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養成と採用・研修との連携の円滑化について(抜粋)
〜教育職員養成審議会  第3次答申  平成11年12月10日〜

IV  研修の見直し

.研修の現状
(1) 現職研修の現状
6  学校栄養職員の研修

  学校栄養職員に対する研修については,新規採用者研修をおおむね27日間,また,経験5年経過及び一定の経験の全職員に対して経験者研修を両段階合わせておおむね10日間実施している。また,今日,生涯にわたって心身ともに健康な生活の基礎を培う健康教育の一環として食に関する指導の充実を図るため,学校栄養職員と担当教諭がティームを組んだり,特別非常勤講師として食に関する指導を行うなどの取組が始められたところである。

(2) 現在実施されている現職研修の問題点
3  学校栄養職員の研修
  学校栄養職員の研修については,平成9年度から新規採用者研修が拡充され,新たに経験者研修が始められたところであるが,いずれも児童・生徒の食の指導に関する現代的諸課題に対応するには不十分である。また,学校栄養職員は職場に一人配置の場合が多く,特に職場内研修での指導者の確保や職場外での研修が難しいことが指摘されている。

.見直しの方向
  学校栄養職員の研修については,児童・生徒の食の指導に関する現代的諸課題に適切に 対処できる専門性を高め,学校運営に積極的に参画する意欲や態度を培うとともに,職場外での研修を受けやすくするなどの環境整備に努めることが必要である。
  学校栄養職員の研修については,子どもの食生活の乱れの深刻化にかんがみ,児童・生徒の食の指導に関する現代的諸課題に適切に対処できるよう専門性を高め,学校運営に積極的に参画していく意欲や態度を培うとともに,職場外での研修を受けやすくするなどの環境整備に努めることが必要である。

.具体的方策

(5) 学校栄養職員の研修の充実
  学校栄養職員の研修については,食に関する指導の充実等の観点から,新規採用者研修,経験者研修の一層の充実を図る必要がある。
  学校栄養職員の研修については,近年児童・生徒の食生活の乱れが深刻化していることにかんがみ,食に関する指導の充実の観点から,学校栄養職員と担当教諭がティームを組んで教科指導や給食指導を行ったり,特別非常勤講師として学校栄養職員が食に関する指導を行うために必要な内容の充実を図る必要がある。また,教員の研修の改善方向を可能な限り適用して改善を図り,職場外での研修を受けやすくするなどの環境整備に努め,現在行われている新規採用者研修,経験者研修の一層の充実を図る必要がある。その際には,教諭等に対して実施している初任者研修等のうち学校栄養職員にとっても必要と考えられる研修項目については,共に参加できるよう配慮することが適当である。


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