ここからサイトの主なメニューです

今後の健康診断の在り方等に関する検討会(第3回) 議事録

1.日時

平成24年9月20日(木曜日)17時~19時30分

2.場所

文部科学省13階スポーツ・青少年局会議室

3.議題

  1. 今後の健康診断の在り方等に関する論点の整理(総論)
  2. その他

4.出席者

委員

衞藤座長、石川委員、木村委員、近藤委員、斎藤委員、濁川委員、三谷委員、道永委員、雪下委員

文部科学省

大路学校健康課長、滝波企画官、丸山学校健康教育課課長補佐、知念学校保健対策専門官、他

オブザーバー

厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課

5.議事録

※本文中、録音の状態により記録できない部分については、「□□□」の表記としております。あらかじめ御了承ください。


○衞藤座長 それでは、定刻の20秒ほど前ですが、ただいまより第3回今後の健康診断の在り方に対する検討会を開催いたします。皆様、お忙しいところお集まりいただき、誠にありがとうございます。本日もよろしくお願いいたします。
 事務局より、委員の出席状況の報告と資料の確認をお願いいたします。
○事務局 初めに、事務局から異動の御挨拶をさせていただきます。
 7月に有賀の後任で参りました学校保健対策専門官の知念と申します。既に多くの先生にお世話になっているところですが、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
 続いて、委員の欠席の報告ですが、吉田委員から本日欠席の御連絡をいただいております。
 次に、お手元の資料の確認をさせていただきます。クリップ留めの資料がございますが、最初に議事次第、次に座席表がございます。資料1としまして「平成23年度「今後の健康診断の在り方に関する調査」概要」がございます。資料2としまして「これまでの検討会における委員の主な御意見と論点整理」がございます。参考資料1、参考資料2は、これまでの検討会の議事概要となっております。また、机上資料が二つございますが、ドッチファイルの方に平成23年度の今後の健康診断の在り方に関する調査の本体がございます。紙ファイルの方に関連法規一覧を載せてございます。資料の不足や乱丁等がございましたら、事務局までお申し出ください。
 以上でございます。
○衞藤座長 ありがとうございます。
 本日の議事に入ります前に、この検討会の議事録の取扱いについて皆様の御意見を伺いたいと思います。これまでは議事概要のみの公開としておりましたが、本検討会自体が公開のものでございますので、今後は議事録にして公開としてはどうかと考えておりますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○衞藤座長 では、異議なしということで、そのように今後は取り扱わせていただきたいというふうに思います。
 続いて、議事に入りたいと思います。
 まず、資料1の平成23年度今後の健康診断の在り方に関する調査について、事務局から説明をお願いいたします。
○事務局 それでは、資料1につきまして御説明させていただきます。
 本調査につきましては、第1回の検討会に提出させていただいておりましたが、その概要を御報告させていただきます。
 スライド番号2ページ目ですが、本調査はこの健康診断の検討会の基礎資料となることを目的として、平成23年度に実施しました。調査事項は、児童生徒の健康診断や就学時健康診断、教職員についての健康診断等について行いましたが、今回は児童生徒の健康診断についてまとめております。
 調査の対象は、幼稚園で2,150校、小学校3,262校、中学校2,302校、高等学校1,751校、特別支援学校886校になります。
 引き続いて、3ページになります。児童生徒の在籍者数ですが、児童生徒の在籍者数が300人未満の学校につきましては、幼稚園では9割以上、小中学校では約半数、高等学校では約1割となっております。年齢の高い校種ほど児童生徒の在籍者数は多いという結果になっております。この結果につきましては、学校基本調査の値とほとんど変わらない構成になります。
 4ページ目は、学校医の人数になります。
 学校医の配置人数は、幼稚園以外の校種では4人の場合が最も多くなっております。診療科としましては、内科、眼科、耳鼻科、小児科等の先生方が多く勤務されておられます。年齢が高い校種ほど、より学校医の人数が多い傾向が見られますが、学校医5人以上のところは小中高ともに2割程度になります。
 5ページ目でございます。学校の規模と学校医の人数を背景に、それぞれの学校医の先生方が1回の健診で担当される児童生徒の数になりますが、1回の健診で一人の学校医が診る児童生徒につきまして、100人未満である割合は、幼稚園で約55%、小中学校で約40%、高等学校で約20%と、年齢が高い校種ほど担当する児童生徒数が多い傾向にあることが示されております。また、高等学校におきましては、一人の学校医が診る生徒数が200人以上である学校が約30%と、最も多い割合を占めています。
 6ページ目でございます。今度は歯科健診についての調査です。
 歯科健診の方は、一人の歯科医師の先生が担当する数はかなり多く、100人未満である割合が、幼稚園で約55%、小中学校で約30%、高校で約10%と、こちらも年齢が高い校種ほど担当する児童生徒数が多い傾向にあります。また、一人の学校歯科医が診る生徒が200人以上であるところは、小学校25%、中学校28%、高校45%と、それぞれの校種の中でも最も高い割合を占めます。歯科の先生は一度にかなり多くの児童生徒を診られているという現状が示されています。
 7ページ目ですが、保健調査の活用方法について、どのような形で健康診断に生かしているのかという調査になります。健康診断の前に事前に情報提供をするのは、小中学校だと約4割、高校では約3割程度です。健康診断のときに情報提供をするのは、小中高ともに約7割程度であることが示されております。
 一方、保健調査を健康診断には活用しないと答えた学校も1割未満はあるという現状です。
 8ページ目ですが、これは内科健診につきまして、プライバシー保護のための配慮をどのようにしているかという項目になります。
 着衣で受診しているという学校は、小学校では6割、中高校で7割程度になります。
 また、衝立(ついたて)の使用につきましては、小中高ともに90%以上ですが、個室の使用となりますと、小学校だと約6%、中学校で約14%、高校で約17%と、かなり少ないという事情があります。
 また、診察時に介助人を置きますのは、小中高ともに約3割程度ということで、こちらも余り多くはありません。
 9ページ目は、健康診断の結果として行われる健康相談についてです。主たる実施者について、小中高ともに養護教諭である場合が9割以上を占めております。学級担任によるところは、小学校だと4割程度、中学校で24%、高校で16%と、年齢が高い校種ほど学級担任の関与の度合いが下がっているということになります。
 同じ項目で、学校医による健康相談は、高校では約3割、小・中学校では15%前後になります。一方、学校歯科医による健康相談は、高校、中学、小学校ともに全て1割未満という現状です。
 11ページ目です。個別の健診項目になりますが、現在の健康診断のうち、追加するべき項目があると答えた学校は、小学校11%、中学校14%、高校19%と、年齢が高い校種ほど多いのですが、追加すべき項目があると考えている学校の割合自体がかなり低いことがうかがえます。
 追加するべき項目としては、血液検査やメンタルヘルス、色覚などが挙げられています。
 12ページ目については、現行の健康診断項目で省略してもよいと考える項目についてです。省略してもよい項目があると答えた学校が半分程度となっております。省略してもよい項目として考えているのは、全校種において座高が最多です。続いては、高校以外では寄生虫卵の有無が挙げられています。
 具体的な理由については次のページにまとめておりますが、座高について省略してもよいと答えた割合は、幼稚園で18%、小学校で28%、中学校32%、高校37%です。主な理由は、検査の必要性を感じない、検査結果を活用できないというもの。また、寄生虫卵の有無につきましては、発見されることが少ない、学校生活において支障がない、感染拡大がないということで、学校において行わなくてもよいのではないかといった御意見が寄せられております。
 資料1につきましては、説明は以上になります。
○衞藤座長 それでは、ただいま説明をしていただきました資料1につきまして、質問、御意見ございますでしょうか。議題については資料2まで事務局から説明をいただいた後で、まとめて御議論いただきたいと思いますが、それでは資料についての御質問ということで。特に今の時点でなければ先に進みたいと思います。
 それでは、引き続き資料2のこれまでの検討会における委員の主な御意見と論点整理で、説明をお願いします。
○事務局 それでは、資料2について説明させていただきます。
 資料2については、これまでの検討会で先生方からいただいた御意見をまとめたものになります。文末の括弧の中の数字は、検討会の開催回になります。
 まず、健康診断の目的・役割について。現在の学校の状況を踏まえた健康診断の在り方を考えていく必要があるのではないかといった御意見や、健康診断はスクリーニングであり、医療機関にかかることが必要かどうかの判断であるといった御意見。健康診断と健康教育とのつながり、健康問題を学校が教育課題として捉えているかが重要といった御意見。また、保護者に対して健診の目的やその後のフォローを含めて啓発する必要があるのではないかといった御意見をいただいております。
 これより、健康診断の目的・役割についての論点としては、学校における健康診断にはスクリーニングとしての役割と健康教育としての役割があり、そのことについての再確認や周知が必要ではないか。二つ目として、保護者に対して学校における健康診断の目的や役割について、より理解を深めてもらうことが必要ではないかといった論点を挙げております。
 続いての項目2.ですが、健康診断の実施体制につきまして。家庭や学校の日常の様子など、健康診断の前に情報がまとまっていれば、学校医としてより有益な診察が行えるといった御意見。健診は時間がない、学校側がいかに健康調査等で一人一人の状態を把握しているかが重要といった御意見。年度内の早めの時期に行うことで、必要な医療を早めに受け、1年間の生活のリズムをつくる契機になってほしいといった御意見。余裕を持って診察できるようにするために、健診の時期を決めずに通年で対応できるようにすることも一案という御意見。健康診断におけるプライバシー保護の問題、特に脱衣の問題は近年対応が難しくなっている、診察するべき項目等、要求が増えるのにそもそもしっかり診察させてもらえないということでは健康診断は成り立たないといったような御意見。
 これらを受けまして、論点として三つ挙げております。
 一つ目として、健康診断をより充実したものにするには事前の準備が重要であり、保健調査で児童生徒の健康状態を担任や養護教諭等が把握し、学校医に伝えることが必要ではないか。その際、担任や養護教諭に任せっきりにするのではなく、学校全体として取り組むことが重要ではないか。
 二つ目として、健康診断の実施時期が6月30日までとなっていることで、早い時期に異常等が見つかり、1年間の生活リズムをつくる契機になるというメリットがある一方で、実施期間が短いことにより十分な時間をとれないというデメリットも生じているのではないか。
 三つ目として、学校医による身体診察については、プライバシーの保護という観点に配慮しつつも、診療上必要な脱衣等については、児童生徒や保護者の理解が得られるような工夫が必要ではないかといったことを挙げております。
 次に3.関係者の連携と事後措置につきまして。教育の専門家である学校と医療の専門家である学校医との関係の構築が重要という御意見。健康診断の結果を踏まえて、それぞれの学校の健康課題と、それに対する取組というものをどうするかが整理できるといった御意見。また、学校保健安全法において、健康診断実施後、21日以内に本人又は保護者に結果を伝えることとされているが、事後措置については規定されている内容はこの程度であり、ほかの保健事業に比べると手薄い。事後のフォローについて仕組みをつくって、しっかり定めるべきである。また、事後のフォローについて、保護者の理解と担任も含めてしっかり考えるといった御意見。
