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資料8 森田委員提出資料

中央教育審議会 教員の資質能力向上特別部会(第10回)追加意見

 専門免許状のなかに教科等と並んで生徒指導を位置づけていることは、学校教育上の重要性に加え、ますます高度な専門的な力量が求められている学校現場や国民のニーズに鑑み適切なことだと考えています。しかし、人材の確保については、校長・教頭について懸念が表明されましたが、生徒指導についても同様に懸念すべき事態が予想されます。医師の養成では、特定の専門の担い手が不足し、国民の医療ニーズにこたえられない事態が起きています。学校教育においても、こうした事態が生じないよう、是非とも考慮していただかねばならないことです。
 また、生徒指導は、今日では組織的な対応を今まで以上に求められる状況にあり、校内の生徒指導主事、主幹教諭、主任等の担当者が独りで当たるものではなく、すべての教員がそれぞれの経験年数や知識・技術の習得内容に応じて関わることによって、教科と一体化した指導効果の高い生徒指導体制をそれぞれの学校に構築することができるものです。
 そのためには、一般教員、中核教員、生徒指導主事・主幹等、教頭・校長といった立場・役割に応じ、それぞれの教員が問題行動への対応にとどまらず、授業など学校教育の各場面に応じた包括的な生徒指導を実践することができるよう、必要な力量を効率的に習得させるための教員研修のあり方について検討していただきたいと考えています。この点が、教科専門と異なる点です。その場合、「生徒指導に関する教員研修の在り方研究会」の報告書(平成23年3月)に示されていますように、基本的な考え方として、生徒指導に関して専門免許状で求められる資質・能力は、一般教員に求められる基礎的な力量の上に専門的で高度な力量が積み上がったものとして捉えることができます。いいかえれば、生徒指導の専門免許状をもつ教員に求められる資質・能力の一部が教科専門免許状をもつ教員や一般免許状をもつ教員のなかの中核教員や一般教員、基礎免許を持つ教員に求められる力量となり、また、生徒指導の全体指揮等行うために必要な力量が管理職に求められることとなると考えられます。生徒指導を専門免許状化することは、昨今の状況に照らして不可欠なことだと考えていますが、専門免許状化することによって生徒指導は専門免許状を持った教員にお任せという事態に至ることは、かつての生徒指導へ逆戻りすることであり、避けたいと願っています。研修体制については、現行の初任研、10年研、免許更新講習等を活用することによって、累積的に専門的で高度な生徒指導の力量へと生涯にわたって汲み上げることができますが、今回の制度設計においても、この点へのご配慮をお願いしたいと考えています。

お問合せ先

初等中等教育局教職員課

-- 登録:平成23年09月 --