学校卒業後における障害者の学びの推進に関する有識者会議(第15回) 議事録

1.日時

平成31年2月14日(木曜日) 13時00分~15時00分

2.場所

文部科学省東館3階 3F2特別会議室

3.議題

  1. 「障害者の生涯学習の推進方策について(報告案)」について
  2. その他

4.議事録

【宮﨑座長】
 それでは,定刻になりましたので,ただいまから第15回学校卒業後における障害者の学びの推進に関する有識者会議を開催いたします。
 本日は,お忙しいところお集まりいただき,誠にありがとうございます。
 まず,事務局から配付資料の確認をお願いいたします。

【星川障害者学習支援推進室室長補佐】
 本日の配付資料でございますが,議事次第にございますとおり,資料1‐1,1‐2,資料2となります。なお,資料1‐1と1‐2につきましては,前回配付したものと同じものを配付させていただいております。また,委員の皆様には,机上配付資料としまして,本日御欠席の朝日委員からの御意見,また,御出席は頂いておりますけれども,事前に御提出をいただきました松田委員からの御意見についてお配りしているところです。
 そのほか,ドッチファイルに関係資料を御用意していますので,適宜御参照いただければと思います。過不足等ございましたら,事務局までお申し付けください。
 以上です。

【宮﨑座長】
 本日は,前回に引き続き,本会議の報告案についての議論を行いたいと思います。前回議論し尽くせなかった部分について議論し,一応,今回をもって報告案について委員の皆様からの御意見を基本的には出し尽くしていただくというふうに思ってございます。
 初めに,本日御欠席の朝日委員からの御意見を頂戴しておりますので,事務局より説明をお願いいたします。

【星川障害者学習支援推進室室長補佐】
 それでは,御説明をさせていただきます。机上配付資料のうち,朝日委員からの御意見について御覧ください。
 資料1‐2のページで言うと28ページ,第5章の「今後の検討課題」という点について併せて御覧いただければと思います。28ページの11行目から14行目の記載でございます。
 御意見としましては,「まずは,障害の有無にかかわらず共に学ぶ場づくりの更なる推進方策の検討である」というところから,3行下の「更なる推進方策について検討することが望まれる」という箇所につきまして,上記については,「まずは,推進方策の検討」とあるが,推進方策の前に「障害のある人の生涯学習が必要であることの理念の浸透」,「障害のある人と障害のない人が共に学び合うことの重要性」が国民に理解されること,行政の担当者に理解されることが大切なのではないか。そのためには,推進方策の土台となる「障害者のための生涯学習」の意義とその場を設定する責務について,何らかの法整備や基本計画への策定が必要と考えるという御意見でございます。
 また,修正案としまして,「まずは,障害の有無にかかわらず」の後,「学校卒業後も学び続けることの大切さを広く国民に周知,浸透させ,その上で,障害のある人とない人とが共に学ぶ場をつくり,その学習の機会が継続でき,学びの質が高まっていけるように,更なる推進方策の検討が必要である」という修正を御意見として頂いているところでございます。
 もう1点ございます。意見その2を御覧ください。同じく28ページ目にございます成果指標の例に関する御意見でございます。
 現在,成果指標としましては,*の後ですね,5つ成果指標を設定しているところでございます。御意見としましては,まず1つ目,成果指標の羅列ではなくて,最後の成果指標が成果のゴールになるような記載の工夫が必要ではないかということで,例えば,上記の4つの部分の後に矢印を付けて,「学びの場や学習プログラムは身近にあると感じる障害者本人の割合の向上」と示したらどうかという御意見。
 また,もう一つ,「学校教育において生徒が卒業後に『生涯学習』があることを学び,進路先に提供される個別の教育支援計画においては,『生涯学習』に関する記述がなされている特別支援学校の割合」というような1項を加えてみてはどうかという御意見を頂いているところでございます。
 なお,もう一つ,意見その3として頂いているところでございますが,こちらにつきましては,修正案というものではございませんけれども,有識者会議についての期待であるとか,また,思いであるとかを御記載いただいているところでございますので,委員の皆様におかれては御覧いただければと思います。
 事務局からは以上です。

【宮﨑座長】
 ありがとうございました。
 前回,5章に関しては十分な議論を尽くしておりません。そういう意味では,今日,朝日委員から第5章の「今後の検討課題」について具体的な貴重な提言を頂いているわけですが,第5章をまずは最初に議論して,その上で今度は元に戻って第1章から逐次検討していくというような対応をしたいと思います。できるだけ具体的に修正案も含めて御意見を頂戴できれば,大変有り難いなと思います。今日は意見交換の時間が100分少々ございます。ですから,まず,先ほど申し上げましたように,第5章を少し時間を掛けて対応した上で,そして第1章から少し区切ってというふうにしたいと思います。
 それでは,松田委員に関しては後でその場で御発言を頂くということでよろしいでしょうか。ありがとうございます。
 それでは,まず,第5章について議論をお願いします。発言はできるだけ簡潔におまとめいただいて,修正については,例えばこんなことでというふうにお話を頂くということでお願いできればと思います。それでは,どなたからでもどうぞ,よろしくお願いいたします。

【是松委員】
 是松でございます。今,朝日先生の方からの御意見,ごもっともだなと思います。意見その1について異論はないんですけれども,修正案の中で新たに付け加える赤い部分でございますけれども,「学校卒業後も学び続けることの大切さを広く国民に周知,浸透させ,その上で,障害のある人とない人が」となっているんですけれども,障害のある人とない人が共に場を作っていくということは,一方で多くの国民にその大切さを周知,浸透させるということの同時並行だと思いますので,この御意見自体はいいんですけれども,「その上で」という時間的な段階を踏むのはどうかなと思うので,同時進行でなら,この意見,大変すばらしいのかなと思った次第です。
 それからもう1点でございますけれども,意見その2の成果指標の例ですが,朝日先生の最終的な成果指標を特出しするということについては,ちょっとどうなのかなというのは皆さんで御議論いただけばいいと思うんですが,私個人の意見として,成果指標というのはできるだけ具体的な指標であるべきだろうと思っています。そうした中で,成果指標の一番上にあります「都道府県・市町村における庁内連携,関係機関・団体等との連携実施率の向上」ということについてですが,これは前の第4章のところでも地方公共団体に求められる役割ということで,この庁内連携,関係機関・団体等との連携の推進が非常に大切だということになっています。このためには何よりも,各行政体におけるそれぞれの行政計画あるいは行政目標の中にしっかり障害者の生涯学習の推進という目標を目標立てしていく必要があるんだろうなと。あるいは計画の中にしっかり組み入れていく必要があるんだなと思いますので,そうした計画の中に今後しっかり組み入れていくというところのものを指標にしたらどうかなと思います。
 じゃあ,具体的な指標をどうするかということなんですけれども,例えば,教育基本法に基づく教育振興基本計画というのがございます。それから,福祉サイドからすれば,障害者基本法に基づく障害者基本計画というのがあって,これは,どこの自治体も今,この策定を行っている,あるいは見直しをしている最中でございますので,そういう際にしっかりその計画の中に盛り込んでいけるかどうかということ。
 それから,全体的な庁内連携とか関係機関との連携を考えた場合,こうした個別のそれぞれの行政分野での計画もいいんですけれども,各市町村,公共団体では,総合計画あるいは基本計画という全体計画を持っております。その下にこういったそれぞれの行政分野の個別の行政計画がぶら下がっていくわけですので,できれば,例えば総合計画や基本計画の中にもしっかり目標として障害者の生涯学習の推進というものが入れ込めたら,よりいいんだろうなと思います。これはまた,そういうところに入れることによって,組織横断的な位置付けができるということで非常に効果的なのかなとも思っているところです。
 それから,教育振興基本計画ですけれども,これはどちらかというと学校教育が主体になる場合が市町村の場合は多いので,市町村の場合は,またこれとは別に各自治体で生涯学習推進計画というのも作っております。当市も今作っている最中なので,早速,今回,障害者の学習推進を入れさせてもらったところですけど,こうした生涯学習推進計画等にもしっかり盛り込んでいけるかどうかというところを具体的な指標としていくということを提案させていただけたらと思った次第です。
 以上です。

【宮﨑座長】
 ありがとうございます。各自治体で策定されている基本計画等に入れていくという,非常に大事なことだし,具体的な指標として入れていけると思いますので,これは少し修文をするということになるんですかね。
 それから,朝日委員の修正案について,多少文言修正を加えなきゃいけない,基本的には賛成という御意見だったですが,そういうことも踏まえて皆さんの中でほかにありましたらお願いします。特に成果指標の例は,最後に朝日委員はその2の中で例えばということで出されているんですが,こういうことについても御意見を頂戴できれば有り難いです。よろしくお願いします。

【松田委員】
 すみません,ちょっとしばらく体調が悪くて休んでおりました。申し訳ございませんでした。
 今ほどの指標の件で,どうしても教育行政に携わっている者として,この辺,計画をよく立てることが今までもありましたものですから,その視点で考えたときに,やはり最後の指標というのは,机上に配付させていただいたものにも書かせていただいているんですが,そもそも指標の性格が異なるものかと思いますので,同じふうに並んでくるとどうしても,朝日先生のおっしゃるように違和感があるのかなと思います。ただ,当然,行政の目標に関わる部分でございますので,最初の4つがいわゆるアウトプット指標と言われているもの,最後のものはアウトカム指標と呼ばれているものかと思いますので,そういう性格が異なるんだという部分で,その辺りは表現を少し工夫をすることでこのままうまくのみ込んでいけるのではないかなとは思っております。
 ただ,一方で,行政のサイドの指標にかなり偏っているのではないかなというのが少し気にはなったところでございました。1つ目の指標は,関係機関・団体等の動きも含んでいるわけですので,そういった部分では行政以外の指標も含んでいるんですけれども,もう少し行政との関わり以外の部分として関係機関・関係団体の動きをこの中に盛り込めるとよいなとは考えておったんですが,すみません,その代案というか,そういったものをお示しできないので,抽象的な意見で大変恐縮なんですが,この報告案を見られた方々がそれぞれ実施主体として自分らは何をやっていけばいいのかということがこの指標に表れていると,またその辺もモチベーションに関わってくるのかなと思いましたものですから,そういった趣旨で発言をさせていただきました。
 以上でございます。