 これらを踏まえまして、論点として、健康診断でスクリーニングされても、その後、適切に医療につながっていないケースがある。学校保健安全法では、保健指導において保護者に対して必要な助言を行うことが求められていることからも、事後措置について何らかの取組が必要ではないか。
 二つ目として、健康診断に関する一連の流れにおいて、養護教諭、担任、学校医、保護者等の関係者間の連携が重要であり、これによってPDCAサイクルがうまく機能することになるのではないかといった二つを挙げております。
 続きまして、4.歯科健診になります。
 学校歯科検診の実施により、子どもの齲蝕(うしょく)は目覚ましく減少した。平成7年以降は、歯科検診においては齲蝕(うしょく)だけではなく、歯周病、歯肉炎、顎関節や歯列咬合(しれつこうごう)なども留意するということになっており、学校歯科検診は現状かなり複雑な状態にはなっている。
 保護者が医療機関に受診しながら子どもの歯の管理を行うことで、学校の健診に任せるのではなく、保護者と学校教育をつなぐことができるといった御意見をいただきました。
 論点としては、歯科保健は実際に口の中が見えることもあり、子どもや保護者の健康教育にとって重要な役割を果たしているのではないか。
 続きまして、5.健康に関する情報の項目でございます。
 人生の各局面における健康状態というものは、一貫して管理されて、個人に還元されることに意義があるといった御意見。また、健康の記録が大事ということについての教育が必要といった御意見。保護者の健康観や、将来にわたって子どもと関係づくりをしながら健康を高めていくことを目的とするなら、転記というのは重要な要素。保護者と健康情報を持ち合いながら進めていくことが重要といった御意見がございました。
 これらを踏まえまして、論点としては、学校の健康診断の結果が卒業後に生かされておらず、貴重な健康情報が埋もれているのではないか。生涯を通した健康情報として活用できるような工夫が必要ではないか。二つ目としまして、子どもの健康情報の活用については保護者との情報共有も大事ではないか。そういった意見を挙げております。
 最後の6.としまして、その他をまとめております。
 就学時健康診断情報の入学予定校への伝達が十分でなく、活用されていないといった御意見。開業医だけではなく、勤務医も含めて学校保健を考えていく必要という御意見。
 また、「学校病」に関しても御意見をいただいておりますが、そちらにつきましては別途ワーキンググループを設けて議論中ですので、そちらの議論の結果を改めて本検討会に報告させていただきたいと思っております。
 資料2の御説明は以上になります。
○衞藤座長 ありがとうございました。
 それでは、以上の説明や資料等を踏まえまして、委員の皆様方から本日の議事についての御意見をいただきたいと思います。会議の進行上、資料2に6項目挙がっておりますので、項目ごとに整理して議論をしたいと思います。
 まず最初に、資料2の1番目の健康診断の目的・役割の方についていかがでしょうか。第1回、第2回の検討会の主な御意見を踏まえて、論点という形で点々の四角囲いの中にまとめて記述されています。
○近藤委員 それでは、口火を切らせていただきます。近藤です。
 健康診断は確定診断を付ける場所ではないので、例えばアレルギー性鼻炎では、どういう状況であるかということをお伝えして、医療に結び付けるのか、その後、学校か何かで健康相談とか通して、生活の面で是正させていくべきものなのかということを判断するところであろうというところです。
 ですから、先ほどの資料1なんかで、1回の健診で診る人数が200人超えてきたときには、どこまで正確にできるのかという思いがあります。それから、担当する医師が疲れ切った中で機械的になりはしないかというところがやはり心配なところです。特に内科系、それから歯科もそうです。耳、鼻でもアレルギーの項目が入ってきたことから、診ただけで判断が付くのもあるかもしれませんけれども、やはり学校も落ち着いた環境、それからプライバシーを守るということ、更に子どもたちも落ち着いて安心してできる空間が大事なのだと思っています。
 この論点の丸の中にスクリーニングと書いてあります。スクリーニングの役割はとても大切で、その後をこの子の場合にはどうしていくということを養護教諭、担任、学校医、また保護者とともに話して、子どもにどう伝えるとかいうことが健康相談になってくるのだと思います。
○衞藤座長 重要な御意見をいただきました。スクリーニングということに関しては、何か共通理解を図るということになると思うんですけれども、いろいろな職場の健康診断から市民の健康診査等も同様だと思いますけれども、何か重要な問題であるかどうかを簡単な方法で、値段も安い方法で、効率よく拾い上げて、それをその後の判断にあっては心配な人は医療機関なり、診断を医療の方に委ねる、そういうすくい上げる機会だというふうに。時間も短く終わらせられる、大量、言葉は悪いが、大量の処理に適した方法であるとか、幾つかの特徴がある。
○近藤委員 もう少し付け加えますね。そうすると、日本学校保健会で一つにまとめられたマニュアルがありますけれども、やはり学校医が判断する基準というのは共通であって、共通の判断基準のもとにおおよそ仕分して。もう一つは、学校医が見て、ちょうど境にあるけれども、この人は要医療なんだ、この人は要観察でいいのかというのは、学校医の判断に委ねるところになろうかと。
 あとは、医療に既にかかられている人たちのことは、健康診断をきっかけにして、保健調査もあるでしょうけれども、受療を中断してないかということを確認します。それから、年に1回定期検査を受けるべき疾患というのは、子どもにも川崎病の後のフォロー等がありますから、それを抜けないように仕掛けをつくるというのが健康診断の目的になろうかなと思います。
○衞藤座長 ほかにはよろしいですか。後の実施体制の方とも関わりますけれども、スクリーニングをどのように進めていくかということは極めて大事だというふうに思います。ちょうど表彰事業などのときに、書類審査と現地審査がありますけれども、書類審査に相当する部分が健康診断の場合には保健調査に当たります。家庭で書いてきてもらった保健調査によって健康診断そのものの負担を軽減することになります。これまでにもほぼ10年に1回健康診断の見直しをして参りましたが、健康診断は一端決まりますと、標準化されまして、どこの学校でも同じようにやらなくてはいけませんから、かなり根本的な検討が必要です。大変重要ですので、原則として何を目的とする検査であり、そのためにはどのような技術的水準が必要であるかということが検討されねばなりません。
○斎藤委員 歯科は保健教育を重要視しようという話になっていて、その場合に歯科のスクリーニングというのは非常に今ばらつきが多いということを指摘されているところなんですけれども、特にヘルスプロモーションの視点に立ってということをずっと歯科は考えてきて、COとかGOとかいう言葉を入れていますよね。その辺の観点から、COとGOの判定とかが非常に難しく、現場の200人ぐらいを見る場合に、その辺のところがどうなんだろうかということを多分現場の先生方から言われているんだと思うんですけれども、そのような場合に保健調査票というのが非常に重要で、その保健調査票のデータを見ると全部に行き渡っているわけではなく。ですから、できるだけ健診をする前に保健調査票を見てできるような環境をまず整えていただければいいのかなということが一つあると思うんですね。
 保健調査票をきちっと見て、その中でスクリーニングをしているわけで、歯科の調査票が非常に複雑だということを一番最初に私もお話をしたと思うんですけれども、顎関節等から見ていって、口腔(こうくう)の状態から見て、歯科の虫歯の状態を見て、なおかつ歯肉の状態を見てということまでやっているわけなんですけれども、その中でスクリーニングをしているわけなんです。それでなおかつ事後措置として健康教育に結び付いていくというところまでやるわけなので、かなり保健調査票の形態を歯科個別のものを全国的に広めていただいて、それがあってスクリーニングができて、なおかつ事後措置ができて健康教育に結び付くという方法論があるといいなと思っているとこなんです。
○衞藤座長 はい、どうぞ。
○濁川委員 養護教諭の立場から言いますと、保健調査は耳鼻科、内科、眼科、それぞれに沿っているわけなんですけれども、今お話伺って、やっぱり健診の時間が短いので、一人一人見せるわけにいかないので、ある程度概要を名簿に付けておいて、内科の先生にお見せする。歯科については本当に物を食べたときにあごが痛いですかとか、そういう項目でGO、COみたいな項目が充実していないなと感じたんですね。
 そうなると、保健調査をしっかりすると、今度は健診の時間もしっかりとるということで、全部連動してくる。今、決められた時間の中で保健調査を活用してというので、何かはしょりながらやっている自分もありますので、根本的に健診をどうするか、一人に対する健診時間を確保するにはどうしたらいいかというところを決めていかないと、逆かもしれないけれども、保健調査を生かすにはどうしたらいいのかということから推察しても、じゃ健診時間を広げないといけないなということになると思うんですけれども。
 今話を伺っていて、各健診で使い方が違うんですね。だから、どれに焦点を当てて話せばいいのかなと全体を考えると、やっぱり保健調査を生かす時間が現場ではない。
○衞藤座長 保健調査そのものは先ほどの2の方の内容にかなり入っておりますので、そちらの方に移りたいと思いますが、それ以外のことでも目的・役割に関して、この際御議論がございましたら。はい、どうぞ。
○雪下委員 スクリーニングというのが、スクリーニングというとわかったような感じになりますけれども、何のためのスクリーニングかということがやっぱり一番大事なんじゃないかなという気がします。この場合はやはり学業に差し支えないかというスクリーニングというのが一番大事なわけで、そういうスクリーニングという言葉じゃなく、もしこの論点をまとめられるとすれば、その目的ははっきりさせておいたほうがいいのではないかと思います。
これスクリーニングは何のためのスクリーニングというのもあるだろうし、いろんな意味のスクリーニングがあると思う。だから、学校での健診のスクリーニング、何のスクリーニングだというのがやっぱり一番大事なんで、それをはっきりさせないと保護者も理解しないし、そういうことじゃないかと思う。
 例えば学業に差し支えない。これからの発育に差し支えない。あるいは今、人に迷惑かけるような感染症がある。そういう項目をはっきりさせておいての、そのスクリーニングということを明記したほうがいいのではないかと私は思います。
○衞藤座長 今の雪下先生の御意見、論点の一つ目の丸のところのお話かと思います。
○雪下委員 何のためのスクリーニングか。
○衞藤座長 スクリーニングの目的に関しては、法令、学校保健安全法等、記載に整合性を持たせて、今、雪下先生がおっしゃったような、学校生活を健全に送ること、発育していること、他人に影響を及ぼす感染症というような観点を考慮し、目的を明確に示すということでよろしいでしょうか。
 そのほかはいかがですか。今の点に関連したことでしょうか。
○木村委員 関連してですけれども、今のスクリーニングの目的、委員が言われたように、そこをはっきりすると次の健康教育の役割というところにすごく連動していく。そこがはっきりしてこないと、やはり健康教育、漠然とするものではなくて、より具体的にそこら辺が明確になるよう、担任は何をする、養護教諭は何をする、管理職としては何をする、はっきり□□□。今の点、非常に私としては大事かなと。はっきりと決めることが現場に下ろしたときに非常にそれが有効に働く。
○衞藤座長 木村委員のお立場では目的として健康教育を念頭に置いた学校生活を健康で安全に過ごすということでしょうか。
○木村委員 ただいまの□□□学校生活□□□そのような□□□で決めないで、幾つか項目、そうじゃないと学校生活に支障があるというそれを詰めて、□□□それによって幾つかの、三つぐらいの□□□そういうことでチェックする□□□。
