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日本留学試験


1.経緯等
  現在、我が国の多くの大学の留学生の入学選考においては、留学生はいったん渡日して、各大学の選考試験を受ける必要があることなどから、我が国の大学入学選考のシステムが欧米諸国に比してわかりにくく、留学希望者に過度の負担を強いることにより、日本留学を躊躇させる要因の一つとなっている。
  このため、文部科学省及び(財)日本国際教育協会では、留学希望者が自国に居ながら入学許可が得られるシステムの構築を目指し、私費外国人留学生統一試験及び日本語能力試験に代わる新たな「日本留学試験」の開発を行い、(財)日本国際教育協会が平成14年度から実施することになった。
  日本留学試験の第1回試験は、平成14年6月16日(日)に実施された(応募者数は、国内7,777人、海外737人の計8,514人。受験者数は、国内7,123人、海外532人の計7,655人(89.9%))。
  第2回試験は、平成14年11月17日(日)に実施された(応募者数は、国内20,338人、海外1,283人の計21,621人。受験者数は、国内17,566人、海外900人の計18,466人(85.4%))。

2.日本留学試験本試験の概要
  ・実施時期  平成14年から年2回実施(6月及び11月の第3日曜を予定)
  ・実  施  地  国内:北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、九州、沖縄の15都市
海外:アジア地域の10都市程度(現時点では、インドネシア(ジャカルタ、スラバヤ)、ヴィエトナム(ハノイ)、韓国(ソウル、プサン)、シンガポール(シンガポール)、タイ(バンコク)、台湾(台北)、フィリピン(マニラ)及びマレイシア(クアラルンプール))
  ・試験科目  日本語、数学、理科(物理、化学、生物から2科目選択)、総合科目
  ・そ  の  他    科目選択制及び成績の複数年(2年間)利用を導入

3.利用予定大学
  平成14年度第1回(6月)実施分の日本留学試験の利用大学は293大学(70国立大学、38公立大学、185私立大学)。うち、渡日前入学許可実施予定校は、31大学(7国立大学、1公立大学、23私立大学)。
  平成14年度第2回(11月)実施分の日本留学試験の利用大学は334大学(90国立大学、46公立大学、198私立大学)を予定。うち、渡日前入学許可実施予定校は、34大学(8国立大学、1公立大学、25私立大学)。

4.その他
  日本留学試験の成績上位者(約300名)には、私費外国人留学生学習奨励費(学部レベル月額52千円)の予約を提供。

(参考)日本留学試験(試行試験)の実施結果
  平成14年度の日本留学試験の本格実施に先立ち、平成13年11月18日(日)に、日本留学試験(試行試験)を国内8都市、海外8カ国・地域10都市で実施。受験者は、4,062人(国内3,414人、海外648人)。試行試験で得られたデータをもとに、日本留学試験と従来試験(日本語能力試験及び私費外国人留学生統一試験)の換算表を作成し、大学等に公表。


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