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「身体能力」の種類と目的設定について(案)

1 すべての子どもたちが身につけるべき「身体能力」について

   教科・科目の「体育」が、直接「身体能力」を養うことのできる唯一の教科・科目であることを踏まえた上で、子どもたちが、健康・安全に生きていくための体力を養うとともに、生きがいに満ちた人生を送るための素養を養うことが重要との認識に立ち、「身体能力」を以下のとおり3つに分けて、すべての子どもたちが身につけるべきものとして目的を設定することとする。

  (1) 身体能力の各「要素」

     以下の7つの要素については、すべての子どもたちが一定のレベルに達していることが必要である。

1   筋力
2   筋持久力
3   瞬発力
4   心肺持久力
5   敏捷性
6   平衡性
7   柔軟性

  (2) 巧みに運動する身体能力(調整力)

     上記の7つの要素に加えて、以下の例のような、体の動きを総合的にコントロールし、身体の各部分や用具を巧みに動かして運動するような調整力について、すべての子どもたちが一定のレベルに達していることが必要である。

     ただし、特定の運動(種目)には、すべてそれに必要な「調整力」があるとも考えられることから、「調整力」を網羅的に示すことは困難である。

[調整力の例]
  1   危険を予測し、けがを回避する能力[(3)と重複]
  2   運動用具(ボール、ラケット、バット等)の基本的操作をする能力
  3   前転・後転などのマット運動や蹴上り・前回りなどの鉄棒運動を行う能力
  4   音楽に乗ってリズミカルに踊る能力

  (3) 社会生活において必要な身体能力、生涯にわたってスポーツに親しむための身体能力

     体の動きを分析的に考えるのではなく、結果として、何らかの運動ができるかどうかという観点から、社会生活において必要な身体能力として考えると、以下のようなものが考えられ、いずれについても、すべての子どもたちが「できる」ことが必要である。

[社会生活において必要な身体能力の例]
  1   危険を予測し、けがを回避する能力[(2)と重複]
  2   水泳(溺れないために必要)
  3   自転車に乗れる能力(学校教育で扱うべきかどうかは要検討)
  4   一定の重さを支える能力(介護等に必要)

     また、広義では、「社会生活において必要な身体能力」に包含されるものと整理することも可能と考えられるが、すべての子どもたちが、生涯にわたってスポーツに親しむことができるようになるためには、次のような一定の能力(能力とは別に、態度も必要)が必要である。

[生涯にわたってスポーツに親しむための身体能力の例]
  1   バレーボールを楽しんでするための身体能力
  2   サッカーを楽しんでするための身体能力
  3   テニスを楽しんでするための身体能力
  (それぞれの運動種目を楽しんでするための身体能力)


2 目的設定について

   上記の(1)〜(3)の身体能力について、それぞれ具体的な「目的」を設定するに当たっては、保護者等からみて、その成果や達成度が容易に分るよう、できる限り具体的なものとすることが必要であるとの観点から、以下のような基本的考え方に沿って対応する。

    可能なものについては、数値を設定する。ただし、当該数値は、それを示すことによって、逆に子どもたちの意欲を減退させるものとならないようにする必要がある。

[具体例]
    縄跳びを1分間続けることができる。
    なんメートルなになに秒以内で走ることができる。
    身長のなんパーセント程度の距離をなになにすることができる。
    体重のなんパーセント程度の重さをなになにすることができる。

   数値目標の設定ができない(又は不適切な)ものについては、定性的な目的を設定する。ただし、この場合であっても、できる限り、その達成度を測定できるようなものとすることが必要である。

[具体例]
    より速く(より高く、より遠くに…)なになにすることができる。
    一定のスピードを維持して50メートルを走ることができる。
    一定のペースで1500メートルを走ることができる。
    まっすぐに走ることができる。ジグザグのコースに沿って走ることができる。

   体育の授業で取り扱うすべての運動種目について、それを行うことにより、どのような身体能力が養われるかを明らかにする


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