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資料3 学習指導要領改訂の経緯(昭和33年~平成10年)

(昭和33、35年改訂(小学校:昭和36年実施、中学校:昭和37年実施、高等学校:昭和38年実施))

  目標 改訂の指針
小学校
  1. 日常生活に必要な国語の能力を養い、思考力を伸ばし、心情を豊かにして、言語生活の向上を図る。
  2. 経験を広め、知識や情報を求め、また、楽しみを得るために、正しく話を聞き文章を読む態度や技能を養う。
  3. 経験したこと、感じたこと、考えたことをまとめ、また、人に伝えるために、正しくわかりやすく話をし文章に書く態度や技能を養う。
  4. 聞き話し読み書く能力をいっそう確実にするために、国語に対する関心や自覚をもつようにする。
  • 昭和33年 小学校・中学校教育課程の改善について(答申) 教育課程審議会
    • 2 小学校教育課程の改訂方針
      • (イ)国語科
        1. 国語の学習指導については、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことのすべてにわたり、学年の児童発達段階に応じ、発展的・系統的な取扱について研究し、その充実強化を図ること。そのため、国語科の指導時間数を、現行より増加すること。
        2. 国語学習の全般、特に読解力の学習については、他教科における学習との関連をじゅうぶんに考慮し、内容の精選充実を図り、基礎的学習を重視すること。
        3. 作文能力の一般的水準を高めるために、適当な措置を講じ、その充実強化を図ること。
        4. 教育漢字の学年配当およびかたかな学習の強化については、さらに研究を進め、その実現を図るとともに、文字学習の徹底を期すること。
           なお、表記法の統一は、学習指導の上からも、重要な問題であるから、その解決に努めること。
        5. 毛筆習字の学習は、だいたい現行どおりとし、その指導時間数および内容については、国語科の指導目標に照らしてその程度を示すこと。
        6. ローマ字学習は、国語学習の一環として、第4学年以上について、すべての児童に対し、文字・語および簡単な文章の読み書きを行うこと。
           なお、単独のローマ字教科書は使用しないで国語教科書の中でこれを取り扱うこと。また、ローマ字学習は、中学校においても継続させることが望ましいこと。
    • 3 中学校教育課程の改訂方針
      • (イ)国語科
        1. 国語教育の趣旨、学習領域、程度等を明確にし、かたよりのない学習が行われるようにすること。
        2. 教材ならびに学習活動を精選し基礎的本質的な学習に力を注ぐようにすること。
        3. 読解力をいっそう高め、文章を正確に理解させるように努めること。
        4. ことばを尊重する意識を高め、正確な表現力を養い、特に作文および書写の指導を充実すること。
        5. 毛筆習字については、現行どおり国語科の中において取り扱うこととするが、その範囲、程度を明らかにすること。
        6. ローマ字学習については、将来慎重に研究すること。
  • 昭和35年 高等学校教育の改善について(答申) 教育課程審議会
    • 第2 教科等に関する事項
      • (1)国語
        • ア 国語の基礎学力を高めるため、現代国語の読解力および作文の能力の向上を図り、かつ古典の指導が系統的に行なわれるようにすることを目ざして、国語を「現代国語」、「古典甲」、「古典乙1」および「古典乙2」の4科目とすること。
中学校
  1. 生活に必要な国語の能力を高め、思考力を伸ばし、心情を豊かにして、言語生活の向上を図る。
  2. 経験を広め、知識を求め、教養を高めるために、話を確実に聞き取り、文章を正確に読解し、あわせてこれらを鑑賞する態度や技能を身につけさせる。
  3. 経験したこと、感じたこと、考えたことをまとめ、人に伝えるために、わかりやすく効果的に話し、正しく書写し、的確に文章に書き表わす態度や技能を身につけさせる。
  4. ことばのはたらきを理解させて、国語に対する関心や自覚を深め、国語を尊重する態度や習慣を養う。
高等学校
  1. 生活に必要な国語の能力を高め、言語文化に対する理解を深め、思考力・批判力を伸ばし、心情を豊かにして、言語生活の向上を図る。
  2. 経験を広め、知識を求め、教養を高めるために、また、思想や感情を人に伝えるために、目的や場に応じて正しく的確に理解し表現する態度や技能を養う。
  3. ことばのはたらきを理解させ、国語に関する知識を高め、国語に対する関心や自覚を深めて、国語を尊重し、その発展に寄与する態度や習慣を身につけさせる。

