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資料6

国語教育の見直しに関する主な論点例

【書くこと】・【話すこと】
 現行学習指導要領では、自分の考えをもち、論理的に意見を述べる能力、目的や場面などに応じて適切に表現する能力の育成を重視しているが、こうした力は十分身に付いているか。不十分だとしたらその原因は何か。

 読解力分野だけでなく、数学、科学の分野においても論述形式の設問に課題がある。
〔PISA〕
 相手や目的などに応じ、自分の考えを明確にして書く力、根拠を明確にしながら、自分の考え方を述べる力が十分に身に付いていない。
〔教育課程実施状況調査〕
 目的や条件に合わせて書く力が付いていない実態から、相手意識や目的意識を明確にした文章を書かせる必要がある。
 批判的に情報(文章)を吟味する力が必要であり、こうした力は創造性、個性の土台であり、ディベート等の討論の力を育成する上でも重要である。
〔以上専門部会〕

【読むこと】
 現行学習指導要領では、目的に応じて的確に読み取る能力や読書に親しむ態度を育てることを重視しているが、こうした力は十分身に付いているか。不十分だとしたらその原因は何か。

 文章や資料の解釈に課題がある。
〔PISA〕
 説明的な文章において展開や構成を正確に捉える力が十分に身に付いていない。
〔教育課程実施状況調査〕
 「読むこと」の学習では、「教材を教える」という意識が教員の側に強い傾向があり、指導事項を明確にする必要がある。
 教科書だけでなく、解説書・説明書き・パンフレット・ポスター等短い文章にも触れ、「多読」する学習活動が必要である。
〔以上専門部会〕

【言語事項】
 現行学習指導要領では、指導内容が厳選されたが、漢字、語彙、文法、書写などは十分身に付いているか。不十分だとしたらその原因は何か。

 低学年と比べて高学年に配当されている漢字の正答率が低い、また、「読み」に比べて「書き」の正答率が低い。
〔総合初等教育研究所〕
 漢字が定着しづらい生徒が増えている。
 生徒が小学校で習った漢字が中学校で読めない。
 以前と比べて漢字が書けない子どもが増えてきているような気がする。
〔以上スクールミーティング〕
 日常的な作文などで漢字が生きて使われておらず、手紙を書くことで漢字の必要性を意識させたり、辞書の作成などを通して、語彙として習得させることが大切である。
 文法の指導事項については、学習指導要領でもう少し具体的に示した方が学校で は、指導しやすいのではないか。
〔以上専門部会〕

【話すこと・聞くこと】
 現行学習指導要領では、互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力の育成を重視しているが、その中で話すこと、聞くことの能力は十分身に付いているか。不十分だとしたらその原因は何か。

 自分の気持ちや考えを適切に相手に伝え、生活上の諸問題を言葉で解決する力の育成が求められている。
〔問題行動対策重点プログラム〕
 話をしっかりと聞くことができない子ども、自分の言葉で表現できない子どもが増えている。
 子ども同士の仲間作りがうまくない、話しかけることが苦手だと感じる。
 自分の思いをうまく出せない生徒が増えている。人に優しくされたり、怒られたりしたことに対して返しができない。
 最近の子どもは話を聞く能力が低下している。言葉が通じないと考える。年々やさしい言葉で返さないと通じなくなってきている。
 「本当はこう言いたい」というのが言葉にできないと暴力になってしまう。
〔以上スクールミーティング〕
 人の話を聞く姿勢が全然できない子どもが増えてきており、低学年のうちに聞くということを学ばせることが大切である。
 一方的に相手に伝える発表ではなく、何を話すのか、どう話すかという意識をきちんと伴った発表や話し合いにする必要がある。
 学習指導要領の領域の示し方について、どの学年も「話す」「聞く」を先にするのではなく、小学校1年では「聞く」を先にするなど、示し方を工夫すべきではないか。
〔以上専門部会〕

【検討に当たっての配慮点等】
 それぞれの論点について、次の面から検証する。特に1を中心に議論する。
1  学習指導要領の目標、内容、内容の取扱い
2  指導方法や教材、教師の指導力
3  文部科学省や教育委員会の支援
 具体的な論拠をもっていえること。更に必要なデータ。
 学校段階や学年段階による違いがあれば、その違いを踏まえた課題と対応。


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