4.教職課程の改善・充実

 大学の教職課程については、教員として必要な資質能力を身につけた学生を送り出すことは大学の当然の責務であるとの認識に立ち、引き続き、組織編成やカリキュラム編成等の面で、各大学の主体的な改善・充実を促していくことが必要ではないか。また、体験活動やボランティア活動など、豊かな人間性や社会性、対人関係能力の育成につながるような教育の充実を図ることが必要ではないか。

 同様の視点から、教育実習については、教職課程全体を通じた計画的な実施の工夫や、受講要件の明確化、大学の教員と指導教員による連携の強化、事前・事後指導の徹底、受け入れ側の学校の負担軽減、単位付与の際の適切な評価等の点で、一層の改善・充実を図っていくことが必要ではないか。

 各大学において、教員養成・免許制度の改革の理念を踏まえた教員養成が確実に行われるようにするため、教職課程の認定に係る審査について、審査基準や手続き等の見直しを検討することが必要ではないか。

 教職課程として認定された課程が、所定の基準を満たしているかどうかを確認するため、教職課程を継続的に評価する仕組み(例えば、課程認定委員会の体制強化や外部評価機関の設置等)について検討する必要があるのではないか。また、この点に関連して、法令や認定基準に違反すると認められる等の場合には、例えば是正勧告や課程認定の取り消し等の措置を行うことを可能とすることについても、検討する必要があるのではないか。

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-- 登録:平成21年以前 --