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教育課程部会 健やかな体を育む教育の在り方に関する専門部会(第17回) 議事録

1. 日時
平成19年9月4日(火曜日)13時〜15時

2. 場所
丸の内東京會舘 11階 「シルバールーム」

3. 議題
体育科及び保健体育科教育等の改善充実について

4. 配付資料
資料1−1   体育科・保健体育科の現状と課題、改善の方向性(検討素案)【反映版】
資料1−2 体育科・保健体育科の現状と課題、改善の方向性(検討素案)【見消版】(PDF:44KB)
資料2−1 食育、安全教育、性に関する指導に関する現状と課題、改善の方向性(検討素案)【反映版】
資料2−2 食育、安全教育、性に関する指導に関する現状と課題、改善の方向性(検討素案)【見消版】(PDF:38KB)
資料3 教育課程部会におけるこれまでの審議の概要(検討素案)
(※教育課程部会(第4期第7回)議事録・配付資料へリンク)
資料4 小学校の教育課程の枠組みについて(検討素案)
(※小学校部会(第4期第1回)議事録・配付資料へリンク)
資料5 中学校の教育課程の枠組みについて(検討素案)
(※中学校部会(第4期第1回)議事録・配付資料へリンク)
資料6 高等学校の必履修教科・科目の在り方について(検討素案)
(※高等学校部会(第4期第1回)議事録・配付資料へリンク)

参考資料1   健やかな体を育む教育の在り方に関する専門部会(第4期第2回(第16回))議事要旨(案)
参考資料2 現行の学習指導要領における食育、安全教育、性に関する指導に関する主な内容

5. 出席者
(委員)
浅見主査、衞藤主査代理、伊藤委員、牛山委員、加藤委員、神戸委員、三枝委員、斉藤委員、高橋委員、辻委員、成田委員、野津委員、ヒックス委員、三木委員、和唐委員、井上委員、田村委員
(事務局)
田中大臣官房審議官(スポーツ・青少年局担当)、石野スポーツ・青少年総括官、鬼澤企画・体育課長、作花学校健康教育課長、たか橋教育課程課長、井上健康教育企画室長、渡邉教科調査官、今関教科調査官、佐藤教科調査官

6. 議事
【浅見主査】
 皆さんこんにちは。まだ出席予定で、いらっしゃっていない委員もいらっしゃいますが、定刻でもありますので、始めたいと思います。
 健やかな体を育む教育の在り方に関する専門部会にご出席いただき、ありがとうございます。引き続きで申しわけありませんが、よろしくお願いします。
 本日は教育課程部会より、井上孝美委員、後ほど、前回ご出席いただいた田村哲夫委員もご出席いただけるということです。ぜひ、積極的にご発言もお願いしたいと思っています。
 それでは、まず配付資料の確認を事務局からお願いします。

【前谷補佐】
 それでは、配付資料の確認をさせていただきます。
 まず議事次第でございます。
 資料1−1としまして、体育科・保健体育科の現状と課題、改善の方向性(検討素案)。
 資料1−2としまして、改善の方向性(検討素案)でございます。これは中が見え消しになっております。赤で書き直した分でございます。
 資料2−1としまして、食育、安全教育、性に関する指導に関する現状と課題、改善の方向性(検討素案)。
 資料2−2でございます、食育、安全教育、性に関する指導に関する現状と課題、改善の方向性(検討素案)、これが見え消しのものでございます。
 資料3でございます。8月30日、中教審教育課程部会の配付資料でございます。教育課程部会におけるこれまでの審議の概要(検討素案)でございます。
 資料4でございます。中教審の教育課程部会小学校部会の配付資料でございます。小学校の教育課程の枠組みについて(検討素案)でございます。
 資料5、同じく中教審の教育課程部会中学校部会の配付資料でございます。中学校の教育課程の枠組みについて(検討素案)でございます。
 資料6でございます。同じく中教審の教育課程部会高等学校部会の配付資料でございます。高等学校の必履修教科・科目の在り方について(検討素案)でございます。
 参考資料1でございます。第4期第2回(第16回)の議事要旨(案)でございます。
 参考資料2でございます。現行の学習指導要領における食育、安全教育、性に関する指導に関する主な内容でございます。
 以上が資料でございます。
 引き続きまして、私の方から今、資料として入っております資料3から6にかけて、簡単にご報告させていただきたいと思います。
 まず、資料3でございます。教育課程部会におけるこれまでの審議の概要でございます。これは先日8月30日教育課程部会において配付されたものでございます。
 この資料の中の13ページ目でございまして、そこに「子どもの心と体の状況」として、体力の低下ということが指摘されております。
 同じく27ページでございます。一番下のまるでございますけれども、「第三は、体力の向上についての指導の充実である」ということで、体力の向上、子どもたちの心身の調和的発達を図るための健康的な生活習慣を形成することが必要ということが、ここに書き込まれております。
 続きまして、資料4から6につきましては、先週開催されました小学校、中学校、高等学校部会、各部会において配付されました資料です。各学校種における教育課程の枠組みに関する提案がなされております。
 小学校部会の資料でございます。4ページの上から2つ目のまるでございます。「子どもたちの体力が低下する中で、運動の楽しさや基本となる体の動きを重視した体育の授業時数の増加も必要である」ということ。それと、1つあいて次のまるでございます。「特に、低学年では、学力の基礎を培う国語、算数、体づくりの基となる体育を増加する。中学年では、国語、算数、体育に加え様々な観察・実験を行うため理科を増加する。高学年では、学年が進むにつれて習熟度の差が大きくなる算数、理科を重視する。社会についても中・高学年で授業時数を若干増加する」ということで、ここの部分で、体育に関する授業時数の増ということが言及されております。
 次に資料5の中学校の教育課程の枠組みについて(検討素案)でございます。同じく3ページ、下から3つ目のまるでございます。各教科等の授業時数のところで、「また、子どもたちの体力が低下する中で、中学校段階は生徒の体の発達も著しい時期であるため、保健体育については、中学校3年間を通して、授業時数を増加する必要がある」ということで、案が出されております。
 最後、資料6でございます。高等学校の必履修教科・科目の在り方について(検討素案)でございます。これにつきましては、一番最後の4ページでございます。「保健体育、芸術、家庭については、これまでの成果を踏まえ、現行の必履修科目の枠組みを維持した上で、その内容の改善を図る必要がある」という言及がなされております。
 以上でございます。
 なお、本日、机の上に配付しておりますファイルでございますが、関係資料をファイリングしております。あと、議事要旨でございますが、内容をご確認いただきまして、9月10日までに、ご意見がございましたら事務局までファクスをお願いしたいと思います。
 以上でございます。

【浅見主査】
 ありがとうございました。今日はこれは審議の対象ではないのですが、ただいまのご説明で、何かご質問がありましたら。
 よろしいですか。教育課程部会の方では、こういった議論がなされているということを念頭に置いて、今日の審議を進めたいと思っております。
 田村委員もおいでになりました。前回に引き続きありがとうございます。ぜひ、今日はご遠慮なくご発言くださるようにお願いいたします。
 それでは、本日の審議に入りたいと思います。前回に引き続き本日も、体育科・保健体育科の改善と、食育、安全教育、性教育——今回の見え消しでは「性に関する指導」と書いてありますが、その辺のことも後で伺えると思いますが、その方向性についての議論をしなければなりませんので、おおむね、それぞれ1時間ずつ、体育科・保健体育科について1時間、食育、安全教育、性教育について1時間というような、大体半々で議論していきたいと思います。
 まず、体育科・保健体育科の現状と課題、改善の方向性について。前回の専門部会でのご意見、それから各委員からの文書でのご意見を踏まえて、事務局の方で修正を加えていただいておりますので、その資料について、説明をお願いいたしたいと思います。では、お願いします。

