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特別支援教育特別委員会(第1回)議事録・配布資料


1. 日時:  平成16年3月18日(木曜日) 10時30分〜13時

2. 場所:  都市センターホテル「オリオン」
 (都市センターホテル5階)

3. 議題:
  (1)  委員長の選任について
  (2)  特別支援教育の在り方について
  (3)  自由討議
  (4)  その他

4. 配布資料
  資料1   中央教育審議会初等中等教育分科会特別支援教育特別委員会委員名簿
  資料2   特別支援教育特別委員会の設置について
  資料3-1   「今後の特別支援教育の在り方について」(最終報告)及び対応した施策の概要(PDF:266KB)
  資料3-2   「特別支援教育」に関する検討について(PDF:147KB)
  資料4-1   義務教育段階における特殊教育に関する制度について
  資料4-2   特別支援教育の現状
  資料4-3   「最終報告」を受けた文部科学省の取り組み
  資料4-4   各都道府県(政令市)における特別支援教育の取組
  資料4-5   「今後の特別支援教育の在り方について」(最終報告)に対する主な意見
  資料5   特別支援教育特別委員会の今後のスケジュール(案)

  参考資料1   今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)注釈
  参考資料2   中央教育審議会令(PDF:28KB)
  参考資料3   中央教育審議会運営規則(PDF:20KB)
  参考資料4   初等中等教育分科会運営規則(PDF:18KB)
  参考資料5   中央教育審議会の会議の公開に関する規則(PDF:14KB)
 参考資料1「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」には、資料番号を付しておりません。

5. 出席者
  委員)
木村分科会長、高倉委員(委員長)、西嶋委員、宮崎委員(委員長代理)、阿部委員、市川委員、伊東委員、伊藤委員、今井委員、大南委員、川邊委員、斎藤委員、佐藤委員、瀬戸委員、中島委員、藤田委員、藤原委員
  事務局)
馳大臣政務官、樋口初等中等教育局担当審議官、金森初等中等教育局担当審議官、上月特別支援教育課長、内藤特別支援教育企画官、中山国立特殊教育総合研究所理事、その他関係官

6. 概要
  (1)   上月特別支援教育課長より挨拶がおこなわれた
  (2)   事務局から、委員長に高倉委員を指名し、委員長の指名により、委員長代理に宮ざき委員が就任した。
  (3)   会議並びに事務局が作成する資料及び議事要旨は、原則公開するものとされた。
  (4)   事務局から資料の説明があった後、意見交換が行われた。その概要は以下のとおり。

  ○:委員、●:事務局

委員  教員の免許状についての検討の際に、この特別委員会と教員養成部会の特殊教育免許ワーキンググループとどのように連携させるのか。

事務局  盲・聾・養護学校制度についての議論を本特別委員会で行い、特殊教育免許については本特別委員会の議論を踏まえ、特殊教育免許のワーキンググループにおいて検討を行っていただきたいと考えている。
 特殊教育免許のワーキンググループにおいては、既に盲・聾・養護学校制度を前提に特殊教育免許の総合化について検討しているので、盲・聾・養護学校制度を見直すことになっても十分関連性を持った議論ができると思う。

委員  盲・聾・養護学校制度をどう考えるのかという議論を先にして、その後に特殊教育免許についてもまた考えていくということか。

事務局  特殊教育免許の総合化と盲・聾・養護学校制度の見直しには共通する課題があると考えているのでそのようになると考える。

委員  盲・聾・養護学校の幼稚部、高等部は検討の対象にしないのか。

事務局  基本的には義務教育の段階が中心に検討をお願いすることとなると思うが、幼稚部段階、高等部段階を対象としないというわけではない。

委員  幼稚部、高等部、あるいは専攻科についても検討の一部としてぜひ加えていただきたい。

委員  LD、ADHD等の子ども達が特別な支援を受けるということに関して、この子ども達の成長には大きく寄与できることだと考える。
 一方で、特別な支援を行うと判定することに対して、誰が、どういう判定をして認定するか。保護者によっては、レッテル貼りになると思われる方もいる。

