1 学習指導要領の「基準性」に関する規定

1.総則における規定

1.小・中学校、盲・聾(ろう)・養護学校(小学部・中学部)

小学校 中学校 盲・聾(ろう)・養護学校(小学部・中学部)
第1章  総則
第2  内容等の取扱いに関する共通的事項
1  第2章以下に示す各教科、道徳及び特別活動の内容に関する事項は、特に示す場合を除き、いずれの学校においても取り扱わなければならない。
学校において特に必要がある場合には、第2章以下に示していない内容を加えて指導することもできるが、その場合には、第2章以下に示す各教科、道徳、特別活動及び各学年の目標や内容の趣旨を逸脱したり、児童の負担過重となったりすることのないようにしなければならない。
第1章  総則
第2  必修教科、道徳及び特別活動の内容等の取扱い
1  第2章以下に示す各教科、道徳及び特別活動の内容に関する事項は、特に示す場合を除き、いずれの学校においても取り扱わなければならない。
学校において特に必要がある場合には、第2章以下に示していない内容を加えて指導することもできるが、その場合には、第2章以下に示す各教科、道徳、特別活動及び各学年、各分野又は各言語の目標や内容の趣旨を逸脱したり、生徒の負担過重となったりすることのないようにしなければならない。
第1章  総則
第2節  教育課程の編成
第2  内容等の取扱いに関する共通的事項
1  第2章以下に示す各教科(中学部においては、必修教科とする。2において同じ。)、道徳、特別活動及び自立活動の内容に関する事項は、特に示す場合を除き、いずれの学校においても取り扱わなければならない。
学校において特に必要がある場合には、第2章以下に示していない内容を加えて指導することもできるが、その場合には、第2章以下に示す各教科、道徳、特別活動及び自立活動並びに各学年、各分野又は各言語(知的障害者を教育する養護学校においては、各教科、道徳、特別活動及び自立活動)の目標や内容の趣旨を逸脱したり、児童又は生徒の負担過重となったりすることのないようにしなければならない。

2.高等学校、盲・聾(ろう)・養護学校(高等部)

高等学校 盲・聾(ろう)・養護学校(高等部)
第1章  総則
第6款  教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項
2  各教科・科目等の内容等の取扱い
(1) 学校においては、第2章以下に示していない事項を加えて指導することもできるが、その場合には、第2章以下に示す教科、科目及び特別活動の目標や内容の趣旨を逸脱したり、生徒の負担過重になったりすることのないようにするものとする。
第1章  総則
第2節  教育課程の編成
第4款  教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項
2  各教科・科目等の内容等の取扱い

(1) 学校においては、第2章以下に示していない事項を加えて指導することもできるが、その場合には、第2章以下に示す教科、科目、特別活動及び自立活動(知的障害者を教育する養護学校においては、各教科、道徳、特別活動及び自立活動)の目標や内容の趣旨を逸脱したり、生徒の負担過重になったりすることのないようにするものとする。

2.各教科における規定(いわゆる「はどめ規定」等)の例

1.いわゆる「はどめ規定」

 当該内容を扱うことを前提にした上で、その範囲や程度を明確にしている規定。

【小学校学習指導要領】  第2章 各教科  第8節  家庭
第2  各学年の目標及び内容〔第5学年及び第6学年〕

(4) 日常の食事に関心をもって、調和のよい食事のとり方が分かるようにする。
ア  食品の栄養的な特徴を知り、食品を組み合わせてとる必要があることが分かること。
第3  指導計画の作成と各学年にわたる内容の取扱
2  第2の内容の取扱いについては、次の事項に配慮するものとする。
(1) 内容の範囲と程度については、次の事項に配慮すること。
イ  (4)のアについては、食品の体内での主な働きを中心にし、細かな栄養素や食品成分表の数値は扱わないこと。
【中学校学習指導要領】  第2章 各教科  第3節  数学
第2  各学年の目標及び内容〔第3学年〕
2  内容  A  数と式

(1) 正の数の平方根について理解し、それを用いることができるようにする。
ア  数の平方根の必要性と意味を理解すること。
イ  数の平方根を含む簡単な式の計算ができること。
3  内容の取扱い
(1) 内容の「A数と式」の(1)については、平方根表は取り扱わないものとする。

2.取り扱う事例数等の制限

 特定の学習内容について取り扱う事例数等の範囲や程度を明確にしている規定。

【中学校学習指導要領】第2章  各教科  第4節  理科
第2  各分野の目標及び内容[第2分野]
2  内  容  (3) 動物の生活と種類

ア  動物の体のつくりと働き
(ウ) 消化や呼吸、血液の循環についての観察や実験を行い、動物の体には必要な物質を取り入れ運搬し、不要な物質を排出する仕組みがあることを観察や実験の結果と関連付けてとらえること。
3  内容の取扱い
(4) 内容の(3)については、次のとおり取り扱うものとする。
エ  アの(ウ)については、(中略)。「消化」については、消化に関係する一つ又は二つの酵素の働きを取り上げること。(後略)

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