【渡邉調査官】
 それではよろしくお願いいたします。
 資料1−2をごらんいただきたいと思います。本資料は今主査からありましたように、前回8月28日の専門部会のご意見等を踏まえまして、修正したものでございます。それでは、まず体育の分野の修正点から説明させていただきます。
 2ページの1つ目のまるをごらんいただきたいと思います。前回のご意見といたしまして、情緒面や知的面のほかに、体育を通じたコミュニケーションスキルの育成という視点もつけ加えるべきではないかとのご指摘をいただきました。これを受けまして、「集団的活動や身体表現などを通じてコミュニケーション能力を育成すること」というようなものを追加しております。
 次に、3ページになりますが、改善例、小学校の(イ)の4行目をごらんいただきたいと思います。前回の専門部会では、「その際」以下になりますけれども、「指導内容の確実な定着を図ることができるよう、運動の取り上げ方を一層弾力化し、低学年、中学年及び高学年に示されているすべての指導内容について、2学年のいずれかの学年で取り上げ指導することもできる」となっていたものを、今回は、「「体つくり運動」以外のすべての指導内容」とするとともに、「体つくり運動」の取り扱いを重視する視点から、「「体つくり運動」については、一層の充実が必要であることから、すべての学年において、発達段階に応じた指導内容を取り上げ指導するものとする」というようにしております。これは今説明がありましたように、8月30日に開催されました中教審の小学校部会におきまして、子どもの体力が低下する中で、運動の楽しさや基本となる体の動きを重視した体育の授業時数の増加も必要であるということで、「体つくり運動」に直結する重要性が指摘されまして、体育授業時数を増加することが提案されております。このことを受けまして、このような表現をいたしております。
 次に(ウ)の2行前をごらんいただきたいと思います。前回のご意見といたしまして、この部分は具体例なども入れるなどして、中学年から始まる保健領域へのつながりがわかるような表現としたらどうかというご指摘をいただきました。これを受けまして、「低学年では、中学年から始まる保健領域との関係を踏まえ、健康と運動のかかわりなど、運動を通して健康の認識がもてるよう指導の在り方を改善する」というようにしております。
 小学校については以上でございます。

【佐藤調査官】
 引き続きまして、中学校、高等学校の体育の分野の修正点について、ご説明させていただきたいと思います。4ページをお開きください。前回、中学校に関していただきましたご指摘としましては、接続の関係で、中学校1、2年生の目標と3年生に関しまして、目標と内容を分けて記載していく必要があるのではないかというご指摘をいただきました。
 そのご指摘を受けまして、(ア)になりますが、「体育の分野について、小学校高学年からの接続」の後でございますが、「及び発達段階のまとまりを踏まえ、体育分野として示していた目標及び内容を、「第1学年及び第2学年」と「第3学年」に分けて示すこととする」という形で明示させていただきました。この文章の修正に伴いまして、以下の文章をより明確にわかるようにということで赤字のところの修正になってございますが、「体つくり運動」、「器械運動」、「陸上競技」、「水泳」、「球技」、「武道」、「ダンス」、知識に関する領域を第1学年、第2学年で履修させ、「第3学年では「体つくり運動」及び知識に関する領域を履修させるとともに、それ以外の領域を対象に選択して履修させることを開始する」という形で訂正させていただきました。
 (ウ)になりますが、「体つくり運動」に関しまして、渡邉より説明いたしました小学校に準じまして、中学校におきましても8月31日の教育課程部会中学校部会における審議を受けまして、「指導の在り方を改善し」という文章を、「指導内容を改善し、取り扱う時間数の目安を示すこととする」ということで、知識に関する領域で示しておりますように、取り扱う時間数の一定の目安を示す中で、充実を図っていきたいというふうに修正を加えました。
 続きまして、高等学校について、5ページをお開き下さい。高等学校の修正に関しましては、(ア)になりますが、よりわかりやすい形でということで、若干の修正を加えさせていただいています。
 4行目になりますが、「「体つくり運動」及び知識に関する領域を履修させるとともに、それ以外の領域については」という文章を加えさせていただいたところと、第2、第3学年のところ、真ん中あたりになりますが、「知識に関する領域を履修させるとともに、それ以外の領域については「器械運動」、「陸上競技」、「水泳」、「球技」、「武道」、「ダンス」から選択して」ということで、実際の領域名を示し、文章をよりわかりやすくしてございます。
 また、「発達段階」という言葉が多く使われているというご指摘に関しまして、(エ)でございますが、「系統性のある指導ができるように」ということで、「発達段階を踏まえて」というところが読み取れるだろうという文章に関しましては、「発達段階を踏まえて」というところを削除させていただいております。
 体育の分野に関しての説明は以上でございます。

【今関調査官】
 それでは、続きまして、保健の分野について、お願いいたします。
 2ページにお戻りください。一番下のまるですけれども、「体の発育・発達、心の健康」と表現していたところでありますが、心の発育・発達と体の健康もあるだろうというご指摘をいただきまして、それが読めるように、「心身の発育・発達と健康」というように表現を変えております。
 3ページ、(エ)でございますが、「また」のところです。これは先ほど説明申し上げたように、中学年からのつながりがわかるようにということで、運動領域の修正に対応した修正をいたしまして、「健康と運動のかかわりなど」を入れております。
 (オ)ですけれども、「発達段階を踏まえて」について、これも体育の分野でも説明がありましたように、「系統性のある指導ができるように」という文脈で説明している部分につきましては、すべての箇所で「発達段階を踏まえて」を削除しております。
 4ページをお願いいたします。中学校ですけれども、(カ)のところですが、「理解力・判断力などの」という表現を挿入しております。これは高等学校の「自らの健康を適切に管理・改善していく資質や能力」の例示として、理解力、判断力を中学校においても示したということです。
 次の行の「発達段階を踏まえて」は、「系統性のある指導ができるように」を踏まえて削除しております。
 高等学校ですけれども、5ページ、(カ)になりますが、これも同様に「発達段階を踏まえて」を削除しております。
 説明は以上です。

【浅見主査】
 ありがとうございました。ただいまのご説明で、修正点については、おわかりいただいたと思いますが、本日は、その部分を中心に議論していただくことになりますが、それ以外の部分、修正の入っていないところでも、何かございましたら、どうぞご遠慮なくご発言いただきたいと思います。
 やはりページを追いましょうか。
 では、まず、現状、課題、ここのところで何か。前回発言し損なったとか、ここは何もご発言がなかったと思いますが、そういうことがありましたら。また最終的に全体のところで議論しますので、そのときでも結構です。
 では、改善の方向性で、まず2ページまでのところで何か。コミュニケーションスキルのことが一つ問題になって、ここに体育におけるそういったかかわりが書き込まれたわけですけれども、これについて何か、よろしいですか。何かございませんか。
 私から一つ質問させていただくと、これだと、言語を介してのコミュニケーションというのは、体育では余り考えないというふうにとられないかなという気がしたんですけれども、どうでしょう。以前ワーキングで議論したときは、体育でも言語を介してコミュニケーションするという、自分の意見を言ったり、見た動作について何かコメントしたりというような側面もかなり重要じゃないかという議論があったと思っているんですが。

【佐藤調査官】
 集団的活動というところで、話し合い活動であるとか、そういったものを含めておりまして、後半の身体表現というところは、いわゆるノンバーバルという部分をあらわしたつもりでございます。

【浅見主査】
 どうぞ。

【ヒックス委員】
 2ページの「武道」について、いいですか。

【浅見主査】
 はい、どうぞ。

【ヒックス委員】
 「より一層触れることができるよう」というのは、現行学習指導要領では、中学とか高校で取れる種目は、中学は剣道、柔道と相撲もありますけれども、高校になってくるとまた剣道と柔道で、「一層触れる」ということは、やはり日本の伝統の中で武道が非常に重要なもので、もう少し武道種目の選択を広げる、またいろいろな武道種目を取ることができるということですか。「一層触れる」が、ぜひもっと武道を広げる、また武道をとるチャンスがあった方がいいと思うんですが、その意味はちょっと明確にしてほしいと思います。