【宮﨑座長】
 ありがとうございます。少し行政体にシフトしたような指標ぶりになっているということで,何かいい代案がないかというようなお話だったんですが,特別支援教育を実施するときに指標として設けたのは,学校で対応することと行政で対応するということで,当事者ですよね,教育サービスをする側の対応を2つに分けて,指標として7項目出したんですけど,そういったような具体的な中身が出るといいと思うんですね。組織化する,それから具体的に対応する中身の問題。例えば,ニーズのある子をちゃんと把握しているかとか,それから,具体的な計画が立てられているかとか,そこに対応する組織はどうなっているかというような中身だったんですが,何かそういう具体的なものが出てくると,これもより指標としてははっきりしやすいんだろうなと思いながら,私もなかなか思い付かないままにいるんですけど,是非お知恵を出していただければと思います。
 それから,修文の仕方などについても御意見を頂戴できれば有り難いです。はい,お願いいたします。

【箕輪委員】
 今のとは別なんですけど,いいですか。

【宮﨑座長】
 はい,いいですよ。

【箕輪委員】
 すみません。ちょっと確認といいますか,以前から御意見出ていたと思うんですけど,地域性による機会の差ですか,私自身がすごく便利なところで過ごしているので,公共の乗り物でどこにでも行けますし,運転免許を持ってなくても移動できますし,あとやっぱり学習する場というのが,障害の有無関係なければすごく機会がたくさんあるんですけれども,いろんな都道府県で村町とか行っていますと,やっぱり移動そのものが難しくて,就労に関しても、働ける力があるけれども,移動ができないから通えないということで在宅になってしまう人がいるというところでは,この全体の中で,多分,障害の重い人は移動が難しいというふうな書きぶりも多いと思うんですけれども,全て今読み込めてないんですが,そういった地域性,これも行政のお仕事の一つかもしれないんですが,そういったように隣がすごく遠いという,移動の距離ですとか,あと,自力では,運転免許を持ってないと移動ができない人といったものがいろいろ活動する場合のサービスというのがなかなか整ってないために,チャンスがないという声もまだまだ今聞いているので,その辺りがどこでカバーされるようになるのかなということ,障害の重さではなくてそういった地域の問題になると思いますので,この5章の中で自宅から外に出ることが困難な重い障害の方とか,そういった辺りは出ているんですけれども,そうではない部分だと思います。
 あとは,そうは,自宅でもし環境が整えば,今,本当に遠隔でITなんかを使って学習する場というのは幾つかあるとは思うんですが,もう一つは,病院内から出られない障害の方とも接することがあるんですけれども,医療機関内でのそういうIT環境というか,そういったところがなかなか整いにくいという,進んでいるところは進んでいるんですが,医療の現場においてはいろいろな機器との関係でそういったITを導入することがなかなか難しいので,結局,天井を見ているまま年月がたっていくということをまだ今でも聞くので,その辺りの2点が気になりましたので,どこかに含まれていればいいんですが,そこを教えていただければと思います。

【宮﨑座長】
 「今後の検討課題」の前文と成果指標の例というのが必ずしも一致してないという,そういうことなんだろうなと思いながら今聞いていたんですけど,具体的に前文で検討課題になったところというのは重い課題が並んでいるんですよね。これをどんなふうに解決していくかという辺りが指標の中で少し表れるといいんでしょうね。今,箕輪委員おっしゃったことで言うと,特に地域格差のようなところをどのように整理していくのかというのが指標の中で見えてこないということなんだと思うんですけど,何かいいアイデアないでしょうかね。
 和歌山の田中委員なんかどうですか。比較的和歌山でも都市部にいらっしゃるのであれですけど。

【田中(秀)委員】
 やっぱり交通のアクセスといいますか,今,地方ではバスが廃止されたりすることが非常に多くなっています。交通によるアクセスが,非常に難しくなってくるというのは現実としてあるし,先ほど言われたように,小さな市町村であると,それを整備するとかというのは非常に難しいです。だから,地域格差というのは当然出てくると思います。その辺で,都会じゃなくて地方の地域性を生かしたような何か特別というのか、ちょっと仕組みを作って,移動するような生涯学習の機会であるとか,いろんな方法を考えられると思います。そういうふうに和歌山の周辺に行くと大変厳しいものがあると思います。
 以上です。

【宮﨑座長】
 ありがとうございます。
 *の3番目,4番目辺りのことは,今言ったようなことを少し考えた上で出してあるんだと思うんですが,これをもう少しシャープに考えていけるかどうかというのがポイントなんだろうと思うんですけど,戸田委員,何かありますか。すみません,勝手にいろいろ振っているんですけど。

【戸田委員】
 そうですね,この指標をもってどうしたいのかというところかなと思っていて,これを指標にするからこそ何になるのかとか,そういうことがちょっと分かりにくいなと思って聞いていたんですけど,今の地域性の話というのは,例えば前段のところ,*の前でもいいんですが,例えば「実施地域を考えた上で」でもいいですし,「実施地域に即した形の」とか書けば,それぞれの実施地域に即した形での連携だったり,どうのこうのになっていくと思うので,それは地域性を意識すればできるだろうなとは思います。
 その前に,国がこのような成果指標を求めていく。前段に書いてある,5章の頭の部分なんだと思うんですけど,そこをしっかり解決する活動の評価指針になってないといけないわけなので,そことのリンクをもうちょっとした方がいいですよね。議事録に残るとまたすごい書きぶりになっちゃうかもしれないですけど,議論ですね,多分,必要なのは。

【宮﨑座長】
 何かありますか。事務局からお願いします。

【高見障害者学習支援推進室長】
 すみません,きちんと意図が伝わっていなかったかもしれないので,改めての御説明になるかもしれないのですが,第5章の中で前半部分ですね,肢体不自由の方ですとか,重度障害,重複障害の方,こういった御自宅から外出することに困難を伴う方の学びの機会の確保をどうしていくか。そのときに,遠隔での学習の在り方について検討するということを書いている,このことはかなり特定の課題でして,この有識者会議の中では,この点に関して特段深掘りをしてICTを活用した優良事例を紹介したとか,そういうことはなかったので,その意味で,この中でこなし切れていない論点としてはこういう大事なものがあるのですが,それは今後の検討課題ということで,また別の場で改めてきちんと検討する必要があるという問題提起という位置付けで案としては書いている状況です。
 同じく,学齢段階の放課後の学習に関しても同様ですけれども,この中で生涯学習といったときに,学校卒業後のことだけではなくて,学齢期における学習というのも当然あるという御指摘はあったのですが,そこに関してどう進めていくのかということについて具体的な審議というところまではできなかったので,今後の検討課題の中に整理をしているという状況です。
 一方で,その後の成果指標の例というところで書きましたのは,第4章などでも実施主体別に何をやっていくのかということを書いているわけですが,これをいかに実行していくかということを考えたときに,こういった成果指標を掲げて,これをクリアしていくことで,全国的な障害のある方の学びの整備を進めていくという道筋を描きたかったというものでございまして,その意味では少しフェーズが異なるといいますか,物を並べて書いているから分かりづらくなっているという状況かなと。すみません。

【宮﨑座長】
 分かりました。そうすると,25行目,26行目は,今後の課題としてということですよね。これは,今後また更にここについては検討することを提案するというトーンで考えていいということですか。

【高見障害者学習支援推進室長】
 そうですね……。

【宮﨑座長】
 つまり「重要である」と。そして,こうした課題の検討に加えて,本会議ではこういう指標を提案するとなっているんですけど,このことは「加え」って書いてあるんですよ,上の課題を。

【高見障害者学習支援推進室長】
 はい。

【宮﨑座長】
 だから,上は,十分審議できてないんですよね。

【高見障害者学習支援推進室長】
 できてないという理解ですね。

【宮﨑座長】
 できてないので,「本会議では,4章までのことを念頭に置いて指標を」って書けば分かりやすいんですよね。

【高見障害者学習支援推進室長】
 はい,承知しました。

【宮﨑座長】
 そういうことなんだろうと思う。だから,ちょっとこれ,読んでいくと誤解を受けるのは,この25行,26行目のところを少し修文してもらうと対応ができるということでいいんですかね。

【高見障害者学習支援推進室長】
 はい。そういうつもりで書いておりました。分かりづらくて申し訳ありません。

【宮﨑座長】
 上の部分については十分審議してないので,今後,更に検討を加えてほしいというこちら側の願いが,この委員会としてはあるということでいいんですかね。

【高見障害者学習支援推進室長】
 そういったことを念頭に書いているんですが,今後の検討課題ということとして,この2つのこと,放課後の学びということと,外出がしにくい方の遠隔学習の在り方という,この特定の課題を挙げることでいいかどうかというところは,是非とも御意見を頂戴したいと思っております。

