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新国立競技場整備計画経緯検証委員会(第3回) 議事録

1.日時

平成27年9月4日(金曜日)9時20分~10時00分

2.場所

独立行政法人日本スポーツ振興センター本部事務所

3.議題

  1. 新国立競技場敷地について(JSCより説明聴取)

4.出席者

委員

柏木委員長、横尾委員長代理、黒田委員、為末委員、古阪委員

独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)
  河野理事長、鬼澤理事、山﨑新国立競技場設置本部長、阿部新国立競技場設置本部施設部長

文部科学省

前川事務局長、伊藤事務局次長、生田事務局員

5.議事録

【鬼澤JSC理事】  国立競技場が立地する明治神宮外苑地区は新宿区・渋谷区・港区にまたがる位置にあり、千駄ヶ谷駅・信濃町駅から徒歩5分の距離にある。また、都営大江戸線国立競技場前駅から徒歩1分での距離にあり、東京メトロ銀座線外苑前駅から徒歩15分の距離に、青山一丁目駅からは徒歩20分の距離にある。また副都心線の北参道駅からは徒歩10分の距離にあるなどアクセスの良い地域になっている。この地域の歴史としては、明治天皇、昭憲皇太后の御遺徳を永く後世に伝えるために、絵画館、憲法記念館(現在の明治記念館)といった記念建築物と陸上競技場(現:国立競技場)・神宮球場などのスポーツ施設が造成され、その後、軟式野球場・テニスコート・ゴルフ練習場・アイススケート場などが設置され、市民のスポーツ施設として親しまれている地域である。また東京都が都市の風致を維持するために設けられた風致地区として指定された第1号である。この地域の造営に当たっては、青年団の協力があってできたという背景があり、その奉仕を讃えて皇太子殿下(後の昭和天皇)から令旨を下賜され、これを契機に青年活動の拠点として日本青年館が大正10年に設立された。土地の所有関係は(資料の)水色部分が明治神宮、緑色が東京都、赤色がJSCの所有となっている。日本青年館の所有地は財務省となっているが、現在は国からJSCに出資されている。

次にオリンピック・パラリンピックの開催計画との関係について。新国立競技場は2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会のメインスタジアムとして位置付けられている。オリンピック時にはこの新国立競技場で開会式・陸上競技・サッカー・閉会式が行われる予定。また、西隣の東京体育館では卓球競技が行われる予定になっている。この他は資料の1の場所に仮設のサブトラックが設けられる。2・3の場所には運営のための倉庫や関係者の待機場所などが設けられると聞いている。4の場所には駐車場が設けられる予定と伺っている。サブトラックが予定されている1の地域については銀杏並木を中心とした都市景観を保全する地区として整備することが決定している。都心の再開発ということで西側には住宅地、東側には神宮外苑があり、敷地状況から圏内にサブトラックを常設することは困難な現状である。選手村との位置関係についても臨海部から約8キロということで、アクセスに優れている場所でもある。

次に都市計画について。旧国立競技場の敷地は約7万4千平方メートルで収容人員は5万4千人だった。新国立競技場の敷地は旧国立競技場の敷地に加えて明治公園と新宿区の特別区道43660号・43680号を廃道した、合わせた一体の敷地で11万3千平方メートルあり、ここに収容人員8万人の競技場として計画されていた。敷地内の赤い点線がザハ案の外径線を示している。なお、廃道に伴い、廃道の地下に埋設されている上下水道管などのインフラの移設工事や道路の変更工事なども行っている。高低差としては新国立競技場の西側と東側では約8メートル東側が高い。また、ザハ案におけるフィールドの高さは外苑西通りより約2メートル低い計画だった。現在は解体工事が行われている。今後の工事のことを考えると、敷地内に十分な工事ヤードを確保できないため、近隣に工事ヤードが必要になる。敷地内にあったJSCの旧本部棟、日本青年館は旧西庭球場敷地に合築整備している。