○三谷委員 私は、子どもたちの健康状態を適切に把握し、一人一人に応じた教育活動を行うことが重要であると考えます。そのため、全ての子どもに保障されている健康診断を大切にしなければなりません。委員が発言されたように健康診断はスクリーニングではありますが、学校が把握している健康情報を学校医に伝え、連携して実施することにより、疾病や異常、感染症等を早期に発見し医療へつなげることが可能となります。しかし、保護者をはじめ関係者によってスクリーニングについての理解や捉え方が不十分であれば、健康診断の役割が十分に果たせなくなるので、この機会にスクリーニングの目的等について明確にすることが重要であると思います。そうすることで、養護教諭や保健主事の役割を明確にし保健管理としての健康診断を保健教育へ生かすことになり、全ての教員が進める充実した学校保健や健康教育の推進につながると考えます。
○衞藤座長 ありがとうございました。ほかにいかがですか。
○石川委員 はい、すみません。健康診断は学校行事として扱われる中でも、健康・安全の事業ということで、学校においても大きなウエートを占めるところでして、学校保健の中では保健管理と保健教育の部分があって、やはり保健管理の分野として保健教育はある□□□連動しているところだと思います。なので、考えていることとしては、学習能率の向上を図るために、早期に疾病異常を発見して、それをスクリーニングという形で医療者につなげていって、学習能率をその後速やかに向上させてきましょうという目的で行うものなので、□□□。
○衞藤座長 ほかに御意見はございますか。このあたり目的をどのくらい広く捉えるか、ある程度学校教育と関係付けて、やや限定的に捉えるか、かなりまだ議論があろうかと思いますがいかがでしょうか。御意見ございますでしょうか。
○雪下委員 よろしいですか。
○衞藤座長 はい、どうぞ。
○雪下委員 これ保護者、家庭の人がちゃんと理解すると、学校健診というのはどういう目的でやるのかを理解するという意味では、かなりの□□□具体的□□□いいんじゃないかという気がするんですよね。例えば背骨を診る場合に、先ほど言った、まず第一に勉強するに当たって、何ていうか、不都合があるかどうかって。昔は指摘しましたが、例えば漏斗胸(ろうときょう)とか鳩胸(はとむね)とか、そういうものは勉強する上にも余りそれほど関係もない。しかし、側わんは生まれつきの側わんなのか、あるいは姿勢を悪くしての側わんなのかというのについては、やはり指摘しておく必要があるというようなこと。そういうことから、そういう今の生活、発育上ほっとけないもの、そういうものが入る。
 もう一つは、今もう例えば耳鳴りがどんどんあったり、真っ赤な目をしていたりというのは、これは人にうつすものだから何とか早く処置しておかなければいけない。大きく具体的にはその三つだと思うんですよね。勉強するに不都合があるかどうかということと、発育では今注意しておいてやらなければいけないかどうかという。今、人に迷惑かける、あるいは本人もほっとくと将来いろんなことが起こる感染症みたいなものがないか。大体そういう三つ、そういうものを、あるいは幾つかあるかもしれませんが、具体的に家族に示してやることが大事なんじゃないかと思うんですけれども。
○衞藤座長 ありがとうございます。
○雪下委員 それじゃないと、スクリーニングったって、スクリーニングじゃ何もやらないのか。ちゃんと法的には背骨も診ると書いてあるし、歯も診る、いろんなものを診ると書いてあるわけで、どの程度診るのかというのはわからないわけなので、それを少しこういうところを診てやるんだということがわかるような方法を示してやることが大事なんじゃないかと思います。
○衞藤座長 今、雪下先生がおっしゃられた学校教育の中での学習に関わる健康上の問題、それから本人の、学校における学習に直接関わるような発育・発達自体の問題、それから集団教育として問題になるような感染症等の問題というような観点、これらを明確に目的として意識するということでよろしいでしょうか。ほかに何か追加すべき点なり観点とかあれば。
○雪下委員 今のは健康管理の問題。それが先ほど石川先生が言われた健康教育につながるものだということで。
○衞藤座長 目的としては、今、ここで言っていた議論を踏まえて、今後の検討に生かしていただくということでよろしいでしょうか。2番目の先ほど保健調査のことも含めて2.の健康診断の実施体制ということで御意見を伺いたいと思います。
 保健調査票、保健調査で集めた情報を学校医の立場で言いますと、健康診断のときに見せられても、情報処理といいますか、それを見て診察するのはとても大変なんですけれども、それでは事前にその情報をどうやって伝えていただくかというあたりに関しては、全く規定がありません。その辺何かこういうふうにして工夫しているという例があれば、学校医の立場としてはあらかじめ問題のある児童生徒等をピックアップしていただいたり、事前にできれば調べる。そんな個々の学校における取組のことを思いました。事前に保健調査の情報を活用する仕方にはどういうことがあり、どういうことが望ましいのかということにつきましては、いかがでしょう。
○石川委員 □□□本当にどう活用するかというのは難しい問題ですね。ただ、あらかじめ学校があれを見ておいて、ピックアップをしておいて、健診の際に校医さんにぜんそくがありますとか、そういうのをお伝えしてというのが理想なんですけれども。例えば耳鼻科検診でもアレルギー性鼻炎とかというのをお伝えして、診ていただいてという。本当に数をこなしていただくというのが実態なので、上手に活用されているのは現実は□□□ただ□□□。
 1番の方に戻ってしまうことなんですけれども、スクリーニングをやる目的は今のでよくわかったし、確定診断ではないんだよと。学校医さんに診療していただいたら、□□□もう一回かかってよく診てもらおうねというふうな関わりで送るのが□□□あります。例えば虫歯でもそうですけれども、虫歯がありますというふうに出しておいて、保護者の方は病院に行ったら虫歯なんかなかったじゃないかと、これだけ医療費がかかってしまったんだよと学校の方に苦情が来ることがあります。だからちゃんと診てもらってよかったですね、虫歯がないと聞いてよかったんですよというふうに、学校の方では話すようにはしていますけれども、そういう実態もあります。だから保護者の理解はとても大切だなと。学校の健康診断はスクリーニングなんだよというのを理解を深めてもらってやっていくことが必要だなということを、戻ってしまってごめんなさい、思います。保健調査がうまく活用できればと思うんですが、現状は□□□。
○濁川委員 学校の規模にもすごく違いがありまして、生徒数が200人未満だと校医さんとの時間もすごくあるので、一人一人この子はこうですというのを書類を見せながらお話しして、子どもを診ていただくこともできました。ただ、1,000人以上の学校で、1学年300人を1日でというと、お二人いらっしゃるので一人150人を診てもらうわけですね。この調査のように、一人本当に何分でもない中でやるときは、これも声かけられないんですよ。この子はこうですということも書ける時間もなくなってしまう。お二人いらっしゃると、養護教諭がつきっきりではいられないので、保健調査を先ほどから出ているように活用するためには、養護教諭以外の学校の先生方を使うとか、そういうことも考えてしなきゃいけないなということをすごく感じています。
 あと、学校医さんがその子の病名だけ知りたいわけじゃないと思うんで、何を知りたいかなというのを事前に、保健調査で上がってきた一覧表、健康診断の前にお渡しするんですけれども、それだけで読み取ることが不可能なものもあるのかなと思うと、やはり事前に連絡、健康診断の前に何か先生、気になったことがありますかというような、そういう連絡も今、衞藤先生のお話を伺って、こちらからのそういう投げかけ、お渡しするだけじゃなくて、そういうやりとりも本当は必要だったのかなと。本当に保健調査をしっかり生かしてないので、反省ばかり。
○衞藤座長 ですから、それをどのレベルで捉えるかということだと思うのですが。私がもし自分が学校医で事前に知りたいことは何かと言いますと、事細かに知りたいわけではなくて、特に健康上問題のある点、めりはりをつけて、知りたいのです。とても短時間で何から何まで見ることはできません。保健調査の要点を持って確認していくとか、そういう情報だけを取り出されたカードのようなものがあればやりやすいと思います。結核についての保健調査が別にあったときに、事前に養護教諭にピックアップしてもらったものだけを健康診断前に学校に行き、点検したことがあります。学校医が保健調査票を全部を取り出して見ることは現実にはでききりません。
○雪下委員 これ事前に調べて校医に知らせるというのは3割、実際そんなにあるのかなと私は思いますけどね。少なくとも3割以下ですよね。そうするとその当日ということになりますよね。当日もこれで見ると半分くらいですか、事前が3割、当日は5割くらい、あと連絡していないというのが2割くらい。1割か2割ですよね。そうすると、前からこれ言っているように、実際は私は学校平均600名かなと思って、大体一人1分というのとか、どうして1分かということを説明したと思いますが、実際もっと少ないんですね、これを見るとね。私のいる神奈川県なんか600名以下なんていうのは余りないように思うんですけれども、これを見ると300名以下というのが3割も4割もあるんですよね。そうすると2分ぐらい時間かけられる。2分くらいはかけられるから。それにしても、前もって家庭の健康調査票、チェックしておいてもらわないと、とても2分の中で聞きながらというのはちょっと無理。
 私は特に今の校医をやっているところに言っているのは、心臓、腎臓、糖尿病、アレルギー、これはみんな管理区分、今年から改正しましたけれども、一応管理区分を持っているわけですよね。その管理区分を持っている子については必ず事前に調べ上げて、それで今年検査したらどうかをチェックしてもらって、それを報告してくださいということと、今年から、今度からは結核も入ってくるわけですよ。
 今、委員長が言われた、前は結核に対する調査は別でした、6項目がね。今度それが一般の健康診断の調査票の中に入ってくるんですよ。そうすると、何ていうか、チェックしていって、精密検査をそこで指示しないといけない。今度は各結核対策委員会も作らなくてもいいと、それをやらなくていいということになりましたから、校医の指示で精密検査を受けてもいいということになったわけです。それを教育委員会と校医、学校でその事務を管理するということになったわけですね。
 だから、その中で特に予診というか、健康調査の中でチェックしなきゃならない大事な二つの項目がありますよね。家族に結核があるかとか、そういうの。それを必ずその場でチェックしないと、それを逃しちゃうわけです。どこでもあとチェックするところがなくなっちゃう。だから、それは前もってちゃんと担任と養護教諭が調べて、必ずこれはできるだけ事前に校医に連絡してほしいというふうに思っておいて、私はそういうふうに希望を入れてますけれどね。
 それと、今2分の中といってもいろいろいるんですよね。でも家族から□□□なるべく言って、大事なものだけ拾い上げるように、風邪引きやすいとかなんだとかなると、余り言わなくていいというと、今度は大事なのを逃しちゃうから、しようがないからやっているけどね。だけど、この二つの、いわゆる管理区分でもって管理されているもの、結核、これは事前にやっぱりチェックしておいてもらって、校医の方に診てもらう。それが大事だと思いますけどね。
○衞藤座長 保健調査の実施項目については、めりはりをつけると言いますか、そのようなことが必要ですね。
○雪下委員 それで、これがないとできませんよね。それがないと健康診断できません。それに後からこれは出てくるのかもしれませんが、びっくりしたのは、服着たまま診察、どうやってやっているんですか。ちょろっと見せるんですか。
○濁川委員 運動着かブラウス、中学の場合は運動着を着ているので、運動着は全部ファスナーのところは着せておいて、全部ファスナーを取って見せるんですけれども。後ろはまくって。ただ、ここまで、要するにここまでしかチャックがないところは、全開下ろして、あとは校医さんが下から聴診器を当てて。
○雪下委員 そんなことで発育とかそういう問題わかるんですか。私は小学校は必ず全部、中学も一つやっていますが、全部脱がしています。子どもらが嫌がるのは、友達に見られちゃ嫌、担任に見られちゃ嫌。養護教諭と学校医だけは嫌がらないんですよ。だからそれをセパレート、きちっとしておいてやればちゃんとできるだろうと思います。
