資料2-2 専門職大学院の認証評価における指摘例(実務家教員関連)

専門職大学院の認証評価における指摘例(実務家教員関連)

平成26年度実施分(法科,教職を除く)の認証評価結果より,実務家教員の教育力向上に係る指摘を抜粋

(1)ビジネス・MOT

  • 実務家出身の新任教員に対しては,半年から1年の教育技術の向上を図る期間を設け,OJT方式で教育上の指導能力の向上に取り組んでおり,特色ある活動として評価できる。
  • 研究者教員と実務家教員の教育上の連携程度が不明瞭であることから,この点を明確にする必要がある。
  • 実務家教員は,実務経験・知識の体系化を図り研究論文にまとめるよう努めるとともに,そうした成果を学会で発表するなど,学会活動に積極的に関わるようにしている

(2)会計

  • 分野別スタッフ会議を設置して,人事計画を定め,カリキュラム検討や教育方法の総合的な改善に努めるとともに,研究者教員が実務上の知見を深め,実務家教員が教育上の指導力を向上させるよう図られている。
  • 教員の教育上の指導能力の向上に対する取組みとして,研究者教員と実務家教員が共同して実施する授業に特色がある。

(3)知的財産

  • 実務家教員の教育上の指導能力の向上については,他教員の授業の傍聴や授業に係る意見交換会,FDの情報共有がなされているとのことであるが,内部的な情報交換に留まっており,十分とはいえないため,さらなる検討が望まれる。研究者教員については,研究の一環として企業調査を行うことや産学連携活動を通じて,実務上の知見の充実が図られている。
  • 実務家教員の教育上の指導能力の向上及び研究者教員の実務上の知見の充実については,法学部と共同運営する国際知的財産研究所主催の研究会において,教員が発表・討論を行ったり,外部から講師を招聘して講演を行っている。

(4)臨床心理

  • 実務家教員及び研究者教員による共同授業や同席による事例研究論文指導などを通し,実務家教員の教育上の経験や研究者教員の実務上の知見の補完と確保に努めている。

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(高等教育局専門教育課専門職大学院室)