【浅見主査】
 事務局からその辺、よろしく。

【佐藤調査官】
 現行におきましては、中学校においては、柔道、剣道、相撲が選択できるという形になっております。高校におきましては、例示しております運動例としましては、剣道と柔道となっております。相撲が高校で例示として出ていない一つの理由は、施設等の問題がございまして、中学校では相撲ができる環境が整っている学校は比較的あるのですが、高校へ行きますと、土俵等がなかなか整備されていない状況もあり、柔道、剣道の2つの例示となっています。ただ、さまざまな武道の種目を地域や学校の実態に応じて、現状におきましても取り扱うことができることになっております。

【浅見主査】
 学校独自でやれるところはやってもいいという書き込みですよね。
 ほかに何かございますか。どうぞ、伊藤委員。

【伊藤委員】
 2ページの上から6行目、「その際」の次の文章、全くそのとおりなんですけれども、「学習したことを、実生活、実社会において活かすことを重視するものとする」ぐらいだといいんだけれども、「重視して指導の在り方の改善を図る」というところまで言い切ると、現場の授業として、ちょっと苦しいかなという印象を持っています。
 それから、もう一つ、浅見先生がおっしゃったコミュニケーション能力のところ、私もやはり少しひっかかりを持って読みました。言語力ということを、ずばり載せられないかな。今、代案を考えていたんだけれども、浮ばなくて申しわけないんですけれども、集団的活動の話し合いというところでのコミュニケーションとか、身体表現によるコミュニケーション以外に、動きを追求していくプロセスで、動きの言語化があって認識に及んで、技能、知識の定着というプロセスがあると思うんですけれども、そこのところの説明が、どうしてもこの文章だと抜け落ちるので、うまい表現が見つからないんですけれども、もっと深いものが授業で求められるのではないかなという気がしております。
 先ほどお答えをいただいたにもかかわらず重ねて申し上げた次第です。

【浅見主査】
 ありがとうございました。ご意見として伺っておきます。
 今の言語のところ、ほかに何かございますか。よろしいですか。ほかの方で、そのほかのことでも結構ですし、どうぞ活発にご意見をください。

【井上委員】
 特にどこがということではないんですけれども、ちょうど今日配られました8月30日の教育課程部会の資料3の20ページの下の方を見ていただきたいんですが、これは学習指導要領の改訂に関して、改正教育基本法等を踏まえた説明がずっと来て、最後のところに、「このため、今回の学習指導要領改訂では」ということで、重要なポイントを6つ挙げているわけです。そこの表現ぶりの話なんですけれども、3番目に「思考力・判断力・表現力等の育成」という言葉が出てくるんですけれども、そのあたりの表現との整合性というあたり。特に表現力という言葉は、資料1−2の方では出てきていないように思うんです。思考力ではなくて理解力という言葉になっていたりということで、そのあたりは、それぞれの部会で議論したので当然のことなんですけれども、その辺を意識しなくていいだろうかという意見です。

【浅見主査】
 ありがとうございます。親部会との議論との整合性という点ですね。
 ほかに何か。2ページの辺はよろしいですか。
 では、具体的な改善例の方に行きます。4の改善例、3ページの小学校部分のところ。ここも幾つか赤が入りました。
 どうぞ。和唐委員。

【和唐委員】
 これは保健か体育か、ちょっとわからないんですけれども、(エ)の「また、低学年は」というところ、下から5行目ぐらいです。「運動領域との関係を踏まえ、健康と運動のかかわりなど、運動領域の運動を通して健康の認識がもてるよう」、この「運動領域の運動を通して」という表現にされたのは、僕はよくわからないんですけれども、例えば具体的に「体つくり運動」とか、そういう中身との関連ではなくて、「運動」としたのは何か理由があるんでしょうか。

【今関調査官】
 今の時点では、「体つくり運動」だけに限定し切れないということで、このような表現にしております。実際どうなるのかと考えますと、「体つくり運動」は、極めて関連の深い運動となる可能性が高いと考えておりますが、現時点では特定し切れないので、このような表現となっております。

【浅見主査】
 これはどうなんでしょうね。上の方、最初のまるのところで低学年は「体つくり運動」、「運動遊び」、「水遊び」「リズム遊び」なんていうのがあるわけですね。そうすると、「運動や遊びを通じて」とか。遊びだと変かな。

【渡邉調査官】
 ここでは、遊びを含む形で運動という表現をしているつもりでおります。そして、「運動を通して健康の認識がもてるように」という考え方も、当初は昨年の8月29日の説明の事例といたしましては、例えば運動すると心臓が高鳴ったり、呼吸が早くなったり、汗が出るというような、そういう健康面との関連に当たるようなことを低学年でも学ばせる必要があるんじゃないかということを受けて、この文章となっております。

【浅見主査】
 ほか、ございませんか。
 伊藤委員、どうぞ。特に前回ご出席になれなかった委員、積極的にご発言ください。

【伊藤委員】
 すみません、前回解決済みであれば失礼な発言になるんですが、3ページの(イ)、中ほどにある表現について、確認させてください。
 「「体つくり運動」以外の」から始まる文章です。「すべての指導内容について、2学年のいずれかの学年で取り上げ指導することもできるようにする」とあります。1、2年生、3、4年生、5、6年生というくくりの中の2学年のどちらかで指導してもいいし、しなくてもいいというふうに読むのか、それとも、2学年のどちらかで必ず指導してくださいというふうに読むのか、毎学年指導してもいいけれども、2学年のうち1回でもいいよという、この基本スタンスについての確認をさせていただきたいと思います。お願いします。

【浅見主査】
 お願いします。

【渡邉調査官】
 これはまず学習指導要領の内容として示されているわけですから、その示されているものは必ず指導しなければならないということは前提であると思います。そのときに、「指導内容について、2学年のいずれかの学年で取り上げ指導することもできるようにする」ということは、基本的には各学年で指導するということが前提であるけれども、いずれかの学年で、例えば低学年の1年生で指導してもいいし、2年生だけで指導してもいいという意味で、ここは書いてございます。

【浅見主査】
 これで、指導要領の改訂の方に行ったときに、それが別の意味にとられることはないですね。この書き方で。

【渡邉調査官】
 この「いずれかの学年で指導すること」というのは、現在の学習指導要領でも、高学年になるに従って、「2学年のいずれかの学年で」という表現がございまして、それを一層弾力化していくということになりますので、誤解を与えるということはないと思っております。

【浅見主査】
 わかりました。そのほかに何かございませんか。よろしいですか。
 それでは、中学校の方にいきます。また戻っても構いません。4ページ、ここも、(ア)は一層具体的にというか、誤解を起こさないように、すべての領域を書き加えて説明しているということだと思います。
 1つが、1、2学年と3学年とがちょっと違うということになると。これは小学校からの4、4、4の区切りを踏まえてのことです。それで、1、2年では、これらの領域をすべて履修させて、3年から選択が入ってくるという書き方です。そういう考えです。よろしいですか。どうぞ、神戸委員。

【神戸委員】
 4ページの(オ)の「保健分野については」のところで、「心身の機能の発達と心の健康」という文言があるんですが、2ページの方では、一番下の「保健については」のところで、「心身の発育・発達と健康」というふうにして「心」を削っているんですが、その辺はいかがでしょうか。

【今関調査官】
 まず、2ページの方は、包括的なというか、まとめて表記しています。それから、4ページの方は、これは中学校の保健分野の内容構成のまとまりが、「心身の機能の発達と心の健康」というまとまりで内容を示しておりますので、そのまとまりで示しております。したがって、この4ページと2ページは一致するものではないということです。

【浅見主査】
 ほかにございませんか。
 伊藤委員、この辺はよろしいですか。特に中学校ですので。

【伊藤委員】
 確認だけですけれども、先ほどの扱いと同じです。先ほどは、2学年両方で指導することを原則とするが、いずれかで扱うこともできると。中学校の1、2年生も同じ読み取りでよいかどうかという確認をさせていただくということでお願いします。

