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教育課程部会(第97回) 議事録

1.日時

平成28年7月19日(火曜日) 10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省 東館3階 3F1特別会議室

東京都千代田区霞が関3-2-2

3.議題

  1. 論点整理を踏まえた教育課程の改善・充実について
  2. その他

4.議事録

【無藤部会長】    それでは、定刻となりましたので、ただいまより中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会第97回を開催いたします。本日は、お忙しい中、御参集いただきまして、まことにありがとうございました。
  それでは、事務局から配布資料についての御確認をお願いいたします。
【大杉教育課程企画室長】    失礼いたします。配布資料でございますけれども、本日、議事次第のとおり、資料の1から6を配布させていただいております。参考資料2といたしまして、小学校段階におけるプログラミング教育の在り方についての取りまとめを配布させていただいております。これについては、後ほど御説明させていただきたいと思います。
  また、本日、触れる時間がないんですけれども、参考資料3といたしまして、6月に取りまとめられました学校現場における業務改善のためのタスクフォース報告書、また参考資料4といたしまして、次世代の学校指導体制強化のための中間まとめを配布させていただいております。不足等ございましたら、お申し付けください。
  また、少し分厚いものでございますけれども、机上の黄色の紙ファイルに各学校段階別・教科等別ワーキングの議論の状況をフルセット、お配りさせていただいております。本日は、資料の方にございます概要版を中心に御説明させていただきますが、本体はこちらの黄色のファイルの方になってございます。
  また、タブレット端末を机上に置いてございますけれども、関係資料、審議会の答申等ございますので、適宜御参照いただければと思います。
  続きまして、文部科学省、人事異動がございました。
  小松初等中等教育局長の人事異動に伴い、藤原初等中等教育局長が着任しております。
  また、藤原大臣官房審議官の人事異動に伴いまして、瀧本大臣官房審議官が着任しておりますので、御報告申し上げます。
  以上です。
【無藤部会長】    それでは早速、議事に入りたいと思います。
  初めに、本部会の審議等につきまして、初等中等教育分科会教育課程部会運営規則第3条に基づき、原則公開により議事を進めさせていただいてございます。また、第6条に基づき、議事録を作成し、原則公開するものとして取り扱うこととさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
  なお、本日、報道関係者より会議の撮影及び録音の申出があり、これを許可しておりますので、御承知おきください。
  本日、予定してございます審議のまとめの取りまとめに向けての検討を進めてまいります。1番目が、学校段階等別部会等の議論の取りまとめ(案)について。2番目は、各教科等別ワーキンググループの議論のまとめ(案)についてでございます。それぞれに分けて御議論をいただきたいと思います。
  まず、事務局より関係資料の説明を受けた後に、皆様方から御意見を頂戴したいと存じます。いつものように、その際には名札をお立ていただきたいと思っております。
  それでは、まず一つ目の議題でございますけれども、学校段階等別部会等の議論の取りまとめ(案)につきまして、審議の取りまとめに向けた構成の検討案と併せまして、事務局より関係の資料の御説明をお願いいたします。
【大杉教育課程企画室長】    失礼いたします。前回の部会の際にも各ワーキングの進捗状況等を御報告させていただきましたけれども、その後も各ワーキング、こちらで御指摘いただいた事項も含めて検討を進めさせていただきまして、教科等別ワーキングについては平均8回、議論を進め、先ほど黄色のファイルのとおりおまとめをいただいているところでございます。こうしたこと全体を取りまとめまして、今月・来月と集中的に教育課程部会教育課程企画特別部会で御審議いただき、審議のまとめの方に入らせていただければと存じております。どうぞよろしくお願いいたします。
  まず、資料の1でございますけれども、審議の取りまとめに向けた構成の検討案ということでございます。全体像についてごらんいただければと存じますけれども、細かい字で恐縮ですけれども、左側のオレンジの枠にございますのが、緑色の冊子がございますけれども、昨年8月におまとめいただいた「論点整理」の構成でございます。2030年の社会と子供たちの未来、指導要領が目指す姿、評価の在り方、実現のために必要な方策。そして、5ポツ以降が各学校段階別・教科別の議論ということでございました。
  その後、総則部会、学校段階別部会、教科等別ワーキング等におきまして、真ん中の赤字にございますような様々な議論を進めていただいたところでございます。特に、人工知能の進化ということも踏まえた指導要領の背景の再整備ということ。あるいは、後ほど御説明申し上げますように、プログラミング教育の在り方についてということ。
  また、アクティブ・ラーニングの在り方についても、総則部会を中心に議論を深めていただきました。また、現代的な課題ということで、情報活用能力、健康、安全等に関わるといった教科横断的なテーマ。あるいは、学習評価の在り方。
  それから、理念を実現するために必要な方策ということで、これは中教審の方におきましても、「社会に開かれた教育課程」を実現するための様々な教員養成の在り方、学校のチームとしての在り方、地域との連携・協働の在り方、業務の効率化等について御議論を進めていただいております。
  また、各学校段階別、教科等別における具体的な改訂の方向性ということも、同時進行で御議論いただいたところでございます。
  これらの集大成という形で、右側青枠にございますような「審議まとめ」の構成案としてはいかがかということでございます。
  1ポツ、2030年の社会と子供たちの未来ということに関しましては、論点整理の1ポツを生かしつつ、真ん中にございます情報化の進展ということをさらに加筆していくような形でまとめさせていただいてはどうかということ。
  また、2ポツに関しましては、指導要領が目指す姿。論点整理におきましては、2ポツ、3ポツ、4ポツということで、指導要領の評価と実現の方策ということで章立てが分かれてございましたけれども、後ほど御説明させていただくカリキュラム・マネジメントということも含めて、これらを一体的に視野に入れて行っていく必要があるのではないかということで、2ポツの中で分けて書くということでいかがかということでございます。
  2ポツ、(1)は、指導要領の全体の方向性。「社会に開かれた教育課程」「カリキュラム・マネジメント」の実現ということ。
  そして、(2)は資質・能力について。「生きる力」の重要性と資質・能力との関係。各学校段階のつながり、あるいは教科横断的なつながりということ。
  (3)は、それを踏まえた具体的な教育課程編成、何を学ぶかということ。
  そして、(4)は、それを踏まえた具体的な授業の在り方、「アクティブ・ラーニング」の視点も含めてということ。
  (5)は、子供の発達をどのように支援するかという観点から、学級経営の充実、生徒指導の充実。キャリア教育、特別支援教育、日本語の能力に応じた支援の充実などをここにまとめて記載してはどうかということ。
  また、(6)といたしましては、学習評価。
  (7)といたしましては、これらを充実・実現していくために必要な体制整備ということ。家庭・地域との連携・協働も含むということでございます。
  そして、3ポツといたしまして、各学校段階別あるいは教科等別の議論をまとめてはいかがかということでございます。
  これが大まかな「審議まとめ」の構成案ということで、また後ほど御意見を賜れればと存じます。
  続きまして、資料2でございます。何度かごらんいただいておりますポンチ絵のイメージでございます。今回、「審議まとめ」の本文の方、かなりのボリュームも予想されるところでございますので、こうした形で全体像を示すポンチ絵も併せて示していってはどうかということでございます。
  指導要領改訂の方向性ということ。何を学ぶかのみならず、それをどのように学び、何ができるようになるかという観点。「社会に開かれた教育課程」の実現という観点から「カリキュラム・マネジメント」を実施していくということ。
  その中で、上にございますように、資質・能力の育成と、学習評価の充実ということの重要性。生きて働く知識・技能の習得、未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力、学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性ということでございます。
  次のページは、その資質・能力の三つの柱についての記載でございます。
  もともと何を知っているか。何ができるか。知っていること、できることをどう使うかという表記でございましたけれども、その後の知識とは何かという議論の深まりを踏まえまして、概念的な知識・理解ということの重要性を踏まえまして、何を理解しているか。理解していること・できることをどう使うかという表記に改めさせていただいているところでございます。
  また、3ページ目は、高等学校の教科・科目編成でございます。
  国語科、外国語科、地歴科、公民科、家庭科、情報科、理数科。それから、総合的な学習の時間を総合的な探究の時間に改めるということも含めまして、高等学校の教科・科目構成は大幅な見直しが予定されてございますので、こうした1枚の図にしてございます。
  また、4ページ目は「アクティブ・ラーニング」の視点ということでございまして、総則・評価部会で御議論いただいた内容を踏まえまして、主体的な学び、対話的な学び、深い学びについて、それぞれ整理をいただいております。
  5ページ目は、それらと資質・能力の関係性についてでございます。
  また、6ページ目が「審議まとめ」の構成上も非常に重要になりますが、このカリキュラム・マネジメントを各学校で実施していただく際には、青枠の部分を各学校で意識していただく必要があるということ。そうしたカリキュラム・マネジメントの全体の構造と、学習指導要領総則の構造を合致させてはどうかということで、総則・評価部会で整理していただいております。
  枠の中に第1、第2、第3とございますけれども、これが総則の柱立てという形になってございます。カリキュラム・マネジメントの柱と総則の章立てを合致させるような見直しということでございます。
  7ページ目は、そうしたことも踏まえた各教科と領域等々の相互の関係性のイメージでございます。
  8ページ目以降が総則の改善イメージということでございます。
  少し細かい字で恐縮でございますけれども、8ページ目にございますのが現在の総則の構造でございますけれども、この構造を少し抜本的に見直しまして、9ページ目にございますような改善のイメージとしてはどうかということでございます。
  9ページ目、小学校・総則の改善のイメージということでございますけれども、前文として、「社会に開かれた教育課程」の重要性等を置いてはどうかということ。
  また、何ができるようになるかということに対応して第1という章立てを置き、ここに教育関係法令との関係、「生きる力」との関係、資質・能力あるいはカリキュラム・マネジメントの全体像ということ。
  右側の第2というところが教育課程の編成ということで、何を学ぶかの構成。
  教育課程の編成あるいは共通的事項、接続のこと、教科間の関係性、指導計画の策定ということでございます。
  また、10ページ目がどのように学ぶかと何が身に付いたかに対応する章立てといたしまして、第3  教育課程の実施と学習評価ということ。
  アクティブ・ラーニングの視点、あるいはそれと関連した言語活動、体験的な学習、問題解決的な学習の重視ということ。あるいは、実施上の留意事項、学習評価の充実ということでございます。
