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資料5-1:視覚障害に関する学校における配慮事項について

※ヒアリングを整理したもの

視覚障害に関する学校における配慮事項(案)

[学校教育に求めること]

○視覚障害についての専門性と教科指導の専門性を備えた教員が、一人一人の視覚障害の状態に応じた指導を行うこと

  • 一人一人の視覚障害の状態に応じて、学習上及び生活上の困難を改善・克服する指導及び各教科の指導が受けられること。

○視覚障害を補って学ぶために必要な教材と経験が確保されること。

  • 拡大文字の教材、点字教材、音声教材や触って学ぶための教材等が必要に応じて用意されること。また、観察・実験及び実際の活動経験が十分に用意され、概念形成や理解促進につながること

○視覚障害に加えて他の障害にも対応した教育の場であること。

  • 視覚障害以外の障害を併せ有する児童生徒にも、個別の指導計画の作成等を通して一人一人に応じた教育を行うこと

○自立と社会参加を目標にした指導を行うこと

  • 理療による社会的職業的自立を目指すことが多いが、一般就労や大学進学等進路の拡大も重要であり、本人の能力と適性に応じた社会参加ができる力を育成する。

[配慮すべき事項]

○1 教育内容・方法

○自立活動の指導の充実

  • 点字・歩行指導や補助具の活用等学習上及び生活上の困難を改善・克服するための指導を充実する。

○感覚を総合的に活用した概念形成への配慮

  • 保有する様々な感覚を用いて物事を理解し、言葉の正しい理解に結びつけられるように配慮すること。

○十分に教材を活用した各教科の指導の充実

  • 各教科の指導を充実する。そのために、教科書及びその他の点字・拡大教材、触察教材等の充実とそれらの教材を十分に活用することに配慮する。

○視覚に頼らずとも(視覚を補って)学習内容全体が理解できるようにする配慮

  • 学習の過程や場の状況を理解したり、状況を判断したりできるように工夫して、学習内容全体が理解できるように配慮する。

○ICTを活用した能動的な学習への配慮

  • ICT機器を利用して情報交換をするとともに、問題解決的な学習に主体的に取り組めるように配慮する。

○交流及び共同学習の充実

  • 交流及び共同学習に積極的に取り組み、社会性や人間関係を広げるとともに、学力を充実させるように配慮する。視覚障害のある同年代の児童・生徒との交流及び共同学習にも配慮する。

○2 支援体制

○視覚障害を理解した専門性のある指導体制の確保

  • 教員が視覚障害に対する専門性を身に付けるとともに、互いに協力してよりよい指導に当たるようにすること。

○視覚障害に対応した教材・教具が作成できる人的・物的配置

  • 教材作成にも専門性が必要であり、作成のための機器を配置するとともに、見えないことを理解した支援員等専門性のある人的配置が望まれる。

○視覚障害に対しての児童生徒及び職員の理解推進

  • 拡大教科書や視覚補助具を使うこと、多人数の中で動きにくいことや掲示物がわかりにくいこと等への理解を深めることや、廊下に物を置かない等の留意事項に配慮する。

○3 施設・設備

○学校内の安全・安心の確保と照明の配慮等わかりやすい環境

  • 校内に点字ブロック等明確なランドマークを設置したり、ドアと壁の色を変えてやすさに配慮したりする等安全とわかりやすさを確保する。

○視覚補助具等の充実

  • 拡大読書器、書見台、弱視レンズ等視覚補助具に十分に親しめるように整えることが望ましい。

○視覚障害に対応した教具等の整備

  • 音声電流計、音声秤等視覚障害に対応した教具等を整備しておくことが望ましい。

○ICT環境の充実

  • ICT環境の充実によって情報収集や情報交換が十分できるように配慮する。

○4 その他

○早期からの教育支援について

  • 物や人とのかかわりを育て、広げていくように配慮する。
  • 体験や経験が十分にできるように配慮する。
  • 保護者の障害理解や心理的安定を図るように配慮する。
  • 医療・福祉等様々な支援機関と連携した支援ができるように配慮する。

○学校外における支援について

  • 通学における社会的支援が整備されることが望ましい。必要に応じて福祉サービスを活用ができることが望ましい。
  • 通学路等学校周辺には、音響信号機等の歩行支援施設が設置されていることが望ましい。
  • 放課後支援で視覚障害を理解した指導員が配置され、活動場面に応じた支援がされることが望まれる。
  • 様々な社会資源を活用して学習上及び生活上の困難を改善・克服する力を付けていくことが望ましい。

○幼、小、中、高等学校の各段階について

  • 低年齢のうちに、触って観察することに慣れること、低学年から読むことや計算すること等学習の基礎となる力を付けることに十分に配慮する。
  • 学年が進むにつれ、視覚障害の専門性とともに教科の専門的な指導が必要になることに配慮する。さらに、点字については、英語、数学等で固有の点字の指導が必要であることにも配慮する。
  • 学年が進むにつれ、点字や拡大文字の参考書や問題集等必要な教材が増えることに配慮する。

○その他

  • 幼児児童生徒と保護者に心理的な支援ができること。
  • 視覚障害にかかわる様々な学びの場とつながりを持ち、専門性を向上させること。

お問合せ先

初等中等教育局特別支援教育課

(初等中等教育局特別支援教育課)

-- 登録:平成23年09月 --