【宮﨑座長】
 そうですね。そうすると,このほかにもあるんじゃないかということも含まれるというふうに考えればいいということですので,今後の検討課題,非常に重い課題2つ出してもらっているんですけど,そのほかにもあるんじゃないのということがあれば出していただくということで,この具体的な成果指標については,4章までのことを受けて整理をしましたよという流れで行くということでよろしいでしょうか。すみません,私がちょっと十分意識してなかった部分で,申し訳ありません。
 じゃあ,お願いします,津田委員。

【津田委員】
 成果指標が,多分これ,やっぱり量的な指標,数値目標みたいなことになってくるというふうなことかなと思うんですけれども,もちろん数値で示していくことは必要だとは思うんですが,数値が上がったから,この取組がとても意義のあるものとして社会に認められるかというと,必ずしもそうでもないような気がするんですね。もちろん,行政システムとしてしっかり仕事をしたということは証明できるとは思うんですけれども,ちょっと気になっているこの間の動きで,文化庁が委託だったかな,何か助成を公募しましたよね。そういう話ってここで全く議論してないというのは大丈夫なのかなと。つまり,社会教育も,戦後ずっと一貫して地位を低下していった一つの理由として考えているのは,機能分化をしていって,その機能ごとにそれぞれ独立した活動を始めたので,本家本元の社会教育というのが空洞化したと思っているんですね。それと同じようなことがここでも起こらないかということを心配しているんです。文化芸術というのは生涯学習ということの中の一つのパーツという意味もあるんだけれども,それが独立してここと関係ないところで進んでいくことによって,その部分は生涯学習じゃないというふうになっちゃう。スポーツも同じだと思うんですけれども,スポーツもそこが独立していくことによって,それ,スポーツってスポーツじゃないか,生涯学習関係ないよねってなるんじゃないか。労働もそうだと思うんですね。みんなそうやって空洞化していくということが起こりかねないと思っているんですね。だから,数値目標は数値目標でもいいんだろうと思いますけれども,もうちょっと何か生涯学習とは何なのか,いろんな機能の中で生涯学習の部分をしっかり進めていくと,それぞれの機能も元気になっていい活動ができていくというような訴え,議論の構築の仕方をしていかないとまずいんじゃないかなと思っています。
 以上です。

【宮﨑座長】
 お願いします。

【松矢副座長】
 私も同じような感想を持つんですけど,中には文化芸術活動,スポーツも出てくるんですが,要するに学び,ここでは学校卒業後の学びとなっているんですけれども,1つは学校外活動ということも生涯学習だけど,今回は割愛されているんですね,議論。それから,スポーツと文化芸術活動も主としてここでは挙がってないんです。ですから,全体として生涯学習そもそも論が欠けていてスタートと僕は思っているんです。だから,どこかでそれをやらなきゃいけないんじゃないかって,それ,課題なんです。非常に大きな課題を感じています。それが一応,学校卒業後ということで今回進めていますので,やむを得ないのかなと思っているんですね。ですから,今,津田委員の言った点はかなり私も共通に感じているところで,課題の中で全体として子供を含んだ,つまり障害児ですね,障害のある子供を含めた生涯学習の全体の把握というのをどこかでやる必要があるんじゃないかという。ですから,それが次の有識者会議で取り上げていくのかどうかということもあるんですけど,そこは課題として感じているわけなんですね。全体が見れないというところで。実際,スポーツについては委員が出ておりますけど,特に文化芸術関係はほとんど関係した委員が出てないというところがあるので,その文化庁云々というところがすごく気になりますね。振興法ができましたよね,文化芸術の方の。それなんかも全然議論されてないので,どうかなというようなことは疑問としてはずっと思っておりました。ですから,今,津田委員の言われたところは,今後の課題のどこかで記しておく必要があるのかなというふうな感じを持っているんです。
 以上です。

【宮﨑座長】
 そうすると,今の津田委員と松矢先生のお話でいくと,第5章のどこかにこれをまず入れておくということしかないですよね。

【松矢副座長】
 そうですね。

【宮﨑座長】
 これから議論するというわけにももういかないので。

【松矢副座長】
 はい。

【宮﨑座長】
 そこはこの中に修文しておくということでいいですか。

【津田委員】
 はい。

【宮﨑座長】
 ほかのところまでというのはなかなかいかないので,これは今回のまとめの中では課題として残っているという押さえでよろしいでしょうか。

【津田委員】
 はい。

【宮﨑座長】
 はい,お願いいたします。

【田中(良)委員】
 愛知の田中です。
 津田委員のおっしゃったことと少し重なる部分がありますが,28ページの25,26あるいは30の方に関わる成果指標について。ここに特別支援教育課長さんが来ていらっしゃいますが,私,この間,地域で特別支援教育連携協議会に関わってきました。毎年,そこにこの成果指標に関わるようなものが出るんですね。それは,特別支援教育を推進していく上で市町村にどこまで連携協議会が設置されているかとか,個別支援計画の作成率ということで,幼稚園,小学校,中学校,高校って出るんですよ,毎年。そうすると,高校の方が低かったり,最初は幼稚園が低かったので底上げを図るという政策がとられたりしました。これは文科省や教育委員会できちっと把握できると思うんですよ。ところが,例えばこの都道府県・市町村における連携実施率なんていうのは,把握できないんじゃないかと思うんです。だって,どこに何やっているか,社会教育というのはそこら辺にやっているもの全部含むわけですよ,広い意味では。生涯学習もそうだと思います。ここで言う連携実施率というのは,行政が把握している範囲になりますよね。だから,それを拾っていけという話なのかもしれませんけどね,これは学校教育関係と全然違うと思います。だから,ここの把握の仕方ですね。連携率というより,どこでどういう取り組みがなされているか,そういう事例みたいなものをどんどん捉えていく。それをどういうふうに数値化できるかよく分かりませんけれども,ということで,実施率というと数値で出てくるんですよ,きちっとした対象把握があって。増えていくものは実施率として把握できるのかどうか,よく分からないんですが,ということで,成果指標を掲げるなら,連携実施率とはどういうことを言うんだろうと,そういうこともちょっと留意されてここに述べていただけると有り難いです。
 以上です。

【宮﨑座長】
 事務局からお願いします。

【高見障害者学習支援推進室長】
 ここで書きました実施率というのが,実は昨年度,皆様方にも御紹介させていただいたんですが,各自治体における庁内連携の状況というのを一度,去年,特別支援教育総合研究所の方に委託をして調査をしているんですけれども,そこで把握した数字というのがまずベースにあるというのがありまして,それを,市町村といったときに,全市町村に毎年とっていくのかとか,そういったところの詳細な設計は今後しなきゃいけないと思っているんですけれども,ただ,都道府県と市区町村に障害者学習支援担当の窓口というのは置いているんです。登録をしてもらっていますので,毎年毎年,それの更新といいますか,どこが窓口を引き受けていて,担当者がどなたでということは年度明けてから調査をしているというのがありますので,例えばそういうタイミングを捉えて,都道府県なんかは,じゃ,そこを中心に文化・スポーツ担当ないし福祉労働担当との連携というのをしているかどうかというのは調査できると思っています。その意味で,連携実施率というのが,まず庁内はすぐできるということと,関係機関や団体にどこまで含めるかとか,何をもって連携とするのかというのは,調査をしていく上で明確に定義をしなきゃいけないんですけれども,そういったタイミングを捉えて実態把握ができるのではないかと思っております。
 加えて,今,田中良三先生がおっしゃった域内の状況の把握ですね。自治体は必ずしも関与していないけれども,NPO法人が学びの場を作っているとかというのがむしろメインだと思っているので,そういうものを自治体として把握してもらうことがまずすごく大事だということで,成果指標の4つ目に「障害者の生涯学習の場に関する実態把握・情報提供」と書かせていただいたのは正にそういうところでして,域内でやっている取組をまず自治体として把握をするということをやっていけば,ネットワークが広がるというか,広域的に学びの場づくりの整備につながっていくかなというのが,もともとこれを書いている発想でございます。

【宮﨑座長】
 1回目のときに国立特別支援教育総合研究所が3月にまとめた実態報告をしてもらったんですね。その中に自治体の実態というのは割合で出てきているので,ここはそんなに難しいことではないのではないかと思いますので,そこをどんなふうに――調査の考え方を少し整理しなきゃいけないんですけど,そのことがこの中の2番目にあるんだろうと思います。
 冒頭で是松委員が述べてくださった,総合計画とか教育振興基本計画のようなところにこの生涯学習に関する対応ぶりを入れてもらうというのも,これもできますよね。それは正に実態ですので,出てくると思うので,指標としては使えるのではないかとは思います。ですから,もう少し具体的なNPO法人,そのほかのところをどんなふうに把握するかというのは,今後の大きな課題。
 それから,箕輪委員が言われた地域でのいろんな動きをどんなふうに把握しているかというのは,指標としてどんなふうに取り扱うというのはちょっと課題になるんだと思うんですよ。どうですかね。はい,お願いいたします。