  また、児童の発達をどのように支援するかという観点で、第4の章立てということ。
  これまで小学校のみに位置付いていた学級経営を、中学校、高等学校についても位置付けるということ。また、キャリア教育についても位置付けていくということ。個に応じた指導などでございます。
  また、特別支援教育、日本語指導ということで、特別支援教育につきまして、ここのみならず、全ての部分に関わってくることでございますけれども、制度的な部分につきましては、ここに置かせていただいてはどうかということでございます。
  また、実施するために何が必要か。第5という部分で、学校の指導体制の充実、あるいは家庭との連携・協働ということでございます。
  同様に、中学校、高等学校の総則の章立ても見直すという方向性でございます。
  こうした方向性を御議論いただいた総則・評価部会、小学校部会、中学校部会、高等学校部会の議論の取りまとめが資料3-1でございます。先ほどのカリキュラム・マネジメントの柱立てということを意識しながら、おまとめいただいております。
  1.「社会に開かれた教育課程」の実現と、総則を軸とした教育課程の総体的構造の可視化ということでございまして、特に論点整理後の状況といたしまして、人工知能の進化ということが指摘されることになっていること。そうした中で、人間の強みということを磨きながら、感性を生かして、どのような社会やよりよい人生にしていくかという目的を考え、試行錯誤しながら新たな価値を生み出していくという、人間ならでは力をしっかり磨いていくことの重要性をおまとめいただいております。
  また、2ページ目には、資質・能力の関係性。特にESDについても触れていただいておりますけれども、教科横断的な視点で深めていくということと、各教科を学ぶ意義ということをしっかり掛け合わせながら教育課程を編成していくことの重要性。こうした構造を総則を要として可視化していく。そして、学校教育の改善・充実の好循環につなげていくという考え方を示していただいております。
  また、2ポツは「カリキュラム・マネジメント」の重要性ということでございまして、3ページ目、先ほどポンチ絵でもごらんいただきました。
  一つ目の○でございますけれども、「何ができるようになるか」「何を学ぶか」「どのように学ぶか」「何が身に付いたか」「子供の発達をどのように支援するか」「実施するために何が必要か」。これらの点を各学校で考えていただくための手引きとなるような総則の構造としていくということでございます。
  こうした「カリキュラム・マネジメント」に全ての教職員が参加し、学校の特色を構築していくということ。そうしたことを管理職や教務主任がしっかりとリーダーシップを発揮していくことも重要であるということでございます。
  また、特に高等学校におきましては、教科・科目選択の幅の広さを生かして教育課程編成を行っていくということでございます。
  4ページ目は、特に何ができるようになるか、資質・能力との関係性でございます。
  「生きる力」「確かな学力」「健やかな体」「豊かな心」の知・徳・体を総合的に捉えて構造化したものが資質・能力の三つの柱であるということ。
  こうした三つの柱は、OECDの理念的枠組みや、G7の教育大臣会合における共同宣言にも盛り込まれ、国際的にも共有されているところであるということでございます。
  また「知識」とは何か、コンテンツとコンピテンシーの関係についても議論を深めていただきました。
  コンテンツかコンピテンシーかということではなく、相互に関係し合うものであるということ。「知識」の質や量を大事にしながら、思考力・判断力・表現力も高めていく。それによって、知識自体の質も高まっていくという相互関係にあるということでございます。
  5ページ目、初等中等教育全体や、各学校段階を通じて育成すべき資質・能力ということでございまして、i、ii、次のページ、iiiという三つの柱のイメージでございますけれども、こうした三つの柱を学校段階別に整理し、これらを基にしながら、自校の教育目標や資質・能力を育成していけるようにすることが重要であるということでございます。
  また、現代的な課題に対応した資質・能力と、時代を超えて求められる資質・能力でございます。
  情報活用能力や健康・安全に関する能力など整理をいただいておりますけれども、これにとどまらず、7ページ目の一つ目の○にございますけれども、言語能力、情報活用能力、健康・安全。加えて、グローバル化への対応や多様性の尊重に関わる資質・能力、主権者として求められる資質・能力、我が国の伝統や文化、地域の創生を支える力、創造性などについても同様に整理を行い、これらとカリキュラム・マネジメントとの関係が重要になってくるということ。
  ここには、特に、7ページ目、言語能力、9ページ目が情報活用能力、ICTを手段として活用する能力、そして、11ページ目に健康、食、安全に関する資質・能力について、例示的におまとめいただいております。
  また、10ページ目の下にございますように、今後、ICT教育、プログラミング教育等の重要性を鑑みますと、ICT環境の整備ということが必須になってまいりますので、11ページ目の上にございますような、「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」の議論の状況を踏まえながら、次期学習指導要領の実現に不可欠なICT環境や教材の在り方について、しっかりと充実させていくことが重要であるということでございます。
  また、参考資料2を少しごらんいただけますでしょうか。小学校段階におけるプログラミング教育の在り方についてということでございます。
  今回、中学校において技術家庭科の技術分野において、また高等学校情報科においてプログラミング教育の充実ということが見込まれる中で、小学校段階においても体験的に学んでおくことが重要ではないかという議論が進められたところでございます。特に、人工知能、様々な家電や身近な生活に組み込まれているという日常的に触れるものになってきているということを踏まえまして、プログラミングということの意義をしっかり理解しながら生活していくということを小学校段階から体験的にやっていくということでございます。
  具体的には、プログラミング教育を行う単元を各学校が適切に位置付けることができるよう、各教科の既存の内容とプログラミング教育を掛け合わせた単元の在り方ということを指導事例集としてしっかり充実させていくということ。
  また、官民のコンソーシアムも立ち上がりますので、こうした中でICT環境、指導体制の整備ということも図っていくということでございます。
  失礼いたしました。資料3-1にお戻りいただけますでしょうか。資料3-1、教科横断的なことも含めて、資質・能力の在り方。
  そして、13ページ目が何を学ぶかということでございます。
  こうした教科の関わりなど、また小学校と高等学校につきましては、教科・科目編成の見直しということも9ポツのとおり行われるということでございます。
  続きまして、どのように学ぶかという、指導計画の作成・実施、学習・指導の改善・充実でございます。
  我が国の持ち味でございます「授業研究」ということも生かしながら、それをさらに活性化させていくためにどうしたらいいのかということ。
  14ページ目にございますように、アクティブ・ラーニングの視点、「主体的・対話的で深い学び」という視点を共有しながら、それぞれの校内研修あるいは横のつながりということの中で、すぐれた取組を共有化していく。それによって、学習過程の質的改善を行っていくということ。
  また、1単位時間の授業の中に留まらず、単元や題材のまとまりということを見通しながら資質・能力を育んでいくという観点から、指導改善を行っていただくということの重要性などについてでございます。
  特に今回、「深い学び」と「見方・考え方」ということについて整理いただいております。
  15ページ目の二つ目の○にございますように、どのような視点で物事を捉え、どのように思考していくのかという視点や思考の枠組みも、各教科の学習において、知識の積み上げのみならず、鍛えられているということでございます。
  こうしたことを重視しながら、各教科の授業の改善、あるいは教科同士の横のつながりを意識することで、さらなる質的改善につなげていくということで、こうしたこともしっかりと指導事例集を用意していくということでございます。
  また、16ページ目の二つ目の○にございますように、高度な社会課題の解決を目指すだけがアクティブ・ラーニングではないということ。発達の段階や子供の学習課題に応じた「主体的・対話的で深い学び」が目指されるべきということでございます。
  6ポツ、学習評価の充実。
  今回、資質・能力の三つの柱が整理されたことに伴いまして、目標が構造化されます。それに伴いまして、目標に準拠した評価を実質化するという観点から、観点別評価を三つの観点で行っていくということ。
  また、17ページ目、18ページ目にございますように、多面的な評価の充実ということ。今回、キャリアノート、キャリアパスポートということも御提言いただいておりますけれども、幼・小・中・高を通じて学びがつながっていくような工夫も重要ではないかということでございます。
  また、18ページ目にございますように、入学者選抜の質的改善ということも極めて重要であるということでございます。
  7ポツ、子供の発達をどのように支援するかということでございます。
  学級経営の充実、幼・小・中・高を通じてということ。
  19ページ目、学習指導と生徒指導ということ。キャリア教育の観点ということ。
  21ページ目、個に応じた指導、特別支援教育。
  それから、23ページ目、日本語の能力に応じた支援の充実ということ。
  それぞれについて、おまとめをいただいております。
  25ページ目、実施するために何が必要かという観点でございます。
  26ページ目、校内の研修体制の充実ということ。
  27ページ目、家庭・地域との連携・協働ということ、あるいは必要な体制整備ということで、おまとめをいただいているところでございます。
  また、教員が授業や教材研究、評価に集中できるような環境が重要であるということで、28ページ目、業務の効率化についても触れていただいております。
  また、29ページ目、学校現場や広く国民の理解を図っていくことの重要性ということでございます。
  9ポツ以下は、それぞれの課題への対応ということでございます。
  小学校部会の御議論、既にごらんいただいておりますけれども、低・中・高学年、それぞれの課題に対応した指導体制の充実が求められるということ。
  30ページ目、特に小学校段階における語彙力の形成等々、言語能力の育成、学習の基盤としての充実が求められるということで、言語能力ということを中心に御議論いただいております。国語教育の充実、外国語教育の充実ということ。今回、特に中学年からの外国語活動、高学年からの教科化ということでございます。
  また、35ページ、国語教育と外国語教育の効果的な連携ということ。これについても、今後、様々な事例をしっかりと積み上げていく予定でございます。
  また、35ページ目の下、プログラミング的思考の育成ということで、先ほどのプログラミング教育の在り方についての議論を踏まえて、プログラミング教育を行う単元ということを適切に位置付けていただくということでございます。
  こうした様々な課題を小学校で実施していただくに当たりまして、「カリキュラム・マネジメント」ということが重要になってくるということでございます。37ページ目、小学校における弾力的な時間割編成ということ。「カリキュラム・マネジメント」の充実ということの中で、授業時数の考え方の整理ということ。短時間学習や60分授業の組み合わせということも含めながら、柔軟な時間割編成を可能としていくということ。こうした取組を支えることができますよう、国としても調査研究をしっかり行い、広く提供していくということ。
  また、指導体制、教材の在り方。
  39ページ目、教員の研修ということについても記載させていただいております。
  また、学校段階間の接続ということで、スタート・カリキュラムの重要性。後ほど幼児教育部会の議論も紹介させていただきます。