【佐藤調査官】
 小学校5、6年生からの接続を踏まえた形の改善でございますので、同じように読み取っていただければと思います。

【浅見主査】
 そうすると、1、2年のいずれかで履修させてもよいという。

【佐藤調査官】
 毎学年履修するというのが基本スタンスでございますが、学校等の事情、単元のまとまり等の関係で、各学校の方で工夫していただくのは可能であるということです。

【浅見主査】
 ほかによろしいですか。
 それでは、高等学校にまいります。5ページですか。高等学校については、中学校3年からの接続という形で、初等中等教育の最後の4年間が大体同じような構成でいくということになりますね。
 前回かなりいろいろご意見を言っていただいたので、出尽くしているかもしれませんが。
 どうぞ、三木委員。もとに戻っても結構ですから。

【三木委員】
 2ページの上から5行目、「校種の接続及び発達段階に応じて内容を明確に示すとともに体系化を図る」という、この「体系化」というのは具体的にはどういうことか。中には系統性という言葉も出てくるんですけれども、「体系化」というのは、例えば球技の場合だと、ゴール型であるとか、ネット型であるとか、こういったようなことを「体系化」という。さらに、選択種目を幾つか体系化し直して選択させていく、そういうように読んでよろしいんでしょうか。

【浅見主査】
 いかがでしょうか。「体系化」の意味するところは。

【佐藤調査官】
 今、体育の分野の具体例でイメージをしていただきましたが、この文章は、体育・保健体育すべてにかかわる改善の視点でございまして、内容を再構成するというような視点で、昨年8月までにいただいたご意見を踏まえて、もう少しわかりやすい言葉で「体系化」という言葉で示させていただいております。

【渡邉調査官】
 昨年8月29日の段階のところでは、「構造化」という言葉が使われていたと思います。その「構造化」という文言の位置づけとしては、当該学年において、どのような運動を取り上げていくのかということと、発達段階に応じてどのような系統性を図っていくのかという、横の関係と縦の関係で、その「構造化」というものを整理していました。「構造化」という言葉がわかりにくいということで、ここではその言葉を使わない表現といたしまして、発達段階に応じた内容を明確に示すというのは、ある意味、横の段階に応じた内容を示していくことにつながると思いますし、それとともに「体系化」というのは系統性の意味を踏まえての使い方をここではしていたつもりでおります。

【高橋委員】
 要するに系統化がいわばシークエンスだとすれば、指導の広がり、古い言葉ですけれども、スコープという形でとらえていますよね。その両方を見据えて、体系という言葉を使うんだということで言えば、一応整理はつくんじゃないかと思いますけれども。

【浅見主査】
 よろしいですか。その辺の説明がきちっとつくようにしておいた方がいいですね。

【伊藤委員】
 「体つくり運動」の解釈について、少し。体力を高めること一辺倒に偏っている説明が気になっています。もちろん体力を高めるということが絶対命題であるので、こういう表現になっていくんだろうと思いますが、例えば、4ページの中学校の(ウ)「「体つくり運動」については、心身ともに成長の著しい時期であることを踏まえ、健康や体力の状況に応じて体力を高める必要性を認識させ」云々と書いているんですけれども、「体つくり運動」は、「体ほぐしの運動と体力を高める運動」の2つで構成されるというスタンスを今後も貫くのかどうかということ。こういう文章、この「体力を高める」がちりばめられていることは理解するんですけれども、現行学習指導要領で体ほぐしがかなりセンセーショナルに打って出たことに比して、そのニュアンスが消されているんですね。
 私は個人的には、体力を高める一辺倒に走り過ぎない方が結果的に体力が高まると思っているんですけれども、「体ほぐしの運動と体力を高める運動」を一つにして「体つくり運動」と称することの価値・意義というのは背景に持ちながら、こういった文章は読みたいと思っておりますので、少々この表現が、体力を高める運動の必要性を認識させ、体力を高めさせるんだというふうに読め過ぎてしまうな、体ほぐしはもうなくなるのかしらという誤解を招かないかしら、こんな心配をしながら読んでおります。
 以上です。

【浅見主査】
 いかがですか。

【佐藤調査官】
 先生のご指摘のとおり、体力一辺倒という意味合いで書き込んでいるわけではございません。ご心配の点に関して、できるだけ伝えられるニュアンスの文章になるように思っております。今ご指摘されました体ほぐし運動も大変重要な領域でございますし、その部分では、「健康や体力の状況に応じて」というところで意味を込めた書きぶりにして、今後とも充実を図っていきたいという意味合いを込めておりますが、文章が短いので、もう少しその辺のところのトーンがわかるような形で考えさせていただきたいと思います。

【浅見主査】
 それ以外にいかがでしょうか。どこでも結構でございます。衞藤委員。

【衞藤主査代理】
 高等学校の5ページで、1行目は「義務教育における学習を基礎として」ということで始まっていまして、下から3行目の(カ)の2行目、「小学校、中学校の内容を踏まえた系統性のある指導ができるように」、考え方として小中学校を基礎として高等学校の学習をというスタンスだと思います。それ自体は基本的に正しいと思いますけれども、しかし、一方で高等学校の現状を見ると大変多様化しておりまして、例えば、授業についていける子がクラスの半分もいないということもあるという報道もありますし、そのことを、例えば高等学校の出口で一定の水準ということを想定する場合に、どう考えたらいいのかということを、この教育課程を考える上でも考慮する必要がないだろうかということを考えました。
 資料3の20ページの下のところの6つの重要なポイントというところで、2番目に「基礎的・基本的な知識・技能の習得」というのがあります。これは考え方として、基礎的・基本的な知識、技術を習得した上で、さらに思考力・判断力・表現力等の育成を図ると、そういった2段階の構造になっているわけですけれども、例えば、今の資料1の高等学校の方へ戻って、仮に小中学校できちっと基礎、基本が習得されていない場合に、高等学校でもう一度それを確認しという視点を入れなくてよいのかどうかということを思いました。
 以上です。

【浅見主査】
 ありがとうございます。ほかにどなたか。井上委員と田村委員、何かこのペーパーについて、ご意見がございましたら、この辺で伺っておいて、それについて、皆さんのご意見が出てくるかもしれませんので、何かございましたら、お願いします。

【井上委員】
 ありがとうございます。私は教育課程部会と小学校部会に所属しておりまして、小学校部会の報告の取りまとめにもかかわりました。そういう点から、この専門部会からのご指摘のとおり、子どもの体力が低下しているという調査結果を踏まえた改善ということから、小学校部会でもやはり体力、健康づくりには低学年から積極的に取り組むべきではないかということ、中学年まではそういう体力を形成することによって、学習意欲とか、あるいは学力の向上を目指したいろいろな教科の取り組みを、ある意味ではサポートすることになるだろうということから、低学年、中学年の授業時数増についても、ほぼ合意を得ていると思うわけでございます。そういう意味では、体力の向上というのは、確かに生涯スポーツというのが言われてもう20年近くなりますが、小学校時代から生涯にわたる健康を維持増進するために絶えずスポーツに親しむ、あるいは体力づくりのためにみずからそういう運動に親しむということが必要でございまして、そういう観点が非常にこの中には含まれていることに、非常に心強く思っておりますし、そういう方向の教育内容の改善を今回の学習指導要領の見直しの中で推進するということは、非常に今の子どもたちの心身の発達状況からいって、極めて適切だと、このように認識している次第でございます。
 以上です。

