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資料1-2 「合教科・科目型」や「総合型」を導入する必要性

(これからの時代に求められる力)

○ これからの時代においては、知識・技能とともに、変化に対応して自ら課題を設定し、答えのない問題に解を見い出し、他者と協調するなどしつつ、実行、実現していくことのできる力などが特に重要である。大学入学者選抜においては、各学校段階を通じたこのような能力等の育成が促進されるよう、大学入学志願者の能力、意欲、適性等を多面的・総合的に評価するものに転換していくことが求められる。

(達成度テスト(発展レベル)(仮称)で測る力)

○ 達成度テスト(発展レベル)(仮称)は、このような転換を促進するための有効な手段となることが期待されるものであり、大学入学者選抜において評価すべき能力、意欲、適性等のうち、大学入学志願者に求められる基礎的・基本的な知識・技能及びこれらを活用する力を測るものとなることが必要である。

(初等中等教育における取組)

○ 知識・技能を活用する力の重要性については、
 1 平成19年の学校教育法の改正により知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等を育成することに留意するとの考えが示されていること、
 2 平成20年の中央教育審議会の答申(※)及びこれを踏まえた学習指導要領の改訂においても、こうした力を育むための学習活動として、各教科等を通じて知識・技能の活用を図る学習活動や言語活動の充実等が重視されていること、
 3 全国学力・学習状況調査においても、知識を問うA問題に加えて、知識を活用する力を問うB問題が出題されていること、
 などで明らかなとおり、初等中等教育、とりわけ小中学校の教育では、すでにこれを重視する方向での改革が進んでいるところである。

(※)平成20年1月17日中央教育審議会答申(「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」では、「知識・技能の活用など思考力・判断力・表現力等を育むためには、例えば、事実を正確に理解し伝達する、概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする、情報を分析・評価し、論述する等の学習活動が重要であると提言している。)

(大学教育における必要性)

 ○ 平成24年の中央教育審議会答申では、予測困難な時代において高等教育段階で培うことが求められる学士力の重要な要素とて、「知識や技能を活用して複雑な事柄を問題として理解し、答えのない問題に解を見い出していくための批判的、合理的な思考力をはじめとする認知的能力」等が示されており、今後の大学教育においても、生涯学び続け、主体的に考える力を有する人材の育成のために、知識・技能を活用する力を身に付けさせることが求められている

(「合教科・科目型」や「総合型」で測定すべき力)

○ 知識・技能等を実社会や実生活の様々な場面に活用する力や、様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力などの知識・技能を活用する力については、学校教育における1「事実を正確に理解し伝達する活動」や2「概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする活動」、3「情報を分析・評価し、論述する活動」、4「課題について、構想を立て実践し、評価・改善する活動」等を通じて育成されるのものである。

○ これらの活動は、特定の教科・科目固有のものでなく、どの教科・科目の学習活動の場面においても実施できるものであり、相互の関連を図りつつ系統的に指導することが必要である。また、実社会や実生活での課題を解決するためには、個々の教科・科目の知識・技能の範囲にとどまらず、複数の教科・科目の知識・技能等を教科横断的・総合的に組み合わせることが必要である。

○ このため、学校教育において育成されたこのような力を測定・評価するためには、特定の教科・科目の文脈の中で、上記1~4の活動を通じて育成される力を測定・評価するだけでなく、
 1 例えばある教科・科目における学習内容や学習活動に関する課題について、共通必履修科目の学習内容や学習活動を用いて解決すべき内容を出題する教科横断的な問題(合教科・科目型)や、
 2 特定の教科・科目の枠を超えた課題について、必履修教科・科目で身につけた知識・技能等を関連付け、これらを総合的に活用することにより解決すべき内容を出題する総合的な問題(総合型)
 を設けることが有効と考えられる。

(期待される効果)

○ こうした合教科・科目型や総合型の問題を導入することにより、高等学校における学習についても、大学入学者選抜での出題教科・科目にとどまることなく、知識・技能を確実に担保するとともに知識・技能の活用力をも育むものとなることが期待されるところである。

○ 各大学の個別試験においては、合教科・科目型や総合型の問題が実施されている例もみられるところであるが、それぞれの型についての構造的理解や測定しようとしている力について共有されておらず、また十分な作問上のノウハウの蓄積がされていないことなどから普及している状況にはなく、国がモデルを示すという意味で意義があると考えられる。

お問合せ先

高等教育局高等教育企画課高等教育政策室

-- 登録:平成26年07月 --