  また、40ページ目の義務教育学校の活用ということも含めた小中一貫教育ということでございます。
  40ページ目、中学校でございますけれども、部活動の在り方を含め、特に「カリキュラム・マネジメント」の件について御議論をいただきました。
  中学校段階の多様化する課題に対応するためには、マル2のⅰにございますように、教職員間や地域の意識を「カリキュラム・マネジメント」を軸に一本化していくことが重要であるということ。
  また、41ページ目、部活動につきましては、将来にわたる持続的な視野から在り方を検討し、活動内容や実施体制を検討していくことが必要であるということ。
  長期的に考えれば、教育委員会が音頭を取って、学校を超えた運営体制を築いていくことも、部活動については求められるのではないかということでございます。
  また、43ページ目、学校段階間の接続ということでございます。
  小学校と共通でございますけれども、特に接続の具体的な工夫ということもおまとめいただいたところでございます。
  44ページ目、高等学校でございます。
  高大接続の議論もございますけれども、特に高等学校の三つ目の○にございますけれども、外部要因によりその在り方が規定されてしまうという指摘もなされてきたところ、産業や社会の在り方、構造が急速に変化する中で、学校と社会が、人間として求められる資質・能力は何かということが共有できることになってきているということ。
  教育界だけではなく社会的な要請として、初等中等教育がその強みを発揮し、子供たちに必要な知識や力を付けることが求められているということでございます。
  こうした中で、45ページ目の下にございますように、科目構成についても抜本的な見直しを図るということでございます。これにつきましては、科目構成の見直し、あるいはその内容の構造化ということを通じて、教材の在り方もしっかりと根本から変えていくことをトータルで進めていくということを目指した指導要領の改訂であるということでございます。
  46ページ目、高等学校におけるカリキュラム・マネジメント、学び直しの必要性。
  あるいは、47ページの指導評価の改善・充実ということ。
  そして、49ページ目、カリキュラム・マネジメントに向けた具体的な取組の推進ということ。
  中学校との連携や、卒業後の進路ということ。
  50ページ目は、卒業に必要な単位数。74単位ということは維持しながら、また、51ページ目、必履修科目につきましても、基本的には最小の単位数ということを考えながら、増加させないということ。
  また、選択科目の在り方につきましても、履修順序や必履修科目との関係性、選択ということ。現行の科目の履修状況を勘案して定めるということの方向性を示していただいております。
  また、教科・科目につきましては、また後ほど各教科のほうで御議論いただきますけれども、国語・歴史・理数。
  それから、52ページ、外国語科、家庭科、情報科、総合的な学習の時間についての見直し。
  また、専門学科、総合学科につきましても、現行をベースとした見直しの方向性ということを御議論いただいているところでございます。
  続きまして、資料4と資料5を御説明させていただきます。
  資料4でございますけれども、幼児教育部会における取りまとめということでございます。
  幼児教育部会におきましても、資質・能力の重要性、「カリキュラム・マネジメント」、アクティブ・ラーニング、共通の視点として御議論いただいたところでございます。
  現行の課題、それから2ポツ、「カリキュラム・マネジメント」の重要性ということ。
  2ページ目には、幼児教育なりの「カリキュラム・マネジメント」の在り方の捉え直しをしていただいております。また、3ページ目、「見方・考え方」の重要性。
  あるいは、幼児教育において育みたい資質・能力と、小学校との接続の在り方ということで、資質・能力の三つの柱ということも、3ページ目のマル1、4ページ目のマル2、マル3と、幼児教育の特質に基づいた整理をいただいております。
  そして、これらを総合的に捉えながら、また5領域の中で引き続き育んでいくということ。そして、5歳児の終了までには、こうした姿として育ってほしいということを10の姿としてまとめていただいております。4ページ、健康な心と体から、5ページ目の豊かな感性と表現まで、5歳児の終わりまでにこうした姿として育ってほしいということをおまとめいただいております。
  また、6ページ目、資質・能力を育む学習過程の在り方ということもおまとめいただいております。
  また、7ページ目、評価の在り方。先ほどの育ってほしい姿ということを踏まえながら、評価の改善を図っていくということ。
  一人一人のよさや可能性を評価するという考え方を維持しながら、新たに育ってほしい姿などの視点を加えていくということでございます。
  4ポツ、資質・能力の育成に向けた教育内容の改善・充実ということでございます。
  子供たちの野外での体験ということが乏しくなってきているということも踏まえた幼児教育の充実ということ。また、社会情動的スキルや非認知的能力の重要性など。
  8ページ目からは構成の見直しということで、「カリキュラム・マネジメント」を踏まえた構成の見直し。あるいは、資質・能力の三つの柱ということも踏まえた教育内容の見直し。現代的な諸課題。安全でございますとか運動経験、非認知的能力、学習プロセスの重要性等々を踏まえた教育内容の見直しということでございます。
  また、9ページ目の(4)にございますように、「社会に開かれた教育課程」として、これまでも子育て支援等も充実してきたところでございますけれども、特に今回、それらの留意点も含めてまとめていくということでございます。
  10ページ目、学びや指導の充実と教材の充実ということで、特別支援教育の充実。
  あるいは、11ページ目、アクティブ・ラーニングの視点からの学習過程の質的改善、教材の在り方ということでおまとめいただいております。
  また、そういったことに必要な指導体制の充実ということも含めて、12ページ目に条件整備、その他、こども園との関係性等についてもおまとめをいただいております。
  別添以降は、本文にもございました内容をポンチ絵で分かりやすく整理いただいているところでございます。
  それから、資料5でございます。特別支援教育部会における議論の取りまとめ。議論の現状。1ページ目の下のほう、1ポツから、特別支援教育の意義とインクルーシブ教育システムを巡る動向ということでございまして、特別支援教育は、障害のある幼児児童生徒への教育にとどまらず、障害の有無や、その他の違いを認め合いながら、生き生きと活躍できる社会を形成していく上で重要となるものであるという考え方。
  また、2ページ目、インクルーシブ教育システムを巡る動向ということで、障害のある者とない者とが同じ場で共に学ぶことを追求するとともに、個別のニーズに対してしっかりと的確に応える指導を提供できる仕組みを整備することが重要であるということ。
  通常の学級、通級、特別支援学校、特別支援学級といった多様なニーズに対応できる学びの場を充実させていくということでございます。
  3ページ目にございますように、学ぶ場にかかわらず、適切な指導と支援を行う特別支援教育を充実していくということは、障害のある子供と共に学ぶ周囲の者に対して、重要性についての理解を促進することにもつながるということでございます。
  3ページ目、下、基本方針にございますように、インクルーシブ教育システムの構築を目指して、通常の学級、通級、特別支援学級、特別支援学校といった学びの場を確保し、子供の障害の状態や発達の段階に応じた指導を充実させていくことを基本方針としております。
  次のページ以降、学校段階別におまとめをいただいておりますけれども、これについては26ページ目以降の概要の方をごらんいただければと存じます。
  26ページ目に取りまとめの概要ということでおまとめいただいておりますけれども、2ポツの具体的な改善事項ということで、幼稚園におきましては、日々の生活の中で考えられる困難さとそれに対する指導上の工夫や手立ての具体例を示していくということ。
  小・中学校につきましては、27ページ目、通級、通常の学級。それから、高等学校、今回、特に通級による指導が制度化されますので、それに基づく単位数の考え方等も含めたおまとめをいただいております。また、28ページ目、通常の学級における様々な教科別の指導上の工夫や手立ての具体例を示していくということでございます。
  また、交流や共同学習の一層の促進ということ。個別の教育支援計画、指導計画の作成、活用ということ。また、コーディネーター等の支援教育の支援体制の充実ということでございます。
また、特別支援学校につきましても、「社会に開かれた教育課程」の考え方、資質・能力、アクティブ・ラーニング、共通の視点として踏まえながら、29ページ目、30ページ目のおまとめをいただいております。
  また、30ページ目の下にございますように、連続性ということを踏まえて、様々な制度を分かりやすく総則等を活用しながら示していくということ。
  また、31ページ目にございますように、教員の専門性の向上や指導体制の確立、家庭や地域との連携等ということでございます。
  32ページ目には、教材の在り方も含めておまとめをいただいているところでございます。
  以上、それぞれの学校種等について御説明させていただきましたけれども、全体を通じて、冒頭のポンチ絵で見ていただきましたような総則の構造ということを軸にしながら、議論を全体の軸として貫きながら、それぞれの御議論をいただいているということでございます。
  情報量が多くて大変恐縮でございますけれども、御審議のほどよろしくお願いいたします。
【無藤部会長】    ありがとうございました。
  ただいま事務局から御説明を受けまして、それを踏まえての議論の交換をお願いしたいと存じます。それでは、いつものように意見のある方は名札を。
  篠原委員、どうぞお願いいたします。
【篠原委員】    今日は途中で退席させていただくもので、先に発言させていただきたいと思います。
  主権者教育についてです。今回、18歳、19歳の投票率を見ていると、18歳は文科省や総務省が副教材も含めて主権者教育を一生懸命やったことで、効果がそれなりに出ていたと思います。ただ、19歳は大学生が非常に多いのですけれども、社会人もかな。そこは投票率が低くて、18歳と19歳の落差が非常に目立ったという結果だったと思います。いずれまた高校の段階でしっかりやれば、これはだんだん解消されていくということだろうと思いますけれども、私は今回見ていて、幼児まで入れば一番いいでしょうけれども、少なくとも小・中段階からそういう主権者意識を育む教育をしっかりとやって、18歳、19歳につないでいくことの重要性を改めて感じました。
  高校で公共という新しい科目を必修で入れるという方向が固まっていますので、それに小・中の段階からどうつないでいくのか、これを学習指導要領にどう盛り込んでいくのかということも、今回の投票率を見ていまして、僕は一つのポイントだと思います。中卒の方もいらっしゃいますから、高校で全て賄うという発想ではどうかなと思っております。
  それから、先ほど吉田委員とも話をしていたんですが、吉田さんのところは中学校のころからそういう教育を既におやりになっているということです。また、家庭と学校のコラボみたいなものも取り組んでいらっしゃるということです。家庭で教材を見ながら親子で話し合って、また学校でそれを発表するとか、あるいは学校から何かテーマを出して、それを週末、親子で話し合って、また学校にレポートを出すとか意見発表するとか、そういうコラボを大いにやる必要があると思います。この主権者教育というのは、学校教育と家庭・地域の教育の両方が必要です。
  それから、これは学習指導要領には書けないと思いますけれども、選ばれる側の責任も実はもう一つあるんですね。私は、子供向けのマニフェスト、政策集を各党に出してもらう運動にずっと取り組んできましたが、今回の参議院選挙においても、18歳、19歳を中心とした若者向けの政策集とは別に、小・中の子供たちを対象にした子供向けの政策集を自民党と公明党は引き続き出してくれました。そういうことを各政党が継続してやってもらうということが本当は大事なんですけれども、これは学習指導要領にはなかなか書けないと思います。だから、学習指導要領においては、学校、家庭・地域の役割、これについて、しっかりと小・中のころからどういうふうに起こして、高校の公共の授業につなげていくのかということの流れをつくっていただくことだと思います。