【箕輪委員】
 すみません,この指標の中で2つあります。
 1つは,前回ですかね,この学びの場自体を必要としているかどうかみたいなデータの中で,私たちが考えて今まで多分話した中では,年齢とか障害の種類とか程度に関係なく,全ての人が学び続けられる場を考えていくというようなことが基本にあると思うんですけれども,御本人が学び続けることとか学ぶ機会を望んでいないように見えてしまうというか,そういったチャンスがあることを知らないとか,今までそういうチャンスがなかったから希望してこなかったという人もいることを考えると,この*5つ目のところは,身近にあるって感じるのは,まず学びたいという意識がある人のことに近いかなと思うので,ベースとしては,年齢とか障害に関わらず学習の場を必要と思えるような人たちの比率が100%になってくるのがまずあって,その中で,じゃあチャンスがあるのかとかというふうなことなのかな。一番課題は,まずそこを必要としている人がとっても少なかったような印象があったので,これは働くところを考えていても,働きたいと言っている人がいないから,働きたいと言っている人の中で就職率を上げるみたいな話になっている場もあるんですが,実は働くという選択肢というのが知らされてないとか気付いてない人も多かったりするので,何かその辺りが一つ指標としてはもっとベースにあるのかなということと,あとは,よくいろいろ何とか率の向上ということ,私たち社内でもあるんですが,すごく頑張っているところはそもそも率が高いので上がりにくくて,ゼロに近かったところはちょっと上がっただけでも率が上がるという,例えば対象者が5人その地域にいますというところと,対象者が1万人いますというところと,カバー率ということで考えると公平性があると思うんですが,その辺りの,さっきの地域性と絡むんですが,対象者がどれぐらいいて,その人たちがまずみんなが希望してくれる。で,希望した人たちがいろんな体制に乗れるようにするための体制がどのぐらい整っているのかという辺りで見ていって,どう示したらいいかなんですけど,例えば障害手帳を持っている人全員を対象,それがまずベースにあって,それを母数として,それに対して80%以上の何とかというのであれば,どの地域でも同じように済むかと思うんですけれども,今やっていることに対しての実施率の向上とかだと,そもそもそこがずれてくるような心配があるので,どうでしょうか。

【高見障害者学習支援推進室長】
 お手元のドッチファイルの参考資料28に,今,箕輪委員から御指摘を頂いた,前回御紹介をさせていただいた当事者アンケートの結果が入ってございます。それのまず2ページに,障害者の生涯学習に関する今後のニーズを赤いグラフで表しておりまして,御指摘いただいたとおり,「特になし」というのが43%,要は60%の方がどういった学びをしたいということを回答しているんですが,4割強の人は「特にない」となっているというのは事実ございます。
 もう一方で,学べる機会とか情報が身近にあると感じているかに関しては,12ページですが,これはn,母数を見ていただけると,特に学びたいという人に特化をして聞いているわけではなくて,全体を対象に確認をした上で,「必要としていない」という選択肢も設けて表しているものになります。という意味では,60%のうち,その8掛けという考え方ではこの中ではとってなく,要は,考え方としては,学びの場が身近にないので,ニーズを感じる土壌がないという状況もあるのかなと思いますと,やっぱり増やしていく中でこのニーズも発掘されるであろうし,伸びていくというのはまずあるのかなと思うんですけれども,ですので,この6割をもう少し増やしていきたいというよりは,多分,場が整ってくればそういうニーズは出てくるんじゃないかという見込みがあるのと,その上で,そういう人たちが学ぶ場にたどり着くためには,この機会や情報が身近にあるということが重要なので,この12ページにある「とてもある」と「ある」が青と赤の合計なんですけれども,これをどんどん増やしていくというのが同時並行的に必要かなと考えてございます。

【宮﨑座長】
 ありがとうございました。5番目のところは,正にこのインターネット調査で,先日,津田委員,それから菅野委員が関わってくださって課題のようなことも御指摘をしていただいて,私どもも理解が進んだんですが,この分析,もう少しきちっとした上で対応していかなければいけないというような御意見も伺っているので,しかしながら,この具体的な,本人が学習プログラムがあるかどうかという辺りのきちっとした本人に伝わっていくような仕組みをどう作っていくかというのは,大きな課題にはなるんだろうと思いますけどね。
 これ,お二方で何かここのところありますか。菅野先生。

【菅野委員】
 直接これとは関係ないかもしれませんけど,恐らくこの生活指標の例の今おっしゃられた4つ目で実態把握をするというところがポイントになっていると思うんですが,この上の1,2,3というのと,それから下の5番目が,この実態把握によって結果として分かってくるようにするわけですよね。それが盛り込まれていくわけですね。ただ,ここは「実態把握」と「場の確保を行う市町村の割合の向上」とあるので,それで代表させるのでいいのかもしれませんけれども,1,2,3と5を受けて実態調査ですよという読み方ができるような整理になっていると,この指標のところが分かってくるのかなと思いましたのが1つと,もう一つは,ずっと今の皆さんの議論を聞いていまして,私もそのとおりだと思うんですけれども,第5章の「今後の検討課題」で,上の方が今後の検討課題で,下の方が指標になっていますよね。「今後の検討課題」の上の3行だけがこれまでの議論の,4章までの話が書いてあるんだと思うんですけれども,松矢先生も含めていろんな意見が出てきました。例えば生涯学習に関しての捉え方がどうだとかっていろいろ意見が出てきて,あるいは箕輪さんの地域差とか出てきたとかって,いろんな話がありますけれども,この3行のところがもう少し,少なくとも2章,3章,4章を受けた形でのまとめがあって,その2章,3章,4章,1章は多分「生涯学習とは」という松矢先生のおっしゃるところだと思うんですけれども,1章,2章,3章,4章の中での課題がここに具体的に書かれてきて,その課題を受けて*のところの指標が4つなり5つなり出てくる。その中で方法としては,この4番目が方法として最終的には利用者たる彼らがどう感じたかというところで見ますよという形になってないので,なかなか読み取れないのかなと。ですから,2章での「推進の方向性」,理解推進というのが大きな課題であるし,3章は場と内容と基盤整備のところが課題なので,どこか突出したところだけが,例えば人材育成とかぽっと出てきていて,もっと議論したでしょうというところ,あるいは課題でしょうというところが「今後の課題」のところでなかなか出てこないので,どうしてなんだろうかというところがあるのかなと。4章もそうですけれども,4章が最初に出てきちゃっているわけですね,これね。4章の指標が最初の*の1で出てきてしまっているので,なかなか分かってこないのかなと思いますけど,そういう整理の仕方をされると分かりやすいのかなという気がいたしました。
 それで,そこではなかなか踏み込めないもの,最初に箕輪さんがおっしゃったように踏み込めないものとして,地域性とか重度化,障害種,それからICTを活用したという方法なんかに関しては,この4つ目の調査のところで独自に,入れるか入れないかは別にしてそれを盛り込むような表現にしていくと,多分形としては見えるのかなという気がしますけれども。

【宮﨑座長】
 第5章でかなり時間をとったのであれですが,少し整理の仕方を変えて,今,私が最初申し上げたのもそういうことだったんですけど,位置付けというか,少しここの書きぶりを変えていくというか,下の4章までを受けた対応と課題の部分を下げて書いていくというようなことなんだろうと思いますので,成果指標の例についてはもう少し皆さんからまた御意見を頂戴できればと思いますので,具体的な中身をもう少し考えていくということでよろしいでしょうか。
 じゃあ,あと残された時間が60分少々ありますので,前からおさらいをしていきたいと思います。1章,2章については10分ちょっとぐらいで御意見を頂戴できれば,ここは基本的な部分として押さえておいて,3章以降について,3章,4章について少し時間をとりたいと思います。
 まずは,1章,2章でありますでしょうか。先ほどの津田委員,それから松矢委員の御意見など踏まえて,ここで何かあれば。こういう課題があるんですよというようなことがここに出てくるといいんですかね。どうぞ,どなたでも結構です。

【綿貫委員】
 すみません。

【宮﨑座長】
 はい,それじゃお願いします。

【綿貫委員】
 すみません。どこかに書いてあったら申し訳ないんですけど,2章のところの6ページ目のところなんですけど,5行目の「障害者が,自立や社会参加に向け,学び続けることのできる社会であること」というところなんですが,学び続けるということについて,以前の会議の中で,全ての障害者が学習を強いられるというか,学びたくないという人がいたらどうするんですかという話が出たことがあったと思うんですけれども,なぜ学び続けるのかというか,障害者がとかではなくて,生涯学習の意味というのを前提に作られているものではあるんですけど,これを読んだ方が一般社会の中でも生涯学習がやっぱり重要であるということの前提の上でこれを読むといいと思うんですけど,これを読む方の多くはその前提で読まれるとは思うんですが,ここの(1)の中のところで,生涯学習ということとか学ぶということが学び続けなきゃいけないというようなニュアンスにならないように,生涯学習ということが一般社会の中でどういう意味があるのかということを少し入れられるといいのかなと思いました。この全体の中では省略されているか,どこかに載っているかもしれないんですけど,これを読んだときの印象が少し変わるかなと思います。

【宮﨑座長】
 ありがとうございます。ここに意義を書くということか。

【松矢副座長】
 書いてありますよね。いいですか。

【宮﨑座長】
 はい。

【松矢副座長】
 要するに,この6ページのところの,今,関連のあれですよね。ここのところで,障害者一人一人の多様な個性や得意分野を生かす視点が必要だということで,学びという中でも学習とスポーツと文化活動等というのが出てくるんですね。ここの膨らみがもう少し欲しいですね。そうすると,先ほど言った,ここでは全部学びの方に重点が行っていて,文化・スポーツというところは余り入ってないんですよね。でも,ここでちょっと位置付けて,それはこれからの課題というか,残された議論していく課題というふうに最後の方に押さえればいいので,この辺を膨らませることがいいのかなと思うんですけど。
 で,実態調査のところでは,スポーツとかそういうあれも入っているんですよね,項目としては。項目としては入っているんです。だけど,実際の議論では余り出てきてないというところですね。ですから,青年学級とか青年教室とか,それから同窓会等が比較的出て,それからオープンカレッジとか,そういう学びも更に選択的に自主的に本人の方々が学びたいことというのが少し講座で出てきているという,そこでは生涯学習もベースになるところと更に上に行くところですね,これは青年学級も町田とか国立で出ましたよね。やはりそこから更に本人が学びたいという課題があって,そこに講座みたいなのが出てくる,カレッジみたいなのが出てくるという,その構造的なものはここへ余り触れられていないんですよね。どちらかというと大学公開講座とかオープンカレッジはカレッジという形の捉え方で,それぞれがどういう構造になっているかというのは出てないのですね。ですから,その辺のところはこれからの課題なのかなとは思うんですけど,一応ここで学習とスポーツ・文化というのは出ていますので,文化芸術って出ていますので,少しここを膨らませて,生涯学習の内容の構成というのはそういうものがあって,本来的にはこれ,一つ一つきちっと位置付けていく必要があるというような書きぶりがあると,ここでは学校卒業後の学びということでかなり学びに強調しているので,実態もそういうふうになっているというところで押さえればなとか,最後の課題のところも,4章までの課題とこれからの課題というのが整理できるのかなと思います。
 以上です。

