資料2 第20回高等学校教育部会における各委員の主な意見(総合学科について)

○ 中学生及び保護者の理解や認知度が低いのは一つの大きな課題。中学校側では、進路情報として総合学科の情報を収集し、保護者や生徒に伝えるとともに、生徒の適性をよく見て、個別に勧めて見に行ってもらうなどの取組が非常に大事。高校側でも総合学科自身の魅力をより高めていただくとともに、情報発信として、例えば学校紹介のビデオなど、日常的に中学生に見せられるものがあるとよい。

○ 総合学科では、学校説明会や授業公開、ホームページ等で総合学科のよさを発信しており、学校説明会に来ていただく中学生や保護者の方にはよく理解してもらっている。

○ 総合学科は学校統合をしていく中で必要に迫られて作るケースもあり、ベースが普通科か、工業科かなどで、進路も非常に多様であり、普通科と同様、総合学科はひとくくりではいえないところがある。

○ 普通科と専門高校の内容をなだらかに、あるいは、専門高校のいいところを取って結果的に統合する際に、総合学科は非常にメリットがある。今後、高校教育の一つの改革の方向性として、主体的に自分の好きな単位を選んで学んでいく、自学自習の精神を植え付けていくという意味でも、総合学科は今後も期待できる。

○ 総合学科の課題として、そこで担当する高校教諭に自ら体験がなく、また、中学校教諭の出身は普通科高校が圧倒的であり、例えば、工業や商業自体もあまり理解されていない中で、まして新しい総合学科は理解がされていない。保護者や児童生徒にPRすると同時に、小中高の先生にもその仕組みを周知徹底することも必要。

○ 施設・設備や教職員に大きな負担がかかるため、私学に総合学科ほとんどなく、教育内容的には非常にメリットがあるが、公立の大きな教育予算がないとできない。

○ 普通科や従来の工業科や商業科など以外にも選択できる幅があることはよいことであるが、施設・設備だけではなく、系列を複数準備すると非常にコストがかかる。全部に広げていくのではなく、色々な選択の幅や内容を子供たちに合った形で準備していくことが必要。

○ 総合学科のメリットは、やはり自学自習ということであり、その大きな目的は学校の活性化である。自ら学び、自ら選んでいく理念の下、新たに普通科に近いような内容を、幾つかメニューや科目を入れることで活性化につなげていけないか。

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