  主権者教育というのは非常に幅が広いわけですね。今回は選挙から入っているわけです。どたばたと。だけれども、本来はここにありますけれども、社会との関わり、社会の中でどう生きていくか、社会にどう貢献していくか、社会の形成にどう参画していくか。いわゆるパブリック・マインドを養うことが主権者教育の本来の趣旨だと思います。教育基本法にも載っている。そこから行けば、環境教育だって、金融・経済教育だって、消費者教育だって、みんな入ってくるわけですね。そういう中で、最後の意思表示が選挙ですよという流れが、本当は一番自然な姿ですけれども、今回、ちょっと間に合わなかったようで、とりあえず選挙から全て世の中のことに関心を持ちなさいという流れになっています。今回は仕方がなかったかと思いますが、今後は小・中のころから主権者教育とはそもそも何なんだというところからしっかり押さえて入ってもらいたい。
  長々話しましたけれども、要するに学習指導要領の中で、学校段階でどういう主権者教育が求められるのか。主権者教育というワーディングを使いながら、一つ枠をつくってほしいです。それから、家庭の役割についても別建てでいいですけれども、一つ枠をつくっていただきたい。ただ、何となしに抽象的に書いているだけでは、私は高校の公共につながらないと思っておりますので、そこをよろしくお願いいたします。
  長々済みませんでした。
【無藤部会長】    ありがとうございました。
  御指摘のように、小・中だと社会科で、高校だと公共ですけれども、もう少し広く様々な場面での政治的な主体の在り方を考える機会を増やしていただくという方向を是非お願いしたいと思います。
  それでは、ほかの方、どなたからでもよろしいですけれども、松岡委員。
【松岡委員】    ありがとうございます。
  それでは、この論点整理を読んで、3点、意見を述べさせていただきたいと存じます。まず、資料3-1でいきますと、3ページになります。今回、総則に盛り込む視点といいますか、先ほど資料2の図にもありましたけれども、この中で、今までの総則にはあまりはっきりと示されていなかった視点というものが一番最後に記載されている「実施するために何が必要か」ということで、ここがかなり大きなポイントになると思います。今までも配慮事項ということでは幾つかの表現はあったんですけれども、今回、ここを一つの観点ということで構造化していくということで、一つの大きなポイントと考えています。
  実際に総則にどのような表現になっていくかということは、これからの検討になるのでしょうけれども、単に配慮する必要があるとか、何々が必要だということにとどまらず、学習指導要領を教育関係者以外の方が読んだときに、例えば地域の皆さん、家庭という立場からお読みになったときに、こういうことで自分たちが学校教育に対して、もっともっとできることを協力していかなくてはいけないんだなという思いが持てるような表現で記載できると、大変効果があるという印象を持ちました。以上、1点目です。
  2点目は、同じく論点整理の7ページになりますけれども、言語能力についてでございます。これについては、以前から何回か私もこの場で意見を述べさせていただいておりますけれども、今回、特にこの言語能力の育成という点については大分議論が深まっていると思います。是非、この視点というものを総則の中で明確にお示しいただきたいと思います。特に小学校段階というのは、言語能力の育成というのは大きなウエートを占めると思いますけれども、学校段階で言えば、中学校、高等学校も同様に、それなりの発達段階に応じた言語能力の獲得というものが学習効果につながるということもございますので、この辺を今後の検討の中で明確な文章化に持っていけると大変ありがたいと考えています。
  3点目は、些細な件で恐縮でありますけれども、同じく論点整理の26ページになりますが、上から○が二つございますけれども、この中に「教員改革」という文言が出てまいります。確かに昨年12月に「これからの学校教育を担う教員の資質向上について」ということで答申したところですけれども、「教員改革」という文言に私は非常に違和感がございまして、「改革」というのは人に対して使う言葉ではなく、制度とかに使うものです。実は、「教員改革」という言葉を使っている方もいらっしゃるようですけれども、このように活字になっていきますと言葉というのはひとり歩きして、ちょっと危険かなという印象を持ちました。この点につきましては、是非御検討いただければと考えています。
  以上3点でございます。ありがとうございました。
【無藤部会長】    ありがとうございました。
  最初の二つは、審議の取りまとめとともに、指導要領の具体的な文言でしっかり検討したいと思います。
  最後の用語は、今後にも響くので、事務局で是非御検討ください。
  それでは、いかがでしょう。
  松本委員、お願いします。
【松本委員】    大変よくまとまっていると思います。
  7ページから9ページにかけて記述されております育成する言語能力の明確化というところで、今、松岡委員も多少触れられたところで、とても重要なところだと思います。
  後ろの方にいろいろ付け加えた記述があるんですけれども、9ページの真ん中より上の部分で終わっているんですけれども、ここにできれば次の2点を加えていただきたいなと思います。今、作文したので、表現としては稚拙ですので、御了解ください。
  一つ目は、言語の学習においては、発達段階に応じて育成する言語能力を指標形式の目標として明確化し、教員と生徒が共有することが指導の効果を上げる上で特に重要であるということですね。これは、48ページにも評価に関する記述があるんですけれども、ここでもできれば具体的な表記を入れていただければと思っています。
  もう一つの○として、高校段階の外国語学習は評価の在り方に大きな影響を受ける。特に、大学入試選抜の影響が大きい。アクティブ・ラーニングの発想に基づいた言語活動をさらに取り入れるためには、英語の4領域の力を測る選抜方法の導入が求められる。これも18ページに大学入学選抜について言及されているんですけれども、外国語学習の文脈でも是非書き入れていただきたいなという2点でございます。
【無藤部会長】    ありがとうございました。
  2点ともその方向で、表現については少し検討させていただきながら、議論したいと思います。
  ありがとうございます。
  それでは、安藤委員。
【安藤委員】    私は、最初の資料1と資料3-1、資料5を照合させながら意見を一つ述べさせていただきたいと思います。
  特別支援教育についてですけれども、まず資料1にありますように、児童生徒の発達を踏まえた指導というところで、子供の発達をどのように支援するかという枠組みの中で特別支援教育の充実を図っていただくということは、とてもよいことだと思います。
  資料3-1の該当の18ページですけれども、発達をどのように支援するかというところで特別支援教育も出てくるんですけれども、その中で、18ページにありますような、学習活動や学校生活の基盤となる学校経営の充実ということ。それから、19ページにあります学習指導と生徒指導ということ。それから、21ページにあります個に応じた指導ということを、全て特別支援教育との関係の中で、区切るのではなくて、もう少し関連付けて、お互いの関係性がよく見えるようにもう少し記述していただけたらうれしいなということを申し上げたいと思います。
  それはどうしてかということは、特別支援教育は幼・小・中・高の中における特別支援教育と、もう一つは特別支援学校における特別支援教育がありますけれども、ややもすると特別支援学校における特別支援教育、そちらからの視点ということが大きいのではないかと思います。私は、なるべく学校現場を見るようにしてるんですけれども、現在、学校教育の中で特別支援教育が10年目になって、大分浸透してきているんですけれども、システムができてくるに従って、中身が必ずしもインクルーシブ教育システムの構築というところに向かっていないのではないかというのを感じます。平成24年にまとめられたインクルーシブ教育システムの構築のための特別支援教育の推進という中身を、理念としてのインクルーシブ教育、理念としての特別支援教育を、幼・小・中・高等学校の通常教育の中にきちんと理解されるように関連付けて、是非明記していただきたいと思います。
  システムができてくるとどういうことが起きるかというと、様々な学校がありますが、特別支援教育が充実している学校に出掛けますと、これはそちらの分野ねと切り分けてしまうという視点が感じられます。そうすると、どういうふうになるかというと、学級経営の中にある発達障害が疑われる児童生徒は、違う場所とで切り分けられていくような視点がややもすると生じてきます。そうすると、学級経営そのものが崩れていく。そして、特別支援教育の視点で学べない子供、あるいは児童生徒との協調ができない。行動や生活面で問題がある子供たちが別のものとして捉えられていく。そうすると、結果として学級経営の充実とは逆行しますし、先生方の意識も、資質・能力の向上というところにつながっていかないという逆の問題が起きているような気がいたします。
  ですから、通常教育の中にある特別支援教育の視点というものを、発達という枠組みの中で、理念を含めて、もう一度全ての先生に理解していただけるように書き込んでいただけたらありがたいなと思います。
【無藤部会長】    ありがとうございます。
  インクルーシブ教育がしっかり分かるように、分かりやすく明確にということで、さらに文章をブラッシュアップしたいと思います。
  それでは、髙木委員、お願いします。
【髙木委員】    9ページの情報活用能力のところで1点気になりましたので、お願いいたします。ここでは、ICT教育等で情報活用能力のことを述べられておりますが、もう一つ、学校図書館の活用と読書活動の推進ということ、全教科で推進を図ることも必要だと思っております。現行の学習指導要領には総則にも書かれておりますので、教科の方では国語科の中に少し書き込みがありますが、総則の中での学校図書館の活用と読書活動の推進の項目が少し必要かと思いましたので、発言いたしました。
【無藤部会長】    ありがとうございます。
  おっしゃるとおりだと思うので、ちょっと検討して位置付けたいと思います。
  ありがとうございます。
  ほかに。では、宮本委員。
【宮本委員】    ありがとうございます。
  今回の学習指導要領の改訂がうまくいくかどうかというのは、管理職のみならず、全ての教職員がこの改訂の意図をしっかり理解しておくことが大事だと思います。例えば、資料3-1の3ページのカリキュラム・マネジメントの二つ目の○のところにも、「カリキュラム・マネジメント」は、全ての教職員が参加することによって、学校の特色を構築していく営みであると書いてあります。こういうことをやるためには、この意図をどう教職員にきちんと理解させていくかということがすごく大事だと思います。
  その意味で、3-1の29ページには、学校現場、広く国民の理解というところで二つ触れられているわけですけれども、ここは余りにも記述が少ないのではないか。例えばというところは、学校長に対してということしか書いておりませんので、では、一般の教員に対しては、どういう形で、この学習指導要領の趣旨を理解させるのかというところを、しっかりと書き込んでいただきたいと思います。そうでなければ、教職員の理解にまではなかなかつながらないのではないかと思いますので、ここのところについての記述をもう少し厚くしていただくようにお願いいたします。
  以上です。
【無藤部会長】    分かりました。
  記述を厚くするとともに、具体的にはどうするかということが見えるようにお願いしたいと思います。
  それでは、吉田委員、お願いします。
【吉田委員】    ありがとうございます。
