これまでの生涯学習振興施策の経緯と課題 |
生涯学習が,家庭のもつ教育機能をはじめ,学校教育,社会教育,さらには民間の行う各種の教育・文化事業・企業内教育等にわたるあらゆる教育活動,及び,スポーツ活動,文化活動,趣味・レクリエーション活動,ボランティア活動などにおける学習の中でも行われるものであるということが,都道府県,市町村等の関係者や国民の間に共通認識として浸透していない。また,「生涯学習」と「社会教育」との混同が見られる。 | |
生涯学習を担当する行政や公民館・図書館・博物館等の社会教育施設等の関係機関の取組が,現在の社会の要請に必ずしも適合していない面がある。 | |
学習機会の提供や,学校,公民館・図書館・博物館等の社会教育施設,民間教育事業者,社会教育関係団体,NPO等(以下「関係機関・団体等」という。)の間の連携,学習成果の評価・活用についても,今後の課題として指摘されている。 | |
これらは,これまで,生涯学習に係るその時点で緊急的と考えられる課題に焦点が当てられ,生涯学習振興の基本的考え方が必ずしも明確に示されていなかったことに一因がある。 |