資料2-2 高等学校教育部会の検討課題

※平成25年12月9日高等学校教育部会(第23回)配付資料を元に作成
高等学校教育部会における検討課題
(高校の質の確保・向上に係る審議のポイント)

1.検討背景とこれまでの検討経緯
2.高校教育の質の確保・向上をめぐる現状・課題認識
3.高校教育の質の確保・向上に向けた基本的考え方

4.高校教育の質の確保・向上に向けた取組

 (1)学習成果や教育活動の把握・検証
○1達成度テスト(基礎レベル)(仮称)の導入
・目的、内容、対象者、実施時期など
○2多面的な幅広い資質・能力の評価
・技能試験等の活用の推進
・幅広い資質・能力の評価手法の導入推進

(2)キャリア教育・職業教育の推進
(例)・普通科等におけるキャリア教育の推進
   ・実践的な職業教育の充実
   ・総合学科における優れた取組の普及推進
   ・高等学校専攻科の充実

(3)多様な教育活動の推進
(例)・定時制・通信制課程等における困難を抱える生徒等のための支援・相談の充実
   ・ICT等の活用による学びの機会の充実
   ・優れた才能や個性を有する生徒を支える取組の推進
   ・高等学校段階における特別支援教育の推進

(4)その他
※広域通信制高校の在り方見直し
(例)・不適切な事案への対応
   (当該校の教員以外の者による指導、単位認定・卒業認定の形骸化など)
   ・所轄庁の関与の在り方の見直し
                             等

1.2.3.「初等中等教育分科会高等学校教育部会の審議の経過について」(平成25年1月)において整理されている事項

(別紙)
※平成25年12月9高等学校教育部会(第23回)配付資料

学習成果や教育活動の把握・検証に係る論点(案)

1.「達成度テスト(基礎レベル)(仮称)」について
(1)試験の目的、活用方策
○高校教育の質の確保・向上に向け、高校教育における基礎的・共通的な学習の達成度を把握し、指導の改善に活かすこととするか。
※実施回をまたいだ比較を伴う達成度試験を行うには、問題を非公開とするか、又は膨大な問題ストックが必要となることに留意が必要。
※問題を非公開とする場合、きめ細やかな指導改善への活用が困難であることに留意が必要。
○また、その結果については、例えば、AO・推薦入試の場面などの対外的な場面において、自らの学力を証明できるようにし、生徒の学習意欲を一層喚起するものとするか。
(2)対象者
○全国の高等学校・高校生等(浪人生等大学進学希望者含む)を対象とし、希望に応じて参加できるようにするか。
○大学進学を希望していない一般の者も対象とするか。

(3)実施方法
※以下、試験内容、試験形態、実施時期・受験回数・実施場所等の検討に当たっては、問題作成・採点等の実施体制や費用負担について、十分な留意が必要。

・試験内容
○教科・科目の区分に対応した試験とするか、教科・科目横断的な教科に依存しない試験とするか。あるいは、両者の組み合わせとするか。
○基礎的・基本的な知識・技能や思考力・判断力・表現力等についてどのように問う試験とするか。
○全ての高校生が共通に学ぶ共通必履修教科・科目(国語総合、数学1、コミュニケーション英語1)からの出題とするか、高等学校卒業程度認定試験と同程度(6教科8~9科目)とするか、各学科に共通する全ての教科から出題するか。(教科に依存しない試験とする場合、対象教科・科目範囲は全てとするか)
※高校2年から3年にかけて履修させている科目も存在することから、試験の教科・科目及びその出題範囲については、実施時期を踏まえた検討が必要。
○普通科、専門学科、総合学科で共通の問題とするか。
○試験の難易度をどの程度とするか。
・試験形態
○問題の性質及び実施体制上の観点から、試験は記述式とするか、マークシートとするか、それともその併用とするか。
※記述式を含む場合、採点者の確保や結果提供に時間を要することに留意が必要。
○コンピュータベースドテスト(CBT)を導入するか。
○指導改善に活かす場合、問題や採点基準等を公開する必要があるが、どのように考えるか。(1.(1)の留意事項を参照)
○結果を公表するのか。公表する場合、公表内容(都道府県・学校別の結果等)や公表主体等をどうするか。

・実施時期・受験回数・実施場所(※試験内容、試験形態と関連)
○高校2年生から受験可能とするか、高校3年生に限定するか。
○複数回受験可とするか(その場合、年に複数回機会を設けるか、それとも高校在学期間を通して複数回の受験機会を設けるか)。
○実施時期はいずれの時期に行うのが妥当か。
(例)夏期休業前(7月)、夏期休業中(8月)、夏期休業後(9月)
   冬期休業前(12月)、冬期休業中・後(1月)
   年度末(2,3月)
   授業中か、授業外(放課後、週末、夏期休業期間)か
                           等
○高校の授業時間に位置付けて実施するのか。授業時間外に実施するのか。
○高校で実施するか、別途会場を設けるか。試験の監督体制をどうするか。
※ 全日制のほか、定時制・通信制を併置する高校もあること、また、高校生以外も受験可能とする場合の受験機会の確保にも留意が必要か。

(4)その他
○高等学校卒業程度認定試験との関係はどうするか。等 

2.生徒の多面的な学習成果の評価の仕組みの充実・活用方策について
○職業資格・技能検定や民間の検定試験等の活用の推進
・どのような分野で活用すべきか。
・具体的にどのような活用方策が考えられるか。
○幅広い資質・能力の評価手法に係る調査研究の推進
○必要に応じた、指導要録の様式の見直し(記載事項の改善)などによる学習評価の充実

3.その他

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初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

高等教育局高等教育企画課高等教育政策室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)