 背骨を診たり、発育を診たり、今度運動機能診るなんていうのに、どうやってそんなの診断できるの。やっぱりそれが父兄もそういうのは無理だと、あるいはいろいろなところで無理だということだとすれば、それなりの学校健診というのは考え直さなきゃいけないと私は思います。
○三谷委員 子どもの健康診断とプライバシーの問題と関係するわけですが、子どもの健康情報をどのように学校医に伝えるかということを配慮する必要があります。健康診断中に、他の子どもに聞こえるようなかたちで個別の健康情報を伝えるようなことがあれば、個人のプライバシーを他の子が知ることになります。声が聞こえないなどプライバシーに十分配慮した健診会場の設定や、保護者や時には学級担任から上がってくる健康情報を書面等により伝えるなどの工夫が必要と思っています。
 健康診断を進める上で、まず保護者の方から上がっている健康情報というのは、子どもに対して特に気になっていることだと捉えています。例えば既往症であったり、現在医療機関で治療している病気であったり、また日頃から気にされている健康状態などですから、そのことを学校医に伝えることは、今の保護者の課題意識と健康診断をつなぐ大事な架け橋であるということが一つです。
 逆に校医さん側から捉えたときには、本当に必要な健康情報とは一体何なのかということがそれぞれの委員さんから出ていると思います。雪下先生からは管理区分に出ている子どもの情報を捉えることによって、より適切な健診ができるんじゃないかなということをおっしゃいました。そのことは学校現場で大切なことであると思っています。
 健康情報を把握する一つとして保健調査票があります。保健調査票には、たくさんの調査票項目があり、その項目に印が付いていてもどの程度かよくわからないことがあると思います。保護者も健康診断が疾病や異常の確定診断ではなくスクリーニングであるということを理解し、学校医が必要な健康情報を把握できるような保健調査票の内容の整備、又は様式の変更等も考えられると思いました。プライバシーの問題と適切な健康情報の把握、そしてそのことをどのように学校医に伝えていくのかということです。
○衞藤座長 はい、どうぞ。
○濁川委員 いろんな校医さんと一緒に仕事をしてきて、終わった時点で校長室で校長先生、私、あと校医さんと、今年度の健康診断はどうですかという、反省会というと大げさですけれども、お話をする中で、保健調査の件もお話しして、いや大丈夫ですというお答えがほとんどなんです。ですので、校医さんが保健調査で何を得たいのかというのも、もう少し明確に、まあ雪下先生言ってくださっていますけれども、一緒に携わっている校医さんによってやっぱり多少の違いがある。校医さんのやり方にも違いがあるので、一概にこれが全ていいんだというふうにはならないと思うんですけれども、ある程度ここは知りたいというのはここに出されると、養護教諭としてはやりやすいというか、情報を提供しやすいなという面もあるかなと。
○衞藤座長 学校医の方によっていろいろやり方なり方法についての考え方が違うという現実はあるかもしれませんけれども、健康診断で何を診るかというのは、マニュアルを学校保健会が作って、それに沿って学校医の方は事前に勉強していただいて、それに沿ってやるという形で今、標準化を図っているわけですね。ですから、保健調査にはこういうのがありますよという例示があるのですけれども、ただ、それをどのように活用するかというあたりの記述が余り十分でない。その辺は今後の課題になっていると思います。
○近藤委員 大人の健康診断では、自覚症状に、素直にチェックを付ける人は少ない印象を持っています。医師の診察というのは、やはり問診が一番大切ですから、何か一つでもチェックが付いていたら、それについての話をしながら深く聞いて判断していくというのが診断の第一歩です。しかし、それを一人一人に丁寧に行っていると健康診断は終わらなくなってしまいますね。
 先ほど石川委員から出た管理区分のこと。あれは専門医にきちんとかかっていることの確認が大切です。専門医の先生からの書類に目を通しますし、結核の部分の保健調査も見ます。それ以外では、例えばぜんそくでは何の薬を、どのように飲んでいるのか、使っているのかとか、それから、皮膚のトラブルの人が実際多いですから、塗り薬をどう、何を使っているか。結局、学校の行事で泊まりがあるときなんかに薬を持ってきますでしょう。そういう薬に関する情報は保健調査には書き込まれていてほしいと思います。結構ずれがあったりしますけれども。
○濁川委員 宿泊の前に採るときには、お薬まで書いたりもするんですけれども、保健調査でそこまで求められていないので、ぜんそくは薬飲んでる、薬名までわからない。
○近藤委員 例えば、同じように聴診器を当てるにしても、ぜんそくがあるならば、深く息を吸ってもらって思い切り吐いてもらうことによって、呼気のときの呼吸音を聴いています。
 それから、とにかくその都度その都度だけど、予防接種をきちんと打ってない子がいるならば、家庭の方針がいろいろあるかもしれないけれども、健診をしながら聞いてみたりします。
 先ほどのプライバシー保護のための配慮がアンケートにありましたが、衝立(ついたて)なり個室が一番望ましいですけれども、何らかの配慮がされていることが大切です。さらに、医師と児童生徒が1対1にならないように、立ち会う人が必要で、それはやはり養護教諭の方が一番望ましいと思います。保健室の先生にはみんな心を開きますから。
 さらに、アンケートにもありましたけれども、中学、高校となってくると、メンタルヘルスの問題が確かに出てきます。高校になるとリストカットをする生徒も各校にいるともデータもあります。ためらい傷ではなく、わざとちょっとだけ切って保健室で対応しなくてはならないケースや、摂食障害の子が出てきたりすることで、いろいろ複雑になってきて、養護教諭の先生方はもう保健室でてんてこ舞いになっているのが現実ですから、その部分で保健調査を生かせるかも課題だと思います。
○斎藤委員 先ほど言い出したのですが、保健調査票、歯科の場合に、私は自分の学校では、歯科の場合、今6項目あるんですけれども、例えば口に関する癖があるなどを保護者に書いてもらって、問題がありますかというのを当日持ってきていただく。中学なんかでもそうなんですけれども、矯正をやっているかとの事項を当日そこでいただいて、顎関節の音がしますかとかいう調査票を見てから診察するというふうにお願いしているんですね。保護者が事前に書くわけですから困っている問題があることがわかり、保健調査票が生きてきます。
 先ほどのプライバシーの問題でいくと、もう中学生ぐらいになると、例えば矯正しているんだといっても、それも嫌だったりすることもあったりとかあるので、やっぱりかなり歯科でも離れていただいて、一人ずつに入っていただくとかいうのはやらないといけないのかなというのはあります。
 あとは歯垢(しこう)が付いてるとか、Cがある、それを友達が聞いていて、おまえ何か言われたのとかと言うことになる。Cと言ったとするじゃないですか。そうすると虫歯があると言われたのとか言いながら帰っていくのです、子どもたちって。だからそういうことも考えると、大勢で並んで検査する環境は改善できたらよいと思います。高校生なんかは特にやっぱり絶対に。口を余りあいてくれなくなっちゃうんですよね、高校生になると。だから大変かなと思います。歯科にはプライバシーは余り問題ないかななんて思われるかもしれないけれども、かなり今はいろいろ難しいことがあるなというふうには思います。
○衞藤座長 調査のまとめで個室を使っているというのは非常に少ないですね。実際にはたしか平成14年の検討結果を踏まえてプライバシーのことを、衝立(ついたて)を立てるとか、個室にするという配慮をすべきだということが議論されたかと思います。しかし、例えば内科の方の診察だと肥満とかアトピー性皮膚炎というのを言葉でなかなか言うわけにはいかないので、大体、補助で付いている先生に判子でこれというような感じで、聞こえないようにするとか、工夫をしないとなかなかいけない。その辺のやり方にはかなり気を遣うのが現状です。
○雪下委員 確かに個室がいいんですよね。私、個室を1回やったことがあるんですが、時間かかるんですよ。何しろ□□□入ってきて、次の入ってくるのに二、三十秒かかりますから。時間がもったいなくて。やはり、セパレート、きちっとやれば□□□女の子たちが嫌がる子なんか一人も見たことありませんし。そのかわり養護教諭と私だけで、あとは完全に脱ぐところをちゃんと決めて、それで一人ずつやっていますけどね。
○近藤委員 衝立(ついたて)からちょっと距離を離せば聞こえなくなります。
○雪下委員 そう。だからセパレートしてやれば大丈夫、聞こえないでできると思うんですよね。
○近藤委員 せいぜい時間かかったな、おまえ、とかほかの子に言われる程度ですよね。
○雪下委員 それと、今の保健調査票の内容ですけれども、これが先ほど言った、いわゆるスクリーニングの内容というか、目的。例えばさっき言ったような、就学というか、それが可能かどうかということと、それから発育上の問題、これからこの先影響するような問題がありそうかと。あるいは人に迷惑かけるような、自分も障害を起こすような感染症があるかというような目的を決めれば、家族もそれについての回答をしてくるんじゃないかと思いますけれどもね。あまり関係のない、関係あるかもしれませんが、風邪を引きやすいとか、虫に食われると赤くなるとか、いろんなことを書いてくるんですよね。だから、そんなことが。
 目的がはっきりして、こういう健康診断をやるんだから、それについて家族が書いてくれということ、やればそれなりに書いてくるんじゃないかと。
○衞藤座長 健康診断の目的にのっとった検討会としての項目を決めて、保健調査は原則としてこういう項目でやってくださいというのをもう少し強めにお願いしておきます。保健調査というものをすればよいということに今なっていて、内容は各学校にまかされていますが、この内容に関して、もう少し原則を示す考え方を明らかにしておくということかと思います。
○雪下委員 それと、だから先ほど言った、どうしても逃してもらっては困るのは、さっき言った管理区分を持っているような疾患で、継続治療してもらっているとか、あるいは小学校から中学に上がるときやなんかも、そういうものをちゃんと継続やってくれないとわからない。それを見逃すと、これは突然死につながることもあり得るんで、それはどうしても必要。そういう項目。
 それとか、あるいは今年から結核について6項目全部というわけになかなかいかないかもしれませんが、最低家族に結核の人がいるかどうかと。それから結核のまん延地域。まん延地域と言うと怒られるんですが、これは決められた場所が国際的にあるんで、そこからの出身かどうかという、今までの厚労省が調べていた結核の6年間の結果から見ても、この二つが大部分感染の原因になっているということですから、この二つはどうしても抜かすことができないし、担任と養護教諭でチェックしておいてくれなければ、これは健康診断でどうしようもない。
 今度、実際は重大ですよね。今までは別にありましたから、あって6項目で、6項目一つでもあれば対策委員会に回すと、入れろということで簡単でしたからね。それとあと学校医の診察、診断によるものと、それだけでしたけれども、これからはそうじゃなくて、学校医が精密検査をしなければならないところが出てくるので。これは必ずしも対策委員会を要らないということじゃありませんから、従来どおりやっているところが大部分だと思いますけれども、それのないところはここでちゃんとチェックしないといけない。どうしてもチェックしなきゃいけない項目はまた別に挙げておけばいいんじゃないかと思いますけどね。
○衞藤座長 それから、定期健康診断の最終実施時期が6月30日にされていることに関しての御意見はございますでしょうか。これに関してもあわせて御意見をいただければと思います。これまでの議論の中で、一律に全て6月30日までにやらないといけないのかというような、あるいは項目によっては期日を決めなくてもよいのではないかという御意見があったと思いますけれども、定期健康診断を6月30日までにやるということに関してはいかがでしょうか。
○近藤委員 6月30日はやっぱりプールなのですよね。そうすると、内科、眼科、耳鼻科はやはり6月30日が、もう暑くなってきていますから6月半ばくらいかもしれませんけれども、6月30日がその3科。それから、歯科健診に関してはもう少し遅らせても大丈夫なのでしょうか。
