特別活動ワーキンググループ(第2回)における検討事項

【特別活動を学ぶ本質的な意義について】

○論点整理においては、「各教科等で育まれた力を、当該教科における文脈以外の、実社会の様々な場面で活用できる汎用的な能力に更に育てていくためには、総体的観点からの教育課程の構造上の工夫が必要」であり、「その工夫が、(中略)社会参画につながる取組などを行う「特別活動」(中略)などに当たる」と提言されている。

○また、現在、各教科等においても、それぞれ固有の本質を踏まえた、その教科等において育まれる資質・能力(「何を知っているか、何ができるか」、「知っていること・できることをどう使うか」、「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」)の構造化を行っており、その中における特別活動の意義・役割も考える必要がある。

○以上を踏まえ、特別活動においてこそ育むことができる資質・能力をどのように捉え直すべきか。その際、児童生徒の発達の段階に応じて、育まれる資質・能力をいかに伸ばし、高めていくかという観点から、どのような構造にすべきか。


【社会に開かれた教育課程について】

○論点整理においては、「これからの教育課程には、社会の変化に目を向け、教育が普遍的に目指す根幹を堅持しつつ、社会の変化を柔軟に受け止めていく「社会に開かれた教育課程」としての役割が期待されている」とされ、重要な点として、「(1)社会や世界の状況を幅広く視野に入れ、よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を持ち、教育課程を介してその目標を社会と共有していくこと。(2)これからの社会を創り出していく子供たちが、社会や世界に向き合い関わり合い、自らの人生を切り拓(ひら)いていくために求められる資質・能力とは何かを、教育課程に明確化して育んでいくこと。(3)教育課程の実施に当たって、地域の人的・物的資源を活用したり、放課後や土曜日等を活用した社会教育との連携を図ったりし、学校教育を学校内に閉じずに、その目指すところを社会と共有・連携しながら実現させること。」と提言されている。

○集団活動そのものを通して各活動を行うことを特質としている特別活動の性格や、特別活動が集団や社会の一員としてよりよい生活、人間関係を築こうとする態度の育成等を目標としていることを踏まえ、「社会に開かれた教育課程」を実現していく上で、その意義や役割をどのように考えるか。

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