中長期的な大学教育の在り方に関する第二次報告(抜粋)(平成21年8月25日 中央教育審議会大学分科会)

第1 公的な質保証システムの再検討について

2 公的な質保証システムの検討に関わるその他の観点

(3)グローバル化の進展の中での質保証

(組織的・継続的な教育連携関係の構築の促進)

6. 上記の際の推進力となる重要な取組の一つとして,以下に述べるダブル・ディグリーをはじめとする組織的,継続的な教育連携関係構築の促進が考えられる。

  国際的な共同教育プログラムを通じて,組織的・継続的な教育連携を構築していくことは,留学生30万人計画を推進する上でも重要である。

7.  単位互換制度の活用により,我が国の大学が,国外の大学とともに,それぞれ学位を授与する,いわゆるダブル・ディグリーを授与することが可能となっているが,これにより,大学にとっては,組織的・継続的な教育連携関係を強化し,魅力的な教育プログラムの構築に資することが考えられる。学生にとっては,我が国と海外の大学の複数の学位を取得する際,それぞれの大学の学位プログラムを履修するよりも短い期間内で,両方の学位を取得することが期待できるなどのメリットが考えられる。

  ダブル・ディグリーの実施に当たっては,実施する大学において,国際的な質保証の動向に留意しつつ,参加大学間の履修スケジュールの調整や,単位互換の対象となるプログラムの質の確認,研究指導や学位審査の取扱い等について,十分に検討することが望まれる。これらの留意事項について,各国の教育制度の違いや,対象となる学位及び教育プログラムの多様性,各大学における実情等も踏まえつつ,各大学の参考に資するため,ガイドラインのように一定の考え方をとりまとめることも有益であると考えられる。(以下略)

 

 検討課題(例)(抜粋)

ウ いわゆるダブル・ディグリーに関し,以下のような点について,一定の考え方を検討。

・ダブル・ディグリーのほか,「ジョイント・ディグリー」,「デュアル・ディグリー」,「共同学位」,「複数学位」等の類似の用語の整理

・学位記の方式や学位の名称等の表記

・その他プログラムの質を保証する観点からの留意点の検討

(以下略)

 

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