○斎藤委員 それに関しては、すみません、歯科健診に関しては一応何人かのご希望をちょっと聞き取りをしたんですけれども、この議題が出ていたので。やっぱり歯科健診を、例えば7月にずれ込むということは非常にまずいと。やっぱりある程度事前に。いろんなことで夏休みに受診をしていただきたいと。
 それと、あとはできれば健康教育に結び付けるためには、今、健康診断を臨時健診も含めて2回やってらっしゃる先生方がかなり多いんですよね。そうしますと、6月の時点で行っていない限り、2回はちょっとできない。あとは表彰事業がありますので、そのことに関しては7月中に発信しなくちゃだめだというわけですよね。ある程度データが7月中にそろってないと発信できないですよね。だから、それを考えるとちょっと。やはりできれば6月30日、今の状態でいって、できるだけ最初の段階でデータが出たほうがいいのかなというのは歯科的には言える。
 ずっと今まで採られていたデータに関して、いろんなことを表彰事業があり、また、健康教育もそれを基にしているので、そこがずれるとかなり大変になるのかなというふうには、歯科的には思います。
 ただ、健診するだけはいいですけれども、治療に結び付けたり評価をするというのは、事後措置は、必要ですから、やっぱり1学期の早い時期にやらないと、あと最後が詰まってきてどうにもならなくなります。年間計画が狂うのかなというのはあります。
○石川委員 参考資料の4のところの8ページにもあったんですけれども、内科健診の実施の時期というので調査があったんですね。特に高等学校なんかは4月で46%の学校が内科健診をやってしまうんですね。内科健診を数回に分けて行って、最終の実施日の□□□調査があったと思いますが。あと、小学校、中学校なんかでも4月、5月と多いわけで、7月以降って今□□□しれないんですけれども、学校の教育活動が滑り出して、授業が本格的に始まる前に、高校なんかでは健康診断をやってしまうというのも、この日本の文化というか、4月から学校が始まりという状態だと□□□しまっている。
 また、年度という感覚が日本にはありますから、年度の始めにやっぱり、何度も言っているんですけれども、何か疑わしいところがあったら早く見付けてもらって、専門の病院で診てもらって、学習に集中ができるような健康状態を保とうねというのが今までの□□□でありましたので、やはり通年を通してというふうになってしまうと、なかなか感覚的な問題もありますし、子どもたちの健康を管理していく面でも何か難しいのかなというふうに私は考えております。
 同時に、授業が本格的にスタートしていく前にやってしまおうというのが、学校現場では非常に根強くあるのが実態なので、今の6月30日までにというのは非常に深く根付いている部分があるように思うのですが。
○三谷委員 私も6月30日がよいと思います。と言いますのは、先ほどスクリーニングの目的にもありますように、子どもたちが学習活動ができるよう疾病や異常を早く見付け治療することが大切と思います。
 それから、もう一つは学校としての子どもの健康課題を把握しなければなりません。そして、後ほどの論議と関係してくるかもわかりませんが、教育活動として健康教育を進めたり、学校保健委員会で取り組んだり、保護者等を巻き込みながら、健康問題を解決に向かって組織活動を行います。そういうことを考えたときに、6月30日までに健康診断を行うことはとても大事なことだと思っています。
 それから繰り返しますが、1学期は水泳もありますし、最近は1学期に運動会という学校もだんだん増えてきています。このような学校の現状を考えれば、なるべく早い時期に健康診断を行い、子どもの健康問題を把握して学校教育を進めることが重要です。課題としては、充実した健康診断ができるのかということです。
○濁川委員 すみません。じゃ、6月30日から延びた場合に、どの科を後ろに持っていったらいいのかと考えてみたとき、やはり先ほど斎藤先生がおっしゃっていたとおり、歯科が一番持っていきやすいだろうなと思うんですが、歯科は治療の日数がかかるんですね。ですので、なるべく早く、6月に虫歯予防週間もあるので、保健教育に使うのにはどうしても早目に終わりにして、個人のデータを使って指導したいので、歯科はやっぱり持っていけないです。
 じゃ、耳鼻科、眼科とか、内科はもちろんプールもあるので、せめてプールが始まる前に終わりにしたいと思うと、やはりどの科も無理だなという気持ちに落ち着いてしまいます、全科無理という考えになります。
○近藤委員 根付いちゃってますね。学校行事が余りにもぎゅうぎゅうに入っていることと、土曜日も使いにくくなっている中では、やはり6月30日のままの方がやりやすい、考えやすいんじゃないかな。それから、受け手、それから保護者にとっても、先ほど出た年度、節目というのはとても大事なので、よし、次の学年でまた治療するぞという感覚を後に遅らすのはちょっとよくないかな。
○濁川委員 最初に出た目的とか役割を健康教育に結び付けるという、だらだらじゃないですけれども、期間を延ばすと活用する時期がいつなのかとか、そういうのがタイミングを外れてしまうんじゃないかなと思う、でも、中学校だと7月は中体連が盛んになりますので、プールだけではなくて、中体連に向けて子どもたちが健康で迎えるようにとなると、やっぱりそのままにしたいなと考えます。
○衞藤座長 今のところ6月30日までという縛りを外すという方向の御意見は出ず、従来どおり6月30日までに行うことを支持する御意見ばかりでした。
○道永委員 先ほど石川先生がおっしゃったんですけれども、学校行事というその枠の中でやろうとするからすごく無理があると思うんですね。学校医側の問題もあるとは思うんですけれども、例えば眼科、耳鼻科の先生が一人で10校、15校とか持っている先生もいるので、その先生たちが6月30日までに全部やるというのは、はっきり言ってものすごいことなんですよね。ですから、やり方を変えるなり、何でしょう。だから、どうして学校の健康診断が必要かということ、その目的をしっかりさせて、保護者の理解を得て、あと学校もちゃんと理解して、ある程度枠を広げてやっていただけるような形にすれば、6月30日というのは動かさなくてもいいと思います。
 ただ、そういったやらなくてはいけないことだからやるんだよというんじゃなくて、なぜ必要かということを、学校側また保護者が、理解するように変えたらいいかと思うのですが。一番最初の検討会のときに、学校医の先生がなかなか時間をとってくれないという話をなさったんですけれども、もし学校側が少し譲歩してくだされば昼休みに2時間ずつ3回に分けるとか、土曜日に行うとか、そういったことで改善できないんでしょうか。
○衞藤座長 今、眼科、耳鼻科のお話が出ましたが、この2科については現実には難しい問題があるのですね。
○道永委員 特にそうですね。
○衞藤座長 実際には眼科や耳鼻科の場合、離島などでは大学病院が協力して夏休みに実施するということは実際にはあるようです。それはかなり例外な場合であって、目的をはっきりさせて関係者に御理解をいただいて実施するものであると考えます。また、健康診断の実施に当たっては、学校医だけでなく勤務医を含むその他の医師にも御協力をいただき、担当される先生の数を確保した上で行うということも実際にはかなりあることだと思います。学校ではいろいろ工夫をして健康診断を実施しているということです。しかし、6月30日までに終えるという原則は変える必要はないということでよろしいですね。
○道永委員 はい、そうです。
○衞藤座長 心電図検査に関して過去にこういう話がありました。心電図検査を6月30日までに実施するとすると、全国的にほとんど業者に委託しているので、大変集中してしまうということが起きているようです。年間の業者の仕事の配分ですけれども、4月から6月に集中するというようなことがあって、本当にこれでよいのかという御意見を聞いたこともあります。そこら辺の点については御意見はないでしょうか。
○雪下委員 学校現場としてはどうなんでしょうか。週2回も3回も□□□週5日しかないわけで、その中の2日とられるということでは大変なんでしょうけれども、大体週1回。週1回としても、4月から始まっても初めの方はとれませんから、せいぜい4月2回、5月、6月と10回しかとれないんですよね。10回というと、内科校医がやっぱり四、五日はどうしてもとられますから、そこに耳鼻科が眼科、歯科が1日ずつとしても10日になっちゃうんですけどね。現場としてはどうなんでしょうか。例えば5月、6月は毎週でもいいとか、週1回はいいとか、そういうことはどうなんですか。とても無理ですか。
○石川委員 そんなことないです。毎日でも。
○雪下委員 毎日でもいい。
○石川委員 もう大変なんですけれども、全然それは学校としてはありがたいことではあるんですが、とにかく私たちが気を遣うのは先生、例えば月曜日に健診をやって、翌週のまた月曜日に健診をやると、同じ曜日の同じ数学が潰れてしまうとか、非常に難しい問題がたくさんあって、同じ教科が何日も潰れてしまったら困るというのも学校の先生方の願うところで。特に今の勤務校は進学校なので、授業時数をものすごく□□□言われます。
 先ほど学校行事だという話があったんですが、学校行事の感覚というのはお祭りということではなくて、教育活動で行う全校を挙げて、全教職員が協力して行うというものを学校行事というふうに□□□いるので。
全先生に協力してもらってやるんですが、それでも何度も数学のこの時間が潰れているんだとか、いつもこの時間が潰れちゃうんだとかというのが非常に、それも考えながら組み立てていくのもあるので、□□□が1週間に別に2回来ていただいても、3回来ていただいても。
○雪下委員 構わない。
○石川委員 本校なんかは月曜と木曜に内科の先生で、火曜日は耳鼻科検査でとかって。そういうこともよくあることなので、それは先生とのご都合で。学校行事と先生方との御都合で□□□。
○雪下委員 それ、例えば先ほど近藤先生もおっしゃっていましたけれども、プールが大事なんですよね。それと何ですか、学外生活みたいなのが始まるという。そういうことから、6月いっぱいということで。それともちろん、健康教育上の問題というか、初めにちゃんと悪いところは治してやって、ちゃんと授業を受けてもらおうということがあるんで、6月30日ということになっているんだと思うんですけどね。どうしても週2回も3回も不可能だということだと、延ばすしかないと思いますけれども、今の目的からいえば、できれば6月30日までに終わらせるのがいいだろうと思うんですよね。その辺のところを、少なくとも週2回は大丈夫ですということだと収まると思うんです、大体ね。
○石川委員 校長先生もいらっしゃるので、学校の中って毎日いろんな行事がありますよね。あれもやれ、これもやれ、いろいろ本当にあって、その中で組み込んでいく健康診断なんですが、でも一般の先生方も4月、5月は健康診断をやるべきというのは本当に根付いていて、協力もしてくださるし、□□□そういうふうな話、秋とかっていったときに冗談じゃないよ□□□というのもあるかなと。
○三谷委員 今年度の年間行事予定表を見ているわけですが、例えば5月の第2週は5日間のうち3日間が健康診断になっています。
 それから、これはとてもありがたいことですが、学校医による内科健診は学年ごとに診てくださっています。ですから、健康診断に関係するような健診事業は毎週必ず2回か3回行っているような状態です。児童数が620名の学校ですが、充実した健康診断を行っていただいてます。
○雪下委員 学校医は複数入っているんですか。
○三谷委員 内科を担当される学校医は一人です。総合病院のドクターですが、いつも協力していただいてます。
 それから、プール開きが6月18日でしたが、それまでに学校としては健康診断とともに、教員研修として救急法や心肺蘇生法・AEDの使い方などの研修をします。命に関係するような学校行事は、1学期はかなりあります。その中で健康診断を実施しながら個別の保健管理を行ったり、それから健康相談を行ったりしながら教育活動を行っているのが、多くの学校の現実です。
○衞藤座長 実施時期につきましては、おおむね現状の6月30日でよいという御意見が多数を占め、ここの検討会としては従来通り6月30日までという意見でまとまったと理解します。
 ほかに今の実施体制に関わることで、これまでに検討した点のほかにございますか。
○石川委員 学校の現状ということでぜひお伝えしたいと思ったのは、例えば健康診断は学校の行事の中で行うので、教育活動の一環として行います。なので、何で内科健診をやらなきゃいけないのとか、なぜ耳鼻科健診をやらなきゃいけないのというのは、学校では朝の短い学活の時間で資料を使って指導をしていただいているところがほとんどだと思います。目的を持って検査が受けられるようにというのは、どの学校でもやっていることで。なので、とても貴重な健康教育をする機会の一つが健康診断□□□。