都市計画について。新国立競技場に関する都市計画は平成24年12月に再開発等促進区に定める地区計画制度を活用してザハ案による企画提案書を東京都に提出し、東京都の都市計画審議会の審議を経て、平成25年6月に東京都都市計画地区として決定されている。この計画では敷地外周に沿い、8メートルの歩道状空地を確保することになっている。明治公園の西側と霞ヶ丘広場の南側部分が新国立競技場の敷地になることから、公園の再配置を行い、西側の歩道状空地の上に立体都市公園制度を活用した人工地盤を整備し、南側には公園を整備することとしている。東京体育館側及び南側に歩行者デッキを設置して、千駄ヶ谷駅からバリアフリーの動線を確保する計画になっている。この他敷地の南北に人だまり空間として、それぞれ約3千平方メートルの広場を確保することとしている。敷地内に建造する建築物の高さの最高限度は75メートルとなっている。ザハ案は70メートルの計画となっていた。東京都の2020年プロジェクトの一つとしてこの地域の大規模スポーツ施設を中心とした様々な施設の集積、集客力の高いエリアを目指してスポーツ振興と共に活力ある街の4大スポーツクラスター整備地区として、考えている。この4月には東京都、明治神宮、JSCなど7地権者で神宮外苑地区まちづくりにかかる基本覚書を結んでいる。国立競技場の建て替えに続いて、この地域をスポーツクラスター、そして魅力ある市街地として実現することを目標とされている。

【柏木委員長】  ザハ・ハディド案は赤点線の部分だと聞いているがその下の赤い部分は何か。

【鬼澤JSC理事】  明治公園まで新国立競技場ということで計画していて、明治公園の部分は再配置を行い、人工地盤を整備して南側に公園を整備するような形になっている。新国立競技場の敷地としては荒い点線までとなっている。

【柏木委員長】  西側の細い点線と太い点線の敷地の限界はどこになるか。

【山﨑JSC本部長】  少なくとも8メートルだがピロティーを設けて20メートルになるように計画している。

【横尾委員】  ザハ・ハディド案のときは建築資材置き場が足りないと言っていたがどこに準備する予定だったのか。

【鬼澤JSC理事】  近隣の地権者のご理解をいただきながらと考えていたので、どこになるかまではまだ決まっていなかった。

【河野JSC理事長】  サブトラックの建設ともオーバーラップしそうだったので、神宮第2球場のあたりを考えて、東京都・組織委員会と打ち合わせレベルの話はしていた。

【横尾委員】  競技場の地面を掘っているがこれ以上掘るのか。

【山﨑JSC本部長】  ザハ案ではもう2メートルほど掘る予定だったが、新しい案ではどうなるか分からない。

【横尾委員】  交通量が多いように感じたが。

【河野JSC理事長】  IOCと話をしていると、大会時には1年くらい前から観光客が増え始め、最盛期にはこの地域で千名から2千名が働くだろうということで、仮設施設、コンパウンドが必要になる。ロンドン大会のときもそうだが、周辺にいろいろなスペースを置かなければいけないということが、建設時の施設を置く場所ということで、(両者を)どこかで整合性を取らないとスムーズに行かない。スムーズに建設から大会運営に供することが大きな課題と考えている。現場レベルではIOC・組織委員会や東京都と共通の認識は持っていた。

【山﨑JSC本部長】  工事車両について、搬入のメイン口は近くに学校もあることから整備員も配置するなどして安全面も配慮しながら行う。

【河野JSC理事長】  工事の時も大会時も車の動線・人の動線は似たような状況になると考えている。車の動線は外苑西通りのところがかなり(多いだろう)。人の動線は何通りか考えられ、外苑前から歩くパターン、青山一丁目から銀杏並木を歩くパターン、千駄ヶ谷から歩くパターン、人の溜りが少ないのでどのように人の動線を作るのか、パラリンピックもあるので考えていかなければならない。特にサブトラックからどのように競技場に入るかを考えなければならない。これはIOC・組織委員会と話している。特に彼らが気にしているのは、報道関係のスペースをどこにするのかを工事のときから考えていかなければならない。

【古阪委員】  仮設・資機材置き場というものが通常は施工計画に入っているが、白紙になる前の見積では要件に入っているのか。あるいは後日発注者整備するという約束のもとでそのあたりを無視して概算をしているということか。

【鬼澤JSC理事】  かなり立て込んでいる地域であり、施工業者だけで計画することが難しいので、JSCも一緒になって検討を進めており、その中に仮設・資機材置き場なども含めて見積もっていた。

お問合せ先

新国立競技場整備計画経緯検証委員会事務局

電話番号:03-5253-4111(内線4073)

(新国立競技場整備計画経緯検証委員会事務局)

-- 登録:平成27年10月 --