資料1 幼児期において育みたい資質・能力及び幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の明確化に関する論点(案)

1.幼児期において育みたい資質・能力について

○ 「教育課程企画特別部会 論点整理」に示された育成すべき資質・能力の基本的な考え方等を踏まえ、幼児教育の特性に配慮した幼児期において育みたい資質・能力をどのように明確化するか。

 論点整理においては、育成すべき資質・能力を三つの柱(「何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)」、「知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)」、「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等))」で整理すること、次期幼稚園教育要領・学習指導要領については、資質・能力の三つの柱全体を捉え、教育課程を通じてそれらをいかに育成していくかという観点から、構造的な見直しを行うことが必要であることなどが提言されている。
 幼児期において育みたい資質・能力をこの三つの柱で整理することを前提に、幼児教育の特性に配慮しつつ、その資質・能力の明確化を図るにはどのようにすればよいか。

2.幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の明確化について

○ 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿をどのように明確化するか。

 論点整理においては、小学校の各教科等における教育の単純な前倒しにならないよう留意しつつ、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の明確化を図ることが提言されている。
 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿については、「幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方に関する調査研究協力者会議」が平成22年11月に取りまとめた「幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について(報告)」において、「幼児期の終わりまでに育ってほしい幼児の具体的な姿(参考例)」(資料3)が示されており、この報告書の参考例を基に、その明確化を検討していくべきと考えられるが、以下の視点から改善すべきことはないか。

・論点整理「育成すべき資質・能力について」(資料4 資質・能力等関係資料 論点整理 抜粋P8~P13)を踏まえた視点

・平成22年以降の幼児を取り巻く環境の変化、幼児の育ちの変化、今後の社会の質的な変化、国際社会における幼児教育に対する認識の高まり、いわゆる非認知的能力の重要性の指摘、新しい時代と社会に開かれた教育課程(論点整理抜粋P1~P4)等を踏まえた視点

・幼稚園教育要領における5領域との関係や、要領全体とのバランスの視点

・「前の学校段階での教育が次の段階で生かされるよう、学びの連続性が確保されることが重要である。」と論点整理(論点整理抜粋P13)において提言されていることを踏まえた、小学校教育からの視点

・「次期改訂に向けての課題」(例 自己肯定感が低い)(論点整理抜粋P5~6)を踏まえた視点

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