○衞藤座長 学級活動やホームルームの時間を使い、健康診断について説明を行った上で健康診断に臨んでいるとうことですね。
○近藤委員 やはり学校医と児童生徒と触れ合う時間という、先ほど1分なのか2分なのか、少なくともちょっとゆとりがあって、学校医と一言二言の会話が交わされるぐらいのゆとりはあってほしいなと思います。診るべきものはきちっと診て、一言でもいいから、学校医との言葉のやりとり、その場の印象というか記憶として持っておいてほしいと思います。
 機械的になっちゃ、これは何やっているんだかわからなくなっちゃう。
○三谷委員 近藤先生のおっしゃるとおりで、先ほど学年ごとに行っているという話をしていただきましたが、そこでは子どもたち、こんにちは、診ていただいたらありがとうございます、と感謝の気持ちと、それから今後自分がどのように意思決定したり行動選択したりするのかということにつなぐ心と心が触れ合えるような、ゆとりのある健康診断にしたいと思っています。
○斎藤委員 すみません。ちょっと介助者のことで聞きたいんですけれども、先生たちに。歯科の場合に、私は衛生士を連れて行ったりしているんですけれども、現状としては介助者というのはどういうふうにやるという話になっているんですか。
○濁川委員 介助してくださる方には出ないんですよね。
○斎藤委員 もちろん、もちろん。
○濁川委員 ですので、市によっては歯科医会の方でできるだけ記録してくださる方を付けてくださいとお願いをして、付けてくださるところもあるし、また養護教諭が歯科健診の記録をしている地域もあります。
○斎藤委員 それはいろいろと。
○濁川委員 いろいろです。
○斎藤委員 地域によって。三谷先生のところなんかは600人で、学校歯科医が一応標準の学校かなと思うんですけれども。
○三谷委員 学校歯科医は1名ですが、他の歯科医さんが一緒にきてくださる。
○斎藤委員 一緒に。
○三谷委員 それから、歯科衛生士さんが6人から7人。
○斎藤委員 一緒に衛生士さんをお連れになって診察をしていらっしゃる。
○三谷委員 はい、そうです。ですから先ほど言いましたように先生方は子どものプライバシーに配慮しながら歯科医さんに健康情報を伝えるようにしています。それから、歯科衛生士は、養護教諭が事前に準備した歯鏡を点検したり歯科医に渡したりしてくれます。歯科検診をスムーズに行うため、順次検診する学年を健診会場まで誘導しなければなりません。教員のゆとりはないので、学校支援ボランティアを募ります。
子どものプライバシーに配慮して、検診器具の準備や後始末、健診学級の誘導などについて、これは特に子どものプライバシーと関係ないところですので、教員のOBやボランティアの看護師さんに手伝ってもらったりしています。
○斎藤委員 地域連携。
○三谷委員 はい。学校が独自に進めている学校支援ボランティアです。
○斎藤委員 連携、ボランティアがいるということですか、歯科健診のときに。
○三谷委員 健康診断のときにお願いしている。
○斎藤委員 健康診断、全体に来ていただいている。
○三谷委員 歯科健診に限らず、内科健診のときであったり、そういうたくさんの子どもを動かさなければならないときには支援の依頼をしています。配慮しなければならないのは、プライバシーがありますので、そこには関与しないということを考えています。
○斎藤委員 あと歯鏡とか手袋とかあるんですけれども、私はダブルミラーをお勧めしたいんですが、先生のところはいかがでしょうか。
○三谷委員 普通の歯鏡です。
○斎藤委員 歯鏡を2本を使って健診をするんですけれども、そういうことはしていない。
○三谷委員 いや、ダブルではないように思います。
○衞藤座長 ボランティアの方は無償なんですか。報酬はないんですか。
○三谷委員 報酬は基本的にはありません。
○衞藤座長 地域の乳幼児健康診査の際には母子保健推進員や愛育班員にボランティアをお願いすることがありますが、学校の健康診断もそういう形のボランティアの方に協力いただくということがあるということですね。
○三谷委員 さきほど耳鼻科健診の話が出たと思うんですが、耳鏡であるとかそういうものは学校にはたくさんあるんですか。
○石川委員 あります。
○三谷委員 ありますか。
○石川委員 ありますが、業務委託を始めたので、滅菌していただけるのがレンタルで。
○三谷委員 そうですか。健診器具の問題がまずは重要と思ったので。
○衞藤座長 健康診断の途中で洗ったりすることはあるのですか。
○石川委員 ないです、はい。
○雪下委員 □□□ないんですか。
○石川委員 □□□やった。
○三谷委員 耳鏡、鼻鏡の数の問題もありますね。複数の学校が並行して耳鼻科健診ができるのかなと思いました。地域によっては健診器具の問題もあるんじゃないかな。
○濁川委員 耳鼻科の校医さんが決まっている方が何校か持つので、ダブらないようにと健診日程を立てるので、器具も何校かに一括して置いてあります。日程を決めて消毒をして、貸し出してる。
○斎藤委員 歯科はミラーだけですね。
○三谷委員 耳鼻科医が担当されている学校間で調整しながら耳鏡や鼻鏡を、用意されていると思っています。
○雪下委員 あれは医者の方が用意するということですが。
○三谷委員 いや、学校間で連絡調整して用意しています。
○濁川委員 学校で用意して、学校保管します。
○雪下委員 保健室に備える器具の中には一応入っているんですね。だけど、今はあれは相当前の規則で決まっているんで、現在どうなっているのかなとちょっと心配しているんですけれども、学校内にはほとんどないんです。子どもさんに使うということはない。
○石川委員 川口市の場合は全部学校にあるものをあるとき市に全部□□□ました。□□□全部管理をしてもらって、滅菌□□□で。
○雪下委員 市で管理してもらっている。
○石川委員 はい。2日前には滅菌された器具が届くんですね、各学校に。使用したら、またそれを業者が取りに来るので□□□形でやって、非常にありがたい□□□。
○衞藤座長 学校では滅菌消毒をする業務はしなくて済んでいるということですね。
○石川委員 はい、本当にありがたいです。
○三谷委員 小学校では、耳鏡などは子どもに合わせるため小から大まで大きさがありますので、地域によっては健診器具の準備が課題となると思います。
○衞藤座長 こういった器具を含む準備というのは、前年度の終わりぐらいですから、新学年に入ってからでは間に合わないですね。
○濁川委員 間に合わない。
○三谷委員 前もって、耳鼻科医が担当されている学校間で調整しなければ間に合わない。
○濁川委員 健康診断の日程を立てるのが1月頃からなんです。小学校の場合は就学時健康診断も一緒に立てるので、もう少し前に立案する学校もあると思います。1月頃立て始める。
○衞藤座長 そうしましたら、3.の方に大分話としては、移ってきているようです。関係者の連携と事後措置というあたりの、今のお話とちょっと関係はあるかと思いますが、そのあたりについてはいかがでしょうか。論点の一番上に事後措置に関わるところで、このあたりの現状とか、あるいは改善の方向というのはというような観点で。
○近藤委員 教えていただきたいのですが、健康診断そのものの実施、今の器具の準備のことを含めて。それからあとは事後措置のこと。PDCAと最近よく言いますけれども、今年度の健康診断のやり方から何から含めて、どうだったかという評価はいつ学校としてはされるのか。余り毎年の恒例行事だから、例年どおりにという感じになってしまうのか。課題が見付かったときはどうされているのかとか、何かあるでしょうか。
○三谷委員 そうですね。まず健康診断全体の評価という問題があるかと思いますが、まず子どもの健康課題の問題としては、さっき濁川委員さんもおっしゃったように、健康診断が終わった段階で、学校医と話し合い、学校の全体的な特徴であるとか、それから配慮や改善しなければならない事柄について確認するようにしています。
 それから、スムーズに健康診断ができたかどうかというのは、これは計画と実施の課題ですので、そういうことは教員や担当者の中で評価し改善するようにしている。ただ、健康診断は健康問題のある子どもの保健管理や保健指導、保健教育を適切に行い、その子に応じた教育活動を進める取組と、学校の健康課題をどのように解決するのかという取組があります。特定された子どもの保健管理等については、年度ごとに保護者と健康相談などを行い必要に応じて主治医と連絡していただき連携して進めています。本年度、重要な課題として取り組んでいることはアレルギーの問題です。食物アレルギーに対応した給食の実施についてです。職員研修で食物アレルギーの基本的理解を図るとともに、緊急対応の仕方等について共通理解を図りました。また、養護教諭、保健主事、学校栄養職員、関係する学級担任等により校内にアレルギー対策委員会を設置し、食物アレルギーのある子どもへの具体的な給食指導や危機管理について確認しました。そのときは学校医にも報告し指導・助言をいただきました。一学期の取組について連絡会を行い二学期の取組に生かすようにしてきました。健康診断結果や健康課題については、学校保健委員会で報告、協議し、学校医から指導助言をいただき取り組んでいます。年度の終わりには、教員による評価や保護者からの評価を行い、改善や取組の方向性を出す予定です。特に感じていることは、例えば食物アレルギーの対応等のように、職員研修を行い、学校全体として対応や取組を確認することにより、保健主事の養護教諭、学校栄養職員の役割や先生方の学校保健に対する理解や、具体的な取組が進んだと感じています。学校医の指導助言も極めて有効でした。近藤先生の御質問ではPDCAということだったので、今取り組んでいることも事例として報告しました。
○衞藤座長 アレルギーに対するガイドライン、学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)は平成20年度から学校保健会から配布、公表が始まり、ようやくかなり全国的に知られるようになり、行き渡ってきたようです。先ほどの御紹介にありました心臓疾患、腎臓疾患、糖尿病等の疾患を対象とした生活管理指導表では運動に着目した管理区分というのがあるのですが、アレルギー疾患用の生活管理指導表については、書いてある内容を実際の個々の児童生徒の保護者を通じて提出いただいた情報に基づいて対応をしていただいているという形で活用いただいています。このような活用例がだんだん増えてきたと思います。私はある学校の学校医をしておりますが、そこでは拡大給食委員会というのを開いて、そこに学校医や保護者代表も呼んでいただき、全体として 意識を共有しています。
○近藤委員 5時間目の体育とか関係しているのですか。
○衞藤座長 食物アレルギーがあるお子さんの中には食べた後にすぐ運動するとアレルギーの症状が誘発される場合があります。運動誘発性喘息などがその例です。「食物アレルギー」と書いてある場合には、食後の運動について主治医からどのような助言を受けているのかを確認しておく必要があります。
○三谷委員 保健管理の問題というのは、子どもの健康問題と直結しますので、学校としてはとても、保健主事や養護教諭の役割、担任と保護者との連携、学校医の指導助言など大切にしなければならないことが多く含まれます。
○雪下委員 いいですか。
○衞藤座長 はい。
○雪下委員 健康診断の後、やはり事後指導というか、事後措置というか、それが一番私もいつも大事だと思っているんですけれども、なかなかこれはどの先生方もこれ21日以内に本人又は保護者にその結果を通知するというような御提案なんかもあるのか。なかなかやろうといっても学校からいい返事が返ってこないんですね。
 それで私は健康診断で小学校が一番大事にしているのは、やっぱり発育の問題。これは子どもを600人、800人診ているとやはり気が付いてくる。肌色から、姿勢や歩き方、そういうものから感じてくるわけで、健康診断を通して今年は何に重点を置こうかなということを自分なりに決めて、例えば姿勢の問題でいこうとか、肥満の問題を取り上げようとかということで、具体的に健康診断の事後措置というのはできないもので、できるだけそれを健康相談と、それから学校保健委員会と、それから健康講話、この三つ、学校行けるのはこの三つしかありませんので、なるべくそれにそのテーマ、例えば肥満の問題だったら健康調査にチェックしておいて、それを何人か集めて、家族の人を呼んで肥満について話しするとか。肥満と言うと怒られますけれども。だから過熟児。集めたら怒られて、じゃ過熟児にしようといって□□□ことありますけどね。だからそういう問題は家族と校医と養護の先生、3人とで健康相談。これは10人とか20人とかの人数でできるわけです。
