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中央教育審議会初等中等教育分科会

2002/05/31議事要旨
中央教育審議会初等中等教育分科会教員養成部会特殊教育免許の総合化に関するワーキンググループ(第6回)議事要旨

中央教育審議会初等中等教育分科会教員養成部会
特殊教育免許の総合化に関するワーキンググループ(第6回)議事要旨

1. 平成14年5月31日(金)10:00〜12:30

2. 霞山会館「霞山の間」

3.
出席者: 尾崎委員、香川委員、木舩委員、斎藤委員、佐竹委員、西川委員、物部委員、山本委員、渡辺委員、大南主査、宮崎副主査
(文部科学省)竹下教職員課長、鈴木視学官、高口教職員課企画官、萩元特別支援教育課課長補佐

4. 議  事
  事務局より配布資料の説明の後、資料に基づき自由討議が行われた。主な発言は以下のとおり。(○=委員、△=文部科学省)

(自由討議)

  案の2には、情緒障害、言語障害がはいっていないがどうか。また、案の3において、具体的な内容はどうか。

  あくまでも議論のたたき台として示したものである。障害種をどうするかが論点である。案の2では、5つの障害種ということで案を示したものである。

  科目として整理しているものではなく、内容として考えている。カウンセリングというよりも相談者としての立場での指導を想定している。教育者という観点から、授業や教育課程の編成をいかにするかということを入れている。

  案の1では、抽象的でイメージがわきにくい。専修免許、一種免許、二種免許をどう考えていくか。案の2で、1(3)はどんなものか、5つの障害種のみを想定しているのか。1(4)は無理ではないか、現在のものと大きく違うものではないか。案の3において、第3欄は内容をうまく考えないと単位が大きすぎることになるのではないか。

  案の1では、一種免許と二種免許の違いは、中身は同じで単位数で差を設けることを想定している。案の2は、5つの障害種を想定しており、あくまでも例である。聴覚障害児の言語については、自立活動につながるものを想定し、特に必要と思われるものを明記したものである。教育実習については、方法、内容について今後課題として議論してほしい。

  案の3の第3欄については、単位数をどうするかが大きな問題であり検討もした。報告書にも載せているように、調査結果によると、この案は現職教員に評価が高かった。しかし、同時に少ない単位で内容を網羅し切れるかという懸念もあった。

  前の議論の中でも出ていたように全体を履修させたのち得意分野について履修させるという意見が多かったが、案の1ではどうか。また、この案では、大学によって得意分野の指導に偏る可能性があるのではないか。総合化はゼネラリスト養成が目的であるのに、偏ることの歯止めについて案の1ではどうするのか。案の3については、障害種別すべて同じ形の履修でいいのか。軽重を付けてもいいのではないか。また、教育実習については、4年制大学においては非常に重く、現行でも指導を必要とする科目が開講困難な状態となっている中で、単位数を増やすことについては疑問であり、どこかに限定して行うとか、或いはメインの障害種の教育実習を1つあげておいて、後は参加、参観のような形のものを1つ、2つ限定した形で行う考え方がある。

  案の1では、それぞれの得意分野について意識していない。むしろ、案の2では、考慮したものになっている。最終的には、モデルシラバス的なものを示すなどして、大学にとって分野の偏りを防ぎ、すべての障害種について履修させることになるのではないかと考えている。

  総合免許という点である以上、全ての障害に触れておく必要がある。そのため、単位数的に増えてくるが、案の3ではこのように考えた。

  免許状の形態とそのカリキュラムという点では、案の2以外は、一種免許では養護学校、特に知的障害には必要と考える。教育実習は、増やしてほしいという現場の意見は多いが現実には難しい。教育実習に軽重を付けても、盲・聾・養護学校いずれにも実際子供の様子を見たり、触れ合ったり補助的に参加するなどの教育実践の機会は設けることができると考える。

  現状としては、案の3がよいと思う。校長会では、二種免許では基礎的かつ幅広く学んでほしいという意見が多かった。単位数の制約もあり難しいと思うが。内容、編成を工夫して組むことが必要である。第2欄で新しい支援などのあり方をより明確にするとなおよい。第3欄でも全ての事項がつながるようにそれぞれについてきちんと行っていく工夫が必要である。教育実習は、障害種3つすべてについて行うことは難しい。介護体験とのセットなど工夫が必要ではないか。

  教育実習と介護体験とのセットについては、現行でも可能だと思う。しかし、それをそのまま行うのではなく、介護体験の方について、やり方を工夫する必要がある。

  各障害種に共通する部分の発達、心理は必要であるが、重複障害については、様々なケースが考えられるので、むしろ重度な障害という観点をより明らかにした方が現状にマッチするのではないか。自立活動は、障害の改善であり、指導法をセットにするのはどうか。自立活動と結びついたもの、障害を反映させた指導法と2方面から取り扱う方がよい。介護体験と教育実習との関わりで、学校におけるものを考えると一校種でよいのではないか。重複について考えても、2つの学校種に行くのではなく、重複障害者の多くが在籍している校種のもので対応できるのではないかと考える。学生は、現場での体験だけ、教育実習だけということではなく、断続的、継続的に関わることが必要である。教育委員会、大学も連携して養成に取り組むことが必要である。案の3のパターンでも、大学のみならず外部講師の活用などを行うことで、効果が上がるのではないか。