【宮﨑座長】
 ありがとうございました。第2章の作りが,最初に目指すべき社会像として共に学ぶ共生社会なんだというのがまず押さえがあって,次があるので,そういう意識で読んでいただけるのかなと思いますが,綿貫さんが言われたことについては,1のところを少し書けるかどうかですよね。で,2のところで,今,松矢先生が言われたことは書いてあるので,ここを少し膨らませられるかどうかという。で,最後の課題のところに行けばいいでしょうね,きっとね。
 いいですかね,1章,2章。はい,お願いします。

【戸田委員】
 今になって気付いたんですけど,私,発言は持続可能性とかそういう話を結構していたんですが,この4ページの「学習機会提供主体への実態調査」に実は民間が入ってないということがあって,都道府県,大学,公民館,都道府県,市町村の支援事業への調査はあるんですけれども,民間が提供するものが載ってないじゃないですか。アンケートを見ても,やはり就労とか今後のスキルアップにいうところがニーズが高いので,そのことは触れておいた方がいいのかなと思いましたね。この民間とかを意識している,民間の学びのコンテンツを意識しているということがあると,今後も,第5章でもまた言いますけれども,取組自体の持続可能性についても触れやすくなってくるかなと思うので,ここをもし入れるなら,ちょっと何かやった方がいいかもしれないですね。「調査実施中」と書いてあるので,そんな感じでもいいかなと思いますけど。

【宮﨑座長】
 大事なところですね。はい,お願いします。

【高見障害者学習支援推進室長】
 御指摘ありがとうございます。民間における正に障害のある方の学びの場の提供ってたくさんなされている実態があると思うんですけれども,把握の仕方として,網羅的な把握って難しいので,今やっています障害の有無に関わらず共に学ぶ在り方を研究する調査研究をやっているんですが,その中で,この(3)番の公民館,生涯学習センター等への調査とか,(4)番の都道府県,市町村の地域生活支援事業担当への調査,これをやっているんですが,事例として,企業でこういった取組をやっているものがあるというのも併せて把握をしているので,今御紹介できるとなると事例ベースの御紹介にはなってしまうかなとは思うんですが,触れることはできると思います。

【宮﨑座長】
 はい,どうぞ。

【戸田委員】
 やはり民間が提供しているコンテンツもあるじゃないですか。企業内で実施するというのもあるんですけど,通信講座みたいなやつとか,いろいろありますよね。そういうものに対しても触れておいた方が,それってコストが掛かるので,それは要するに受ける側がお金を払って受けますから,そういうことを触れた方がいいんじゃないかなと思います。

【宮﨑座長】
 是非入れておいた方がいいですよね。

【松矢副座長】
 いいですか。

【宮﨑座長】
 ちょっとじゃあ。

【松矢副座長】
 そういう意味では,民間というか,広い生涯学習活動ですね,これは,文部科学大臣表彰のところの方がたくさん出てくるんですね,事例的に。ですから,スポーツとか文化芸術の要するにクラブ活動というのは,民間がやっている場合もある。何々教室というような感じでね。障害者の参加を非常に意識している,そういう民間の活動もあるんですね。それはどちらかというと,大臣表彰の方でぽこぽこっと都道府県の推薦というような形で特徴あるものが出てきますから,そういうものも拾うような工夫をするともう少し膨らんでくるんじゃないかなと思います。大臣表彰,去年出られなかったんですが,今年出ましたけど,私は,まず基本的には,同窓会活動とか青年教室とか青年学級というのがベースとしてあって,これ,社会教育として力入れている地方自治体もあるので,公共団体もあるので,その次に大学公開講座とかそういうものもあるんですが,かなり民間で学びを意識したそういう教室なども,文化芸術・スポーツになるとあるんじゃないかなと思うんですね。もちろん有償で,大学公開講座も有償なんですよね。実際に講習料取らないと必要経費出てきませんので。ですから,そういう意味の教室等を入れると幅が広くなっていく。そのあれは結構大臣表彰の方で出てきますね。
 それと,更に,僕,3層を考えているんですけど,一番上に,更に学びが発展すると,例えばダンス教室とかなどの場合には公演活動というのがあるんですね。公演の場を持っていて,それが一番の到達,学習の。それから,パラリンピックもそうですよね。ベースとしてはいろんなスポーツクラブがあって,そこから優秀な人たちが発表って競技大会参加というようなね。それから,今度の場合には,石見神楽とか,昨年は雲仙コロニーの太鼓があったんですが,瑞宝太鼓,これもクラブなんですね,実際。つまり,第2層なんです。かなりレベルの高い講師もいて,その上で更に公演活動って。瑞宝太鼓はA型の事業所なんですね。それで公演で自分らの給料,最低賃金をひねり出しているということで,そういう成果発表で実際には活動なんですよね,生涯学習の。本人たちの全体的な力を発表する場をやっているので,だから,僕は,1層,2層,3層とあると考えているんですが,そう考えると,第2層のところは意外にたくさんの教室があって,民間でやっている部分ですね。ダンス教室なんかそうですよね,正にね。それから,石見神楽は社会福祉法人のクラブ活動ということなんですけれども,民間ではダンス教室なんかがかなり民間の活動というふうに捉えられますよね。そういうものを少し中で,さっきの学びと文化芸術活動というようなところでちょっと入れ込むと膨らみがあるんじゃないかなと思います。だから,これ,ここの有識者会議と併せて大臣表彰もしているので,それは少し生かしてもいいのかなと思います。
 以上です。

【宮﨑座長】
 ありがとうございました。
 はい,お願いします。どうぞ。

【箕輪委員】
 おそらく今,話題になっていたのは,民間の企業が行っているけれども,障害のある人どうぞというプログラムのことが中心だったと思うんですが,例えば私たちの会社の中にいる知識障害や発達障害の人たちは,特に障害者向けというプログラムではなくて,普通に何とか専門学校とかいうところに行って簿記2級を取っていたりとか,運転免許も取っていますし,あとスポーツのサッカーチームに1人,多分,障害ない人,1人で入っていっているということで自分が高まっているというケースが多いんですが,これは多分,例えば何とか簿記専門学校に行っても,障害者がいたと思ってないので,すごい一杯質問してくる人がいたなぐらいの記憶だと思うんですけど,そうなると,多分,調査をしたときに,「受け入れたことがありますか」と聞いたときに,「ない」って答えてしまうんじゃないかと思うので,学んだ側に聞いた方が,「あなたは今まで,自分がスキルアップするためにとか,経験を増やすために,スポーツのレベルアップをするために,どんな場で学びましたか」って聞くと,そこの中に民間の,ふっと1人入って,何か歴史を学べるツアーとかそういうのに参加したりとかもする,それも旅行なんですけど,学ぶ場でもあったりして,それも多分20人ぐらいの団体の中に1人,私たちの会社の社員が障害ある人が入っているんですが,多分気が付かれなかったんだと思うんですね。なので,何かその辺りは本当はもっともっとチャンスがあってという辺りは,今のやり方だとちょっと拾えないのかなと思ったので,本人から得られることというのが,今回,御本人調査していますけれども,何かそういった辺りでもう少し民間のところの活用事例というのは拾えるのではないかなと思いました。何かそういうのがいいな。意識されないで,普通にある場としてそこを活用できているというのも実はたくさんあるんじゃないかなと思ったので,今まで話したのとは逆の話なんですけど,その辺り,いかがでしょうか。

【松矢副座長】
 いいですか。

【宮﨑座長】
 ええ,できるだけ手短に。

【松矢副座長】
 これは恐らく,継続していくならば,資格取得というのを考えると,これ,特別支援学校でやっていますよね,資格の取得は。ですから,どういうところでどういう資格を取っているかというような,それから,個人の調査もあってもいいと思うんですけど,そういう資格取得というのは学びのところはとても重要なので,それは場合によっては施策で援助することもできるわけですよね。ですから,次のときでもいいし,つまり,この会議が来年度続くならば,そういう資格ということの取得はどうなっているのかというようなことを1本柱を押さえてやるといいと思う。それから,資格を取るのを応援している民間の団体もあるかもしれませんね。そういうものも取っていくと,これはどっちかというとキャリア教育というか,キャリア発達の方のいろんなスキルを取得していって,生活そのものを豊かにしていくというか,それから働く力も付けていくという,そこまでの広がりが出てくるので,次にこういう機会があるとしたら,そういう資格取得というようなことを柱にして議論を何回かやってみるといいのかななんて思ったりします。

【宮﨑座長】
 ありがとうございました。じゃあ,その辺りは少し盛り込みましょう。
 第3章が今回のメインだったわけです。8ページから25ページまで,特に「生涯学習を推進するための方策」として出した中身ですので,この部分,少し時間をとって協議をしたいと思います。これについて御意見を頂戴できればと思います。はい,お願いいたします。