 それから、学校保健委員会はもう少し学校の指導がうまくて、あるいは学校医、学校三師、それから保護者、あるいは時には子どもたちを入れてやるわけですが、それに適しているテーマをそこで扱う。
 それから、学校全体の問題としては、保健講話をという形で学校全体にする、学年全体にする。そんな形で健康診断を事後処置というか、健康診断で得られたものをそういう形で伝達していこうというふうに考えてやっているんですが、なかなかちょっと難しいのはあれなんですよね。保健計画の中にあらかじめ入れておかないと、なかなかそれについて講話するから、適当に来月講話するから学校で対応してくださいと言ってもできないんで、そうするとその年に感じたことが次の年に行っちゃうという、その時間差ができちゃうんですけれども。でもそんなことで対応しようと思ってやっているんですが、なるべくなら健康診断の後に事後処置。それは近藤先生なんかやっておられますか。それをやるのが本当は一番いいんだと思います。歯科の斎藤先生なんかどうですか。
○斎藤委員 健診のすぐ後ということですか。
○雪下委員 すぐ後。
○斎藤委員 なかなかその日にはできないですね。
○雪下委員 その日じゃなくて、一応全部終わったら日にちを決めてやる。
○斎藤委員 日にちを決めて。先生が今おっしゃるように、年間計画に入ってないと、やはりこちらが話しかけても話す時間がないんですね。だから1年待ってということもありますけれども、比較的とりやすくなっているのは、学校保健委員会の方でお話をするとか、かなり講話も時間をとるのが大変ですよね。そこの学校でこの時期に講話をやっていただきたいというお願いをあらかじめしておくということが、毎年毎年お願いしますというふうなことをやっている場合が多いですね、歯科の場合は。
 必ず講話、歯科の講話って幾つかテーマがあって、虫歯と歯周病とかプラークとか、それからあと喫煙の問題とか、口臭の問題とか、あと矯正がどうだとか顎関節というような幾つかの問題・テーマを絞ってみて、あとは今言われたようなスポーツ外傷、外傷の問題、幾つかに絞ってずっとローテーションでその学校と契約しているというような先生が多いんですよね。
 ただ、歯科は健康相談というのにはなかなか今はまだ手が届いていないみたいな感じには見えますけれども。講話はできているけれども、子どもたちが歯科医師に相談をするようなイメージがあるのかというと、学校歯科医、それはまだないのかなと。ただ、上がってくる相談の内容が、例えば習癖の問題であるとか、姿勢の問題であるとか、口呼吸の問題であるとか、あとは矯正の問題であるとか、そういうものが上がってくるともう少しいいのかなというのがあります。ちょっと難しいんですけれども、その辺がまだ一番これから手を付けなくてはならない問題かなと思うので、そんなところができてくるといいんでしょうけれども。
○近藤委員 みんながかかりつけ医を持ってしまったがために、かかっている先でそういうのが済まされて学校医のところに来なくなっているということはあるでしょうか。
○斎藤委員 あるかもしれませんね。歯科の場合にかかりつけ医を持っている生徒も多いですよね。ただ、一番気になるのは、歯列咬合(しれつこうごう)、顎関節とか0、1、2と記録しますが、記録には残らない開口のお子さん、口呼吸など多いですよね。
○衞藤座長 本当ならば健康相談として位置付けた中で個に応じたきめ細かな指導をしていただけるとよいのですね。
○斎藤委員 できればそういうところに参加できれば一番いいですね、相談のところに。食べられないとかってお母さんたちって思っていなくて、物は自然に食べられると思っている。例えば舌小帯が短い子とかもかなり多いですよね。口が閉じていなかったり、指しゃぶりとかしていてもそういうのを隠していたりするから、意外と小学校でも爪をかんだり指しゃぶりをしているお子さんがいるんですよね。それって昔はそういうことってかなり御家族で駄目という話になっているんですけれども、今はそれをお母さんたちがよく理解していないかもしれないというのがあります。
 あと姿勢の、例えばほおづえをつくとか、姿勢が悪いとかって、そういうことも注意しないんですよね、お家では。だから学校でも注意はそうそうできないですし。私の患者さんの中にも小学校の3、4年生ぐらいまで爪かんだり、指しゃぶったりしているお子さんが実際いるので。だけどそれをどこに相談していいかというと、0、1、2と付けて、2と付けちゃった場合にどうするんだろうなと、学校では困ることもあったりします。
○濁川委員 一人一人、2がついた場合には、この子はお医者さんにやってねとか、後でもう一回先生と話がしたいんですけどという感じで、歯科医の先生が健診のときに一人一人、それは。
○斎藤委員 言ってますよね。
○濁川委員 はい。
○斎藤委員 だから、やっぱり2をつけるときは学校歯科医はすごく気を付けて、かなり気を付けて診断になっているというのは、スクリーニングではないんですが。
○濁川委員 不正咬合(ふせいこうごう)でも金額が張るような子の場合には、お家の人にすぐ電話して、きちんと、すぐ行きなさいではなくて……
○斎藤委員 なくてね。
○濁川委員 行ってくださいというようなことも助言いただいて、指導している。
○衞藤座長 健康診断後の、事後措置として健康相談というのは、恐らく健康診断結果がある程度集計されて、それからですから、その後すぐではなくて、1か月なり期間を置いた時期にやったりするのではないかと思いますけれども。
 例えば、私が関係した学校だと、7月、夏休みになるとすぐに林間学校があるので、そこに行く前に事前の健康チェックも兼ねて健康相談、希望者だけに行っています。中には林間学校に関係ないようなテーマも出て来ます。最近、体重増加があまり認められない生徒によく聞いてみると、うちに帰ってから両親が共働きで不在であり、ちゃんと適切に栄養をとっていないような子がいました。そういうことがわかって、それを両親にお話をして、ちゃんと食べさせてくださいとお願いしました。そうしたら、栄養状態も改善し、体重増加が認められるようになったという事例がありました。やっぱり会って、直接会う機会を設けて話すということが大切です。健康相談というのはやっぱり健康診断後の事後措置としては非常に重要なんですけれども、現状はいかがなものでしょうか。
○三谷委員 効果的な健康相談の進め方について考えます。保健管理と関わる内容なので、養護教諭や学校医であったり、学級での活動も相談内容となるから学級担任も入ります。学校医さんが行う健康相談が小学校では、資料10ページでは15%、中学校でも15%で、高等学校になったら30%とかなり増えているんですが、どういう形でやられているのか事例があれば紹介していただきたいと思います。
○衞藤座長 学校によっていろいろあると思いますが、私が知っている範囲では、健康相談をするには今おっしゃったように、幾つかのパターンがありますので、学校、先生方が必要だと感じられる場合もあれば、本人が希望する場合、保護者が希望する場合等があります。そのためには事前にいついつ行うという時間設定について幾つかの候補を三つぐらい提案してもらい調整しています。大体午後3時からとか4時からとか、そんな時間帯で1時間半程度行っています。中学校が3クラスしかないのでその程度で対応出来ています。
○三谷委員 養護教諭がよく健康相談は行っています。医学的な対応が必要な場合は、学校医の指導を受けながらのことです。養護教諭は学級担任と連絡を密にして、子どもの実態や家庭の状況をよく捉えていますので、校長としてはありがたいと思っています。健康相談の事後措置として、今後も保護者のニーズに応えられる健康相談を進めるためにも質問させていただきました。
○雪下委員 よろしいですか。
○衞藤座長 はい、どうぞ。
○雪下委員 健康相談は学校保健安全法になる前は一応三師が健康相談をするというのが学校保健法の中には書いてあって、だけど事実はほとんどやってないんですけどね。それで今度の新しい学校保健安全法の中に、もちろん三師がやる健康相談というのは出ていますが、養護教諭も健康相談をするということに。今までも養護教諭の先生方も健康相談をやっていたわけですが、今度の新しい考え方としては、恐らく、これは衞藤先生が詳しいと思うんですけれども、学校と家庭と地域と連携して子どもたちを守るという精神から、健康相談を養護教諭の先生だけでやる、学校医が、あるいは学校歯科医が独自にやるということのほかに、やはりお互いにそういうのは連携して、あるいは家族も家庭も含めて健康相談をやっていこうという。そんな形でこれからは推進されるべきなのかなというふうに思うんですけれども。
 それでも、なかなか今、近藤先生のところは。健康相談はなかなかつながらないんですよね。
○近藤委員 僕の担当している学校は本当に小規模校で、6学年で110から120人ぐらい□□□していますから、健康診断のときに子どもたちとそれぞれと結構おしゃべりしています。それから、4、5、6年は宿泊の行事があります。そのときも希望者だけじゃなくて、全員の健康相談をその場でやってしまう。やったって時間はまだまだあるぐらいの少人数ですので、会話の中でいろいろ生活の朝起きてから寝るまでとか、様々な話をしています。
 それから、中には本当に特殊な疾患が見付かる場合が、なぜか少人数なのにあって、見付かると養護教諭と相談して、保護者との時間をセットしていただいています。もちろん専門医にも診ていただきながら、学校医としてそれがどうだったかという話をします。一般的な、健康相談とか事後措置みたいな改まった形で時間を作ることは、だんだんできなくなってきました、忙しくて。
○雪下委員 やはり学校医が幾ら健康診断に行くといっても、なかなか健康相談しようというふうな積極的に校医が行ってやろうというようなことはなかなか起こらないんですよね。それでやはり今度は養護教諭の先生方が、あるいは担任がそういう課題を、子どもたちの課題を見付けて、それで三師会の先生に相談したり、あるいは地域の□□□相談したり、手を入れたり、そういういろんな形で健康相談というのをこれから進めていくという形。
 あくまでも学校からの課題を提供してくれないと、校医は健康相談しますと入っていくことはできないんですよね。だから、何ていうか、そのテーマは学校内で養護教諭がまとめていただく。それでその地域と、あるいは家庭との、そういう点ではコーディネーターの役を養護教諭の先生がやっていただくということで、お互いに連携してやるという形をこれからとって。そうすれば学校医にもこれから健康相談。
 学校保健委員会は文部省の55年通達か答申か何かくらいのあれで、根拠が余りないものですから、学校現場の校長先生以下、あまり病気を知らないことのほうが多かった。健康相談についてはちゃんときちっとした決まりがもうあるし、どういうことについて健康相談をやれというのもちゃんと決まっている。保健室を使って月1回やりなさいということを指示されているわけですから、健康相談についてはこれから何とか力を入れて、学校保健会でも健康相談の推進、進めていきたいなと思っています。
○衞藤座長 ありがとうございます。健康相談について、今の実情を踏まえていくつかの御提案いただいたと思います。それで、4番目の歯科健診に関しては、いかがでしょうか。かなり今までの歯科の話も出て来ましたが、改めて歯科健診としてまとめられていますので、今までの議論のほかにまだ何かございますでしょうか。
○斎藤委員 特にこれでまとめていただいているので、学校保健のいろんなことを保健教育としてまとめてくださいというような。健康教育にとって歯科保健は大事だよということを伝えていきたいということを初めから言っていますので、それはこれでまとめていただいているのでよろしいかなと思ったので。
