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資料5‐1 子どもの体力向上のための総合的な方策について(答申案要点)

審議経過

  • 平成13年4月11日に町村文部科学大臣から「子どもの体力向上のための総合的な方策について」諮問を受け、以降スポーツ・青少年分科会を中心に審議を進めてきたところであり、本年7月18日に中間報告を提出した。

1 子どもの体力の現状

  • 昭和60年ごろから体力・運動能力の低下傾向が続くとともに、肥満傾向の割合が増加し、将来の生活習慣病への危険性が高まっている。

2 子どもの体力向上の目標

  1. 運動をするための体力
    • 体力・運動能力調査における全体の平均値を低下傾向から上昇傾向に転じ、当面これまでの最高値を超えることを目指す。
  2. 健康に生活するための体力
    • 生活習慣病につながる要因に関する値(高血圧者の割合など)や生活習慣病にかかっている者の割合を現在より下げていくことを目指す。

3 子どもの体力の低下の原因

  • 外遊びやスポーツの重要性の軽視など国民の意識
  • 子どもを取り巻く環境の問題
    • 生活が便利になるなどの子どもの生活全体の変化
    • スポーツや外遊びに不可欠な要素(時間、空間、仲間)の減少など
  • 就寝時刻の遅さ、朝食欠食や栄養のバランスのとれていない食事など子どもの生活習慣の乱れ

4 子どもの体力向上のための総合的な方策

(1)体力向上に向けたキャンペーン「外遊びとスポーツのすすめ-体を動かそう全国キャンペーン(仮称)-」の展開

  • 子どもの体力の低下の問題や体力の重要性、外遊びやスポーツの重要性やよさについて国民の理解を促進するために、政府が関係団体等とともにアピールする。
  • その際、メディアの活用、オリンピックのメダリストの巡回指導などを行う。

(2)子どもが体を動かすための動機付け-「外遊び・スポーツスタンプカード(仮称)」と親子で行うスポーツ活動-

  1. 「外遊び・スポーツスタンプカード(仮称)」の奨励
    • 学校の放課後、土日などに子どもが体を動かして、活動をしたときに、教員や保護者などがしるしをつけていき、子どもの励みや楽しみとなる「外遊び・スポーツスタンプカード(仮称)」を奨励する。
  2. 親子で行うスポーツ活動
    • 「親子スポーツの日(仮称)」の設定などにより、親子で行うスポーツ活動を促進する。

(3)地域において子どもが体を動かすための環境整備-「スポーツふれあい広場」などによる機会、場、仲間の確保-

  1. 地域でのスポーツや外遊びの機会や場、仲間の確保-スポーツふれあい広場-
    • 不特定の子どもが集まってスポーツや外遊びができる「スポーツふれあい広場」を各地域で発掘を進める。その際、地域住民等の協力を得ながら学校開放を一層推進するとともに、個人単位で気軽に利用できる工夫を促す。
    • 個人や企業が所有する未利用地や運動場などの活用を促す。
  2. 子どもが体を動かしたくなる施設・設備の充実
    • 子どもが思い切って体を動かしたり、地域の交流拠点となるよう、学校や社会体育施設の運動場の芝生化などを進める。
  3. スポーツや外遊びの指導、見守り
    • 子どもの発達段階等に応じて指導し、スポーツをする楽しさを感じさせることができるよう指導者の資質向上や子どものスポーツや外遊びを見守ったり、やり方を教えるボランティアの確保を進める。
  4. 自然体験活動への理解の促進

(4)学校の取組の充実-創意工夫をこらした体力つくりと地域社会との連携-

  1. 学校の取組の充実
    • 学校教育活動全体で体力の向上に取り組むとともに、体育の授業を複数の指導者によって指導することが重要であり、外部指導者の活用などを推進する。
  2. 運動部活動の充実-スポーツにおける学社連携・融合の推進-
    • 運動部活動の充実のため、外部指導者の積極的な活用が必要である。
    • 少子化による部員不足等への対応として、複数校合同運動部活動を推進する。
    • 複数の種目に取り組むことができる総合運動部の推進を図る。
    • 運動部活動と地域スポーツクラブの連携・融合を図る。
  3. 指導の工夫など幼児教育の充実

(5)体力向上のためのプログラム開発と「スポーツ・健康手帳(仮称)」の作成

  1. プログラムの開発・普及
    • 子ども自身が体を動かすことの楽しさを発見し、進んで体を動かすことによって体力が向上するなどのプログラムを開発・普及する。
  2. 「スポーツ・健康手帳(仮称)」の作成・配布
    • 体力・運動能力の全国的なデータや生活習慣の改善方法などが掲載され、個人の健康・体力のデータや目標等を記入できる「スポーツ・健康手帳(仮称)」を国において作成し、それを基に地方公共団体などが工夫をこらした内容を盛り込み、子どもに配布するとともに保護者等にも活用してもらう。

(6)体力の向上に資する子どもの生活習慣の改善-よく食べ、よく動き、よく眠る“健康3原則”(調和のとれた食事、適切な運動、十分な休養・睡眠)の徹底-

  1. 生活習慣の基本は、調和のとれた食事、適切な運動、十分な休養・睡眠から-“健康3原則”の徹底-
    • “健康3原則”が徹底され、子どもの生活習慣全体が適切なものになるために、家庭における生活の改善が必須であり、キャンペーンの中で理解を求める。
    • 「生活習慣チェックリスト」などを「スポーツ・健康手帳(仮称)」に掲載して配布し、子どもたちが自ら生活習慣を改善できる態度・能力を育成する。
    • 学校においては、学校外の専門家等も含めた組織一体としての取組が重要。
  2. 食に関する指導の充実
    • 学校における食の指導が重要であり、学校給食を活用することも大切である。
    • 学校における食に関する指導体制を充実するため、いわゆる「栄養教諭(仮称)」制度など学校栄養職員に係る新たな制度の創設の検討を進める。
  3. 家庭での子どもの生活習慣の改善
    • 家庭において大人も子どもも守るべき生活習慣のきまり(「毎日の朝食」「早寝早起き」「規則的な運動」「きちんした姿勢」など)をつくるなど、積極的に子どもの生活習慣の改善に取り組むことを促す。

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生涯学習政策局政策課

-- 登録:平成21年以前 --