資料1-2 特色あるカリキュラムについて

1.大分県立日田三隈高等学校

(1)経緯

・平成8年度創設。前身は、日田三隈高校(普通科、商業科)
・生徒数 465名(H24.10時点)

(2)設置系列

・人文社会系列 国語、英語、地理歴史、公民の科目が中心
・自然科学系列  数学、生物、化学、物理の科目が中心
・ビジネス情報系列  情報処理、コンピュータの科目が中心
・ビジネス経済系列 簿記、会計、経済、マーケティングの科目が中心
・生活科学系列 アパレル、調理、保育など家庭系の科目が中心
 ※普通科目、専門科目を合わせて120の科目を用意

(3)教育活動の特色

○1年次「産業社会と人間」
  「自分を知る・社会を知る・自分と社会の接点を知る」という大きな目標を設定し、その目標を達成するために必要な力として、「調べる力・まとめる力・発表する力・聞く力+計画する力」を下記の活動を通じて身に付ける。

(活動の例)
・「調べる力」を育成するため、なりたい職業に就くには、どういった資格が必要なのか、どのような勉強をすれば就業できるのか、やりがいや仕事をする上での心構え等を社会人の方に、電話や手紙、又は直接訪問をするなどの活動を通して、報告書をまとめていく。そして、発表、評価のサイクルを繰り返す。

○2年次「総合的な学習の時間」
 夏季休業中に生徒全員がインターンシップを実施。平成19年度からは、可能な限り生徒自身が事前準備から事後処理まで行う「セルフプロデュース・インターンシップ」へと移行。このため、事前に「電話対応法やビジネスマナー」を身に付ける活動や、生徒にインターンシップの目的を十分理解させる。

○3年次「課題研究」(総合的な学習の時間)
 自ら課題を設定し、調査・研究・作品制作などを通じて、課題の解決を図る。

○卒業後「30歳のレポート」
 総合学科の目標に鑑みれば、自己実現が図られたかは、高校卒業時点では判断しづらいため、卒業生全員に「30歳のレポート」を課す。課す目的は以下の二つ。
 1.学校の教育活動が適切であったどうかの検証
 2.卒業生にエールを送る

 

2.東京都葛飾総合高等学校

(1)経緯

・平成19年度創設。前身は、本所工業高校、水元高校
・生徒数 720名

(2)設置系列

・国際コミュニケーション系列 国語、英語の科目が中心。第2外国語も履修可能
・環境サイエンス系列 数学、生物、化学、物理の科目が中心
・スポーツ福祉系列 スポーツ、福祉の科目が中心
・生活アート系列 家庭、美術の科目が中心
・情報メディア系列 情報の科目が中心
・メカトロニクス系列 工業の科目が中心   
 ※普通科目、専門科目を合わせて150の科目を用意

(3)教育活動の特色

○1年次の「産業社会と人間」、2・3年次の「総合的な学習の時間」をキャリアコアカリキュラムと称し、3年一貫したキャリア学習の時間を確保

○1年次「産業社会と人間」
 入学後すぐに、2泊3日の宿泊行事を行う。この研修の目標は、これから3年間の高校生活で、夢の実現に向けて自分が何をすべきかを考える(コミュニケーション能力を伸ばす、部活動を頑張る等)。研修では、まずグループでセッションし、仮説をまとめる。その後、講演を聴いたり、職業人の取材を行ったりして情報を集め、仮説の検証、意見をまとめ直し発表を行う。
 その他、大学・学部・学科調べや夏期休業中には職業インタビューを実施することにより、将来のイメージを持たせつつ、来年度の科目登録を行う。

○2・3年次「総合的な学習の時間」
 選択した科目の学習を応用して、自ら課題を見付け解決していく課題研究の授業を実施。2年次には研究課題を決定し、夏休みには研究課題に対する実地調査(データの収集、職業インタビュー等)を課している。その後の修学旅行中には、少なくとも1日は課題研究に対する実地調査に充てることとしており、夏休みに行った実地調査との比較を行う。
 課題研究に対し、2年次には6,000字程度の論文を書くことを目標としており、3年次の夏休みまでには、20,000字程度の論文にするよう指導している。

お問合せ先

初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)