○衞藤座長 それでは、その次にまいりまして、5.の健康に関する情報ということでございます。健康診断結果の活用であるとか、保護者との情報共有とかといった論点が出ておりますが、いかがでしょうか。現在、学校では健康診断に関わる情報、ほとんどパソコンに入れていらっしゃいますね。ですから、そういう意味では電子化しているわけですけれども、その情報がほかの電子化された情報とつながるとか、個人の情報とつながると、そういうことはないので、もったいないという状況があります。そこら辺を少し工夫をすれば、基本的にはかなり協力ができる。学校の保健管理上のデータでもあるし、一個人の健康情報として活用できる可能性がある。現状では、これをつなぐデータベースがないので、分散化された情報として存在していて、例えば健康手帳に転記しなければいけないということが課題として存在しています。まずは健康に関する時系列の情報、すなわち健康情報がその個人にとって大事であるということを知ってもらうことも大事です。保護者のご理解をどういただくかということも大切です。この点についてはいかがでしょうか。
○近藤委員 転記するというのは、みんなしないです。
○衞藤座長 転記をすることによる学習効果というのはもちろんありますけれども。
 それを普遍的にどこの学校でも行うということは現実にはあり得ない。近藤先生は2年間、日本学校保健会において学校の健康手帳に関する委員会で委員長をお務めになりましたが、いかがでしょうか。
○近藤委員 作りながら限界を見てしまって、ちょっと寂しいところがありますが、もし転記するとなれば、学校医が学校に出向いていって、どこかの時間をいただいて、全員の机の上には学校健康手帳が広がった上で、何か広げた上で話ししながら転記してもらうしかないと思う。それができないようであれば、やっぱり記述式の手で書く学校健康手帳も衰退してくるのだろうなと思います。
 じゃ、ITCをどうするか。学校保健の中の健康診断の記録、健康情報で何が必要かといったら、先ほどのアレルギーが何年生のときに何だったのか。そういう変わってきますので、年代とともに。それから予防接種をいつやったか。大きなけがをいつしたんだろうか。それと、やっぱり発育の記録ですね。何年生の身長体重がこうであった。肥満度がこうだった。それを後で十分活用できるものになります。それから、歯の記録というのはやはり大事だと思います。いずれはスマートフォンだとか何かそういう電子媒体、何ていうの、デバイス、共通のファイルで皆が記録して、ああ僕のこうだよとか、自分で持っているような時代になればいいなと思うんですね。
 手帳を作るとどうしても記入する項目数が増えてくる。それから、健康診断を充実させようとするとこれも項目数が増えてくる、本当に必要な情報というのはもう一回見直せば、もうちょっと絞り込めるのではないかなと思っています。
○衞藤座長 個人の健康情報、この記録を健康手帳に転記して、更にどう活用するかということも大切です。
○雪下委員 これは前も話が出たと思うんですが、私は試みて成功したことはありませんけれども、健康手帳をやはり持たせる。もう小学校1年なら1年からずっと学生になるまで使う健康手帳というのを持たせて、それに記憶するということが一番大事かな。それで子どもらが大人になって、だんだん自立したり自覚したりしていくわけで、そういうものを通して自分の一生の健康というものを考えていくという点で、やっぱり近藤先生が前から言われている健康手帳が大事かなと。
 それで初め、途中からいろいろ書き込むのは大変。小学校1年から手帳を与える。それを書かせる。それで大人になっても自分で持つと。あまり大きいものじゃなく、ハンディなものをつくって持たせたら、やっぱり一番いいのかなと思いますけど。
 あと、前にも言いました母子手帳自身がプライバシーの問題で、母子手帳に切り取ってできるようにといっても、なかなかそれもうまくいきませんでしたし、子どもに自覚させるという点で、自分の手帳というものを持たせるのがやっぱり一番いいのかなと私。
○近藤委員 現実的には、うちの子どももランドセルの中に連絡帳がちゃんと、ビニールの大きな袋の中に入っているんです。そこに担任と子どもが書く欄もあるし、親が書く欄もある連絡帳があるわけですから、それと一緒に健康手帳が入っていてもいいじゃないかと思います。少なくとも、学校で使う場面がないと健康手帳はやっぱり尻すぼみになろう。そこが今課題です。
 健康手帳はかつて学校で使っていた時代があるんで、それが今なくなってしまった中で新たに作るというのは、どの学校でもできている学校が非常に少ないものなんです。
○道永委員 健康情報というのはとても大事だし、これからコンピューターで全部管理できるようになると思うんですけれども、健康な人はいいんですけれども、疾病を持っているという情報もやっぱり含まれるわけですから、すごく大事な個人情報。だから、それを守るということはとても大事だと思うし。
 健康手帳というのはいいんでしょうけれども、確かにずっと持って歩くのは負担でしょうし、少なくとも幼稚園、保育園から小学校に行くときにこのデータがちゃんと行くことと、小学校から中学までの□□□、大学まではどうされるかわかりませんけれども、健康診断だとか、そういった病気を持っているという情報が違う学校に行ってもそれがそのまま伝わっていくというシステムを作るべきではないかと思います。
○衞藤座長 健康情報にはプライバシーを保護し、かつ利用・活用可能な状態にするということは、恐らく生涯どの時点でも個人の健康管理上関わってくることです。
○石川委員 親の立場からしたときに、□□□あるんですよね。だけど、小学校、中学校というのは学校に任されているのであって、あるときこういう生徒がいて、ツ反をいつやったか、入試の関係で知りたいので教えてくれという問い合わせが昔あったんですね。そうしたときに、そうかって。お家の方にはその辺が伝わっていない部分があるのかななんて思いながらも、やっぱり必要だなと思うんです。
 そのときに、私、学校とは別に□□□母子手帳と同じ感覚で持っていたら、親は学校の健康診断の結果は□□□ますので、それを書いていって、ずっとこうやって子どもの成長をお家で持っててもらうと、今は本当ばらばらですよね、結果が学校から行くのでばらばらだったり。小学校では6年間通せるものがあっても、中学校には行かないというのもあったりするので、親としてはそういうのがあったら□□□思ったんです。
 例えば、持病がある子どもがいれば、親が□□□お薬手帳もそうですよね。子どもが今までかかって、ああ□□□この薬もらってたというのがそれを見ればわかりますよね。ああいう感覚で保護者の方に持っていてもらうんですよ。学校だと□□□。
○衞藤座長 健康情報がその個人にとって利用・活用されることはとても大事なことで、生まれてから死ぬまで、ずっとその情報はついて回るものなのです。そのこと自体を国民の皆様に御理解いただく必要があります。
○石川委員 学校のところに□□□しまうというのがありますよね。多くの方はそうですよね。お家で書いてきてずっと持っていたりすると、とてもいい情報□□□かなって。結婚したときに渡してあげようかなとか。
○衞藤座長 健康増進法という法律が施行されてから、この問題は厚生労働省において有識者を集め検討したことがあります。母子健康手帳や学校健康手帳のこともここでは話題になりました。
○木村委員 保健調査票と、私の健康手帳との話が議論の中で少し重複していると思いますが、あくまで両方をうまく活用することが大切だと思います。そして、調査票、手帳ともファイリング形式にして、小学校、中学校、高校へと連動して使用すれば効果も上がると思います。保管については、記入する児童、生徒本人の自己管理か、保護者が適切だと考えます。
○近藤委員 一番簡単には保健調査票のコピーでも何でもいいから、写しを、そのままファイルをして残していくのが一番簡単な方法。転記もしないで。
○木村委員 そうすれば今の現状に対応できると思います。
○近藤委員 健康カードも全部挟んで。健康の記録をそのまま挟み込めれば一番楽は楽なんですね。あとは小学校以降の予防接種の記録が書き込まれている、アレルギーの記録が書き込まれている。大きな病気、けがしたのであればそのことが書き込まれていれば、後から振り返ってみる一番簡単な健康手帳だと思います。
○衞藤座長 はい、どうぞ。
○濁川委員 本当に大事だなと思います。現実にいろいろな親御さんがいるので、多分皆さんはそうできる方だと思うんですけれども、本当に通知表さえ戻ってこないお宅もあるのを考えると、すごく様々な方がいて、転記はまず無理だろうとお話を伺って、そう思います。
 じゃ、学校でファイリングしたのを渡して、とっておくかといえば、とっておかないだろうと。卒業時にお渡しするのさえも、保管できない御家庭もある。そうなるとどうしたらいいんだろうって。大事なのはわかるんですけれども、だったらどこか1か所に地域でそういう試験的にやってみるとか、全体に全国的に必要だからやりましょうじゃなくて、やってみて、課題を見付けて、改善しながらというのを考えますが。
 進んでいる高崎に何かないのと聞いたんですけれども、そこまでないというお返事だったので、やはりすごく課題があることだなというふうに思うんですね。だから、始めるのであればもうちょっと具体的に、地域を限定してやっていただくとかしないと、ここでこうしましょうといってもなかなか無理な課題があるんじゃないかなと感じます。
○近藤委員 ファイル式で印象に残っているのは岡山市です。それから記入式でとてもいいなと思ったのは富山の高岡。まだ何か所か、ああ、この手帳いいじゃないかというのがあるのですが、その2都市のがすごく印象に残っている。今も続いているかはちょっとわからないです。
○濁川委員 そういうところの経過を見ながら、じゃこう変えたらいいのかとかしていかないと、いいから始めましょうという、ちょっとできないものがあるかな。学校現場としても、どこまで学校が関わって管理していくかという問題を考えると、ちょっと即答できないなというふうに感じます。
○近藤委員 全国で学校健康手帳、児童生徒の分を集めて、1学期間管理するとか、そういう姿はもう学校の中にはなくなってしまったよね。やはりプライバシーを全て集めて、それがもし紛失したらとか、そういう課題、作業が□□□。
○濁川委員 やってらっしゃる地域を実際にお呼びして聞かないと見えてこない。
○三谷委員 先日も発言させていただいたように、中にはとても重要な健康情報、プライバシーが入っていますので、それを例えば1年生の子どもが持っていったりすることについては、かなりの懸念を持たざるを得ません。
 それが一つと、それから保護者が、子どもが生まれたときから子どもの健やかな成長を意識し、ヘルスプロモーションの観点から子育てをすることが、今こそ必要と考えます。そのための手立てとして、子どもの健康情報を保護者自身が記入するということがとても大事じゃないかなと思います。
 それから、長続きさせるためには活用場面や有効性について保護者がよく理解することが重要です。
○衞藤座長 そろそろ時間が残り少なくなりました。その他の全体に係ること、あるいは前の議論でも構いませんから、あと御意見があればいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
○雪下委員 今の健康手帳、確かに理想的はこんなんなっちゃうんですよね。学校保健会としてはこんなのを□□□何の役にも立たないと私は言ったんです。ごく□□□にして、予防接種やったかと。それに関連する感染症についてどうかと。特別管理区分をもらったような病気があったと。そういうのを簡単にチェックする。あるいは毎年身長・体重を見ているんで、健康曲線を描いておいて、自分でその中に毎年チェックしていけるという、そんなようなので僕はいいだろうと思うんですよ。細かいことはそんなもう要らなく、そういうのはまた別のものとして。いつもこう持っていけるというような、簡単に□□□ものをごく簡単に。
 それで、原則本人が記載できるという形にして、そんな形になったら健康手帳有効かなと思っているんですがね。
○衞藤座長 ありがとうございました。そろそろ予定の時間となりますので、本日はこれまでとさせていただきまして、次回以降の会議につきましては、議事によっては有識者からのヒアリングという形で考えておりますけれども、有識者の人選に関しましては、座長に一任していただくということでよろしいでしょうか。
 それでは、最後に事務局の方から何か連絡事項がありましたら。
○事務局 次回の会議日程については、改めて御連絡させていただきます。
○衞藤座長 ありがとうございます。それでは、本日はこれにて閉会といたします。御協力ありがとうございました。

お問合せ先

スポーツ・青少年局学校健康教育課

電話番号:03-5253-4111(内線:2918)

(スポーツ・青少年局学校健康教育課)