【浅見主査】
 ありがとうございます。田村委員、お願いします。

【田村委員】
 ありがとうございます。教育課程部会の方に属しておりまして、私は中学校の部会なんですが、保健体育、非常に重要ですから、ちょっとお伺いしてよく勉強してこいという部会の方からのご指示で、お伺いさせていただいたわけですが、個々のことについて申し上げるというような力は私はありませんが、ただ、最近感じたことがありますので、どういうふうにしたらいいのかなと思っていることがあります。
 それは、最近国際交流が非常に盛んになっております。高校生とか中学生の年代での交流がいろいろな分野で進んできている。ヨーロッパとも始まっていますし、アメリカとはかなり前から。最近は特にかなり大量な数で中国との交流が始まっている。できるだけそういう会に出るようにしているんですが、実は、ある会で、日中の高校生の交流がありました。そこで、日本の伝統文化という紹介の中で、剣舞が披露されたんです。私どもにしますと、そんなにどうってことはないんですけれども、中国の高校生がびっくりしているんですね。つまり、剣舞ですから真剣をやるわけです、きらきらしているわけです。刃物ではないと思うんですけれども、こういうのは高校で教えているのかという質問がありました。
 実は日本は過去500年間統計をとると、国として一番戦争していない国なんです。一番平和な国なんです。だけど、これは中高生にこんなことをやっているのかという印象を与えかねなくて、私は一生懸命、そのとき中国の生徒に解説したんです。
 中国は確かに違う文化があるんだろうと思いますけれども、この武道の扱いですね。これは、やっている高校生は別に何ていうことはなく、日本人ですから、伝統文化ということで済むんですけれども、見る側からすると、中国の文化だとちょっと違和感があるのかなという感じを、中国の高校生と話をしていて感じました。ですから、なかなか難しい面があるなということです。
 この指導要領を拝見させていただいたんですけれども、特にコメントしていないんですね。さらっと武道をやるという程度しか書いていないので。その辺は難しいなという感じがします。確かに、外国の学校でそういったことを、どうなんでしょう、よくわかりません。フェンシングなんかはやっているんですか、ヨーロッパやアメリカでは。それから、中国なんかでは全くやっていないですね、その辺のことは。

【浅見主査】
 太極拳的なものはやっていますが。ヒックスさん、ちょっとその辺。

【ヒックス委員】
 アメリカでは学校につれていって、オリンピックを目指してピストルをやっていますよ。アーチェリーも当然ですね。そうしたら、
 お互いにやはり違うということを理解して、刀を出したからといって、戦争の民族じゃないですよということで、そんなに気にしなくてもいいと思います。

【浅見主査】
 でも、剣舞を体育の授業で指導している学校はないと思います。多分課外活動でやられていたと思います。

【田村委員】
 心配しなくてもいいのかもしれませんけれども、その中国の高校生がびっくりして、質問を受けましてね。えらい好戦的な国民だなという印象を与えたような感じがしたものですから、ちょっと慌てちゃったんです。

【浅見主査】
 でも、デモンストレーションで中国なんかも太極拳でいろいろな剣を持ったのをやりますから、お互いさまにあるんだと思いますけれども。マーシャルアーツは学校の中でどうなんですか。

【高橋委員】
 中国では、いわゆる体育の授業は極めて体操的なんです。いわゆる体つくりが中心で、その体つくりの中に球技を入れたり、いろいろなものを入れるということで。でも、マーシャルアーツはやっていないんじゃないかなと思います。太極拳のような体操的なものは入っておりますけれども。
 ただし、剣舞みたいなものは課外活動でかなり重視しておりますし、あるいは舞踊教育の一環としてやられていて、私も中国で見たことがありますけれども、それは極めて激しい運動だったですね。それこそ日本人の高校生が見たらびっくりするようなマーシャルアーツ的な舞踊ですね。そんなものがやられております。

【浅見主査】
 アメリカ、ヨーロッパは。

【高橋委員】
 それは選択的に行われております。

【浅見主査】
 ありがとうございます。どうもご意見ありがとうございました。今のことを含めて、まだ言い足りない方、どなたでも。伊藤委員。

【伊藤委員】
 選択の開始時期を中3からにしていただいたことについては非常によい、ありがたい方向だと思っております。
 この文中の表現について、少し質問なんですけれども、中3と高1の選択の理念と、高2、高3の選択の理念の表現を若干変えてあるんです。
 例えば、4ページの中学校の(ア)、4行目、「自らがさらに探求したい運動を選択できるようにするため」が中3からの選択理念と読み取れるんですね。そして、そこから5行落として、「第3学年から開始する選択のまとまりを、運動に共通する特性や魅力を重視する観点から」、重視するのはだれかといったら国がそのように重視する観点から、このようにするという文章の組み立てだと思うんですね。これが中3と高1の選択の理念と読み取っているんです。5ページにいきますと、(ア)の2行目の最後、「卒業後に少なくとも一つの運動やスポーツを継続することができるようにするため」というのが高2からの理念と読み取っていいのかしらと。そしてそこから4行落として、「第3学年においてはそれぞれの運動が有する特性や魅力に深く触れることができるよう」、これはだれが特性や魅力に触れるかといったら子どもがだと思うんです。
 組み立てとしてそんなにわかりにくいわけではないけれども、この「特性や魅力を重視する観点から」という中学校の記述と、高校になると「特性や魅力に深く触れることができるよう」という記述、これは学習指導要領に落ちていったときに、中3と高1の選択というのはどういう考え方で何を目指すのか。そして、高2と高3の選択はどういう考え方で何を目指すのかということは、この文章が多分もとになってくると思うんです。ですから、読めないことではないんだけれども、少し苦労しないと納得できないこの両者だなという感じがしますので、もし検討できる余地があるならば、もう少し読みやすいように、理念が落ちていくようにしていただけるとよいのではないかと思っております。
 以上です。

【浅見主査】
 何か今の点で、事務局からありますか。

【佐藤調査官】
 ご指摘を踏まえて検討させていただきたいと思います。両者とも子どもの視点に立って表現したのですが、そう読み取れない向きがあれば、再度、文章の方も検討したいと思います。

【伊藤委員】
 国が重視していないんですか。

【佐藤調査官】
 国が重視していないわけではないですが、要するに国が前面に立って子どもに選択させようというようなトーンではなかった。

【浅見主査】
 要するにまとまりとして、特性や魅力がちょっとずつ違うものがあって、そのグループからいろいろやってみて、それをさらに深くというような。

【佐藤調査官】
 グループのまとまりを重視するということで書いたつもりでございます。

【伊藤委員】
 これを受けて、高校の2、3年生は、特性や魅力に深く触れるという表現ですね。

【佐藤調査官】
 そうですね。

【伊藤委員】
 つながっているふうに読めなかったんです。すみません。

【浅見主査】
 ただ、これはある意味、国にしろ我々にしろ、こういうグループ分けで考えたらいいんだよというのがあって、子どもは初めは知らないわけですからね。それがあって、こんなグループ分けをしているということは確かにあるんですね。子どもが初めから、この集団はどういう特性と魅力があるというのは余り、どうなのかな、初めからわかって区別しているのかな。中学生にもなれば、その辺はかなりはっきりしてくるかな。

【佐藤調査官】
 1、2年生において、すべての領域を体験することで。

【浅見主査】
 そこで特性や魅力に触れるという機会があるわけですね。この辺の表現はちょっと工夫してみてください。
 ほかにはよろしいですか。
 次の方にそろそろ移ることになっていますので、食育、安全教育、性に関する指導に関する現状と課題、改善の方向性についての議論に入りたいと思います。
 それでは、まず説明よろしくお願いします。

