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国語力の育成という問題を、幼児教育でどのようにとらえるかという場合には、国語力ととらえるのではなくて、言葉の問題と、その表現の問題と広くとらえるとか、理数教育の問題を、領域、環境の問題として、どのようにより具体的に考えていくのかというような方向で議論をしていく必要がある。 |
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小学校で求められている、言葉、体験、確かな学力、子どもの社会的自立の基本的な要素は幼稚園の中で芽生えているものである。幼稚園では、友達同士の遊びを通して、互いに会話することを通して、遊びを楽しくしていくところに考える力や伝える力が身についていく。 |
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小学校の総合的な学習の時間で重要なことは「問題解決能力の育成」であり、そのベースになっているのは、「聞く、話す、読む、書く」であり、それができなければ情報の受け止めや発信ができないと考える。幼稚園はその基盤と考えると、聞く、話すは重要であり、幼稚園の言葉の領域は大事にしてほしい。子どもたちがグループ活動をする中で自分の思いを伝えられずコミュニケーションがとれないということは小学校では大きなネックになっている。幼稚園では、子どもに語りかけて相手のことを聞いてあげる、子供が語りかけたことを聞いてあげる場、遊びや活動が重要。 |
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今の子どもたちに言語表現能力が欠けてきている現状からいうと、読み・書きよりも、話す・聞くという能力が中心にならざるを得ない。幼稚園教育では、これまで話す・聞くという能力を中心に考えていたと思うが、遊んだときや出来事があったときに、そのことを相互に伝え合うという言語指導や子どものコミュニケーション能力を調整し、相互に子どもの話し合いを豊かにしていくという教師の能力がこれから要求される。 |
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言葉に関しては、集団生活の中で、自分の思いを出す、言葉に限らず自分の思いを出すまでに相当な時間がかかる子どもがいる。言葉の問題はこれまでの生活経験とか、養育状況によってすごく差がある。特にこの問題については集団生活になれていく過程、安定していく過程の中で丁寧に個々に応じることが大事。入園期に丁寧な配慮について、内容の取り扱い等に丁寧に書いていくことが必要ではないか。 |
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国語、子どもたちが言葉を覚えるときというのは、学校で教わるだけではなくて、大人たちや周りの子どもが使っている言語表現能力を真似るということが非常に大事な言語学習になっている。 |
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保護者に渡すプリント一つも、完璧に書かないと、親が全部準備するために書いてほしいという要求がくる。それにこたえようとすればするほど、子どもが先生の話を聞かなくても生活できるようになっていく。そのため言葉については深まらない現状がある。 |
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言葉の問題で、読むとか、書くということを先取りした形で、例えば漢字というようなことまでやっている幼稚園がある。そういうことが本当に子どもたちの発達に役に立つのかということを別に検討する必要はある。 |
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「言葉は確かな学力を形成するための基盤」と示されているが、言葉というのを全部造形に当てはめると全部通じる。言葉に特化したものではないと思う。 |
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日本の教育の場面では、言語能力を豊かにするような経験の場というのは非常に少なくなっている。今後、基礎学力として読み・書きを重視していくという方向があるが、幼稚園で読み・書きを徹底するということは、子どもの将来の言語能力をトータルに高めることにはつながらないと考えている。 |
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コミュニケーション能力ということで言えば、幼稚園から小学校にかけて、子どもの生活の中を豊かにしていかないと生活の中での出来事を物語ることができない。そのためには、遊びを重視し、幼稚園と小学校で共通にこの問題について取り組むことが必要。 |
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言葉や言語の問題については、焦点化されて行われている小学校以降の教育と、生活に密着してとらえる幼稚園における教育とではとらえかたが違う。幼稚園では、生活の中で自然にしゃべる「おしゃべり」と、自分の考えをみんなに伝えるとか表現するといった公式的な「お話」が生活の中にあり両方重要である。言葉や言語をとらえるときには、このようなことを踏まえて考える必要がある。 |
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言葉の機能には、伝達機能とか、行動調整機能とか、思考に関する機能がある。乳幼児期で、一番言葉を獲得して、自分の生活を言葉を使って自分を位置づけていくというところを考えると、話す、聞くというところを、伝達したり、自分の行動を調整したり、物を考えたりするという視点から検討する必要がある。 |
