初等中等教育における当面の教育課程及び指導の充実・改善方策について(答申) 終わりに(答申)

 本審議会としては,以上,第2章で述べてきた当面の充実・改善方策等に各学校及び各教育委員会等が取り組む上では,1.学習指導要領に示された共通に指導すべき内容,すなわち基礎的・基本的な学習内容についての確実な定着を図るとともに,2.必要に応じ各学校の裁量により,地域や児童生徒の実態を踏まえた特色ある教育に取り組むこと,3.これらの指導に当たって創意工夫を存分に生かした指導等の取組を行うこと,4.各教育委員会においてそれぞれの地域の実態を踏まえ,地域にふさわしい取組を進めること,5.各学校及び各教育委員会がそれぞれの取組の成果を評価・検証し,その改善を進めていくことなどが重要であると考えている。
 このことは,平成10年の教育課程審議会答申において示された今次学習指導要領の改訂のねらいとして掲げた「基礎・基本の確実な定着を図り,個性を生かす教育を充実すること」,「各学校が創意工夫を生かし特色ある教育,特色ある学校づくりを進めること」などと共通の理念の下にあるものであり,各学校において校長のリーダーシップの下に全教職員が一致協力して,これらの改善を進めることが重要である。本審議会は,各学校の創意工夫あふれる取組とこれを支える各教育委員会,国の積極的な支援とがあいまって,新学習指導要領の基本的なねらいの定着とその一層の実現を期待するものである。

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