資料1-2 教育課程部会(平成25年6月3日開催)における主な御意見について

教育課程部会(平成25 年6 月3 日開催)における主な御意見について

~日本語指導が必要な児童生徒を対象とした「特別の教育課程」の編成・実施について~

【日本語指導の在り方に関する御意見】
○ 日本語の指導と同時に,日本の学校文化にどう適応するかという学習の在り方を子どもたちが学ぶことも重要である。指導者は,適応を急がせることなく,児童生徒の状態をゆっくり見ながら,指導のタイミングを図ることも必要である。
○ 外国籍児童生徒の転出入は,年度途中の場合が多いことも踏まえ,教育課程の編成・実施の在り方を検討することが重要である。
【指導体制に関する御意見】
○ 単に日本語指導をするだけではなく,児童・生徒が在籍学級に溶け込むための支援体制を整備する必要がある。このため,「取り出し指導」を行う場合であっても,担当者だけに任せてしまうのではなく,在籍学級の担任や主要教科の担当教員も関わるべきである。
○ 教育課程に関することであるため、指導者については教員免許を有する教員が関わる必要があると考えられる。一方、実際の指導では日本語教育の資格を有する者や子供の母語が分かる支援者による指導が中心になると思われる。
○ 小学校段階の日本語指導の担当教員は大変手厚いが,中学校になると,学習内容は非常に難しくなるにもかかわらず,指導体制が十分ではないという現状がある。今回「日本語指導」の特別の教育課程を創設するとともに,中学校,中等教育部分での指導の在り方の検討にも力を入れるべきである。
【国の支援に関する御意見】
○ 小・中学校の発達段階の子供たちに対する日本語教育については,日本語のレベルを測るプレイスメントテストや,それに応じた教材開発など,これまで各地域においても蓄積があるところである。国としても,きちんと研究開発体制を整備する必要がある。
○ 指導補助者の確保等に関わる財政的裏付けが行われることが必要である。

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成26年03月 --