  まず、1点は質問で、その後はお願いですので、先に質問から言わせていただきますが、資料4ですけれども、幼児教育部会における取りまとめのところで御質問させていただきたいのです。
  基本的には、これは幼稚園教育要領だと思うのですけれども、そういう中で、幼稚園教育と小学校教育の接続というものがかなりうたわれています。ただ、27年度から子ども・子育て支援新制度が実施されたことにより、幼稚園等を通じて全ての子供が速やかに成長するよう、質の高い幼児教育を提供することが一層求められている。それで、そのため、幼稚園のみならず、保育所、認定こども園も含めた全ての施設全体の質の向上を図っていくことが必要であるということになっています。
  そして、12ページの最後のところにも、経験を持ったアドバイザーのような方を育成・配置して、都道府県を中心に幼児教育の拠点となる教育センターを作る。それから、そういう方たちが保育所とか、そういうところも全て視察するみたいなこともありますし、その他として、幼稚園教育要領及び保育指針との整合性を確保ということがあります。この部分で言うと、幼児教育の要領ということですけれども、これの保育園との絡みを今後どういうふうにしていくのか、それをちょっと御質問させていただきたいと思います。
  もう一点は、私学ですので、お金のことになるのだと言われるかもしれませんけれども、資料2の3ページで今回の教科・科目の案が出ております。これで見る限り、今回、内容的には先ほどの資料3のように、かなり具体的にいろいろと変わってきているわけですけれども、教科の表現、その他では、まだ内容的にどういうふうに変わっていくのかが見えません。アクティブ・ラーニングやICT、その他がどんどん加わってくるのだとしたら、ここにおいて、いかに見直した部分が教科書等に反映されるかどうか。それが、これからの大事な要件になるのではないかと思いますので、是非その辺のところの思い切った改革をお願いしたいところです。
  それから、資料3の11ページの一番上に、現在、「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」において、次期学習指導要領の実現に不可欠なICT環境やICT教材の在り方について議論されているところである。こうした議論を踏まえ、各自治体において必要な環境整備が加速化されることが期待されるとあるのですけれども、私は本当に国が教育を変えるのだとすれば、各自治体というと、今、自治体によって本当にお金がないという状況があります。だからこそ、ICTに関しては国が責任を持って、全てを補助すると言うぐらいの覚悟でやっていただけないものかという思いがございます。
  それから、51ページで、卒業に必要な単位等のところの科目にも、一人一人の生徒の進路に応じて、いろいろな選択を可能にするようにという部分があるのですけれども、これは本当に理想としてやらなくてはいけないことだと思います。ただ、今現在、これを含めて、例えば特別支援教育、インクルーシブ教育のところでも、資料5の3ページの上から4つ目の○ですか、学ぶ部分にかかわらず、一人一人の教育的ニーズを把握して適切な指導と必要な支援を行う特別支援教育を推進するには、障害のある子供云々とあるわけですけれども、これを全てやるにおいても、特にインクルーシブ教育に関しては、私立学校にとっては、1人の生徒に1人の先生が付くというのはもちろんできないことですし、その辺のところで、国の方で、今回の学習指導要領の改訂に伴って係る費用というものをある程度保障するような形をはっきりと打ち出していただけないと、教育は変わっていかないのではないかなという思いで、あえて申し上げさせていただきました。
  以上です。
【無藤部会長】    ありがとうございます。
  ICTと特別支援教育などについての推進体制をより強く、是非書いてほしいと思いますけれども、最初の幼児教育部会のことは、私が取りまとめにも関わりましたので、一言解説めいたことを申し上げると、幼稚園教育部会はもちろん中教審としての議論ですから、満3歳以上、1日4時間程度の幼稚園教育に関わる部分を議論してまとめたわけです。しかし同時に、保育所は厚生労働省の方の保育所保育指針の議論の場があるということだそうですし、また認定こども園は、幼保連携型認定こども園教育保育要領、これは内閣府ですけれども、こちらでも並行しております。要するに三つの議論が並行しておりまして、特に満3歳以上、1日4時間部分のこの幼児教育部会で議論したことは、基本的には保育所、また認定こども園の方でも同様の議論の方向になっておりますので、全く同じということではないと思いますけれども、ほぼ同様の趣旨が入り、また小学校との接続も同様の方向だと伺っております。
  室長の方から何か。
【大杉教育課程企画室長】    無藤先生から御紹介いただいたとおりでございますけれども、そういう趣旨もございまして、幼児教育部会ということで、基本的にここでの議論が保育所保育指針にも生かされ、認定こども園要領にも生かされるということでございます。
  また、連携につきましては、保・幼・小連携ということをしっかり視野に入れながらつないでいくということであるかと思います。
【無藤部会長】    ありがとうございました。
  それでは、生重委員。
【生重委員】    ありがとうございます。今回、この書き込み、中身に、家庭・地域との連携・協働にもしっかり触れていただいていて、26ページの下の段の注釈のところでも「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた」と総合タイトルが出ているんですが、これだけを読んだ方は、12月21日に出された答申全てを把握しているかどうかは保証の限りではない。できればこの中に地域運営学校、コミュニティースクール、それから地域学校連携推進というものがバックアップしていくんだということをお書き入れいただけるとありがたいなというふうに思います。先日、京都の西総合支援学校に伺ってきたんですが、コミュニティースクールとしての特別支援学校の在り方で、かなり明るい希望が見出せるなと。それはなぜかというと、障害のある方たちは学校に入ってしまうと、地域に存在というか、場所のない方たちが多いんですが、こちらはコミュニティースクール化することで、それぞれの児童生徒が地元に戻ったときの居場所も地域の中にきちんと確保されているというか、地域のつながりが持てるような在り方があったり、学校での活動も閉ざされることなく、学校の地域全てが応援する体制で、就労も選択できるような、かなりの可能性が出てきているのではないかなというところに、コミュニティースクール化したことによる、物すごくよい点が出ていたかなと思うんです。
  特別支援もそうですし、それからキャリア教育もしっかり書かれていて、ありがたいなと私は感謝しているんですが、これも、できればコミュニティースクール化することで、高校などはもうちょっと地域の範疇から外れて、市とか県とかという広いエリアにおいて企業人とか経済団体の方たちと各高校が運営していくことによって、もっと広い視野でのキャリア教育ということが展開されていく可能性も秘められているなというふうに考えております。是非その辺を分かるように書き込んでいただかないと、今現在あちこちの県の高校の校長先生にお目に掛かっていても、まだいまいちそういうことに一歩足を踏み出そうというお気持ちを感じることがないので、是非、卒業していく若者が皆大学進学するわけではないということを考えると、高校の段階で、先ほど中学の段階で主権者教育、これは小中高とつながっていくことが重要なんですが、特に多くの方たちが出口となる高校で、そのキャリア教育をもう少し充実するためには、校長がいかんなくリーダーシップを発揮できるような書き込みを是非していただきたいなというふうに思います。
  以上です。
【無藤部会長】    ありがとうございます。コミュニティースクール等の関連の、何らかの形で、注釈なり本文なりでお願いしたいと思います。
  それでは、堀竹委員、お願いします。
【堀竹委員】    ありがとうございます。1点、お話を申し上げたいと思っております。社会に開かれた教育課程ということが重要だということが言われているわけですが、それを考えたときに学校と家庭と地域との連携、これを重視をしていく必要があると思っております。特に地域については、様々な課題がある中で学校と協力・連携していきたくても、なかなか学校の教育活動に参画できないという問題、それから組織化していくことが、いろいろな地域でなかなか進んでいかないという現状がある。こういう状況をを踏まえて、家庭と地域との連携をどう進めるのかということについて、もう少し具体的に書いていただければありがたいなというふうに思っているところでございます。
  以上です。
【無藤部会長】    ありがとうございます。学校、家庭、地域の連携、書いてあることは書いてあるんですけど、もう少し明確に、より積極的にということです。お願いしたいと思います。
  それでは、天笠委員、お願いします。
【天笠委員】    失礼します。既にどこかで発言をしていることでありますが、もう一度、私が認識していることをお伝えさせていただきたいということで、発言させていただきます。それは、まず資料2の9ページのところで、総則の改善イメージたたき台ということで、基本的にはこういう方向で進められたらいいというふうに思っていまして、そこのところなんですけれども、それはどういうことかといいますと、カリキュラム・マネジメントの実現のところで幾つか項目がありますけれども、その最後のところで、教育課程を評価し改善することの必要性ということが出ておりまして、それで、論点整理の中でも、カリキュラム・マネジメント云々というところで、カリキュラム・マネジメントとは何かということについての説明のところには、諸データを踏まえて教育課程を評価・改善することという、この1項目があります。ですから、それがこういう形で総則に、具体的な形でおりていくということ、具体化されるということは、基本的にその方向でいいのかなと思っております。
  ただし、少しというか、このあたりのところについて検討を深めていかないといけない点があるのかなと私自身認識しております。それはどういうことかといいますと、今度は資料3-1の26ページから27ページに掛けてなんですけれども、何が書いてあるかというと、校内研修の体制ということが記されています。先ほど御説明がありましたように、授業研究についての国内外の評価というんでしょうか、仕組みというんでしょうか、そのことについての言及があったかと思いますし、事実、校内における授業研究というのが、27ページに書いてありますように、いろいろな授業の振り返りということの機能を有しているというふうな、そういうことの実際があって、そのあたりの言及が27ページの丸1、2にあります。
  ちょっと回りくどい言い方をさせていただいておりますけれども、何を申し上げたいかというと、先ほどの教育課程を振り返るということ、それから授業を振り返るということ、さらには、今回の場合に、現在の取りまとめのところには出ていないんですけれども、学校評価という、言うならば授業の営みですとか教育課程の営みとか学校評価の営みというのが、実態としては相応に、私は、現場に存在し、事実この授業研究のところにこういう言及があるわけですけれども、ただ、それがどちらかというと非常に分散化したような形になっていて、それがある意味、まさに実質的に実効性を非常に薄くしているような、そういう実態があるように思えてならないわけです。
  そういうのが私の認識でありまして、ですから、ここのところで言っている、何のために、どのような改善をしようとしているか、教員の間で共有しながら学校組織全体としての指導力を向上するというのは、まさに教育課程の評価をなさっているという言い方もできますし、ある意味で学校評価を行っているということもあるわけなんですけれども、ところが現場のもう一つの受け止め方としては、授業を振り返ることと教育課程を評価することと学校を評価するというのがばらばらに、別々に、個別的に行われているような、そういうふうな実際があって、どちらかというと、それに派生するいわゆる評価事務が現実に、先生方のある種の多忙感というんでしょうか、そういうものを培っているような、そんな現実の実態があるように私は認識しております。