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絵を描いたり、いろいろなものを書くということが減ってきている。本当は絵を描きながら、自分が一体何を表現したいのかということをかなり考えて描くとか、自己内対話が随分行われると思う。そういう意味で教育要領では、書く、描くということの位置づけが余り明確ではない。近年、パソコンとか携帯で、書かなくても意思を文章化して相手に伝えられるが、その前の段階として、しっかり自分で感じたこと、思ったことを、何か自分なりに具体的に目の前に描き出す。それをしっかりと自信を持って描き出すというような経験をしておく必要がある。 |
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文字を読む前のイメージが読解力につながってくる、読むとか、書くというところも幼児教育の中ではどのように耕しているのかということを考えることが大事。 |
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イメージの世界も広がりを持って発達をしてくると、豊かな環境の中に子どもを置くことの大事さ、四、五歳になると視聴覚教材の取り入れが重要な意味を持つ。絵本、紙芝居、パネルシアター、パソコンで取り込んだものを子どもの生活に取り上げていく中で、繰り返し楽しむ子どもの言葉の広がりをたくさん出していきながら、子どもたちのコミュニケーションをいいものとの関係でふやしていく環境づくりが重要。 |
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トラブルがあった場合にきちんと言わずその場を避けてしまう。自分を語ることができる、他者の語りに耳を傾けるとか、そういう集団づくりをどのようにしていくかということがかかわってくる。 |
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幼児期で、いろいろな経験、いろいろな思いとか、豊かさという中に、いいことだけではなくて、葛藤だったり、友達に譲れなかったり、譲れなくて意地を通したときのさみしさとか、何かそういうものを大事にしながら、少し言葉の世界に出会っていったり、相手に嫌なことがあったときに、それを相手にもちゃんと伝えようとしていくところで、言葉というのが生まれてくる。人間関係がこれだけ難しくなっているところであるならば、そこにもう少し踏み込んだような形で言葉という指導が入らないといけない。 |
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一日の保育が終わるときに最後に一緒にみんなを集めて子どもたちに今日の遊びのことを言ってもらう場面が大事である。本当に子どもたちが一日の中で満足した遊びであるとか、感動した体験であるとか、そういうものがあればつい話をしたくなる。全体の子どもたちの中に自分はこんな楽しいことをしたよということを話す、そういう経験をたくさんしておくことが、幼稚園の中では言葉を豊かにしていく形のものにもつながる。また、逆に、語っていることを、子どもたちを受けとめてあげる、そういう場をもっていくことが言葉の大事な面。 |
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小学校に入って学んでいくための基礎となる言語力とは何か、豊かな環境の中で豊かに遊んで、豊かな表現力をつけていく、具体的にゴールは何なのか、ある程度そこに意図的に言葉を育てるという指向性があってもいいのではないか。音声言語のレベルでどの程度の言語力をつけておくといいのかという視点は、幼児期の教育の中にあっていいのではないか。 |
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統合の理解ができるというレベルにいくと、大体臨床的な経験でいえば、小学校で学んでいける。単語をよく知っているということではなくて、文章としてのシンタンクスの理解ができるということが、一つのゴールであろう。 |
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幼児期というのは話し言葉の教育で、そこでの一番大事なポイントは、要するに語彙とリアルな文脈を結びつけるということであり、それが結びつくと大体一回で語彙というのは学べるということになる。一つは、そういう条件を多く用意するということ、もう一つは、書き言葉への準備という活動が多く行われているが、それをどう入れるかという、その2つが課題と思う。その辺は幼稚園教育要領によく入ってはいるが、少しわかりやすくできるのではないか。 |
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言葉の教育が日常のコミュニケーション、「おしゃべり」と「お話」等形態上の二分法で語られているが、形態ではなく機能からとらえ、幼児にとってコミュニケーションだけではなく、思考を促すことば、「たぶん、きっと…だね」などの科学的推理のことば、「…づつになる」「くばる」「くらべてみたら…だった」などの数量操作にかかわることば、「むかしむかし…(物語)」「…さん、お元気ですか(手紙文)」などの言語的教養の根底をなすことばなど、生活の中でのさまざまな領域のことばへ意識をむけるかかわりが、現在国語だけではなく、教科を通しての言語力が言われている中で問題とされて教育要領でも書きこまれることが、教育内容上の幼小の接続として重要ではないか。 |
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ことばの働きを知る、絵でメモしてみると忘れない、計画が立てられる、人にきちんと伝えられるなどの感覚を伝えることが重要ではないだろうか。 |
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幼児期には仲間同士でのことばを育てるという部分を協同的学びとの関係で感情の調整、他者への思いやりなどとの関係でかきこむ必要があるのではないかと考えられる。 |
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幼児期における聞く行為のあり方、より豊かな語彙環境を明示的に書き入れていくことが小学校以上との接続からも重要である。 |