(昭和43、44、45年改訂(小学校:昭和46年実施、中学校:昭和47年実施、高等学校:昭和48年実施))

  目標 改訂の指針
小学校  生活に必要な国語を正確に理解し表現する能力を養い、国語を尊重する態度を育てる。
 このため
  1. 国語で思考し創造する能力と態度を養う。
  2. 国語による理解と表現を通し、知識を身につけ、心情を豊かにする。
  3. 国語による伝達の役割を自覚して、社会生活を高める能力と態度を養う。
  4. 国語に対する関心を深め、言語感覚を養い、国語を愛護する態度を育てる。
  • 昭和42年 小学校教育課程の改善について(答申) 教育課程審議会
    • (目標)
      • 1 目標については、国語科教育の中核は,生活に必要な国語の能力を養うものであることを明確にするとともに、国語の教育が国民性を育成するうえで欠くことのできないものであることを考えて、これを定めること。
         国語科教育の中核は、生活に必要な国語を正確に理解し、適切に表現する能力を養うものであることを目標に明記し、国語の能力を養うことがわが国の国民性の育成を図ることになるものであることを明らかにする。
  • 昭和43年 中学校教育課程の改善について(答申) 教育課程審議会
    • 1 目標について
       目標については、国民生活の基礎としての国語の能力を高め、思考力を伸ばし、心情を豊かにすることを明らかにし、特に、表現の力を向上させること、言語文化に対する理解を深めることおよび国語を尊重する態度を養うことを重視すること。その際、国語がわが国の文化の発展および国民性の形成に欠くことのできないものであることをじゅうぶんに考慮すること。
  • 昭和44年 高等学校教育の改善について(答申) 教育課程審議会
    • ア 生活に必要な国語の理解と表現の能力を高めること。および言語文化に対する理解を深めることが、目標においていっそう明確になるようにすること。
中学校  生活に必要な国語の能力を高め、国語を尊重する態度を育てる。
 このため、
  1. 国語によって思考し、理解し表現する能力と態度を養う。
  2. 国語による理解と表現を通して、知識を身につけ、考えを深め、心情を豊かにする。
  3. 国語による伝達を効果的にして社会生活を高める能力と態度を養う。
  4. 言語文化を享受し創造するための基礎的な能力と態度を育てる。
  5. 国語の特質を理解させ、言語感覚を豊かにし、国語を愛護してその向上を図る態度を養う。
高等学校  生活に必要な国語の能力を高め、国語を尊重する態度を育てる。
 このため、
  1. 国語によって的確に理解し表現する能力と態度を養う。
  2. 国語による理解と表現を通して、思考力・批判力を伸ばし、心情を豊かにする。
  3. 国語による伝達を効果的にして社会生活を高める能力を伸ばし態度を養う。
  4. 言語文化を享受し創造するための基礎的な能力を伸ばし態度を養う。
  5. 国語に対する認識を深め、言語感覚を豊かにし、国語を愛護してその向上を図る態度を養う。

(昭和52、53年改訂(小学校:昭和55年実施、中学校:昭和56年実施、高等学校:昭和57年実施))

  目標 改訂の指針
小学校  国語を正確に理解し表現する能力を養うとともに、国語に対する関心を深め、言語感覚を養い、国語を尊重する態度を育てる。
  • 昭和51年 小学校,中学校及び高等学校の教育課程の基準の改善について(答申) 教育課程審議会
  • ア 改善の基本方針
     小学校、中学校及び高等学校を通じて、児童生徒の発達段階に応じて、内容を基本的な事項に精選するとともに言語の教育としての立場を一層明確にし,表現力を高めるようにする。
     その際、小学校及び中学校においては、国語力を養うための基礎となる言語に関する事項が系統的に指導できるようにし、高等学校においては、それが発展的に指導されるようにする。
中学校  国語を正確に理解し表現する能力を高めるとともに、国語に対する認識を深め、言語感覚を豊かにし、国語を尊重する態度を育てる。
高等学校  国語を的確に理解し適切に表現する能力を養うとともに、言語文化に対する関心を深め、言語感覚を豊かにし、国語を尊重してその向上を図る態度を育てる。

(平成元年改訂(小学校:平成4年実施、中学校:平成5年実施、高等学校:平成6年実施))

