3.今後の検討における留意事項

 本専門部会で審議してきた「目的」を達成するための「手段」(学習指導要領の具体的な内容)を今後検討するに当たっては,次のようなことに十分留意する必要がある。

(1)学習指導要領の内容の精選

 保健の分野の学習指導要領の内容を検討するに当たって,他の関係する教科との連携を図りながら,指導内容を精選する必要がある。

(2)小学校低学年における学習内容の吟味

 現在,保健の分野は小学校3~4年生の段階から取り扱われているが,小学校1~2年の段階でも生活科や特別活動等において,実質的に健康に関連する学習が行われている。こういった小学校低学年で行われている健康に関する学習内容について,健康的な生活習慣の形成,安全,食育の充実を図る視点から,学ぶ内容の開始時期も含め,幅広く吟味する必要がある。

(3)保健と他教科の関係

 「健康」という概念を総合的に子どもたちに教えることのできるのは「保健」の分野だけであるが,食事や栄養,環境の問題などについては,他の教科でも扱っている部分があり,取り扱う内容について,関連する教科との調整と横断的な連携を図る必要がある。

 特に,食の問題については,その重要性にかんがみ,平成17年度から栄養教諭制度を創設し,学校における食に関する指導の一層の充実を図ろうとしており,関連教科においても指導内容を充実する必要がある。

(4)保健と体育の連携

 今後,特に,保健と体育の関連を図りながら効果的な指導を進める必要がある。

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(初等中等教育局教育課程課教育課程企画室)