事務局  現在行っている特別支援教育推進体制モデル事業において、都道府県のモデル地域においていろいろな事例、実例が出ているので、後日、整理したものを本特別委員会にも提出したい。

委員  資料4−5で各関係団体からの要望というのが出ている。これらの課題を整理して、この委員会で解決されることを期待したい。
 また、資料4−1の文言の中に「故障」というものがあるが、こういう法律用語もこの機会に改定していただきたい。
 障害のある子どもの社会的自立ということを配慮して、この特別支援教育を考えてほしい。

委員  障害のある子どもたちに対してどのように支援していくかを考えるときには、障害のない子どもたちに対する影響というのも現実問題としては考えていかないといけない。
 障害のある子どもと障害のない子どもが共に学ぶことは、障害のない子どもにとってもいい影響があると考えるが、例えば東京の学校選択制の導入など、学校がおかれている状況を把握しながら検討を進めないと、特別支援教育がうまく導入されないのではないか。導入のタイミングを誤ると障害のある子ども、障害のない子ども及びその保護者にとって悪影響を及ぼす可能性がある。

委員  特別支援教育コーディネーターの位置づけ、職務が明確になっていない。コーディネーターには、特別支援教育に対する専門性のほか、校内での調整役としての資質も必要であるので、養成が重要である。
 しかし、特別支援教育コーディネーターにとっては、コーディネーターとしての経験に加えて、その学校における経験も必要ではないか。

委員  小学校の実態としては、通常学校、通常学級の中に多数の障害のある児童を受け入れ、不十分な支援の体制の中で障害のある児童に対して教育を行っている。
 従って、特別支援体制に向けての具体的な条件整備、人的配備、財政的な援助も含めて各都道府県教育委員会等に対する具体的な施策を明確にしてほしい。

事務局  条件整備については、初等中等分科会教育行財政部会教育条件整備に関する作業部会で検討しており、その部会とも連携をとりながら検討を進めていくことになると考えている。

委員  教育委員会で一番考えなければいけないのは、特別支援教育の中で、国、都道府県、市町村が制度的な役割分担を明確にすること。これによって、適正な就学もできるようになる。

  (ここで、馳政務官からの挨拶)

委員  保護者は、先生の資質、力量という点を大変心配している。特に義務教育段階の特別支援教育をどう進めていくかという場合に、教員の資質をどのように高めるか、ここがすべてのスタートではないか。
 一人一人のきめ細やかな指導というのは、障害のない子どもにも関係していることである。教員の資質の向上や意識改革を行うことが、市町村教育委員会の当面の課題である。
 さらに、LDやADHD等の子ども達の実態を明らかにすることも、行政的には重要だと考える。

委員  通常の学級の先生方の、子どもたちの状態を見極める力が高ければ、LDやADHD等と特別に判別をしなくても、子ども達への配慮ができると思う。このような力をどのようにして高められるかが課題ではないか。
 また、個別の教育支援計画がうまく作成、実施されることも重要。

委員  通常の学級に在籍するLD、ADHD等の子ども達への対応は必要だが、現在の学校は様々な教育課題があり、特別支援教育だけに専念できないのが現状。したがって、特別支援教育を推進するために、人的な措置についても検討する必要がある。

委員  通常学級の先生方には、教員としてのベースがあるので、障害児教育のノウハウを積み重ねていけば十分な支援ができるのではないか。従って、特別支援教育の中に通常学級の先生方の力を取り込んでいくことが重要なことではないかと思う。また、通常学級の先生方のLDやADHD等の障害に対する理解を高めていくことが必要なのではないか。