  目標 改訂の指針
小学校  国語を正確に理解し適切に表現する能力を育てるとともに、思考力や想像力及び言語感覚を養い、国語に対する関心を深め国語を尊重する態度を育てる。
  • 昭和62年 幼稚園、小学校、中学校及び高等学校の教育課程の基準の改善について(答申) 教育課程審議会
    • ア 改善の基本方針
       小学校、中学校及び高等学校を通じて、言語の教育としての立場を一層重視しながら、国語に対する関心を高め、国語を尊重する態度を育てるようにする観点から、音声言語と文字言語にかかわる表現及び理解の内容について、児童生徒の発達段階に応じた基礎的・基本的な事項を取り上げて構成する。その際、特に、情報化などの社会の変化に対応するため、目的や意図に応じて適切に表現する能力と相手の立場や考え方を的確に理解する能力を養い、思考力や想像力及び言語感覚を育てるようにする。
       小学校及び中学校においては、国語の力の基礎となる言語に関する事項について学校段階等に応じその内容の重点化を図る。また、高等学枚においては、生徒の能力・適性等に応じた指導を充実するため、科目を増やし履修の幅を拡大する。
       教材については、児童生徒の心身の発達段階に即して適切な話題や題材を精選して取り上げるようにし、表現力と理解力とを偏りなく育てるとともに、人間、社会、自然などについて考えを深め道徳性を養うことにも資するよう配慮する。その際、特に、自然や美しいものに感動することなど情操を豊かにすること、たくましく生きる態度を育てること、論理的思考力を育てること、我が国の文化と伝統に対する関心や理解を深めること、国際理解を深め国際協調の精神を養うことなどに役立つものを選ぶよう配慮する。
中学校  国語を正確に理解し適切に表現する能力を高めるとともに、思考力や想像力を養い言語感覚を豊かにし、国語に対する認識を深め国語を尊重する態度を育てる。
高等学校  国語を的確に理解し適切に表現する能力を身に付けさせるとともに、思考力を伸ばし心情を豊かにし、言語感覚を磨き、言語文化に対する関心を深め、国語を尊重してその向上を図る態度を育てる。

(平成10、11年改訂(小学校、中学校:平成14年実施、高等学校:平成15年実施))

  目標 改訂の指針
小学校  国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し、伝え合う力を高めるとともに、思考力や想像力及び言語感覚を養い、国語に対する関心を深め国語を尊重する態度を育てる。
  • 平成10年 幼稚園、小学校、中学校、高等学校、盲学校、聾学校及び養護学校の教育課程の基準の改善について(答申) 教育課程審議会
    • ア 改善の基本方針
      • (ア)小学校、中学校及び高等学校を通じて、言語の教育としての立場を重視し、国語に対する関心を高め国語を尊重する態度を育てるとともに、豊かな言語感覚を養い、互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力を育成することに重点を置いて内容の改善を図る。特に、文学的な文章の詳細な読解に偏りがちであった指導の在り方を改め、自分の考えをもち、論理的に意見を述べる能力、目的や場面などに応じて適切に表現する能力、目的に応じて的確に読み取る能力や読書に親しむ態度を育てることを重視する。
         そのため、現行の「表現」及び「理解」の各領域と〔言語事項〕の構成を改め、「話すこと・聞くこと」、「書くこと」及び「読むこと」の領域と〔言語事項〕から内容を構成するとともに、実践的な指導の充実を図る観点からも、説明や話し合いをすること、記録や報告をまとめることなどの言語活動例を示すようにする。その際、各領域の指導が調和的に行われるよう、各学校段階の特質等に応じてそれらの指導時数の目安を示すことを考慮する。
    • イ 改善の具体的事項
      • (小学校)
         日常生活に必要な話す・聞く、書く、読むなどの基礎的な内容を繰り返し学習し、確実に言語能力を育成することを重視して、次のような改善を図る。
      • (中学校)
         社会生活に必要な言語能力を確実に育成することを重視して、次のような改善を図る。
      • (高等学校)
         中学校までに培われた言語能力をさらに総合的に発展させるとともに生徒の能力・適性、興味・関心等に応じた指導を一層充実して、社会人として必要とされる言語能力の基礎を確実に育成するため、以下の科目から構成し、選択履修が一層柔軟に行われるようにする。
中学校  国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し、伝え合う力を高めるとともに、思考力や想像力を養い言語感覚を豊かにし、国語に対する認識を深め国語を尊重する態度を育てる。
高等学校  国語を的確に理解し適切に表現する能力を身に付けさせるとともに、思考力を伸ばし心情を豊かにし、言語感覚を磨き、言語文化に対する関心を深め、国語を尊重してその向上を図る態度を育てる。

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初等中等教育局教育課程課教育課程企画室

(初等中等教育局教育課程課教育課程企画室)

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