【田中(正)委員】
 育成会の田中です。ちょっと文章にして起こしてくればよかったんですけれども,この第3章の「推進するための方策」の中に,昨年の6月に成立した障害者芸術文化活動推進法に関してを記載していただければと思っているのと,あわせて,厚生労働省の方では障害者芸術文化活動普及支援事業という形で,具体的に各県設置を目指して大分普及している県ごとに活動機会の保障や本人の作品の権利擁護などを含めて様々な芸術活動を支える基盤が整いつつありますので,そのことを提案しそびれてしまったなと思っていまして,遅まきながら是非盛り込んでいただければと思っております。文化庁の方でも,例えば大阪のビッグ・アイに障害者が芸術・文化を鑑賞する機会の保障を」というようなタイトルで,劇場など鑑賞機会を提供する事業者に向けて,障害特性の理解を図る研修事業なども行っていますので,そのことも含めて次回のときに間に合うように少し成文化したもので提案したいと思いますので,方策の中の位置付けで整えてもらえればと思っています。
 例えばなんですけれども,大分後ろの方になりますが,20ページの方に「カフェ等の取組」の後に「障害者スポーツの促進」とありますけれども,芸術・文化の促進というような書きぶりで,前の方に方策として施策の紹介と,促進の方で具体的な例というような書き分けをすることも可能かと思いますので,提案しそびれてしまいましたけれども,今御提案させていただければということで述べさせていただきました。
 以上です。

【宮﨑座長】
 先ほどの津田委員と松矢委員のやりとりとも整合性がとれますね。ありがとうございます。大事な指摘だと思いますので,是非盛り込んでいきたいと思います。
 ほかにありますでしょうか。はい,お願いいたします。

【戸田委員】
 先ほどの私の発言ともまた関連しているんですけれども,実施するところで,まず学校と福祉サービスと大学はあるんですが,その後に民間の話を加えていただいて,そのときの内容というのは先ほど松矢委員がおっしゃった内容がすごくいいかなと思うので,民間プログラムで3段階の話もいいかなと思いますし,目的を持った学びの中ではやっぱり就労というのはかなり多いですし,民間が提供するプログラムも活用することが方法としてはあるだろうというのを感じますので,この教育活動の充実のところに加えてもらえるといいかなと思います。

【宮﨑座長】
 ありがとうございます。
 ほかにありますでしょうか。松田委員,お願いします。

【松田委員】
 千葉県の松田です。
 若干ピントが外れてしまうところになるのかもしれないんですが,23ページなんですけれども,(2)「障害者の生涯学習推進を担う人材の育成・確保の必要性」という部分でお書きいただいています。恐らくこの障害者の生涯学習推進を担う立場は地方公共団体がメインになっていくのかなと,この人材の部分では考えるところであるんですが,特にこのコーディネーターの役割というのは非常に大きいだろうなとは考えております。具体的な学びの場のセッティングであったり,各団体さんをうまくつなぐ役割としてですが。各担当レベルでこういった人材を育成していくという視点は当然必要なんだと思うんですが,そのコーディネーターに関わる部分は16行目から20行目に関して書いてあります。また,その次の段落には国の役割というような部分で書いてあるんですが,今このタイミングで考えていったときに,専門的知見を有するコーディネーターというような人材であったときに,果たしてこれを今から育成していくという視点であってよいのかなというのがちょっと気にはなったところでございました。当然,育成するとしたときに,その育成する者は誰なのかといったような部分がここでは特に書かれてはいないところなんですけれども,正直,先ほど申し上げたように,障害に関する専門的な知見を有していることが求められていくところかとは思うんですが,そういった方々をこれから育成していくんだという視点よりか,やはりある程度ベースのある方をコーディネーターとして登用していく,そういったスキームの在り方であったり,若しくは,25行目から26行目に国の3つの役割が書いてあるんですけれども,これも育成の過程でこれから身に付けるべき専門性といったような,そういう考え方で果たして間に合うのかなというような思いがございました。当然,求められる専門性というのはあるんだろうなとは思うんですけれども,千葉県の方でも今,コーディネーターを雇用したところでございますが,実は特別支援学校の元校長先生でいらっしゃいました。そういった方であれば,かなり基本的な部分はもう知見等は有されていらっしゃる方でございますので,どちらかというと人材の育成というよりかは人材を確保していくんだと。で,具体的にその人材にはこういった専門性が必要ですねといった部分を示していただいた方が,このコーディネーターを今後登用していく立場にある公共団体的には有り難いのかなというふうには考えたところでございました。
 以上です。

【宮﨑座長】
 長期的な対応が求められることと,現実に即やらなきゃいけないところがあるので,今,確かにおっしゃるようなことはあるんですが,さあ,これはどういう感じですかね。長期的にはやっぱりきちっとした人材確保というか,そのためにきちっとした育成が必要であるという,ここの書きぶりはそうなっているんですよね。どうでしょうか。もう両輪で動かなきゃいけないようなところがあるのでね。

【松田委員】
 そうですね。育成という視点が当然必要になるというのは重々了解はしているところなんですが。

【宮﨑座長】
 育成・登用というような言い方にするんですかね,そうすると。

【松田委員】
 はい,育成プラス確保であったり,おっしゃったように登用だったりというような。

【宮﨑座長】
 ほかにありますか。どうぞ,事務局から。

【高見障害者学習支援推進室長】
 すみません,ありがとうございます。この部分ですね,10行目のタイトルのところで「人材の育成・確保」とさせていただいているのは,今,松田先生から御指摘を頂きました,すぐ確保ができる人もきっといるんだと思うんですが,何分,障害者の生涯学習という分野に自分がコーディネーターとして関わるという認識を持っていらっしゃる方もまだ全然いないという状況ですので,その意味で,24行目の辺りですけれど,専門性が高い特別支援学校等の教員経験者ですとか障害者福祉の関係者,こういった方々は障害に関する専門性は非常に高いので,すぐにコーディネーターになる可能性がある,期待されるということで書いているんですけれども,ただ,そういう認識を持たれていなかったり,あと,やはり数として実際全然足りていないというところもあるので,そこは国において求められるこういった中核的な役割を果たす人材に求められる役割ですとかを整理して,全国的にお示ししていくということですとか,その下に書きましたブロック別コンファレンスというのを来年度からやりますけれども,全国各地ですぐれた実践を共有していって,そのときにコーディネーターがこういう役割を果たしているというようなことを当該地域の関係者に広めていくような取組を行っていく中でコーディネーターの育成も図るというのを,座長おっしゃったとおり両輪で進めていく必要があるのかなというのが,ここの部分の考え方でございます。

【宮﨑座長】
 よろしいでしょうか。今思い出したんですが,特別支援教育を導入するときに,特別支援教育コーディネーターというのは誰が担うんだという意見があって,外部人材を登用しましょうという意見もあったんですけど,学校現場は知らないと駄目だろうというようなことがあって,それじゃ,まず手始めに全国の都道府県を代表する方を特別支援教育総合研究所で1週間研修をして,こんな中身というのを出して,各都道府県に持ち帰ってもらって計画を立ててもらって,養成をというふうになったと思うんですね。だから,今回のことで言うと,社会教育主事を集めて指導して外へ出すとかいうようなことなどは即席でできるし,そこが具体的にこのコーディネーターを養成するためのプログラムを各県で作ってもらうと。それは指標になるんですよね,実は。そういう中身がやっぱり具体的に出てこないと駄目なんでしょうね,きっと。そうすると,どこをまず核にするかというのは,今,単に社会教育主事と言ったんですが,ほかの人でも構わないので,各県を代表して何かするとかいうことはあるのかもしれませんね。今,松田委員おっしゃったことと併せて考えると,当面,誰かに担ってもらう,代表の方を都道府県に1人なり2人なり作っていかなければいけないということはあるので,これはまず統一した何かを出すにはいいのかもしれませんね。ありがとうございます。
 ほかにありますでしょうか。

【松矢副座長】
 いいですか。

【宮﨑座長】
 はい,お願いします。

【松矢副座長】
 関連で。そういう社会教育主事が全て障害者の理解があるかって,そうではないわけなので,そういう意味では各都道府県で社会教育主事の研修,障害理解の研修というようなことはあっていいと思うんですね。公民館で実際に青年学級とか青年教室やっている,そういう指導主事はよく理解していらっしゃるわけだけど,一般的にはそうではないだろうと思うので,養成は各大学でたくさん養成されているんですが,やっぱり障害者の生涯学習ということについて障害理解と併せて勉強するようなこと。それからあと,経験に対して障害者の学びというのは,専門家であれば障害理解がある程度あると誰でもできるんですね。易しく砕いて話していけばいいので,例えば和菓子の専門家などに大学で短大の先生に頼んだら,もう受講生が喜んで,要するに興味尽きないわけです,お菓子の話は。その歴史から含めてですね。ですから,そういう地域の文化人とかそういう方々にそういう講師を呼び掛けて,「障害者の生涯学習で活躍してくださいませんか」というような,そういう研修もあっていいと僕は思っています。本当に地域の文化人がいい話をしてくださるということがあるんですね。そういう経験もしていますので,大学のそれぞれの,障害ということは付かないけど,専門的な分野で障害者に分かりやすい興味深い話をしてくださるということも,切り口としては,障害者の生涯学習ということでたくさんのそういう有識者の協力が必要ですというような人材養成の形もあるんだろうと思います。