委員  今後、盲・聾・養護学校の制度が変わって特別支援学校という形態になるとしても、複数の部門を持つ学校だけでなく、例えば聾学校のような、単一部門のみの学校に対する強いニーズもあるということは理解してほしい。

委員  児童精神科の外来に来る子どもの50%ぐらいが知的障害中心の子どもとなってきており、毎年増え続けてきている。
 実際、子どもに対して、医療だけでなく、教育あるいは福祉、最近はそれ以外のところとも連携しなければならない状況にある。
 現在、この分野の問題点として、専門の医師が圧倒的に少ないということがある。また、医療現場が非常に忙しい状況であり、専門家チームの一員としての業務が医療の本来業務の中に認められていないという認識もある。

委員  障害のある子どもの教育は、教育の中だけで完結するのではなく、最終的に社会で暮らすということが最終目的だと思う。就業も社会で暮らす一つの側面であり、個別の支援計画にもその点を取り入れて考えて頂くよう期待したい。
 一方では、教育の現場に障害のある先生が非常に少ないのが現状で、理解を進める上でも問題となっている。障害のある方たちも、資格を取れるような社会の仕組みも必要。

委員  盲・聾・養護学校の現在の見直しについては実際に動き始めている自治体もあるが、現行の制度をもとにしているため、制度が変わればより円滑に動くようになると思う。なお、制度を変えるということは今までの盲教育、聾教育、養護学校の教育を否定するものではなく、盲学校、聾学校を壊すものではないだろうと思う。
 また、盲・聾・養護学校と小・中学校あるいは幼稚園、高等学校との連携というのは前々から言われているが、なかなか具体化していかない。ただ、先進的な実践は行われており、そういう事例を検討しておく必要がある。
 特に小・中学校において、新しい制度の中で現在の知的障害の特殊学級の役割なり機能をどういう形で新たなものに変えていくのか。さらに、一つの学校で考えるというのではなくて、区市町村単位で考えていく必要があるのではないか。教員の専門性について現在の盲学校、聾学校、養護学校教員免許を総合化した形でどういうふうにすればいいか。学校立てでいく今の制度そのままでいくのか、それとも特別支援教育という形で考えるか、これらを今後の課題として考えていく必要がある。
 特に、特別支援教育が制度上でどういうふうに位置づけられるかによって、免許状の内容が変わってくることに留意する必要がある。

委員  現在の通常の学校の中では、特別な支援を必要とする子どもについての対応が十分になされてこなかったこともあり、「今後の特別支援教育の在り方」の最終報告の中では、「盲・聾・養護学校の在り方」と「小、中学校の在り方」について、今の制度の見直しをしなければいけないというのが基本的な考え方だった。
 現在のいろいろな資源をどう再編・整備をしていくかということを踏まえ、条件整備について考える必要があるのだろうと思う。そのためには、法律の改正も当然考えざるを得ないだろう。
 その上で二点提起しておきたい。1点目は、13年1月に出された「21世紀の特殊教育の在り方について」の報告書の中で、乳幼児期から一貫した支援体制ということが言われており、これを基本的に考えながら、学校の制度をどう考えるかということである。盲・聾・養護学校と小・中学校がきちんとした連携をとる。お互いに相互乗り入れのような対応をしないと難しいのではないかと思う。
 一つ気をつけなければいけないのは、現在は盲・聾・養護学校が3種別ということでカテゴライズされているが、これを軽度発達障害まで広げたときに、カテゴリーをどうするか。「レッテル張り」というような懸念を踏まえつつ、判定や判断の在り方なども今後検討していただきたい。
 2点目は、小・中学校ではスクールカウンセラーが入ったりしているが、特別支援教育コーディネーターとのリンクという問題も同時にある。これらの者がうまく整合性を持っていけば、小・中学校の現場が今抱えている苦労がかなり軽減できていくシステムができていくと思う。

7. 事務局より,今後の日程について説明があり,閉会となった。


(初等中等教育局特別支援教育課)

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