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2 体力の意義と求められる体力

ポイント

  • 体力は活動の源であり、健康の維持のほか、意欲や気力の充実に大きくかかわっており、人間の発達・成長を支える基本的な要素である。
  • 子どもたちに求められる体力の目標
    • 運動をするための体力
       「体力・運動能力調査」の平均値を上昇傾向にし、当面これまでの最高値を超えることを目標とする。
    • 健康に生活するための体力
       高血圧者の割合など生活習慣病につながる要因に関する値や生活習慣病にかかっている者の割合を下げる。

(1)人間の発達・成長における体力の意義

 意図的に体を動かすことは、更なる運動能力や運動技能の向上を促し、体力の向上につながっていく。同時に、病気から体を守る体力を強化してより健康な状態をつくり、高まった体力は人としての活動を支えることとなる。
 また、子ども、特に小学校低学年以下の子どもは、他者との遊びなどによる身体活動を通して、体の動かし方を会得し、脳の発達を促していくなど、体を動かすことと心身の発達が密接に関連している。このように、体を動かすことは、身体能力を向上させるだけでなく、知力や精神力の向上の基礎ともなる。
 したがって、体を動かすことによって得られる体力は、人間の活動の源であり、病気への抵抗力を高めることなどによる健康の維持のほか、意欲や気力の充実に大きくかかわっており、人間の発達・成長を支える基本的な要素である。また、より豊かで充実した人生を送るためにも必要な要素である。
 現代の生活は便利であり、かつ、家事に係る労力も軽減されており、単に日々生活するためだけであれば、そのための体力があれば差し支えないという考え方もあるであろう。しかし、体力の低下により、より豊かな人生を送ることを阻害するなどの悪影響が考えられることから、体力の低下傾向を放置することはできない。

(2)次代を担う子どもたちに求められる体力

 体力の意義を踏まえると、求められる体力は、運動をするための体力と健康に生活するための体力の二つが考えられる。また、体がよく動くことが意欲や気力を高めるように、体力の向上は、気力、意欲、精神的ストレスに対する強さや思いやりの心などの精神的な面に好影響を与える。したがって、心と体を一体としてとらえ、体力を向上させていくことにより、このような精神的な面を充実していくことにも配慮する必要がある。

1.運動をするための体力

 運動をするための体力とは、調整力、瞬発力、持久力などを要素とする運動をするための基礎となる身体的能力のことを指しているが、これらの要素については、「体力・運動能力調査」により把握できるものである。求められる運動をするための体力については、子どもによって一人一人異なり、明確な水準を示すことは難しいものの、今後諸施策によって、運動にかかわる身体の機能を高め、この調査における全体の平均値を低下傾向から上昇傾向に転じ、これまでの最高値を超えることを当面の目標とする。その際、体力が平均値より低い子どもたちの改善を図ることがより重要であり、運動する機会が少ない子どもに運動の機会を提供することで、体力・運動能力を高めていくことに留意する。

2.健康に生活するための体力

 健康に生活するための体力とは、体の健康を維持し、病気にならないようにする体力のことを指しており、具体的には、インフルエンザにかかりにくいなど、感染症をはじめとする病気に対する抵抗力としてとらえられるが、今日の子どもたちの健康課題に照らし、こうした体力を表す適切な指標としては、生活習慣病につながる要因に関する値(高血圧者の割合や血中総コレステロール値が高い者の割合、肥満傾向など)や生活習慣病にかかっている者の割合などが考えられ、これらの値を現在より下げ、健康な状態で生活できる基本的な体力を高めることが必要である。

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生涯学習政策局政策課

-- 登録:平成21年以前 --