  そういう点では、ここら辺の教育課程の評価ですとか、あるいは授業を振り返るとか、あるいは学校評価の在り方とか、そこら辺のところをもう一度、この際の改訂をきっかけにして少し整理して、そしてそれらの現場の営みというのを結び付けていくような、そういういざないというか働き掛けというか、そういう言及があっていいんじゃないかというふうに思っています。そのためにどういうふうに総則に落とし込んでいくのか、あるいはどういう形でこの取りまとめの文言に、どんな形で押さえていくのかどうなのかというあたりのところを、学校評価という観点から記していくというか、位置付けていくというのも一つの方向だと思うんですけれども、是非そのあたりのところも御検討いただければというふうに思います。
  以上です。
【無藤部会長】    ありがとうございます。カリキュラム・マネジメントが教育課程の改善評価ですけれども、授業研究あるいは学校評価と連動するので、その辺の有機的つながりをより強く出すということですね。ありがとうございます。
  それでは、神長委員、よろしいですか。
【神長委員】    ありがとうございます。今の御意見と関連し、また先ほどの幼児教育とも関連しということでお話をしたいと思います。今回のこの審議の中で、幼児教育から一貫した流れの中で資質・能力を整理し、それに沿って、幼稚園であれば幼稚園教育要領や、小学校以上の学習指導要領とつなげていく、そういう視点が明確になったことが非常に、幼児教育の側から見ても、また小学校との接続の視点から見ても、大変これからが期待できるなという内容に感じています。
  これは幼児教育部会の、資料4の3ページのところで、これからの課題ということで確認させていただきたいんですけれども、幼児教育において育みたい資質・能力の整理ということで幾つか出ている中で、三つの柱というところの、その前の段階で、この時期に育みたい資質や能力は小学校以降のようないわゆる教科指導で育むのではなく、幼児の自発的な活動である遊びや生活の中で云々と書いてありまして、ここの文言をいかに着実に実施していくかということが今後の大きな課題なのかなというふうに思っております。いわゆる教科指導で育むのではなくというのは、実際にはやはり子供の理解に基づいた発達の理解であったり、それに基づく指導法を編み出していくわけですけれども、こういうことを着実に行っていくためには、先ほど話題に出ておりましたけれども、指導体制、支援体制というものをしっかり作っていかなくてはならないし、また条件整備の中で、幼稚園だけではなく、保育所や幼保連携型の認定こども園の方にまでしっかりこの趣旨が伝わっていくためには、やはりその条件整備に対してきめ細かな配慮といいますか、そういうものも必要ですし、同時に、やはりなぜここで資質・能力という視点から一貫した見方が必要なのかということとか、そのためには具体的に幼児教育としては何をしていくことなのかということを、「なぜ」とか「どうして」というあたりをしっかりと伝えていかなくてはいけないなと思っております。
  ここには、それぞれ資質・能力、学習評価、条件整備とばらばらに書いてありますけれども、今、有機的につながりを見出しながら伝えていくというお話がありましたけれども、まさにこれからの課題としては、幼児教育の中でこれをいかに着実に実践していくためには、やはり、なぜ今ここで幼児教育の改革が必要なのかということ、またこれまで行ってきた幼児教育の中から、どういう視点を変える、見方を変えていくのかということをしっかり伝えていくことが必要なのかなと思っています。
【無藤部会長】    ありがとうございます。是非、表現をさらに工夫したいと思います。
  それでは、尾上委員、お願いします。
【尾上委員】    尾上です。まず、3-1の10ページにありますように、ICT環境の整備に関しましては、教育再生実行会議の中でも大きく触れられ、またその中で教育予算の確保ということで、いろいろな面で国主導のものが進んでいくのだというふうには捉えておるんですが、次の11ページを見ますと、吉田委員からもありましたように、「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会において」というところで、各自治体において必要な環境整備が加速化されることが期待されるというふうに書かれていますが、この中のワーキングのところでの意見としてお伺いした部分が、例えば家庭、個人が持っているものを活用して、それを学習、ICTの環境整備の中に入れたらどうかというような意見も出たそうですが、まだまだ保護者の中には、例えば小学生であれば、このICTという部分よりはネット環境というところに不安を持っている方がたくさんいる中で、一度書き込まれている機器等を入れてしまうということは、説明も必要ですし、環境整備だけではなく、本当に理解が必要だと思います。またその中で、同じ3-1の39ページ、一番上の外国語教育においてはというところですが、「活用しやすいICT教材の開発が求められる」ということで、もうありきの話になってしまっているということからしますと、本当にそのつながりをしっかり説明すべきだというふうに思います。
  それ以外ですが、43ページの小学校・中学校の接続のところですが、これも生重委員から意見が出ておりましたが、あれだけコミュニティースクールのことを国が進めているという部分がありながら、「等」でくくられてしまっているような形になっております。やはり地域をしっかり進めていくということであれば、コミュニティースクールというところも書き込まれないと、なかなか浸透していけないでしょうし、また次の高校の接続に関してもそこから発展する形が見えてくるのではないかなというふうにも思いますし、義務教育学校の制度に関してはそういったところがしっかり入り込んでくるだろうというような、本当に国の一貫した流れがここでしっかりと書き込めるような形が欲しいなというふうに思います。
  以上です。
【無藤部会長】    ありがとうございます。ICT環境、またコミュニティースクール、小中連携接続、よりはっきりとした方向を出せればと思っております。
  それでは、福田委員、お願いしていいですか。
【福田委員】    ありがとうございます。これまであちこちで議論されたことを踏まえて、分かりやすくまとめられているものだというふうに思いました。今回の学習指導要領は、学び方なり教育課題なり、教科横断的に入るものが目玉の一つだというふうに思っています。本当に多種多様にあるものの何を取り上げて、どう位置付けるかというところが一つのポイントで、そこがはっきりしないと現場は受け止め切れない、どう対応していいのか分からないということになると思います。まだこれは途中なのだと思うんですけれども、それぞれの教育課題があちらこちらにあって、それぞれが関連性とか位置付けとか、そういうものが部分としてあるのか、全体をカバーするのか、そこがちょっと見えにくい部分があるように思いました。
  例えば言語能力育成、情報活用能力、健康、食、安全に関する資質・能力、こういうようなものが大きく取り上げられていて、かつ小学校における課題としてプログラミング教育が挙げられている。これは関連を要整理ということで、これから整理されていくものとは思うのですが、それぞれが別々に入ってくると、中で、現場が受け取ったときに混同しかねない。プログラミング教育と情報活用能力、情報技術としての能力の育成、そこのところを、実際に対応する者が、ばらばら入っていくのではなく一本化して、何をどう受け止められるかということを分かりやすくしていただけたらと思います。また、御説明の冒頭に人工知能云々というようなお話があり、それで持続可能な開発のための教育ESD、これらは恐らく、このESDとかは全体をカバーしているものだろうというふうには受け止めます。ただ、これらがそれぞれの位置付けのまま現場におりてきたときに、上位概念とか下位概念とかあるのかどうかよく分からないんですけれども、それが明確でないと、対応をどう迫られているのかが分からなくなる。
  今、教育課程の届出は、公立の学校は年度末に1年度の計画を立てて区教委に提出して、じゃあ来年度これでオーケーですよみたいなやりとりがあるんですけど、その中でも、今、全部私も覚え切れないんですけど、人権教育とか性教育とか情報教育、環境教育、それぞれの全体計画の提出が求められている。まだあったと思います。ということは、個々の子供の評価はしなくても、学校として、今年度学校がそれにどう取り組んだのか、次年度どうするのかということを、それこそカリキュラム・マネジメントで見直して、組み立てていっているわけなんです。
  ですから、それぞれの教育課題が現場におりてきたときに、何をどこまで対応するのか、ただ理念として受け止めておけばいいのか、関連性がどうなのか、それらを分かりやすくしていただくことが、教員の理解も深め、現場での実質的な対応につながるというふうに考えています。
  以上です。
【無藤部会長】    ありがとうございました。より具体的にどうすればいいか見える方向に記述を工夫していくということかと思います。ありがとうございます。
  それでは、ちょっとここで一区切りさせていただいて、もう一つ議題がありますので、その中でまた思い付かれたことがあれば戻っていただいても結構でございますので。
【無藤部会長】    よろしいでしょうか。
  それでは、大分時間押してはおりますけれども、もう一つの議題を是非お願いしたいと思います。各教科等別ワーキンググループのまとめ案につきまして、まず事務局より、配付資料に基づきましての御説明をお願いいたします。
【大杉教育課程企画室長】    失礼いたします。それでは、資料6の1と2に沿ってというふうに思いますけれども、先ほど福田先生から御指摘いただいたことの関連で、一つだけ補足を申し上げます。恐縮ですが、分厚い黄色の本体のファイルの方を見ていただきますと、教育のイメージというタグがございまして、その下に総則ということがございます。総則の束の一番後ろをめくっていただきますと、例えば保健でございますと、保健の保持増進に関する教育のイメージということで、下にカリキュラム・マネジメントのイメージが付いてございます。恐らくこういったことをしっかり整理しながら、学校に分かりやすくということかというふうにも存じますので、これも併せて、添付資料としてしっかり整理をさせていただきたいと存じます。以上、補足でございました。
  それでは、資料6の1と2についてでございます。先ほどの黄色いファイルが本体でございまして、それぞれ概要版を作成いただき、まとめさせていただいたものが、この資料6になってまいります。時間の関係上、少し駆け足になることを御了承いただければというふうに存じます。
  まず資料6の1、1ページ目をごらんください。言語能力の向上に関する特別チームの議論でございます。言語能力の整理というもの、3ページ目の下から、「言語能力を構成する資質・能力について」ということも整理いただきながら、5ページ目にございますように、創造的・論理的思考の側面、感性・情緒の側面、他者とのコミュニケーションの三つの側面から資質・能力を捉えて御議論を頂いたところでございます。具体的には、19ページ目に言語能力を構成する資質・能力、三つの柱に沿ったもの、また具体的に、人間が認識し思考する、思考から表現していくという活動に沿って整理を頂いたものが20ページ目のイメージでございます。
  こうしたことを国語教育、外国語教育に反映させていただいておりますけれども、指導要領の構造について、21ページ目のように、特に小学校において例示的に整理を頂きましたけれども、国語科における言葉の働きや仕組みの理解ということが外国語教育につながるような連携のイメージということも整理を頂いております。こうした言語能力特別チームの整理に基づきまして、国語ワーキング、外国語ワーキングの議論もそれぞれ進めていただいたところでございます。
  22ページ目が国語ワーキングにおける取りまとめの概要ということでございます。教科目標の構造化、具体的な内容の改善、特に高等学校につきましては教科の構造の見直しということでございますけれども、30ページ目にございますように、国語教育の幼小中高を見通した中での目標の構造化ということ、また、先ほどの資質・能力、言語能力の要素ということを踏まえた、31ページ目のような各領域における指導項目の見直しということ、32ページ目が書くこと、読むことでございます。これも小中高の発達段階に応じたくくりとしてやっていくということでございます。
