日本PTA全国協議会

インクルーシブ教育システム構築のための今後の特別支援教育の推進方策に関するヒアリング意見提出様式

団体名 社団法人日本PTA全国協議会

 

1.合理的配慮等環境整備について

  • 協議している方々の十分承知していることと思いますが、合理的な配慮、環境の整備など様々な事柄を定義し議論することは意味のないことではなく、たいへん有意義なことだとは思いますが、障害をもつ子どもたちだけでなく、他者への配慮や正しい道徳観、社会性を持つことにより今問題とされていることは自然と解決していくものだと考えます。
  • 障害の度合いにもよるが、本人と家族が望む場合には健常者と共に特別支援の教育を受けていただけるような配慮は当然必要と考えます。その場合に、障害をもつ子どもに配慮することはもちろんですが、そうではない子どもたちに障害をもつ子どもとの接し方(思いやりをもつこと、その子どもがどのような害の程度なのか、具体的な配慮の方法等)を理解してもらい、あくまでも普通に接することを学んでもらうことも重要と考えます。また、障害をもつ子どもに合わせることばかりを気にしていては、健常者の子どもたちの学習等に問題が生じます。そのことも十分考慮する必要があります。当然ながら指導する教員のバランス感覚もたいへん重要になります。
  • 将来、障害の程度にもよりますが、社会に出られるような子どもであれば配慮ばかりをしていては、その子のためになりません。社会に出るために必要な配慮と自己責任の自覚を持ってもらえるような教育が必要だと考えます。

2.教職員の確保及び専門性の向上について

  • 教職員の確保は当然のことながら、障害に対する知識や特別支援の経験も必要です。障害をもつ子どもが、健常者の子どもたちと接するときに配慮すべきことなど同じ教室にいる者すべてが問題や課題を共有し、思いやりをもって互いに接していくことが重要と考えます。
  • 教員養成課程の中で特別支援について学習し、現場においてサポート役としてしっかりと経験を積むことで、日々変化する特別支援教育の様々な場面に対応できるようになっていくことと思います。学校全体でも教員同士の切磋琢磨と研修が必要です。これは、教職員のみならず社会のどんな場面でも当てはまることであると考えます。
  • 免許制もよい方法かも知れないが、知識偏重では問題があるので経験をどのように学校で積んでいくかが重要と考えます。

 

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初等中等教育局特別支援教育課

(初等中等教育局特別支援教育課)