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資料17

生活科の現状と課題、改善の方向性(検討素案)(教育課程部会等の審議を踏まえて再整理したもの)

1. 現状
 生活科は、児童の身近な生活圏を学習の対象や場とし、児童が具体的な活動や体験を通して「自立への基礎を養う」ことをねらいとしている。
 このため、「(1)学校と生活」、「(2)家庭と生活」、「(3)地域と生活」、「(4)公共物や公共施設の利用」、「(5)季節の変化と生活」、「(6)自然や物を使った遊び」、「(7)動植物の飼育・栽培」、「(8)自分の成長」の8つの内容で構成している。

2. 課題
 指定校の調査などによると、学習活動が体験だけで終わっていることや、活動や体験を通して得られた気付きを質的に高める指導が十分に行われていないことなどが指摘されている。表現の出来映えのみを目指す学習活動が行われる傾向があり、表現によって活動や体験を振り返り考えるといった、思考と表現の一体化という低学年の特質を生かした指導が行われていないことなどが課題として指摘されている。
 児童の知的好奇心を高め、科学的な見方・考え方の基礎を養うための指導の充実を図る必要があるとの指摘もある。
 児童の生活の安全・安心に対する懸念が広まる中、安全教育を充実することや、自然事象に接する機会が乏しくなってきている状況を踏まえ、生命の尊さや自然事象について体験的に学習することを重視することなどが課題として挙げられている。
 小1プロブレムなど、学校生活への適応を図ることが難しい児童の実態があることを受け、幼児教育と小学校教育との具体的な連携を検討することも求められている。

3. 改善の方向性
 気付きの質を高め、活動や体験を一層充実するための学習活動を重視する。
 科学的な見方・考え方の基礎を養う観点から、自然の不思議さや面白さを実感する活動を取り入れる。
 児童を取り巻く環境の変化を考慮し、安全教育を充実することや生命の尊さを実感させる指導を充実する。
 小学校における教科学習への円滑な移行のための指導を一層充実するとともに、幼児教育との連携を図り、異年齢での教育活動を一層推進する。

4. 改善例
(ア)  自分のよさや可能性に気付いたり、知的な気付きを自覚したりするなどのように、児童の気付きを質的に高め、活動や体験を一層充実したものとするために、例えば、見つける、比べる、たとえるなどの学習活動を重視する。
 また、活動や体験を行うことにより伝えたい思いが膨らみ表現を豊かにすることにも配慮し、活動や体験したことを言葉や絵で表す学習活動を一層重視する。
(イ)  中学年以降の理科の学習を視野に入れて、児童が自然の不思議さや面白さを実感するよう、遊びを工夫したり遊びに使うものを工夫して作ったりする学習活動を充実する。例えば、動くおもちゃを工夫して作って遊ぶ活動、ものを水に溶かして遊ぶ活動、風を使って遊ぶ活動などを行うよう配慮する。
(ウ)  通学路の様子を調べ、安全を守ってくれる人々に関心をもつなど、安全な登下校に関する指導の充実に配慮する。また、動植物を自分たちで継続的に育てることを重視するなど、動植物の飼育・栽培に関する指導の充実に配慮する。
(エ)  小学校第1学年入学当初においては、生活科が中心的な役割を担いつつ、他教科等の内容を合わせて生活科を核とした単元を構成したり、他教科等においても、生活科と関連する内容を取り扱ったりする合科的・関連的な指導の一層の充実を図る。また、児童が自らの成長を実感できるよう低学年の児童が幼児と一緒に学習活動を行うことなどに配慮する。


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