【今関調査官】
 それでは、資料2−2と参考資料2をもとにご説明申し上げます。
 資料2−2でございますが、本日の資料において示し方を整理した部分がございます。性教育については、これまで、各教科横断の名称として用いてまいりましたけれども、事務局において表現を整理し、これまで「性教育」と表現していたものを「性に関する指導」ということで統一しております。それは学習指導要領上、今回の改善において、「性教育」という定義を新たに作成していくものではないということでございます。したがいまして、現行の整理としての「性に関する指導」と統一して表現しております。
 前回からの修正点でございますが、課題の1つ目、食育について、「食生活の乱れが生活習慣病を引き起こす一因であることも懸念されている。このため、食育の推進を図るには、食に関する内容を関連する教科等で取り上げるとともに」ということで、これは、表現をよりわかりやすくするように修正しております。
 1つ飛ばしまして、「性に関する指導における課題としては」というところですが、「性情報の氾濫など、子どもたちを取り巻く社会環境が大きく変化してきており、子どもたちが性に関して適切に理解し、行動することができるようにすることが課題となっている。また、若年層のエイズ及び性感染症や人工妊娠中絶の問題もみられる」としております。これは性のとらえ方を幅広にとらえてはという前回のご意見を踏まえて修正しております。「このため」以下は、表現上の整理です。「このため、体の発育・発達や心身の健康、性感染症等の予防などに関する知識を確実に身に付けること、生命の尊重や自己及び他者の個性を尊重するとともに、相手を思いやり、望ましい人間関係を構築することなどを重視し」というふうにしております。そして、「これらを関連付けて指導することが重要である」として、なお書きですが、「指導にあたっては集団指導と個別指導の連携を密にして効果的に行うことが必要である」。これも表現上の整理であります。
 次、2ページですが、3.改善の方向性、(ア)でありますが、これも表現上の整理です。「性に関する指導を」というように表現を変えております。
 (イ)ですが、「食育という概念を明確に位置付け」と挿入しております。これは平成17年7月に施行されました食育基本法等を踏まえまして、今回の改善で食育という概念を明確に位置付ける方向性を明確にしたということです。
 (ウ)につきましては、前回ご指摘いただきました環境の改善への働きかけ等についてのことを踏まえたことが1点と、安全教育の柱として、生活安全、交通安全、災害安全というのがございますが、その3つを明確に示したという修正です。「安全教育については、子どもが、身のまわりの生活の安全、交通安全、災害に対する安全に関する素養や実践力について総合的に育成することが重要であり、子どもを取り巻く環境の変化を考慮し、関連する教科等において、安全の確保には、心身の状態や行動の仕方に留意し、身のまわりの生活などの環境を整えることが必要であることについて理解し、自他の危険予測・危険回避の能力を身に付けることができるよう改善を図る」としております。
 (エ)については、「性に関する指導については」というふうに修正しております。
 4.改善例については、修正はございません。なお、本日の改善例にお示ししていない総則、総合的な学習の時間など、関連する教科領域等については、それぞれの専門部会等において、どのように示すかについて、現在検討中であります。したがいまして、本日ご議論いただいた意見については、事務局において整理した後、当該専門部会に伝えることとしたいと考えております。
 それでは、参考資料2「現行の学習指導要領における食育、安全教育、性に関する指導に関する主な内容」のペーパーをごらんください。
 確認の意味で、現行の学習指導要領上どのようになっているのかを事務局において整理したものです。
 初めに食育ですけれども、小学校体育科保健領域において、「栄養の偏りのない食事、望ましい生活習慣」が盛り込まれております。
 中学校の保健体育科保健分野では、「年齢、生活環境等に応じた食事、運動、休養及び睡眠の調和のとれた生活、食事の量や質の偏り」が盛り込まれております。
 高等学校保健体育科の科目保健では、「食事、運動、休養及び睡眠の調和のとれた生活の実践に関する適切な意志決定や行動選択」が盛り込まれております。
 小学校の家庭科におきましては、「日常の食事に関心を持つこと、調和のよい食事のとり方、食品の栄養的な特徴、食品を組み合わせてとること」などが盛り込まれています。
 中学校の技術・家庭科家庭分野におきましては、「生活の中で食事が果たす役割や、健康と食事のかかわり、栄養素の種類と働き、中学生の時期の栄養の特徴、食品の品質を見分け、用途に応じて適切に選択すること」などが盛り込まれています。
 高等学校の家庭科におきましては、「家族の食生活を健康で安全に営むこと、食生活の文化に関心をもつこと、必要な技術を習得して充実した食生活を営むこと、健康と栄養とのかかわり、健康の保持増進に配慮した食生活の工夫」などが盛り込まれております。
 小学校社会科におきましては、「様々な食料生産が国民の食生活を支えていること、食料生産に従事している人々の工夫や努力、生産地と消費地を結ぶ運輸の働き」が盛り込まれています。
 特別活動においては、「学級活動において、基本的な生活習慣の形成、学校給食と望ましい食習慣の形成」が盛り込まれております。
 道徳におきましては、「節度ある生活を送ること、望ましい生活習慣を身に付けること」が盛り込まれております。
 安全教育ですけれども、体育・保健体育科においては、「危険を予測し、回避すること、人的要因や環境要因の整備、応急手当」などが盛り込まれております。
 例えば、小学校体育科保健領域では、「学校生活上の事故などによるけがの防止において危険を予測し、回避すること、環境を安全に整えること」が盛り込まれております。
 中学校の保健分野では、「自然災害及び交通事故などには人的要因や環境要因などが関わること、安全な行動、環境の改善によって防止できること」などが盛り込まれております。
 高等学校の保健体育科の科目保健では、「交通事故を防止するための車両の特性、安全な運転及び歩行などの適切な行動」などが盛り込まれています。また、小学校、中学校、高等学校において発達段階に応じて応急手当が盛り込まれております。
 2ページ目にいきますが、社会科においては、安全と社会との関わりについて盛り込まれております。例えば、小学校の社会科におきましては、「災害や事故から人々の安全を守る工夫、人々の安全を守るためにそこに従事している人々の工夫」などが盛り込まれています。
 理科においては、「自然災害と関連付けながら調べる学習」があります。例えば、中学校理科では、「地震、火山、気象についての学習や自然災害、自然と人間の関わりについて調べ、考察する学習」などがあります。
 生活科においては、「自分たちの生活は地域の人々や様々な場所とかかわっていることが分かり、それらに親しみをもち、人々と適切に接することや安全に生活すること」が盛り込まれております。
 特別活動においては、「安全な生活態度の育成、学校行事の健康・安全体育的行事において安全な行動の体得などに資する活動を行うこと」が盛り込まれております。
 道徳においては、「自他の生命の尊重」ということが盛り込まれております。
 性に関する指導におきましては、小学校体育科保健領域では、「体は、1思春期になると次第に大人の体に近づき、体つきが変わったり初経、精通が起こったりすること、2異性への関心が芽生えること。心は、1いろいろな生活経験を通して年齢とともに発達すること、2不安や悩みへの対処には、いろいろな方法があること」が盛り込まれています。
 中学校の保健分野では、「1身体の機能は年齢とともに発達すること、2思春期には、生殖にかかわる機能が成熟すること、3思春期の変化に対応した適切な行動が必要となること」が盛り込まれております。
 高等学校の保健体育科科目保健におきましては、「1生涯の各段階の健康課題に応じた自己の健康管理、異性を尊重する態度や性に関する情報等への対処、適切な意志決定や行動選択についても扱うよう配慮すること」が盛り込まれています。
 高等学校家庭科におきましては、「男女が協力して家庭を築くことの重要性、家族や家庭生活の在り方」などが盛り込まれております。
 特別活動においては、「望ましい人間関係の育成、心身ともに健康で安全な生活態度の育成、健全な生活態度や習慣の確立、生命の尊重、男女相互の理解と協力、性的な発達への適応、コミュニケーション能力の育成と人間関係の確立」などが盛り込まれております。
 道徳においては、「友だち(男女)と仲よく助け合う、生命を大切すること」などが盛り込まれております。
 以上、これは事務局において整理したものでありますので、関連して、現時点において、3つの領域について取り上げられているものというふうに受けとめていただければと思います。説明は以上です。

【浅見主査】
 ありがとうございました。それでは、現状がこうだということも踏まえて、特に体育・保健体育の中でこの3つの課題にどう対応して、新しい方向性を出すかということで、これから議論していきます。今までのことに加えて、特に今日の赤の入った修正点などを中心にして、議論していただきたいと思います。
 それでは、現状のところは特に問題がないと思いますが、課題のところで何か。この表題が変わったということはよろしいですね。「性教育」を「性に関する指導」、これが現在使われている言葉になるわけですね。
 では、課題のところで何か。どうぞ、野津委員。

