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資料18

教育課程部会(第3期第32回)における主な意見 【幼稚園教育の改善の方向性(検討素案)についての審議】

 子どもの教育を考えたとき,幼稚園教育だけを見るのではなく,視野を広げて,認定こども園の内容についても幼稚園教育要領において見直しに含めてはどうか。

 幼保の合同的な取組として,認定こども園がある。趣旨は幼稚園,保育所から構成される部分があり,双方の利点を踏まえたものとなっている。

 前々回の学習指導要領の改訂以降,幼稚園教育要領の改訂を踏まえて,保育所保育指針の改訂も行われており,その部分は連携を取り合っている。

 日本の幼児教育が現状でよいかどうか,諸外国の例として,3歳から5歳までを全て幼稚園,3歳未満を保育所としている国もあり,そのような方向で検討していくことも課題ではないか。

 幼稚園と保育所の両方を受け入れている現状において,小一プロブレムは幼稚園だけの問題ではない。また,幼・小の連続性については,カリキュラムの連続性や指導者同士の整合がとられているかどうか,負担過重になっていないか,免許の関係などを踏まえて今後検討していく必要がある。

 学校教育は家庭教育を前提としているものの,幼稚園に入ってくる子どもは多様化しており,親一人子一人という場合もある。このような家庭に対しては,家庭教育に期待しても難しい面もあり,家庭への取扱いをどうするのかについて,幼稚園教育要領にはっきり明記してはどうか。例えば,母親が幼稚園に来て子どもと一緒に何かをやるということも含め幼稚園が家庭の代替をするような取組について明示することも考えてみてもよいのではないか。

 認定こども園について,教育と保育の両方をやるということであるが,その境目が不明確ではないか。また,文部科学省の施策として子どもの居場所づくりというものがあるが,教育的に何をやるのかということが明確ではない。

 家庭,地域,幼稚園の連携の中で家庭にどこまでやってほしいのかということをはっきり示してもよいのではないか。

 小学校は公立や私立,また,幼稚園や保育所のように様々なところから子どもが入ってくる。また,入学式などの儀式的行事において,親自身が騒いでいる。

 保育所は保育所保育指針,幼稚園は幼稚園教育要領とそれぞれにのっとって行っており,折り合わせていくことは難しい。文部科学省も所管の範疇を行っていればよいということにはならない。

 幼稚園教育要領では1日当たり4時間を標準としており,幼稚園教育の5領域の内容は小学校の9教科に近いものを含んでいる。この上にさらに新たに盛り込んでいくとするならば,幼稚園の4時間を変えるのかどうか,また,幼稚園の3歳から5歳までの発達の段階をどう考えるのかが問題である。特に,幼稚園から小学校に入ってきた時,これまで経験のない45分間の授業にどう慣れさせるのかが問題であり,この点を踏まえて,幼稚園の年長の段階の時間感覚をどうするのかという課題がある。

 家庭で洋式トイレが増加する中,学校の和式トイレの使用法が分からない子どもがいる。両方使えるように親の務めをしっかり果たさせる必要がある。

 幼稚園や保育所は幼児に対する取扱いを抜本的に見直す時期ではないか。統一前の東ドイツでは,両親を経済的に支援する構造であったが,統一後のドイツでは資本主義体系の中で少子化が進み,問題となっている。家庭での教育力が低下している現状を見極め,我が国がとのように子どもを育て,また,生みやすく育てやすい仕組みを構築するかを,体系的に考えていく必要があるのではないか。

 家庭での生活習慣の形成が不十分との状況が各種調査や文部科学省のスクールミーティングの結果から明らかになっている。認定こども園や現状の幼稚園での4時間に預かり保育を連携させて,生活習慣や自立・運動能力の向上について,どこまで家庭の補充をできるかが課題である。

 モデル事業等の取組の成果も踏まえつつ課題をどこまで具現化して国民に示していけるかが重要である。

 小学校部会では,家庭の2極化が子どもの2極化を招いているとの指摘があった。このことなども踏まえ,幼保総合化による小学校への連続性をどのように考え,また,生活科も含め小学校への連携に向けて,幼稚園教育要領を検討していく必要がある。

 改善の方向性は,どれも大切なことに触れられている。内容が盛りだくさんとなり子どもに時間的なゆとりがなくなるのではないかと危惧している。幼稚園教育においては,時間をかけて感性を高めることが大切であり,小学校の内容がそのまま前倒しされることはよくない。

 家庭の教育力に期待するのは無理ではないか。また,幼稚園は遊びを通した体験を重視する活動が重要。幼稚園の入口と出口を考えたとき,入口では家庭へ責任を押し付けることは難しい。また,出口では時間の感覚や皆で集団行動をすることや,我慢して話をすることを何回かの体験交流を通しながらさせていくことが重要である。

 幼稚園を義務教育化するのではなく,小学校との接続の中で,体験交流を通して自然に時間の感覚が身に付くようにすべきである。

 幼稚園の教育内容の5領域は年代ごとにここまでできるようにしようということつくる必要がある。

 預かり保育の実施時間数が増加しており,幼稚園は幼児教育を行っているのではなく,子どもの安全確保するだけのものになってきている。これは子どもにとっては好ましいことではない。条件整備をしっかりすべきである。

 選択して学校へ行くという意味においては,幼稚園と高等学校は近い部分がある。その選択は世間の評判により左右されるが,幼稚園では遊ぶということを通して,人間関係や一人一人の人間としてのしっかりとした基礎を作ることが重要である。

 幼稚園教育においては,遊びを通して人間関係や人間としての基礎を養ってほしい。

 資料3−1 P.3の「各領域の内容が総合的に指導されるものであることを一層明確にする…」は重要である。特に,「総合的に指導」するに当たっては,誰がやるのか,また,枠組みではなく取組みをどう評価するのかを考えていく必要がある。

 預かり保育の環境をもっと充実すべきである。また,今後,世界に出ていく子どもたちにとっては,洋式トイレを基本として,使用法の指導を考えていくべきであり,この点に予算を充てていくべきではないか。


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