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資料19

芸術科(書道)の現状と課題、改善の方向性(検討素案)(教育課程部会等の審議を踏まえて再整理したもの)

1. 現状
 芸術科(書道)は、表現及び鑑賞に関わる幅広い活動を通して、書を愛好する心情と書に対する感性を育て、書写能力を高め、豊かな情操を養うことをねらいとしている。
 このねらいを実現するため、内容は「A表現」、「B鑑賞」で構成され、「A表現」では「漢字仮名交じりの書」、「漢字の書」、「仮名の書」の3つの分野から構成されている。また、「A表現」と「B鑑賞」の指導に当たっては、相互の関連を図ることとなっている。

2. 課題
 豊かな人生を形成していくために、想像力を働かせて自分の思いをかたちにしていくことや、書に親しんだり芸術文化のよさを味わったり、生活や社会に生かしたり豊かにしたりする態度の育成が求められる。
 小・中学校の国語科の書写からの一層の円滑な接続を図ることが求められている。

3. 改善の方向性
 中学校国語科の書写との関連を考慮し、書の文化の継承と創造への関心を一層高めるために、書の文化に関する学習の充実を図るとともに、豊かな情操を養い、感性や想像力を働かせながら考えたり判断したりするなどの資質や能力の育成を図るようにする。
 感じ取る力や思考する力を一層豊かにするために、自分の思いを語り合ったり、自分の価値意識をもって批評したりするなどして、自分なりの意味や価値を作り出していくような鑑賞の指導を重視する。

4. 改善例

【高等学校】
 中学校国語科の書写の学習との円滑な接続を図りながら、書道の表現や鑑賞の能力を高めるとともに、生徒の個性を生かした創造的な活動を行い、生涯にわたって書を愛好する心情を育て、芸術としての書を理解し、自己の価値観を形成し、書の文化についての理解を一層深め尊重する態度を養うことを重視して、次のような改善を図る。
(ア)  「書道1」においては、現行では表現領域を「漢字仮名交じりの書」、「漢字の書」、「仮名の書」の3つの分野で構成しているが、中学校国語科の書写との関連をより一層明確にするために分野構成を見直すとともに、総合的に書道に対する理解を深められるようにする。「A表現」においては、書の伝統文化としての位置付けからも、篆刻や刻字等の「立体」に対する視点を重視するようにする。また、書の文化の継承と創造への関心を高め、感じ取る力や思考する力を一層豊かにする観点から、鑑賞の学習が充実して行われるようにする。
(イ)  「書道2」においては、芸術としての書についての理解を深めるとともに、書の文化に関する鑑賞の学習が充実して行われるようにする。また、「A表現」領域については現行と同様、各分野からいずれか一つ以上を選択して学習するとともに、「B鑑賞」領域を学習することとし、鑑賞に充てる授業時数を充分確保するようにする。
(ウ)  「書道3」においては、現行と同様に「A表現」領域の各分野及び「B鑑賞」領域から一つ以上を選択して学習する。
(エ)  現行と同様に、「書道2」は「書道1」を履修した後に、「書道3」は「書道2」を履修した後に履修させることを原則とする。


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