資料4 今後の教員養成・免許制度の在り方について(検討の視点例)
- これからの社会の進展や学校教育の将来像を展望した時、教員にはどのような資質能力が求められるか。
- これまでの教員の資質向上施策(養成・採用・現職研修)の評価を踏まえつつ、教員の現状や国民の教員に対する評価をどのように見るか。
- 今後、教育の質を更に高めるため、国民から信頼される優れた教員を養成・確保していく観点から、どのような方策が求められるか。
この点に関連して、教員養成における専門職大学院制度の活用やその在り方、また教員免許制度の改革、とりわけ教員免許更新制の導入について、どのように考えるか。
(1)教員養成における専門職大学院の在り方について
1.今日の教員に求められる専門性や指導力
- 教員に対する評価等を踏まえ、そもそも今日の教員にはどのような専門性や指導力が求められるのか 等
(例えば、社会状況の変化等を踏まえ、教員として身に付けるべき内容は増えているのか 等)
2.教員養成全体における専門職大学院の役割及び位置づけ
- 教員養成における専門職大学院制度の活用について、どう考えるか
- 今後の我が国の教員養成全体において、専門職大学院にはどのような役割が期待されるのか
(例えば、高度な専門性と実践的指導力を備えた新任教員の養成、現職教員の再教育、管理職やマスターティーチャーの養成 等)
- 専門職大学院と教員養成系大学・学部・大学院や一般大学・大学院との関係をどのように考えるのか
(例えば、新教育大学や教員養成系大学院(修士課程)との関係 等) 等
3.教育内容及び方法
- 高度な専門性と実践的な指導力を備えた教員を養成するためには、具体的にどのような教育内容・方法とするのか
(例えば、学校現場の様々な課題、ニーズに対応した実践的なカリキュラム 等)
- 実践的な教育の中心となる教育実習について、実習期間や内容の改善・充実等をどのように図るのか 等
4.専門職大学院制度の趣旨等を踏まえた具体的な教育体制等の設計
- 具体的に教育体制等をどのように設計するのか(例:入学資格、修業年限や修了要件、学位、教員免許状とその取得要件、教員組織、外部評価等) 等
5.設置形態及び整備目標
- 今後の教員需要の動向や専門職大学院の役割、位置づけ等を踏まえ、当面の整備目標として、どの程度の設置を目指すのか、また、将来的には、どの程度の設置が望まれるのか 等
6.修了者の処遇
- 修了者に対して、採用やその後の処遇等においてどのような措置を講じるのか
- 修了者の能力を発揮できる学校現場の体制をどう考えるか 等
(2)教員免許制度の改革、とりわけ教員免許更新制の導入について
1.教員免許更新制の導入の意義及び位置づけ
- 教員免許更新制の導入の意義(メリット)をどのように考えるのか
(例えば、教員の適格性の確保、専門性の向上、信頼性の確立の観点から、どのような意義(メリット)が考えられるか 等)
- 我が国の教員養成・免許制度や、公務員制度、現職研修等との関係で、教員免許更新制をどのように位置づけるのか
(例えば、教員免許状の上進制度との関係、分限制度や教員の評価・処遇との関係、初任者研修や10年経験者研修との関係、他の資格制度との関係 等)
2.具体的な制度設計
- 教員免許更新制の導入の意義や位置づけ等を踏まえ、どのような制度として設計するのか
(例えば、教員免許状の授与の仕組み、有効期限、更新する際の観点や判定方法、現に教員免許状を有する者や教職に就いていない者の取扱い等) 等
3.教職課程の履修状況を十分判断した上で免許状を授与するための方策
- 教職課程の履修状況を十分に判断した上で教員免許状を授与するためにはどのような免許制度とすることが考えられるのか 等
4.学部段階の教職課程の改善・充実方策
- 教員免許制度の改革や専門職大学院の設置等を踏まえ、学部段階の教職課程の改善・充実をどのように図るのか 等
5.教職課程の認定に係る審査等の見直し
- 教員免許制度の改革や専門職大学院の設置等を踏まえ、教職課程の認定に係る審査基準や審査の手続き、審査体制等をどのようにするのか 等
6.教員免許状の種類の在り方
- 教員免許制度の改革や専門職大学院の設置等を踏まえ、教員免許状の種類についてどのように考えるのか 等
7.教員免許状と教員の処遇との関係
- 教員免許制度の改革や専門職大学院の設置等を踏まえ、教員免許状の種類と教員の処遇との関係をどのように考えるのか 等