  案の3で重複障害については、7つの障害全てやればOKなのか、重複障害についての考えを示してほしい。

  そうではない。あくまでもそれぞれを理解しているのが前提だが、それだけでは重複障害もOKというわけではない。ただ、その基礎を形成するものであると考えている。重度、重複障害などについても講義で取り上げるようにしている。

  重度、重複障害への対応が総合化のスタートだったが、それは反映されているのか。

  障害児教育センターでの子供たちとの関わりと合わせれば、現在考えている案でもいけると考えている。

  教育実習についても階層制とし、仮に4単位のうち案の3の参観とか参加を1単位とする。そして、一種免許のところで3単位とするといった考えがある。また、二種免許はゼネラリストで、一種免許はセミスペシャリストとして選択した障害児に対応する教育内容を一種免許に位置づけ、階層化するべきではないか。案の3の二種免許の新しい考え方については、第3欄において障害の本質の理解とそれに対応する指導について併せて扱うことは現場的には分かりやすいが、これはある程度これまでの区分の運用でできるのではないかと思うので、案の3で提示してもらった内容を基礎理論の方で一種免許でどれだけ盛り込むかということを検討し、区分としては、これまで通りの形がいいのではないかと思う。一種免許を考えるとき、知的障害の部分が共通となると盲・聾については選択枠のところで余裕をもたせないと専門性の維持が難しくなる。

  取り上げるべき障害種別については、それぞれの専門性をきちんと理解することを考慮してほしい。全てを同等に扱うだけでなく、検討が必要である。案の2で二種免許が中心の議論になっているが、やはりゼネラリスト養成が主な議論であり、大学での養成である以上、一種免許を中心に議論すべきであり、二種免許はその一種免許をアレンジする形で考えてほしい。総合化をするのだから単位数が増えるのはやむを得ない。また、子供が社会に出ていく移行期の問題が学校教育において重要であり、学校以外の職種との連携についても是非盛り込んでほしい。

  特殊教育についてだけ他の校種の単位数に比べ取得単位が多い。それに見合う処遇などがない。そのようなことを考えると、単位数はあまり多くしない方がよい。内容面では、座学と実習参観を組み合わせることで、特性について理解を図り、額面上の単位数が増えても実際上の取得は学校形態を工夫することでうまくやりくりできるのではないか。違う障害種の学校に行くときもスムーズにいくように幅広い内容をやっておくべきである。自立活動に関する内容をどのように履修させるかについても、知識だけでなく実践的な面も身につけてほしい。科目の区分については、他の学校種との並びを考えると難しいとは思うが、案の3の第2欄のような新しい体系の内容が今後増えてくると思うので、そういったものについても表せるような区分案ができるといいと考える。

  総合免許ができ、これを持っていることが採用に結びつくか。この免許を持っていることが現場で力を発揮できるということに結びつくのか。先生は、座学だけではだめであり、養成段階で現場体験できることをより多く取り上げてほしい。

  東京都、埼玉県は、学校現場に学生や社会人を活用する取組を始めている。これを学生が活用できるようにすべきではないか。大学の指導教官と学生に現場に入り子供を見てもらうことで、教材開発、カリキュラム研究などを継続して行うことで双方に効果が上がると考える。二種免許を考えるとき、これまでの特殊免許状保有の少なさを考えると、多くの大学で、総合免許状をとれるようにすることを考える必要がある。それを考えれば、二種免許の単位数はできるだけ少なくした方がよい。しかし、一種免許は、幅広く履修させることとすると、少し単位数は多くなるのではないかと思う。

  免許の形態、養成カリキュラムは分けて考えるべきである。それぞれの免許に求められている課題をはっきりさせた上で議論すべきである。専修免許は、総合免許に対して特定の専門として指導的立場になれることを考えておくべきではないか。専修免許は、障害種を強調するだけであれば、今までのものと同じである。指導的立場をとれる特定の障害種に加え、今日的な課題について学び、スーパーバイザー的なものを学ぶ必要がある。
  発達心理学は基礎免許取得段階でおこなわれたうえで、障害児の発達と学習をやっていく流れがいいのではないか。また、教育実践の基礎的なものとして評価とか観察とか検査という実態把握の基礎をやったうえであれば、2単位でもできるのではないか。

  子供との関わりは非常に重要であり、ボランティア活動のような現場での実践的体験が重要となり、支援者としての資質の内容をどのように具体化するかが重要になってくる。

  一般の小中学校の現職教員が、障害児教育の免許を取りやすい状況も考慮すべきである。

  私の県では盲・聾・養護学校枠で採用はしているが、免許については採用後早い時期に取得を前提での受け入れもしている。別表7について、盲・聾・養護学校での経験者について更なる軽減をすることも検討すべきである。特殊学級についても同じことが言える。盲・聾・養護学校に特殊免許状なしで入った人についても取得しやすい道も必要ではないか。

  現場においては、教育実習や介護体験を受け入れることで教員にとっても影響が大きく、その影響は子供たちにもある。もっと現場で受け入れやすい制度の確立と意欲を持った現職教員のリーダーシップの育成のための制度になるように努めてほしい。


(初等中等教育局教職員課)

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