【野津委員】
 まず表題についてです。文科省関係の冊子では,以前には「性に関する指導」という表現が用いられてきた中で,最近の冊子で「性教育」という用語にした経緯があります。その時に,その改めたことについて様々の声があり,少し話題になったことを記憶しております。この度のところで,「性教育」ではなく,また「性に関する指導」と表記している辺りについて,きちんとした理由で説明できるようなことがあるのでしょうか。その点の慎重な検討が必要と思います。
 それから2点目として,課題のところですけれども,「体の発育・発達や心身の健康」ということで,今回「身」が加えられたわけですが,これでは「心の発達」の内容が含まれない表現に留まっており,まだ十分でないと思います。資料1−2にあるように,「心身の発育・発達と健康」という表現にしたほうがよいと思います。
 以上です。

【浅見主査】
 確かに、下の点はそうですね。先ほどのと合わせた方がよさそうです。表題のところはどうですか。性教育と性に関する指導。

【今関調査官】
 これについては、「性教育」という言葉や、「性に関する指導」の用語の示す内容については、解釈がまちまちであるという現実を認識しておりまして、今回の改善において、「性教育」というものを新たに位置づけて作成していくものではないという整理で、「性に関する指導」とするとしております。

【浅見主査】
 これは関連する他教科とはどう。

【今関調査官】
 他教科の中に、「性に関する指導」という表現が入っているわけではありませんので、本日の参考資料に示すような内容になると思います。

【浅見主査】
 ここの部分は最終的には教育課程部会の方で議論されることになるんですか、教科横断的なものについては。それでは、ここでいろいろ議論しても、どうしてもこっちの言葉の方がいいんだということがあれば、また議論していいと思います。
 どうぞ。

【田村委員】
 課長がいらっしゃるから言うまでもないと思うんですけれども、ただ、性教育の問題というのは、中山大臣のときに提議されて、今回である程度答えを出す必要があるのかなと思っているんですけれども、個人的には。課長がどう思っているかはちょっとわからないんですが。そういう問題意識でやるのかどうかということだけはちょっと今日お伺いしたくて、お伺いしたんですけれども。

【浅見主査】
 井上委員。

【井上委員】
 実は私、エイズ予防財団で10年ほど役員をやって、エイズの予防対策とか、厚生労働省の委託事業をずっとやってきていまして、平成17年度までは毎年の感染例が1,000人以下だったのが、18年度1,000人を超して、1日に3人、感染がわかるような事態になってきて、先進国で今エイズが増加しているのは日本だけだということもありまして、やはりエイズ予防教育については、義務教育段階で必要ではないか。
 最近のように性の情報がはんらんし、また中学生も身体が発達していると、やはり義務教育段階でエイズなり性感染症なり、そういうものに対して十分教育をするということが、それぞれ一人一人の個人にとっても、日本人の三大死因であるがんとか高血圧とか、そういうところはある程度予防とか治療がなっても、エイズだけはまだ、発症を遅らせることはできても完全に治癒することはできないわけですから、そういう点で、義務教育終了段階までに予防教育を徹底しておくということは必要じゃないかと思います。そういう点について、ご配慮いただけたらと思っております。

【浅見主査】
 ありがとうございます。高橋課長、何かございますか。性に関する指導か、性教育かということについて。

【高橋課長】
 内容については、ぜひここでご議論いただいたものを、また教育課程部会でもご議論いただくようにしたいと思います。
 ご説明があったかと思いますが、今日、資料3でお配りしているものが、これからとりまとめを進めていく全体の目次でございまして、今ご議論いただいているような教科横断に取り組むべき課題というのは、7の(4)のところに項目を設けております。多分このほかにも環境教育ですとか、各部会でいろいろなこういう共通課題が議論されますので、そういったものをまた教育課程部会の方で審議させていただきたいと思っております。

【浅見主査】
 どうもありがとうございました。さあ、それでは委員の方々、今のことも踏まえて、どうぞ活発に。どうぞ、野津委員。

【野津委員】
 エイズに関する教育のところで、私ももっと充実させることが必要かと思っております。義務教育の中で全くないわけではなくて、エイズに関して中学校などでも教育課程の中に位置づいているので、とりあえず扱うことにはなっていると思いますし、それなりに学校でエイズに関してはよく指導なされているとは思うんですが、扱い方がエイズ感染ということに関しての性感染症という視点からでの教育ということが、いまいちその視点が弱いのかな。指導において、そうした視点からの教育、指導が充実するような教育課程の改善というのが、もっと充実されていいのかなと思っております。

【浅見主査】
 ほかにどうぞ。1ページ目で何か、特にございませんか。どうぞ、神戸委員。

【神戸委員】
 参考までに、「性に関する指導」か「性教育」かというところでお話が出ていましたが、「食育」という言葉についても、これまで文科省の方は、「食に関する指導」という言葉を使っていました。それをこれから「食育」という形に変えていくのだと思うんですが、そうしたつながりを考えたときに、この文言というのも、あわせて考えていく必要があるのではないかなと思いました。

【浅見主査】
 食育との関連も含めて、言葉をどう選ぶかという話になってくると思うんですが。どうぞ、成田委員。

【成田委員】
 1つ教えていただきたいんですけれども、参考資料2の2ページ目の「性に関する指導」とありますね。その下から2番目に「特別活動においては」とありますね。

【浅見主査】
 参考資料2は特には議論しないんですが。指摘点があれば。

【成田委員】
 前に返るかもしれませんけれども、参考資料2はあくまでも現行の学習指導要領について書いてあるものと思うんですけれども、その2ページ目で、性に関する指導のところで、最初のまるが小学校体育科、小学校と限定していますね。2番目が高等学校、3番目の特別活動を見ますと、これは特に、僕もよく見ていたら、これは小中高等学校を通してということですね。
 ですから、現行の学習指導要領の分析が、例えば1枚目の食育は、小学校の体育は、家庭科は、社会科は、と親切に——親切という表現はよくないんですけれども、書いてあります。しかし、最後の性に関する指導については、特別活動のところに来て、これは小中高まぜて書いてあると、そういうことでよろしいですか。わかりました。

【浅見主査】
 2枚目の方の改善の方向性に移りましょう。こちらで、特に赤のところを中心に。ここはほとんどの項目に赤が入っていますが。下の改善例でも結構です。ここは赤がないところです。
 どうぞ。

【野津委員】
 改善の方向性の(ウ)と(エ)なんですが、代案が示せないんですけれども、これを読みますと、(ウ)の方は、随分文章が長くて非常に読みにくい。どこかで切るなり、何か工夫ができないのかなと。書いてあること自体はとてもいいと思うんですが。
 (エ)の性に関する指導の方は、安全教育などの書きぶりも踏まえて、もう少し改善の方向性を具体的に書き込めないのかなというふうに思います。

【浅見主査】
 確かに、性に関する指導のところは2行で記載されているから、膨らませるものがあれば。

【今関調査官】
 これについては、指導上の配慮事項ということになるかもしれませんけれども、発達段階を踏まえること、保護者の理解を得ること、それから学校全体で取り組むことという留意事項について、書き込むことを検討したいと思います。

【浅見主査】
 1の課題の方でかなり詳しく書いてあるので、それを受けて改善の方向性というのがあってもいいと思います。ちょっと意見として申し上げただけですけれども。
 ほかにどなたか。どうぞ、加藤委員。

【加藤委員】
 食育について、ちょっと述べさせていただきます。食育という概念を明確に位置づけ、学校給食を教材としてというふうになっていますけれども、まさに早寝早起き朝ごはんなんていうものは、本当に保護者の責任だとは重々認識しておりますけれども、学校給食を教材に、偏りのない食事、または望ましい生活習慣という2本の柱で指導するに当たって、現状の教室での給食の時間の様子というものが、必ずしもこのようにはなっていなくて、アレルギーのお子さんへの対処は別問題なんですけれども、好き嫌いはし放題、誤ったダイエットの知識で残食がどんどんふえるとか、そういうのが現状なんだと思います。ですから、そこをもう少し踏み込んで、好き嫌いをなくすとか、マナーよくいただくとかいうものも当然指導されるべきなんだろうという感想でいるものですから、この改善の方向性(イ)の指導を充実することができるように改善を図るというのは、非常に賛成できる文章でよかったなという感想でもあります。

