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資料7‐2 図画工作科,美術科,芸術科(美術,工芸)の現状と課題,改善の方向性(検討素案)

現状と課題

1.現状

  • 図画工作科,美術科,芸術科(美術,工芸)のねらいは,表現及び鑑賞にかかわる幅広い活動を通して,美術を愛好する心情と美に対する感性を育て,造形的な創造活動の基礎的な能力を伸ばし,豊かな情操を養うこと。
  • このねらいを実現するため,内容は小・中・高等学校を通じて「A表現」と「B鑑賞」で構成。
    「A表現」は,
    • 小学校では「楽しい造形活動(造形遊び)」,「絵や立体,つくりたいものをつくる」
    • 中学校では「絵や彫刻など」,「デザインや工芸など」
    • 高等学校芸術の美術では「絵画・彫刻」,「デザイン」,「映像メディア表現」,工芸では「工芸制作」,「プロダクト制作」
    から構成。

2.課題

  • 感性を働かせて思考・判断し,創意工夫をしながら表現したり作品を鑑賞したりするという一連のプロセスを働かせる力を育成することが求められている。
  • 指定校の調査などによると,「楽しい造形活動(造形遊び)」などに見られる児童の高い興味や関心の高まりを教師が資質や能力の向上に生かし切れていないことが課題として指摘されている。
  • 生涯にわたって美術に親しみ,生活や社会に生かしたり豊かにしたりする態度の育成が求められている。
  • 感じ取ったことをもとに,自分の思いや考えを大切にしながら,自分なりの意味,新しい美,自分を発見するなどの鑑賞の学習が求められている。
  • 発達に応じて,我が国の文化等に関わる学習を通して,その継承や創造への関心を高めるとともに,諸外国の文化のよさを理解することが求められている。

改善の方向性

1.目標について

 目標については,次のような視点を重視して改善を図ってはどうか。

  • 表現や鑑賞の活動を通して,感性や想像力を働かせながらよさや美しさを感じ取り,思考・判断し,表現するなどの資質や能力を育て,豊かな情操を一層養う。
  • 各学校段階の特質に応じて,生活の中の美術の働きや美術文化についての関心や理解を深め,生涯を通じて親しむ態度を育てる。

2.豊かな感性や情操を育てるための内容の改善について

 よさや美しさを豊かに感じ取ることや,自分の思いや考えを生かしてよいもの,美しいものをつくりだし,その喜びを実感的に味わうことができるように,表現や鑑賞において領域や項目などと資質や能力との関係を一層明確に示してはどうか。

  • (1)小学校図画工作科,中学校美術科において,領域や項目などを横断して共通に働く資質や能力を整理し,[共通事項]として示してはどうか。
    [共通事項]のイメージ
    • 小学校図画工作科
      • 形や色,材料の感じ,組合せの感じ,配置による動きの感じなどをとらえる
      • 自分の表したいことにそって形や色,材料や道具などを選ぶ
    • 中学校美術科
      • 形や色彩,材料,光などがもたらす性質や感情を理解する
      • 材料や用具の特性を生かして表現する
  • (2)小学校図画工作科においては,手や体全体の感覚を働かせて表現する活動を充実させるために,「楽しい造形活動(造形遊び)」の内容の示し方を工夫してはどうか。

3.美術と生活とのかかわりについて

 形や色などによるコミュニケーションを通して,生活や社会と豊かにかかわる態度をはぐくみ,生活を美しく豊かにする美術の働きを実感させるような指導を重視してはどうか。

  • 小学校:身の回りの形や色,環境などから感じ取ったことを伝え合ったり,かいたりつくったりする活動を,発達に応じて整理して示してはどうか。
  • 中学校:生活や環境の中の美術の働きを理解する学習や,自分の気持ちや伝えたい内容などを形や色,材料などを生かして他者や社会に表現するなどの学習を一層重視し,整理して示してはどうか。

4.鑑賞の指導のあり方について

 感じ取る力や思考する力を一層豊かに育てるために,自分の思いを語り合ったり,自分の価値意識をもって批評し合ったりするなどして,自分なりの意味や価値をつくりだしていくような鑑賞の指導を重視してはどうか。

  • 小学校:自分の思いを語る,友だちとともに考える,感じたことを確かめるなどを視点に,鑑賞の指導の充実を図ってはどうか。
  • 中学校:感じ取ったことや考えたことなどを自分の価値意識をもって批評し合い,よさや美しさを幅広く味わう鑑賞の指導の充実を図ってはどうか。

5.美術文化の継承・創造について

 美術文化の継承と創造への関心を高めるために,作品などのよさや美しさを主体的に味わう活動や,我が国の美術や文化に関する指導を一層充実してはどうか。

6.高等学校における科目の内容について

 中学校美術科との関連を考慮し,美術文化の継承と創造への関心を一層高めるために,「鑑賞」の充実を図ってはどうか。

  • 「美術1」:中学校美術科の学習を踏まえ,美術文化に関する学習を充実させてはどうか。
  • 「工芸1」:中学校美術科の学習を踏まえ,美術文化に関する学習を充実させてはどうか。

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初等中等教育局教育課程課教育課程企画室

(初等中等教育局教育課程課教育課程企画室)

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