総則・評価特別部会、小学校部会、中学校部会、高等学校部会の取りまとめに向けた論点(案)

1.「社会に開かれた教育課程」の実現と総則を軸とした教育課程の総体的構造の可視化

○ 「社会に開かれた教育課程」の実現のためには、総則を軸として教育課程の総体的構造を可視化していくことが重要ではないか。

2.学校教育の改善・充実の好循環を生み出す「カリキュラム・マネジメント」の実現

○ 学校教育の改善・充実の好循環を生み出すためには、各学校が、以下の観点を踏まえながら、教育課程を軸として学校教育の改善・充実を図る「カリキュラム・マネジメント」を行えるようにすることが重要ではないか。
・「何ができるようになるか」(教育目標と育成すべき資質・能力の明確化)
・「何を学ぶか」(教科横断的な視点での教育課程の編成)
・「どのように学ぶか」(指導案等の作成と実施、学習指導の改善・充実)
・「何が身に付いたか」(学習評価の充実)
・「個々の子供の発達をどのように支援するか」(キャリア教育、特別な配慮を必要とする児童への指導等)
・「実施するために何が必要か」(家庭・地域との連携・協働、チーム学校等)
○ 教育課程の総体的構造を可視化していく上では、特に総則については、上記の観点を踏まえた構造とすることが必要ではないか。
○ 「カリキュラム・マネジメント」については、園長・校長のリーダーシップのもと、教職員が全員参加で行うものであるという位置付けを明確にしていくべきではないか。

3.「何ができるようになるか」(教育目標と育成すべき資質・能力の明確化)

○ 学習指導要領を踏まえ、各学校が、教育目標と育成すべき資質・能力の明確化を図ることが重要ではないか。(特に「学びに向かう力・人間性等」については、各学校が子供の姿や地域の実情を踏まえて明確化していくことが重要ではないか。)
○ 資質・能力の三つの柱については、それぞれ「生きて働く知識・技能」「未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等」「学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性」として育んでいくことが重要ではないか。併せて、「概念的な知識」の重要性などを分かりやすく示していくべきではないか。
○ 小学校・中学校・高等学校それぞれの学校段階で育む資質・能力の全体像について、三つの柱に沿って整理しつつ、そのつながりを分かりやすく示していくことが必要ではないか。
○ 資質・能力の三つの柱は、それぞれの内容について明確化しつつ、相互に関係し合うものであることや、各教科等の特質に応じて育まれる見方・考え方との関係等について、分かりやすく示していくことが求められるのではないか。

4.何を学ぶか(教科横断的な視点での教育課程の編成)

○ 各学校における教育課程の編成に資するよう、留意すべき事項を分かりやすく示していくことが必要ではないか。
○ 教科横断的に育む様々な資質・能力と各教科等の学習内容との関係について、分かりやすく示していくことが必要ではないか。

5.どのように学ぶか(指導案等の作成と実施、学習指導の改善・充実)

→「アクティブ・ラーニングの視点と資質・能力の育成との関係について‐特に「深い学び」を実現する観点から‐」(3月14日総則・評価特別部会)
○ 「主体的・対話的で深い学び」の意味を明確にしつつ、問題解決的な学習や言語活動、体験活動、見通し・振り返り等との関係を整理していくことが必要ではないか。

6.何が身に付いたか(学習評価の充実)

→「学習評価の改善に関する今後の検討の方向性」(3月14日総則・評価特別部会)

7.個々の子供の発達をどのように支援するか(個々の児童の発達の支援(生徒指導、キャリア教育)、特別な配慮を必要とする児童生徒への指導等(特別支援、日本語指導)

→特別支援教育部会のまとめ

8.実施するために何が必要か(家庭・地域との連携・協働、チーム学校等)

→馳プラン

9.小・中・高等学校それぞれにおける諸課題への対応

(1)小学校
→小学校におけるカリキュラム・マネジメントの具体的な方向性
・小学校における柔軟な時間割編成の現状
・次期改訂に向けた授業時数の考え方と「カリキュラム・マネジメント」
→学校段階間の接続
・幼児教育との接続(スタートカリキュラム)
・小中の接続(義務教育学校)

(2)中学校
→中学校におけるカリキュラム・マネジメントの具体的な方向性
・教育活動全体の関係性(教育課程外の活動)
→学校段階間の接続

(3)高等学校
→教科・科目等の構成及び単位数
→高等学校におけるカリキュラム・マネジメントの具体的な方向性
・義務教育段階での学習内容の確実な定着
→学校段階間の接続や卒業後の進路
・中高の接続(中等教育学校)
・高大接続

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