資料3 第87回中央教育審議会総会(11月29日)における高大接続等に関する主な御意見

第87回中央教育審議会総会(11月29日)における高大接続等に関する主な御意見

日時:平成25年11月29日(金曜日)10時00分~12時00分

・多様な入学者選抜に総合的な評価の仕組みを取り入れることはしなければならないが、日本人が培ってきた知的水準の維持は必要。これまでの学力水準プラス総合的な力(眠っている力)を発揮させる仕組みが必要。
・入試改善は総合的な教育改革の一環。入学者選抜方法を変えると同時に、大学入学後の教育方法を改善し、社会の中に学生たちを送り込むことも含めた教育を行い、全体感を持って進めることが必要。
・1点刻みの公平感というのは、今の日本社会の中に非常に強く根付いている。その公平感そのものを変えていかないと、学生たちを育てる環境はなかなか生まれない。入学者選抜の改善、教育の在り方の改革、社会の意識改革などにつながる仕組みの構築が必要。
・飛び級制度は、大学入学者選抜の在り方の中で検討を加えていただきたい。
・高校と大学の接続点は高校生に大学への憧れを育むことであり、入学者選抜だけではない接続の実践についても触れていただきたい。
・地方の私立の中規模、小規模大学は、学生が定員に至っていない。その大学にとっては、学生を確保することが重要であり、多様な入学者選抜の在り方の議論以前の問題を抱えている。
・入学者選抜で面接した結果、人柄としては非常に良いが、学力が劣っている。一方、その反対もいる。人柄は点数で表れないので、どちらの基準を優先して合否を出すのかという問題がある。
・生徒にとっては、入学者選抜で合格点に足りないため不合格となるのは、受け入れられるが、面接等を含めた多面的な評価の結果、不合格となると、4年後の就職までマイナスのイメージを持ってしまう。多面的については、必要の有無を踏まえた検討を。
・高校教育で社会とのつながり、人間的成長などを重視することが重要であり、徹底できれば、生徒が複数回達成度テストをチャレンジできるということは、生徒自身の目標やモチベーション向上に生かせると思う。
・達成度テストは基礎知識を計るものだけではなく、基礎的な能力、現実には言語や情報を運用したり、活用する力ということを計れるものであってほしい。
・達成度テストの改革は大きなスパンで捉えるべき。初等教育、幼児教育の段階の改革にもきちんとつながるようなものにしていく必要がある。

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