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資料9-3 田邉委員からの意見

高大接続特別部会(第1回)への提出意見

山口県教育委員会教育長 田邉 恒美

  本日は山口県議会本会議出席のため、当部会を欠席いたします。下記のとおり意見を提出しますので、本日の議論の参考にしていただければ幸いです。

1 本県の教育

 社会経済情勢が大きく変化する中、人づくりは未来への投資であり、教育の重要性はますます高まっている。学校現場では、教育基本法の改正等を踏まえた新学習指導要領に基づく教育が実施されるなど、我が国の教育は大きな変革の時代を迎えている。
 こうした中、本県では、県の教育振興基本計画に基づき、子どもたち一人ひとりの夢の実現に向け、「キャリア教育」「コミュニケーション能力を育む教育」「地域や伝統、文化を踏まえた教育」を教育活動に当たっての基軸として、山口県らしい教育の推進を図っているところである。

2 本県の高校教育

 今日、高校は、グローバル化や情報化の進展などの社会の急激な変化の中で、生徒の能力・適性、興味・関心、進路希望等の多様化、生徒数の減少による学校の小規模化など、多くの課題に直面している。このため本県では、平成17年に「県立高校将来構想」を策定し、生徒一人ひとりの能力や個性に対応した選択幅の広い教育や活力ある教育活動を展開するなど、中長期的視点から高校教育改革に取り組んでおり、その取組は、幼・小・中・高・大を一体として捉えた教育の一過程としての認識のもと進めている。

3 受験科目と教育課程編成

 大学入試制度、特に大学入試センター試験に係る変更は、高校の教育課程編成に大きな影響を与える。多くの生徒が大学進学をめざす普通科高校では、生徒が受験科目の学習内容の習熟が図れるよう教育課程の編成に留意せざるを得ない。また、高校の教育課程は、入学時に生徒に示すものであるが、各大学の受験科目の変更は、受験の前年に判明する場合もあり、対応に苦慮する高校も多い。
 AO入試や推薦入試などは学科試験を伴わないことが多く、合格後の指導の有無も各大学で異なるため、早期に合格した生徒に対する指導が課題となっている。

4 本県の高大連携

 本県では、平成14年から「高大連携実践モデル事業」を実施し、単位認定も視野に入れた高大連携教育を推進している。大学講師による出前授業を中心に取組例は年々増加しており、生徒の進路意識や学習意欲の向上に大いに役立っている。SSHや英語の研究指定を核とする授業連携も行われており、より深い内容での高大連携の取組も広がりつつある。また、高大のよりよい接続に向けて、地元大学との協議の場もスタートさせたところである。

5 おわりに

 変化が激しく、先を見通すことが難しい時代にあって、新たな社会的、経済的価値を生むイノベーションやグローバル人材の創出が求められており、大学教育の質的転換やその基盤となる高校教育の質の保証が求められている。一方、高校教育は、幼稚園からの教育の積み重ねの上に成立しているものであり、子どもたちの実態を踏まえながら展開することが求められ、基礎的・基本的な学力の向上はもとより、未知なるものに進んで挑戦する心や、困難に立ち向かい、それに打ち勝とうとする心、また、新しいものを進んで取り入れようとする心など、全人格的成長を促す必要がある。高大接続を考えていく上で、「コア」に相当するものをどう位置づけ、展開していくかが大きな課題と考える。

お問合せ先

高等教育局高等教育企画課高等教育政策室

-- 登録:平成24年10月 --