団体名 全国養護教諭連絡協議会
特別な支援を要する子どもたちの増加に伴い、これからも養護教諭の関わる場は多くなると思われる。「合理的配慮」を提供するために、是非とも養護教諭の配置基準を見直していただき複数配置が拡大することを望む。
○ 学校現場において養護教諭は、特別な支援を必要とする子どもたちとの関わりが多くみられる。関わり方としては、「校内支援チームの一員として」「問題行動時の対応」「担任や保護者からの相談」等が高率である。
○ 保健室では不登校や不登校傾向の児童生徒を始め、多様な訴えの児童生徒に関わるケースが多くなっている。尚かつ、インクルーシブでの一人一人に合った対応をするには一人の養護教諭では十分には行えない。
○ 発達障害についての理解が深まってきてはいるが、大部分は通常の学級に在籍していることから、疑いのある児童生徒の対応に養護教諭が関わるケースも増えている。
○ 以前から行われてきたが、特別支援学校と小中学校等で行う学校間交流、特別支援学級と通常学級での学校内の交流は盛んに行われるようになっている。
すべての教員が校内研修等で、専門性の向上のため、また地域の関係機関との連携のための研修を実施していくことが必要である。
○ 校長等管理職をはじめ、すべての教員が特別支援についての専門性向上のために研修を行うこと。特に発達障害に関する研修を行うことが必要である。
○ 発達障害のニ次障害をひきおこすケースが多くなっており、地域の関係機関や特別支援コーディネーター等との連携した体制づくりが必要である。
○ 特別支援コーディネーターを担当している養護教諭が増えており、養護教諭自身が研修を積んで力量を高めていくことも必要である。
養護教諭の複数配置の拡充が必要 小学校851人以上、中学校・高等学校801人以上、特別支援学校61人以上 という現在の養護教諭複数配置基準の引き下げが必要 |
初等中等教育局特別支援教育課