【山田委員】
 ちょっといいですか。

【宮﨑座長】
 はい,お願いいたします。

【山田委員】
 第3章の大きなタイトルが「障害者の生涯学習を推進するための方策」となっておりますが,そもそもこの検討を始めるに当たって,今,障害者の方が卒業後になかなか学習する機会がないというのがテーマであるわけですけれども,それを阻害しているものは何かというのがあるわけですよね。場がないとか,教える人がいないとか,お金が足りない,いろいろあると思いますが,そういったものは,この前の方の3ページにアンケートで一応は書いてあるんですけれども,この方策を作るに当たって,まずこういった点,場がない,人がいない,行政がまだ積極的でないとか,いろいろなことを少し列挙して,それに向けて,次,場づくりについてはこう考えるとか,こういうふうな構成にした方が,それを解決するためにこう,それを解決するためにこうと分かりやすくなるかなと思いますが,いかがでしょうか。そこはちょっと提案ですけれども。

【宮﨑座長】
 冒頭に阻害要因を。

【山田委員】
 はい,この間に。1との間にですね。最初の「方策」って書いてある大きいタイトルと1との間に,現在,こういうことがネックになっているので,これを解決していくために次のような方策が考えられるとか提案していくとか,そのような並びにした方がいいかなと。

【宮﨑座長】
 これ,1章のところにどこかなかったっけ。

【山田委員】
 前の方を見たんですけどね。アンケートで現状こういうことがあるって書いてあるだけで,それが十分書いてないような気がするんですけれども。3ページ辺りにアンケートの調査というので,そのアンケートの結果,いろいろ阻害要因があるとか書いてはあるんですけれども,もう少し,具体的にここ,出てくるわけですので,何かあった方がいいかなとは思いますが,皆さんの御意見を……。

【宮﨑座長】
 もともとのこの大臣メッセージから出発をしているので,そこの部分をどうこの中に具体的に落とし込めるかどうかということですかね。

【山田委員】
 ええ。

【宮﨑座長】
 はい。2ページのところで9行目辺りから出てくる,これを具体的にどんなふうに書き込むかということですかね。

【山田委員】
 余り難しくじゃなくていいと思いますよね。

【宮﨑座長】
 はい。そんなに場がないとしてということですよね。事務局はいいですか。

【高見障害者学習支援推進室長】
 承知しました。大臣メッセージのことは,今,座長からお話しいただいたとおりで,2ページの9行目の辺りから始まって書いているのと,あと,構成した者の頭の中としても,方策の前に実態があってしかるべきかなということで,3ページの辺りから「障害者の学びを取り巻く現状と課題」ということで,この間把握してきた御本人の意識であるとか,あるいは学習機会が全然ないということを4ページの(2)番のローマ数字(1)で書いていたりですとかという,これを受けての第3章だという位置付けにしたつもりなんですが,ちょっと離れていたので分かりづらいかもしれないので,加筆をします。

【山田委員】
 特にライフステージにマッチしたあれをって書いてありますよね,後ろの方に。その辺はアンケートのところにちょっと出てないので,例えば50になっても,途中で障害になる人もいますよね。そういった方がどういうふうに学んでいけばいいかとかいうことも,やっぱり今,課題としてあるわけだから,そういったところを前提に書いたらどうかなと思ったんですけどね。

【宮﨑座長】
 13ページ,14,15辺りと関係するんですが,各ライフステージで求められる学習内容とか,大学のオープンカレッジ・公開講座等で菅野委員にいろいろ私どもも学ばせていただいたんですが,十分ライフステージ別の学習内容とか,それから評価とか,ここではなかなか課題として出し切れなかった部分があるんですが,こんな書きぶりでいいですかね,今回は。課題として残しておくというのが大事なことなので。

【菅野委員】
 それで私はいいと思います。移行期と,それから(2)の各ライフステージ別って分けてくださっているので,ライフステージ別というのがあるんだという,移行期の課題がずっと議論で出ていましたので,その後の方が多分人数も多いわけですしというので,分けてくださっていいのかなと思います。
 ただ,もう一つ,この(2)各ライフステージ別のといったときに,丸3の障害特性というのが入ってくるところがどうも私は,ここに入るのかなというのが。内容を考えるときに,年齢,いわゆるライフステージと障害種別というのがどうしても出てくるわけで,ライフステージの中に障害種別を入れてしまうと,この後やっていこうとするときに,やっぱり障害種別というのを何らかの形で表に出すか,何らかの形をとった方がいいんじゃないかなというのは,今後の課題で事務局の方で書かれたところも,やっぱり重度の方とか重複障害の方というふうに課題としてあるわけですから,それはもう少し表に出てくるような形がいいかなと,この間もお話ししたんですけれども,これをライフステージの中にぼんと入れてしまうと,ちょっと埋もれてしまうなと思いました。これをどこに入れたらいいのか非常に難しくて,入れる場所がないですけれども,この間もちょっと言いましたが,2の「障害の有無にかかわらず共に学ぶ場」のところの前提のところとして,障害の種別による問題があるんだ,でも,合理的な配慮をしましょうという書きぶりの方がいいのかな。逆の方がいいのかもしれませんし,先に合理的配慮があって,障害種別の特性というのを小さな小見出しで書くのもいいのかなという気もしますけれども,少しそこは工夫する必要があるのかなと思いました。
 もう一つ,障害特性といったときに,この間も言いましたけど,知的障害というのを入れておいた方が絶対いいんじゃないかと思うんです。それは,10ページのところにある「プログラムの策定に当たって留意すべき観点例」というところがほとんど知的障害に関連することが書かれてあるので,今,大学等でチャンスがないのは知的障害なので,そこはどうしても書いておく必要,何で知的障害だけを例から抜いたのかというのはどうしても課題として残ると思いますので,それは入れておいた方がいいんじゃないかなという気がいたします。
 以上です。

【宮﨑座長】
 ありがとうございます。
 はい,お願いします。

【箕輪委員】
 すみません,本当に今更なのですが,先ほどの山田さんのお話を伺っていてふと思ったんですけど,学校卒業後における障害者の学びということで言うと,ずっと年齢が若いときから何らかの障害があった方ということでずっと私も話をしてきていたんですが,私たちの会社に入ってくる人たちというのは,高校のときに事故に遭ったとか,大学生になって初めて発達障害と認定されたという方で,途中から急に手帳を取ったり,そういう病気とか事故によって,あとは気が付いたという時点から,今までやれていたことがやれなくなったというのと,昔から聞こえない人はそれなりにもうその中でやれてきたから逆に不自由してないとか,その辺りがあって,今までそこの途中で,すごく年齢が高くなってからというともっとその比率は上がるんですが,在学時代にそういった事故とか病気でという人も私たちと一緒に働いているなと思ったので,そこをどう触れてきたかなということを,今,ちょっとふと気になったといいますか,私も欠席もしているので,この間にあったのかもしれないんですが,そこは……。

【宮﨑座長】
 どこかに触れられ……はい,お願いします。

【高見障害者学習支援推進室長】
 ありがとうございます。中途障害者か先天性かというところなんですけれども,15ページ以降に書いております「障害の特性を踏まえ特に考慮すべき事項」という中で,視覚・聴覚に関しまして書いている部分で,先天性か中途で障害があることになったのかということ次第で支援の在り方ですとか御本人の感じ方も大分違うというところが,ヒアリングをさせていただいた大学の先生方からも出ていたこともありまして,この点に関しては書いているという状況がございます。
 それ以外の肢体不自由も当然あるかと思うんですけれども,それ以外の部分では特に先天性なのか中途なのかという書き方をしていないんですが,肢体不自由で,例えば交通事故に遭われて途中から障害を負われた方に対する支援あるいは特別な配慮ということと,先天的な障害,肢体不自由の方への特別な配慮というものの中身が視覚・聴覚のように変わるかというと,そこは実は変わらないんじゃないかという認識を持っていまして,発達障害ですとか精神障害に関しては,発達は先天性が多いかなと思うんですけれども,精神障害はほとんどが中途であるという状況もあると思いますし,ということで,特に中途になることで先天とは異なる支援が必要な場合に関してここに書き込んでいるというのが今の整理なんですけれど,足りていないという御指摘もあるかと思うので,他の障害者に関してもこれは書いておいた方がいいという点があれば,是非教えていただきたいと思います。

【宮﨑座長】
 今の点は,専門家の立場でそれぞれ指摘をしていただければいいと思いますので。いいですか。はい,山田委員,お願いします。

【山田委員】
 先ほどの菅野先生の意見と私も同じなんですが,15ページのところに「障害の特性を踏まえ特に考慮すべき」という,確かに知的が入ってないからおかしいって,普通の人が見たらおかしいなと思いますよね。だから,ここの丸3が丸3でいいのかどうか,ちょっと気になるところで,これ,その他か何かにしていただくかして,この最初の「肢体不自由の学び」の上に,知的障害の場合を想定して今まで述べてきたけれども,ほかにも肢体不自由の方々にはこういった点が特に注意しなきゃいけない点であるということを何か1行ぐらい入れたらどうかなという感じがしますけどね。

【宮﨑座長】
 場所も検討ですね。これ,入れるかだな。それ,とりあえず位置付けはちょっとおいておいて,あと第3章でありましたら。はい,お願いします。

【是松委員】
 是松です。22ページからです。「障害者の学びを推進するための基盤の整備」ということで,(1),(2),(3),(4)と項目別に言っているんですが,最後にまた「基盤の整備に向けた取組」って大項目と同じような項目が入ってきて,総括をしているのかなと思ってよくよく読んでみたら,そうではなくて,ここは企業あるいは社会福祉法人やNPO等との連携強化,それを行うためのネットワークづくりということをおっしゃっているので,これはストレートにこの項目を(5)の目次立てにした方が分かりやすいし,いいのではないかなと思います。
 それから,これは参考の意味で教えてほしいんですが,企業さんが行っているSDGsと生涯学習推進あるいは障害者の生涯学習の推進というところは,ここの14行目に「SDGsと関連付けたミッションの設定」ってあるんですけど,これ,例えば17のゴールの中に具体的に障害者というのは出てこなくて,質の高い教育か何かの推進が出てきて,その中で生涯学習の推進というのが入ってくるんですけど,そこら辺に位置付けたミッションなんですかね。ここは書いている意味がいま一つ私自身が理解できないので,どういうことなのか教えていただければと。
 以上です。

