参考資料1 学習成果活用部会(第1回~第6回)の意見交換における検定試験に係る主な意見

検定試験の意義

  • 検定試験は、合格・不合格が出たり、スコアが出たりするなど、受検者にとってやりがいがあるものである。また、いつでも、どこでも、だれでも受検でき、生涯学習に参加するという意味で大きな意義がある。(第6回)
  • 検定試験をきっかけにして、できなかったことができるようになるなど、検定試験は、学習者が学び続ける動機づけになる。また、検定試験は、合否だけでなく、次の学びにつながるものとして意義がある。(第6回)
  • 検定試験についても、現在はSNS等のWeb上でコミュニティを作れるのではないか。何かの学びを目的にしたコミュニティづくりという意味では大きな意義がある。(第6回)

検定試験の社会的な活用

  • 例えば同じ分野の検定試験はたくさんあるが、共通の物差しがない。それぞれ大きなグループの中で学習履歴を判断するような共通の物差しを作っていかないと、何がどの程度できるのか、それをどのように学んできているのかということが判断できないのではないか。英語に関しては様々な検定の主催者が集まって、そういうことを考えようということが始まっている。そのきっかけは大学入試にどのように活用するということだが、生涯学習の分野において、活用する側からすれば、それぞれの検定やそれぞれの学習歴をどのように判断していいのかというところは、かなり労力と時間の掛かることではあるが、その方向性を出す必要があるのではないか。(第1回)
  • 履歴書には、一部の検定試験については成績が記載されていることがあるが、それ以外の検定試験については、記載されていることが少ない。検定試験の結果をアピールしてよいという風土ができるとよい。(第6回)

検定試験の評価の必要性

  • 「学習成果の証明に資する検定試験の質保証の仕組みについて」というのは、目立たないところだが非常に重要なところで、検定等利用者へのサービスという側面に、クールジャパンのような仕組みがうまく組めれば、国際的に通用するような資格認証システムのようなものが作れるのではないか。要するに、我々、今までは取り立てて言葉にしない文化の中で、お互いの信頼関係の中でいろいろな認証システムを動かしてきたが、それを形にして見せるというのが、とても大切なところ。(第2回)
  • 仕事の専門的な知識やスキルを得たものを評価していくことも大変重要。特に職業に根差した教育というのは、大学でも専門学校でもやられているが、どうしても学校ごと、あるいは先生ごとに、範囲も、レベルも違ってくる。そのように見たときに、全国共通の尺度で測っていくということも大変重要になるので、検定試験、認定試験といった試験制度の価値が出てくる。そのときに、その検定試験が本当にきちんとした能力を測れるものになっているかという第三者の評価も大変重要。(第2回)
  • 検定試験の質の維持向上を図り信頼性を確保することについては、評価(自己評価・第三者評価等)以外の方法もある。また、評価を受けることによってその検定試験が受検者から選ばれやすくなるということについても、それぞれの検定試験は特徴を持って違う能力を測定しているため、メリットとして強くない。何のために評価するのかというところに立ち戻って、検定試験を実施する側、受検者の側などに立って、評価の必要性を整理する必要性がある。(第6回)
  • 検定試験などのペーパーテストが本当の能力が測れるかというのは古くて新しい問題であり、学校教育ではパフォーマンス評価のような動きもある。検定試験の評価をしたからといって、高い点数をとった人が高い能力を持っているという信頼があるということは、無理があるのではないか。(第6回)

検定試験の評価の方法

  • 第三者評価を実施する場合には、チェックをできるよう、第三者評価の評価シートのようなものを整備することが、評価の質の担保のために必要。(第6回)
  • 質を測るためには、物差しをそろえることが必要。(第6回)
  • 第三者評価では検定試験の問題の内容や質を評価することは難しいので、関係者評価の中で評価していかないと大変。CBT(Computer-Based Testing)になると問題を公表できないということもあるが、それらを踏まえながら関係者評価の在り方を考えてもよいのではないか。(第6回)

検定試験の受検者の活躍の場

  • シニアな受検者による検定試験の活用について、今後、検定を実施する側や学習機会を提供する側の連携や情報共有を図って、検討する必要があるのではないか。(第6回)

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