方についての中間報告素案のさらに案でございます。これまで、第9回部会までの主な意見、それから昨年9月12日に取りまとめましたこれまでの主な意見、さらには第6回以降、毎回部会に配付して御報告をさせていただいております主な御意見、これらを事務局にて取りまとめた資料でございます。本日は時間の関係上、1ページ目の項目のみの御説明とさせていただきますが、これに本日頂いた御意見を更に追加、そして修正させていただき、次回の部会以降に本格的に御審議を頂きたいと、そういう資料でございます。
 それでは、項目のみ説明をさせていただきます。大きく6点構成でこの素案の案をつくっております。1点目は青少年の体験活動の定義・意義・効果についてでございます。これにつきましては3つに分けておりまして、体験活動の定義、青少年の体験活動の意義、そして効果、この3つでございます。
 2点目は、現在の青少年の体験活動をめぐる状況や課題についてでございます。
 3点目、青少年の体験活動を推進するための取り組みにつきましては、大きく3つに分けております。1つ目が学校教育における体験活動の推進についてでございます。これにつきましては、更に3つに細分化しておりまして、学校教育における子供の体験活動の推進、2つ目が教員の体験活動に関する指導力の向上、3つ目が大学の秋季入学移行に伴う青年期の体験活動の推進でございます。3点目の2つ目でございますが、社会全体で体験活動を推進するための機運の醸成についてということで、ここは4つに細分化しております。1つ目が体験活動に関する理解の促進、2つ目が学校・家庭・地域の連携による体験活動の推進、3つ目が体験活動の評価・顕彰制度の創設、4つ目が体験活動の指導者養成でございます。3点目の大きな3つ目が青少年教育施設の役割・取り組みについてでございます。
 4点目は、東日本大震災を踏まえた青少年の体験活動についてです。5点目が青少年の国際交流の推進について、そして、6点目、最後に、今後更に議論すべき事項というふうにさせていただいております。内容につきましては、先ほど御説明させていただきましたように、次回の部会以降、本格的御審議いただければと思います。以上でございます。
【衞藤部会長】  ありがとうございました。今後の予定を見ますと、7月6日の金曜日に中央教育審議会スポーツ・青少年分科会が開催される予定になっております。そこにおきまして本部会の審議状況の報告を求められております。そういったことでございますので、委員の皆様におかれましては、7月2日月曜――来週の月曜日になりますが、7月2日までにもし御意見等を書面にて事務局にいただけたら大変有り難く存じます。その頂きました御意見を適宜反映した形で、私より7月6日のスポーツ・青少年分科会のほうに報告したいと考えております。本日の時間進行の関係もありまして、そのような形で御意見を頂きたいということで、よろしいでしょうか。
 ありがとうございます。それでは、次回以降、中間報告案について議論を進めてまいりたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
 では、最後に事務局からの連絡事項があれば、よろしくお願いいたします。
【浅原青少年課長補佐】  失礼いたします。次回の日程につきましては、追って事務局より委員の皆様に御連絡をさせていただきます。
 また、書面による御意見につきましては、再度お手元に様式をお配りしております。また、メールでも様式をまた再度配付したいと思いますので、大変お手数ですけれども、中間報告素案(案)の御意見につきましても御記入の上、事務局までお送りいただくようお願いいたします。以上でございます。
【衞藤部会長】  それでは、御活発な御議論ありがとうございました。本日はこれにて終了いたします。本日はどうもありがとうございました。

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