【宮﨑座長】
 事務局,お願いします。

【高見障害者学習支援推進室長】
 すみません,うまく表せていないかもしれなくて,むしろ戸田委員や箕輪委員からお話を伺った方がいいかもしれないんですけれど,ここで書きたかったのは,企業の行動としても,これまでの社会貢献の文脈でこの障害者支援に携わるということを超えて,企業自体の経済活動の目的としてこのSDGsに絡めたような目標設定をしている企業が増えてきているというようなお話をいろいろな方から伺っていて,となったときに,このSDGsと障害者の生涯学習といいますか,学びの支援というのは非常に親和性が高いので,そういう企業からの御協力を頂く際の立論としても,このSDGsとの関連を意識することで連携が図りやすくなるんじゃないかというつもりで書いているんですけれど,多分,具体の実例とかは戸田委員や箕輪委員の方がよく御存じかと思うんですが。

【宮﨑座長】
 まずは,この25ページの(5)の今の御指摘のように,少し具体的な企業等と連携した障害者の学びの場づくりとか,何か具体的にここが表しているものを書くということはいいですよね。その方がよりすっきりすると思うので。
 その上で,今のことで戸田委員や箕輪委員から何かありますか。

【戸田委員】
 これは,特に提供する側と,あとは企業の中にそういう方を抱えている側があるなと思っていまして,提供するのは先ほど来出ているコンテンツ提供側の話,そこは別にSDGsに掲げられていなくてもやりますが,今の世間のグローバルな中ではそういうふうに位置付けられていますよというのは一つの題目にはなるだろうと。
 もう一方,これは箕輪委員から伺った方がいいと思いますけれども,特に上場されている会社は,市場からお金を調達するときに,ガバナンスとかいろんなポイントがあって,その中にSDGsはかなり大きいポイントに,今,トレンドになっているわけです。そういう中で,社内で活躍するですとか,そういうところの位置付けの中でそういうのを推進していきますというのは,社会向けのメッセージにはなるだろうと。そうすると,我々この会議からすると,そういうSDGsというものがあると普及は進んでいく。企業内での普及と,あとは提供する側も,世の中としてはこういう流れもあるので,皆さん,総活躍もそうですし,そういうことのために学びというのは重要なんですよというふうにして,受け取り側はどう判断するかってありますけれども,受け取り側は,学びに目的さえあれば,じゃあそういうことなんだったら,それをバックグラウンドにして学んでみようかということにはなるだろうと思うので,分かりやすく書くとしたら,企業内で抱えている企業ですね,箕輪さんから話を伺った方がいいと思いますけど,そういうところの事情と,あとは提供する側がこれをテーマに掲げておくと普及は進みやすいと思うので,その2つの視点を入れておくともっと多分分かりやすくなるかなと思います。

【宮﨑座長】
 お願いします。

【箕輪委員】
 私たち自身もホームページ等々でSDGsは掲げていますし,ビジネス上もそういったところを掲げて何かに取り組んでいるとしないと,なかなかグローバルな中では生き残れないというのは実態だと思います。前回お話しした連携先の省庁で経済産業省さんと連携をとるときにはこういったフレーズが入っていた方が,若しくは民間企業に協力をお願いするとか要請する場合には,こういったものがあった方が受け入れやすいですね。教育とか文部科学省と言うと,ちょっと何か,「何で今そこに?」ってなってしまうので,それはやっぱりビジネス的なとか経済的なところとかグローバルの指標を掲げて,企業も積極的にやっていきましょうと。雇い入れた人の教育もそうだし,生涯学習もそうだし,あとはプログラム自体の提供,そういったところもという意味では,こういった言葉が入っていた方がより浸透しやすいと思っています。
 以上です。

【宮﨑座長】
 ありがとうございました。
 いいでしょうかね。あと残された時間,少しになってしまったんですが,10分程度延びてもいいと思うので,今日がもう最後ぐらいの協議になりそうな雰囲気なので,第4章の「国,地方公共団体に求められる役割等」の部分をとりあえずおさらいしたいと思いますが,どうでしょうかね。併せてほかのところもいいですけど,よろしくお願いします。はい,お願いします。

【松田委員】
 質問ということでなんですけど,タイトルの最後の「等」は,どうしても国,地方公共団体に対しては求められるものであって,特別支援学校,また社会福祉法人等については行政の立場として求めるというのはなかなか使いづらいというようなところから,国,地方公共団体に求められる役割アンドそういった団体等に期待されるという意味の「等」という理解でよろしいんですかね。先ほどの指標時のことともちょっと関わるんですが,何か最後の方になってきて,国,地方公共団体がやることが中心にすごくなってきている印象があったものですから,一応そこ,変えてくださいとかそういう意味ではなくて,この「等」の意味するものというんでしょうか,そこをちょっと教えていただければ。

【宮﨑座長】
 この「等」,お願いします。

【高見障害者学習支援推進室長】
 松田委員からペーパーで頂いた御指摘の中にも項目ございましたので,おっしゃるとおりで,こういうタイトルにしてしまうと,本当に国と地方公共団体だけやればいいというメッセージになってもいけないなというところもございまして,ですので,ここに書きましたのは,第3章に具体的な提言がいろいろ中に埋め込まれているんですけれども,その中でも特に早急な対策が求められる事項を第4章に実施主体別にまとめているという位置付けでございますので,例えば,「障害者の生涯学習推進に向けて早急に実施すべき取組」とか,余り実施主体で国と地方公共団体ばかりを強調しないような書き方にできればなと考えております。

【宮﨑座長】
 はい。あとどうでしょうか,第4章。ここは前を受けているので,大体こんな中身でいいですかね。じゃ,菅野さん,お願いします。

【菅野委員】
 3のところの「特別支援学校等の学校や」というところなんですけれども,松田委員のところともすごく共通するところですが,特別支援学校というのはまだ卒後の前の段階,いわゆる就学時期ですよね。で,大学と社会福祉法人等は恐らく卒後のところですよね。これが一緒になってしまっているというのと,もう一つは,大学と社会福祉法人等はまた別の設置ですよね。ですから,これ3つが一緒になってしまって,しかも,私は大学の人間ですから,大学はもっとやらなくちゃいけないと思っているんですけれども,大学がどこにもここの名前に出てこなくて,埋もれてしまっていますね,「学校」で。だから,もう少し大学がちゃんとやりなさいと。どうしてかというと,卒後の一番の受け皿は大学のはずですから,何らかの形でここを工夫して大学が表に出てくるような書き方をしていただければと思います。

【宮﨑座長】
 3を分けるということですかね。

【菅野委員】
 はい。

【宮﨑座長】
 ちょっと整理の仕方を検討しましょう。
 あとありますでしょうか。確かに大学に期待するところ大ですので,是非これは書いてもらって,前にも随分出ているので,そこを書いていくと出てくると。あとは,民間団体に期待される役割は別途で入れておく方が,今日のいろんな流れからは理解できますよね。そこは入れた方がいいということで,3者に分けてここは書いていこうということで。
 今日お話を頂いている中で,3章,4章を受ける形で5章が出てきますので,これで少し御意見を頂戴して第5章が整理できるのかなと思います。
 全体を通して何かまだ御意見があれば,お願いしたいと思います。いいですか。
 それでは,ざっと,とりあえず1回,報告案をチェックしたということで,あと四,五分ありますが,今日のところの意見発表・意見交換はここまでにして,本日の議論は終了します。
 併せて,もしちょっと忘れたというようなところがあったり,ここはもう少し書き込んでほしいというようなところがあれば,事務局にお願いをしたいと思います。
 今後の進め方についてとスケジュールについて,事務局から御説明をお願いします。

【星川障害者学習支援推進室室長補佐】
 それでは,今後の進め方とスケジュールについて御説明いたします。資料2を御覧いただければと思います。
 次回第16回の会議は,3月14日,ちょうど1か月後になりますが,1時半から省内での会議を予定しているところでございます。
 今,座長の方から御説明を頂きましたとおり,この有識者会議も次回が最終回となります。本日の分を含めまして,これまでに頂いた御意見については,事務局において関係省庁等との調整を進めてまいります。調整が終わりました最終案については,次回の開催前に皆様にメールでお送りしたいと考えております。
 今,座長からお話を頂きましたとおり,もしまだ指摘をされる点がまた新たに見つかったとか,どうしてもここをというような御意見がもしございましたら,来週の水曜日,20日ぐらいまでに御意見を頂ければと思います。また別途,こちらについてはメールで皆様に御連絡をさせていただきたいと思います。
 なお,次回の会議ですけれども,事前に最終案を皆様にお送りいたしますので,そちらを御確認いただいた上で,細かい文言を含めて最終的な確認を会議の場で進めていただきたいと考えておりますので,御協力をお願いいたします。
 なお,次回会議の詳細につきましては,追って正式に御案内をお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
 以上です。

【宮﨑座長】
 ありがとうございました。
 事務局より御説明のあったとおり,次回の会議が最終となりますので,皆様,御協力をお願いします。事前に案を配付していただきますので,是非お目通しいただいてということでよろしくお願いします。
 それでは,本日の会議はこれにて閉会いたします。どうもありがとうございました。

―了―

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