資料1 |
三井物産戦略研究所・所長
寺 島 実 郎
「教養教育の在り方について」
1.教養教育とは?
・社会人としての自己制御を支える知性を身につけさせること:納得できる大人との出会い
・「脳力」の構築
・基本は
(1)歴史軸・空間軸の中での自己の存在感の相対化(客観的自画像の構築)
………自分達が置かれている状況を理解させること
(2)大人社会への尊敬の気持の醸成(大人社会のモデル形成力の喪失)
………尊敬に値する「ごまかしのない大人社会の構築」
2.経済の現場で起こっていること(雇用環境の変化)
・新資本主義といわれる状況(IT革命 × グローバルな市場化)
・IT革命がもたらす労働の二極化(高度な判断業務と単純なマニュアル労働)
………「中間管理職無き経営」
・グローバル化がもたらす雇用水準のボーダレス化・平準化
・「働く意義」の再構築の必要……若者の予感(なんとなくフリーターの背景)
3.社会工学的アプローチの重要性
・社会的雇用の創造(NPOの大切さ)
・企業側の採用・人材評価基準の見直し(NPO,ボランティア活動への評価)
・教員の柔らかい再リクルート(現場体験のフィードバック)