資料15 今後の教員養成における課題

1.背景

学校現場においては、グローバル化を踏まえた英語教育の強化、いじめ問題、特別支援教育、ICT活用を始め、複雑かつ多様な課題への対応が求められている。さらに、子供たちに基礎的な知識・技能を習得させるとともに、これらを活用して日常の事象や他教科等での学習に関連付けたりして見いだした課題の解決などに必要な思考力、判断力、表現力等を育むことが求められている。

そのため、教員には、これらに対応するために生徒指導・教科指導を始めとする幅広い分野の高い専門性と実践的な指導力を身に付けられるよう、養成段階から初任段階までを見通した教員育成の改善を図る必要がある。

また、近年、学校教育を充実させるため、小中一貫教育や中学校教員による小学校高学年の専科指導等の学校種をまたがる取組や、様々な社会経験や高度な知識・技能を有する多様な人材を教員として登用する取組が数多く実施されており、このような取組の円滑な推進が課題となっている。

2.主な論点(例)

(1)専門性に秀で、実践的指導力を十分に備えた教員養成の実現のため、教職課程の内容をどう見直すべきか
○英語教育、道徳教育、特別支援教育、ICT活用など多様な課題への対応
○教員としての高い専門性と実践的な教科指導力等を保障するため、基礎的な理論科目や、教科・教職に関する科目、指導法・指導技術に関する科目の在り方 等

(2)小中一貫教育や多様な人材の登用などの取組を推進するため、免許制度をどう見直すべきか
○小中一貫教育、中高一貫教育、小学校高学年の専科指導など多様な教育体制への対応
○多様な人材を教員に登用するための対応 等

(3)養成・採用・研修について大学と教育委員会それぞれの強みをいかした一貫した教員育成の在り方とはどうあるべきか
○実践力を向上させるために教員養成段階から教育委員会を関与させる仕組みの構築等、大学と教育委員会が協働して担う一貫した教員育成  等

(4)教職課程の質保証の在り方とはどうあるべきか
○教職課程の質を保証するための仕組み  等

お問合せ先

初等中等教育局教職員課

-- 登録:平成26年02月 --