  また、33ページ目は高等学校国語科の改訂の方向性ということで、国語総合を二つの科目に分けるような形で、それぞれ、実社会・実生活に生きて働く国語能力の育成と、我が国の言語文化、近現代につながるものとして理解を深めていくということの、それぞれの内容を粒立てて、しっかりと押さえられるように国語総合を二つに分けて実施していくということ。また、先ほどの言語の側面、創造的・論理的思考の側面、感性・情緒の側面、コミュニケーションの側面ということを踏まえた選択科目の構成ということを御検討いただいたところでございます。
  34ページ目は外国語ワーキングの議論のまとめでございます。外国語ワーキングにつきましては、先ほどの言語の側面三つのうち、特に他者とのコミュニケーションの側面を軸としながら、そこに論理的思考の側面等をしっかりと入れ込んでいくという、国語教育とは違った外国語教育の特性ということを踏まえた整理を頂いているところでございます。小学校につきましては、特に教材の整備、教育環境の整備ということも含めて、40ページ目のとおり、教材の開発、指導体制の構築ということも併せて御整理を頂いております。また、42ページ以降が資質・能力の整理、目標、構造の整理、また44ページ目が指標形式の目標ということをしっかりと位置付けていくということ、それらを育めるような学びのプロセスの改善ということが45ページ目でございます。また、3・4年生、5・6年生につきましては、今後指導内容につきまして、47ページ目、48ページ目、49ページ目、50ページ目のような指導内容の積み上げということも具体的に御議論を頂いております。これに基づきまして今後の教材の在り方等の議論も既に始めていただいているところでございます。また、51ページ目にございますような高等学校の英語科目の構造ということ、領域総合型と発信能力の育成ということ、2本の柱で科目構造の見直しをしていただいているところでございます。
  また、52ページにございますように、特に小学校英語の導入ということで、小学校現場の負担感、不安感を取り除きながら準備を進めていく必要があるということで、こうした工程表に基づく実施ということを計画的に進めていくということでございます。
  53ページ目が社会・地歴・公民ワーキングにおける取りまとめということでございます。成果と課題を踏まえた今後の在り方ということでございますけれども、59ページ目にございますように、社会科、それから高等学校の地歴・公民を見通した目標・構造ということを整理いただいております。60ページ目、61ページ目、62ページ目は、さらに細かい資質・能力のイメージでございます。そして、特に思考力・判断力・表現力につきまして、小中高を見通したイメージが63ページ目でございます。いずれにいたしましても、個々の事実的知識の記憶ではなく、問いを追究することでしっかりと概念的知識を構築していくということで、64ページ目のような見方・考え方を生かした学習活動ということが実現されるように、これは指導要領をしっかりと構造化するとともに、それが教材に反映されることを目指していくということでございます。
  また、58ページ目にお戻りいただきますと、この後御説明させていただく高校の教科・科目構成の改善ということも見通した小中の改善ということも図っていただいております。象徴的には特に、例えば小学校社会科において教科用図書の地図、地図帳を3年生から配付することで早期からグローバル化への対応を図っていくことなど、小中高を見通した改善ということも議論いただいたところでございます。
  続きまして68ページ目以降が高等学校地歴科、公民科における各科目のイメージということでございます。今回、地理総合、歴史総合、公共ということを共通必履修科目といたしまして、それぞれ選択科目として地理探究、日本史探究、世界史探究、倫理、政経という科目を置いていくということでございます。69ページ目が歴史総合のイメージでございます。既に論点整理で時代の転換点を捉えて学ぶ科目としての位置付けを置いていただいておりますけれども、世界とその中における日本を広く相互的な視野から捉えて、近現代の歴史を理解する科目として柱立てを議論いただいております。近代化、大衆化、グローバル化という歴史の転換点を軸としながら、考察を深める問いということを軸として学びを深めていく、その中で歴史的な見方、考え方をしっかりと育んでいくというようなことでございます。
  また、70ページ目が、そういった歴史総合の在り方も踏まえた世界史科目の在り方でございます。歴史総合の学びを生かしながら、それをさらに地域的あるいは時代的に広く、深く学んでいくというイメージでございます。また、71ページ目が日本史科目でございます。様々な、多様な資料を読み解くということを軸としながら、歴史総合の学びを生かして日本史を探究する科目ということでございます。
  72ページ目が地理の総合のイメージでございます。持続可能な社会づくりということに深く関わる環境条件と人間の営みの関わりということに着目して、地理的な諸課題を考察する、それに必要な地理的な技能ということをしっかりと育んでいくということでございます。地理総合、右側にございますような柱立てのイメージでございます。グローバルな視野と地域の視野と双方ということでございます。こうした学びを生かしながら、さらに深めていく地理探究が73ページ目のイメージでございます。現代日本に求められる国土像の在り方など、系統地理と地誌との双方からのアプローチで深めながらということでございます。
  次の74ページ目が公共のイメージでございます。公共、人間の社会の在り方についての見方、考え方を働かせながら、左側にございますような資質・能力、現代社会の諸課題を捉えて選択、判断していくために必要となる概念的な枠組みということをしっかりと身に付け、様々な諸課題にアプローチしていけるということでございます。公共の扉、そして政治、経済、法、情報発信等々の様々な分野を踏まえた、自立した主体としての在り方、そして最後に持続可能な社会づくりの主体となるための探究を深めるということ。また、キャリア教育との関係性ということも重視するということでございます。
  こうした公共の学びを踏まえた倫理の在り方が75ページ目でございます。自己の課題と人間としての生き方、在り方、現代の諸課題と倫理について探究を深めるということでございます。また、76ページ目が政治・経済の柱でございます。公共の学びを生かしながら、現代の政治と経済の諸課題、グローバル化する国際社会の諸問題についてアプローチするという科目でございます。
  こうしたことを見通しながら、77ページ目のように小中高を見通した内容の枠組みと対象の見直しを図ってまいります。小学校、中学校、それぞれ赤字の部分が今後見直し、防災ですとか主権者、あるいは世界史との関係性ということを、高校の科目構成の見直しを踏まえながら内容の再構成を図っていくというイメージでございます。
  78ページ目が算数・数学ワーキングでございます。現代的な課題を踏まえた、特に数学を学ぶことの意義ということがしっかりと感じられるようにということでございます。学習過程の在り方、科目構成の見直し等、御議論いただいております。
  83ページ目にございますように、資質・能力の柱の整理、それを踏まえて84ページ目の教育目標の整理ということ、今回特に数学の問題発見、解決の過程ということを踏まえた学習過程の質的改善ということを議論いただいております。また、高等学校、統計教育の充実ということを踏まえた科目構成の在り方ということも整理を頂いているところでございます。
  87ページ目、理科ワーキングでございます。数学と同様に学ぶことの意義ということをしっかりと実感させるような理科教育ということ、93ページ目、資質・能力の三つの柱の整理、また94ページ目、目標の構成の整理ということ。95ページ目、理科で重視する物事の捉え方ということは、それぞれの分野においてどうあるべきかというような御議論も頂いております。また97ページ目、理科における問題発見・解決のプロセスのイメージということ、これらをしっかり内容と掛け合わせながら実施できるような指導要領の構造としていくということでございます。
  98ページ目、数学、理科、理数探究についてでございますけれども、SSHの蓄積も重視しながら、単に成果ということではなく、学習過程の質を重視する、探究を深める科目ということでございます。102ページ目にございますように、理数探究基礎と理数探究ということ、特に教材の在り方や教育環境の充実ということについても併せて御議論を頂いたところでございます。
  続きまして、資料6の2でございます。芸術ワーキングから御説明をさせていただきます。芸術ワーキングにおきましても、現代的な課題をということを踏まえながら、資質・能力、目標の整理を行っていただいているところでございます。11ページ目以降がそれぞれの教科、科目における資質・能力の整理ということ、そして19ページ目が目標の構造の整理ということ。今回特に、22ページ目以降にございますように、創造的な学びのプロセスということがどうあるべきかということを踏まえながら、資質・能力、学習過程の在り方等の御議論を頂いているところでございます。また、伝統と文化ということも重視しながら、今後の指導の在り方、教材や教育環境の充実ということについても御議論を頂いたところでございます。
  26ページ目、家庭、技術・家庭ワーキングの御議論でございます。技術・家庭、先ほどの、あるいはプログラミング教育、あるいは主権者教育やキャリア教育なども踏まえた今後の家庭科教育の在り方など御議論を頂いておりますけれども、32ページ目、家庭科、技術・家庭科の資質・能力の三つの柱の整理ということ、それから34ページ目、目標の三つの柱に基づく構造化ということでございます。36ページ目、37ページ目にございますように、技能を実践するということも含めて、学習過程、課題解決的な過程をしっかりとまとめの中で実現していくということの構造の整理を頂いているところでございます。
  38ページ目、情報ワーキングでございます。高等学校の情報を共通必履修科目として置いていくということでございますけれども、42ページ目、資質・能力の三つの柱の整理、また43ページ目、小中高を見通した情報活用能力の、見通しの中での整理ということ、44ページ目、情報科において重視する学習プロセス、それを内容と掛け合わせた45ページ目の新科目のイメージということでございます。情報1というのが今後共通必履修科目になる科目でございます。指導体制の整備等の確立、教材の在り方等も含めて、様々な課題も含めて、41ページ目のとおり整理を頂いているところでございます。
  46ページ目、体育・保健体育、健康、安全ワーキングでございます。2020年のオリンピック・パラリンピックなども契機としながら、豊かなスポーツライフの実現ということの中での、あるいは健康課題をみずから見出し、解決していける力ということの中での充実ということを御議論いただいております。
  51ページ目、三つの柱に基づく整理ということ、また54ページ目が三つの柱に基づく目標の整理ということ、55ページ目以降が、体育あるいは保健における課題解決的、問題解決的な学びのプロセスのイメージということ、こうしたことを、内容のまとまりということを見ながら実現していくことの重要性ということでございます。
  57ページ目、考える道徳ワーキングにつきましては、今回もう既に小中の改訂が先んじておりますので、少し、高校なども含めて、現在御議論を頂いているところでございます。審議まとめに向けましては同様の整理を少ししていただく予定でございます。
  58ページ目、生活・総合でございます。特に63ページ目、生活科におきましては幼児教育とのつながりということも重視しながら、64ページ目、保幼小連携のスタートカリキュラムの中核となるような位置付けということを改めて位置付けていただいているところでございます。また65ページ目、生活科の学びのプロセス、思いや願いを持ち活動や体験をし、その中で感じたこと、考えたことを表現したり行為していく、こうしたことが繰り返されるというような生活科ならではの学びの重要性ということ。また、内容項目等の整理ということも図っていただいております。