【浅見主査】
 ありがとうございます。ほかに何かございますか。どうぞ、お願いします。

【井上委員】
 恐縮でございますが、先ほど田村委員からもお話が出たんですが、実は性に関する指導で、多くの学校は適切にやっているとは思うんですが、一部の学校で、性教育、性に関する指導が行き過ぎた事例があって、それが国会でも問題になったり、そういう点についてはやはり適切な指導方法に改善すべきだという指摘を従来から受けているところだと思うので、その辺、この改善の方向性では、「発達段階を踏まえて指導することができるように指導の在り方の改善を図る」として、改善例で「性に関する指導を発達段階を踏まえて指導することができるよう指導の在り方の改善を図る」ということが書いてございますが、この辺、実際、指導の内容は教科書にあらわれて、教科書を使った保健体育の指導になっていくと思うんです。
 その場合に、指導の在り方がある意味で適正な領域を超して、過度の指導、例えばモデルを使ったり何かと、いろいろ従来から指摘があるところですが、そういう行き過ぎた指導がないような歯どめ措置というのが性に関する指導の上では必要じゃないかと。
 確かに性情報がはんらんして、それに引きずられていろいろな指導をする先生が中にはいないとは限らないので、その辺も学校教育という場における指導の在り方というのを、適正な指導の在り方の確保を図るとか、そういう点、ご配慮いただけたらと思っているところです。

【浅見主査】
 わかりました。体育・保健体育の中ではそういうことを奨励するような書き方は全くないですね。

【今関調査官】
 ありません。

【浅見主査】
 あの問題は特別活動の方が多かったんですかね。その辺を我々の方からどう表現するかということでありますね。どうぞ、ヒックスさん。

【ヒックス委員】
 井上先生のご意見はとても貴重なものだと思います。
 一つは家族の教えとともに、このパートでそれを本当に言うかどうかわかりませんけれども、大学教育ですね。大学の保健の先生を育てるカリキュラムの中に、どれほどちゃんと性教育のものを教えられたかどうかということが一つ問題になるんじゃないですか。ちゃんとした体育大学とか、そういうところでは多分きちっとカリキュラムは入っているんですけれども、保健体育の先生方の育成が非常に重要だと思います。それもやった方がいいと書いているんですけれども、それができていない。要するに、大学の教育がしっかりしていなかったら、どうやって保健の先生が正しく教えるかということが一つの問題があると思います。
 あと、やっぱりきちっとしたいい資料ですね。専門家がいい資料をつくって、インターネット上とか、または教科書に入るのはすごく大変重要な課題ではないかと思います。

【浅見主査】
 ありがとうございます。どうぞ、田村委員。

【田村委員】
 どうもありがとうございます。別にこのことに余り時間を費やすのはいかがかという気もしないでもないですが、ただ、確認だけお願いしたいことは、特別活動とかそういうところで行われていたにしても、保健体育でやはりきちっとした線は示すべきだろうと思うんです。そうしておけば、行き過ぎたことは起きないだろうと思います。
 これは結局、学校教育の問題というふうに取り上げられてしまいますので、ぜひ、適切なご判断をお願いしたいと思います。何も言わないでは終わらないんじゃないかと思いますね。問題になったばかりのことですから。ありがとうございました。

【和唐委員】
 今のこととかかわってですけれども、結局、学習指導要領というか、すべての子どもが学ぶべきものの内容として、適切かどうかが問われてくるんだと思うんです。
 例えばイギリスだと、性に関してもナショナルカリキュラムの中に入れないで、ほかの教育法の中で性教育を必修にして、その中でやるとかいうことで手だてをしているようですから、やはり指導要領でいけば、発達段階の子ども、すべての日本の子どもが学ぶべき内容かどうか、そのあたりでの判断基準になってくるんじゃないかなという感じがいたします。

【浅見主査】
 ほかにございませんか。学習指導要領にどこまで我々の方で書き込むかというのは悩ましい問題ではあるんですが。
 安全の方では何かございませんか。食と性に関しては幾つか議論されましたが。どなたかございませんか。まだ時間には余裕がありますが、ご意見がなければ終わりにしても構わないですけれども。
 この2つのペーパーについて、言い残していることはございませんでしょうか。
 それから、もう一つ、私の方からお二人の委員にお聞きしたいことがありまして、前回のこの会議で部活動を教育課程の方へどう位置づけるかという、それは特にこの会としては、教育課程の中に以前は位置づけられていたのが今は外れているんですけれども、きちんと位置づけていただければより適切な部活動が展開されるんじゃないかという意見もありまして、その辺の方向性は何か議論されているか、ちょっとお伺いしたいんですが。
 課長からお願いします。

【高橋課長】
 教育課程部会というよりは、その前段の中学校部会が中心になると思いますが、前回は専ら授業時数の話に終始して、その議論は行われておりません。来週また中学校部会の2回目が開催されますので、その中で今のご指摘の点についてもご審議いただくことになっております。

【浅見主査】
 よろしくその辺議論していただきたいと思っています。

【高橋課長】
 それから、この教育課程とは関係ありませんけれども、現在要求しております来年度の概算要求で、部活手当について大幅な増額という形で、まず予算面の方の対応としては今、そういう要求を出させていただいております。

【浅見主査】
 それでは、何か皆さんの方から、この際お願いしておきたいことはありますか。よろしいですか。

【高橋委員】
 ぜひよろしくお願いいたします。

【浅見主査】
 それでは、一応意見も出尽くしましたようで、本日はこの辺で会を終わりにしたいと思います。なお、発言できなかった方や、お宅に帰られてからもう一回読んでみたら、こういうことは言うべきだったということにお気づきになった方は、ペーパーで事務局あてに送っていただきたいと思います。その辺の期限はまた後でアナウンスがあると思いますが、そう長くはないので、いずれにせよ、何日までといえば、そっちまで引っ張られるのが人間の習性ですから、明日までと言えば明日までで書けるのかもしれませんけれども、短い時間ですが、よろしくお願いします。
 それと、そのペーパーを含めて、本日いろいろ議論していただきましたことにつきましては、事務局と私の方で整理して、専門部会の案としてまとめたいと考えております。ということで、最後のまとめについては、私と事務局の方にお任せいただいてよろしいでしょうか。

(「よろしくお願いします」の声あり)

【浅見主査】
 それでは、そうさせていただきます。
 それでは、今後の日程等について、事務局からお願いします。

【前谷補佐】
 それでは、今後の日程について、ご報告させていただきます。
 本日ご議論いただきました「体育科・保健体育科の現状と課題、改善の方向性(検討素案)」並びに「食育、安全教育、性に関する指導に関する現状と課題、改善の方向性(検討素案)」でございますが、今、主査からお話がありましたように、主査と事務局の方で、相談の上、整理させていただきます。その後、教育課程部会報告という手続をとろうかと思います。
 したがいまして、本専門部会の今後の開催につきましてでございますが、教育課程部会での審議の状況を踏まえまして、開催する場合には追ってご案内させていただきたいと思います。
 なお、先ほど主査からお話がございましたペーパーによるご意見でございますが、ファクス、メール、郵送何でも結構でございます。恐縮ですが、論点の整理という観点から9月7日、金曜までを目途にいただければと思っております。
 以上でございます。

【浅見主査】
 それでは、本当にきょうは多少早く終わりましたが、いろいろご議論いただきましてありがとうございました。特に、田村、井上両委員にはわざわざご出席いただき、いろいろご意見もいただきまして、ありがとうございました。
 これで本日の会議は終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

(スポーツ・青少年局企画・体育課)