学校を取り巻く現状について
~学校の業務負担の観点から~
(議論のたたき台)
○学校の業務負担の観点から、学校の現状を概観した場合、関連する調査結果や様々な議論等から以下のようなことが指摘できるのではないか。
<児童生徒等の指導に関すること>
・社会の高度化・複雑化等に伴い、学校で教えることが期待される教育内容が多様化している。また、それに対応するために様々な準備が必要となっている。
・児童生徒の規範意識の変化や問題行動の多様化等により、その指導が困難化する場合が生じている。
・部活動が平日の放課後に加え、土日にも行われている。また、種目数に比べて専門的指導者が不足しており、教諭が経験の少ない種目の指導をしている状況も生じている。
<学校の運営に関すること>
・会議・打合せ、事務・報告書作成等子どもたちの指導に直接かかわる業務以外の業務に多くの時間が割かれるようになっている。
・説明責任を果たすことが求められるようになり、説明の機会が増えるとともに、そのための書類の作成等が必要となることも増えている。
・校務分掌が細分化し、一人の教職員が複数の校務分掌を持つなど、様々な学校経営の役割を担う場合が生じている。
<外部との連携等に関すること>
・家庭や地域と連携することが一層求められるようになる中、保護者や地域住民に対応する機会が増加している。
・学校に対する保護者や地域住民の意見や要望が多様化する中、一部理不尽な要望がなされるようになっている。
・家庭や地域の教育力が低下し、かつて家庭や地域が担ってきた機能を学校が担うようになっている。
初等中等教育局学校マネジメントプロジェクトチーム