  67ページ目以降が総合的な学習の時間でございますけれども、74ページ目、三つの柱ということ、75ページ目、高等学校において総合的な探究の時間ということに改善していくことも含めた目標のイメージということ、また76ページ目以降は、探究のプロセスとその中で育まれる様々な力ということの関係性の整理を頂いているところでございます。
  79ページ目、特別活動ワーキングにつきましては、85ページ目のような資質・能力の整理ということ、86ページ目のような目標の構造化、87ページ目のように、特別活動のそれぞれの活動が、社会に出たときの人間としての様々な、多様な活動につながってくるというようなイメージの整理、88ページ目のような人間関係形成、社会参画、自己実現ということを軸とした能力の整理。89ページ目以降の各活動における重視すべき学びのプロセスということ、また93ページ目以降にございますように、内容の構成の見直しということ、キャリア教育の位置付けも含めて図っていただくという予定でございます。
  96ページ目、産業教育ワーキングにつきましても、103ページ目にございますような資質・能力に基づく目標、構造の整理ということ、104ページ目以降が各分野ごとの整理でございます。また、共通的に重視すべき学習プロセスということが107ページ目、そして評価の観点も、三つということで、108ページ目の整理でございます。109ページ目以降は、各分野別に科目構成の見直しの方向性等を御整理いただいたものでございます。
  少し情報量が、これも多くて恐縮でございますけれども、基本的には論点整理、あるいは総則評価部会の方向性に基づき、各教科の横串を通すというような観点から共通事項について整理を頂き、併せて各教科を学ぶ意義、各教科の特質ということについて深めていただいた御議論でございます。
  時間が限られておりますけれども、御審議よろしくお願いいたします。
【無藤部会長】    ありがとうございました。ただいまの事務局からの御説明を踏まえまして、意見交換ということでございますけれども、残り時間15分ぐらいで恐縮でございますけれども、簡潔にポイントを御指摘いただければと思いますので、お願いいたします。どなたからでも、よろしくお願いいたします。
  いかがでしょうか。何せ情報量が多過ぎて、ちょっと消化に時間が掛かるわけですけれども。
  神長委員、お願いします。
【神長委員】    幼児教育の立場ですと直接ではないんですけれども、どの教科も教育のイメージというところ、幼小中高という幼児教育から、スタートで書いていただいて、先ほど資質・能力の三つの柱と10項目の話がありましたけれども、幼児教育の部会の内容ですけれども、やはり幼児教育の関係者の中でも、なぜというときに、幼小中高の教科のイメージがこんな形で、資質・能力を一貫した形で見ているんだということを是非使っていきたいなというふうに思いました。ありがとうございます。
【無藤部会長】    それは今回の改訂の大きな特徴の一つだと思います。ありがとうございます。
  ほかにはいかがでしょうか。そういう具体的なポイントでなくても結構でございますけれども。特にないというよりは、いろいろあると思うのですけれども、最後に申し上げようと思いましたが、細かいことがたくさんあると思うので、その辺は後ほどペーパーで、いろいろな形で事務局にお送りいただければと思いますけれど、特段なければ、御発言もなかった、例えば銭谷委員、いかがですか。全般的なことでも何でもいいんですけれども。
【銭谷委員】    大変な力作で、感じ入って読んでおりましたけれども、本当にお疲れさまでございました。やはり各教科がそれぞれ議論していくと、いろいろ出てくると思うので、教科、特活はじめ、各ワーキンググループの先生方、本当に何回御議論されたか分かりませんけれども、これだけのものを、しかもこれは要約ですので、よくおまとめいただいたと思っております。
  それで、せっかく御指名ですので、一つだけ申し上げておきますと、この各教科の検討を拝見しても、全部、三つの柱に即して御検討いただいているんですね。それで、簡単に言うと、どうも今回の指導要領の基本的なスタンスというのは、子供たちの資質・能力というのを三つの柱から整理をすると。それは何ができるか、できることをどう使うか、そしてどのように社会、世界と関わり、よりよい人生を送れるようにするかという、この三つの資質・能力から教育課程というものを考えていこうと、教育というのを考えていこうと、教育はこの三つの資質・能力を育てるんだと、こういうことで首尾一貫していると思いますので、私は、それは大変結構だと思います。しかもそれが、拝見しますと、先ほど申し上げましたように、各教科のワーキンググループでもそういうことに即していろいろな事柄の整理が行われているというのは、これはかつてないことだと思いますし、最終的には総則もそういうことで新たに構造化して記述しようとしておられるのは、大変いいことだと思います。
  問題は、この資質・能力の三つの柱というのが大変分かりにくいということでございまして、分かりにくいというのは変な言い方ですけれども、これだけ読むと大変よく分かるんですけれども、冒頭の議論の取りまとめ、資料3-1の1ページからずっと、5ページ目ぐらいまで書いてあるんですが、特に4ページ目、資料3-1の3のところに「何ができるようになるか」ということで、資質・能力と生きる力との関係、それから知識とは何か、コンテンツとコンピテンシーの関係、それから5ページに行きまして、初等中等教育全体や各学校段階を通じて育成すべき資質・能力という、ここの記述が、多分さっと読んで分かる方は余りいないのではないかなと思う。
  それは何かといいますと、資質・能力の三つの柱というのは、一つは生きる力の要素を資質・能力の視点から整理したものと、こう書いてあるんですが、これだけ書かれて、ちょっと意味が分かる人はいないんじゃないかなと私は思います。それから、三つの柱は、確かな学力、健やかな体、豊かな心の知・徳・体を総合的に捉えて構造化することと書いてありますが、これも、よくよく読むと分かるんですけれども、非常に分かりにくいと。さらに「学力の三要素が『確かな学力』の要素を捉えたものであるのに対し」以下云々と書いてあるんですが、これも何を言いたいのかがちょっとよく分からないので、お願いは、私は、この後の6ページ以降の言語能力とか情報活用能力で、この資質・能力の三つの柱をどういうふうに考えたらいいかというあたりに来ると、大変よく分かるんです。それから、先ほどお話がありました各教科等のワーキンググループの議論の取りまとめ、それぞれの教科ごとにこの三つの柱を見ていくと大変よく分かるので、是非、冒頭の、一番皆が最初に読むであろう審議の取りまとめの最初のところに、資質・能力の三つの柱というのは一体どういう、これまでいろいろ言われてきた教育目標とか育成すべき資質・能力の明確化という中で、この三つの柱がどういう意味合いを持つのかということをもう少し分かりやすく説明してあげたら、今回は非常にいいものができたなという感じがします。
  例えば、ちょっとくどくなって恐縮ですが、資料3-1の4ページ、一番下に注の2というのがあるんですが、この注の2も、よく読むと分かるんですが、我々は哲学書を読むわけではないので、「学習者による知識の構造化と、知識の客観性や系統性のどちらが重要かということではなく、知識の個別化と一般化された知識の系統的な獲得の双方が学習の中で実現されることが重要であると考えられる」というのは、普通の人が読んだらなかなか分からないのではないかなと思うんですね。知識というものについても、構造化、客観性、系統性、個別化、一般化された知識、たくさん出てくるんです。ですから、もう少しこなれた表現で、くどいようですけれども、せっかく今回の答申の柱になっている育成すべき三つの柱というものを分かりやすく説明していただければ、大変いい方向性が今回のこの審議の取りまとめでは書かれているという印象を持ちましたので、一言だけ申し上げました。
【無藤部会長】    ありがとうございました。確かに一番肝となる説明のところですので、さらに事務局の方で十分検討することと、今の注釈等の部分はかなり教育学、心理学の専門家の意見がそのまま入れられているんだと思うので、委員の専門家にも御相談いただきながら、お願いしたいと思います。
  それでは、最後に田中委員にお願いしたいと思います。
【田中副部会長】    では、済みません、最後に私の方から。私も全体に関わってのことをちょっとお話しさせていただきたいと思います。資料3-1に関わることなんですけれども、中学校部会で、カリキュラム・マネジメントは学校内の横の連携のみならず、小中、中高といった学校段階間の縦の時間軸を意識した観点も教職員に十分意識させる必要があるというような意見が出ておりました。そこで43ページの小学校・中学校の接続の一つ目の丸にありますように、義務教育9か年間を通じて子供たちに必要な資質・能力を確実に育むことを目指し、小中学校間の連携充実が求められるといったことにつきましては、私ども市川におきましても同様の取組を展開しておりまして、中学校ブロック内での幼小中高の、例えば管理職の交流、あるいは合同研修会など、連携を図っているところなので、そういう意味では、この書かれている中身が非常に連携の成果といいますか、そういうものが見えてくるのではないかと、そんなふうに期待をしているところであります。こういうところもまた新しい学習指導要領の中にも反映していっていただければと、そのように思っております。
  以上です。
【無藤部会長】    ありがとうございました。きょうは議論はここまでにさせていただきたいと思いますけれども、いよいよこの審議に取りまとめに向けてということで、8月に基本的には完成を目指しているということでございます。そういう意味でも、きょういろいろ時間がなかった部分で御発言いただけなかったことや、後で思い付かれたことを、是非ペーパーで事務局にお知らせいただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
  それでは最後に、次回以降の日程などにつきまして、事務局より御説明をお願いいたします。
【大杉教育課程企画室長】    失礼いたします。それでは、次回日程でございますけれども、その前に、冒頭御紹介申し上げました藤原局長、出席させていただいておりますので、御挨拶申し上げます。
【藤原初等中等教育局長】    去る6月21日付けで初中局長を拝命いたしました藤原でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
【大杉教育課程企画室長】    それでは、次回でございますけれども、8月26日金曜日の15時から17時の開催を予定させていただいております。場所については追って連絡をさせていただきたいと思いますけれども、この間、かなり短期間になりますので、主査からもお話ございましたように、ささいな点でも構いません、また表現が分かりにくいとかいうところは特に具体的なアドバイスを頂けますと、事務局としても大変ありがたく存じますので、ペーパーによる御意見、あるいはファクス、メール、郵送でも、形式は全く問いませんので、是非事務局の方にお寄せいただきたいと思います。そうしたことも踏まえまして、次回は審議のまとめ案について御議論を頂きたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
  また、本日の資料、郵送を御希望される場合には、机上に資料を残しておいていただけましたらと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
  以上です。
【無藤部会長】    ありがとうございます。
  それでは、これで本日の教育課程部会を終了させていただきます。どうもありがとうございました。

――  了  ――

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