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資料3

第2回教育制度分科会における主な論点

   「なぜ教養が必要なのか」をめぐる立脚点について  

     我が国が目指すべき一定の目標・方向を前提に,そのために必要な教養を考えるべき。
     一定の国家戦略を求めるのは困難であり,適当でもない。むしろ,一人一人が自分たちの国をどうするか,自分はどうあるべきかを主体的に考えるために教養が必要。
     
   「教養」の概念の捉え方について   
     「教養」というネーミングでは旧制高校を考えてしまいがち。むしろ,「教養」(旧来の教養),「きょうよう」(ボランティア,スポーツ,コンピュータなど),「キョウヨウ」(大衆文化,ギャグ,マンガなど)など,教養の概念を広く捉えていくべき。   
     不易と流行の不易の部分,人間のよりどころとして持つべきもの,文化遺産として積み重ねられてきたものの中から次の世代に渡すべきものが教養であり,教養の概念は絞り込むべき。  
     
   教養と,道徳,倫理との関係について   
  まじめに努力することが軽視される風潮の中で,小中学校では,例えば人の話を聞く態度などから教えていくことも教養教育として捉えていくべきではないか。
     教養は社会に対する健全な批判的機能を含むもので,道徳とは異なるものではないか。
     
   今後取り組むべき課題について   
     今日出た意見のかなりの部分は「審議のまとめ」の中に入っており,これを前提として議論すべき。
     「審議のまとめ」には,あらゆることが盛り込まれているが,何が一番大事なことなのかが見えない。中核を見極め,優先順位を付けることが必要
     

 

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