これからの専修学校教育の振興のあり方検討会議(第9回) 議事録

1.日時

平成29年1月30日(月曜日) 10時30分~12時30分

2.場所

文部科学省15F1会議室

3.議題

  1. 最終報告の方向性(案)について
  2. その他

4.出席者

委員

浦部   ひとみ   東京都立青井高等学校主幹教諭、東京都高等学校進路指導協議会事務局長
大井川   智明   日本商工会議所企画調査部担当部長
河原   成紀      学校法人河原学園理事長、全国専修学校各種学校総連合会常任理事
黒田   壽二      金沢工業大学学園長・総長、日本高等教育評価機構理事長
小杉   礼子      独立行政法人労働政策研究・研修機構特任フェロー
小林   浩         リクルート進学総研所長、リクルート「カレッジマネジメント」編集長
小林   光俊      学校法人敬心学園理事長、日本児童教育専門学校校長、全国専修学校各種学校総連合会会長
今野   雅裕      政策研究大学院大学教授
清水   信一      武蔵野東高等専修学校校長、全国高等専修学校協会会長、全国専修学校各種学校総連合会常任理事
寺田   盛紀      岡山理科大学教授、名古屋大学名誉教授
前鼻   英蔵      学校法人西野学園理事長、全国専修学校各種学校総連合会理事・全国専門学校青年懇話会会長
吉本   馨         大阪府教育庁私学課長

文部科学省

有松  育子    生涯学習政策局長
佐藤  安紀    生涯学習総括官
里見  朋香    生涯学習政策局 政策課長
岸本  哲哉    生涯学習推進課長
白鳥  綱重    専修学校教育振興室長
星川  正樹    専修学校教育振興室室長補佐 
牧野  浩司    専修学校教育振興室専門官

5.議事録

【黒田座長】  皆さん、おはようございます。所定の時刻になりましたので、ただいまよりこれからの専修学校教育の振興のあり方検討会議、第9回の会議を開催いたします。
 会議に先立ちまして有松局長から今回の事件についてのお話がございますので、よろしくお願いします。
【有松生涯学習政策局長】  おはようございます。このたび文部科学省が内閣府の再就職等監視委員会の調査を受けまして、再就職に関する国家公務員法違反行為があったという認定を受けたことにつきまして、皆様に文部科学行政に対する信頼を著しく損ねたこと、この場で心よりおわび申し上げたいと存じます。
 今回の問題につきましては省全体として再就職等規制の理解が不十分であったこと及び関係法令の遵守の意識が不足していたということが背景の一つにあったと考えております。教育をつかさどる文部科学省の職員がこのような事態を招いたことにつきまして、省として猛省をし、省全体を挙げて信頼の回復に努めていく所存でございます。教育、科学技術、文化、スポーツという文部科学省が所掌する分野はいずれも国の重要分野でございます。一瞬の遅滞もなくこれらの課題に取り組んでいく所存でございますので、皆様方もどうか御理解、御協力を何とぞよろしくお願い申し上げます。
【黒田座長】  それでは、これより会議を始めたいと思います。皆様には大変お忙しい中をお集まりいただきまして、ありがとうございます。
 本日、報道関係より写真撮影と録音の申出が出ておりますので、委員の皆さんには御承知おきの上、御発言をお願いしたいと思います。
 さて、本日は本会議の最終報告を取りまとめるということでありますが、これまでのヒアリングや議論を踏まえて、審議経過報告の改定の方向性について御議論を頂きたいというふうに思います。
 本日の配付資料について事務局より説明をお願いいたします。
【白鳥専修学校教育振興室長】  議事次第に続きまして資料1、資料2、そして参考資料1から3を配付しております。また、前回までの会議資料は机上資料にございます。
 以上でございます。
【黒田座長】  ありがとうございました。
  それでは最終報告について御意見を頂きたい、意見交換を進めたいと思いますが、本日の資料としてこれまでヒアリングなどにおいて専修学校の制度的特色や質保証・向上の重要性などについて御意見を頂いたところでありますが、これらを踏まえて骨太方針として振興策を横断的にまとめていきたいということであります。審議経過報告を改訂する形を作らせていただいております。
  改正の主なところは資料1の主な修正箇所というところにありますけれども、基本的方向性と具体的施策について追加をさせていただいております。
 それでは事務局から資料について説明をお願いいたします。
【白鳥専修学校教育振興室長】  資料1をお手元に御準備いただければと思います。昨年8月に審議経過報告をお取りまとめいただいた後にヒアリングを3回、そして職業実践専門課程の在り方についての討議を前回頂いたところでございます。今年度末の最終報告のまとめに向けまして現在、意見集約の段階に入ってきております。そこで今回は座長と御相談させていただきまして、審議経過報告の総論部分につきまして最終報告を念頭に具体的な修文案を提示させていただくこととしたものでございます。
  資料1の最初のところにございますとおり、主な修正箇所、方向性について提示をさせていただいております。一つ目の基本的方向性の箇所につきましてはヒアリングの中でも特に出ておりました専修学校の価値・役割を踏まえた加筆を行うこと。そして二つ目のところにございますが、従前も記載がありました底上げ支援、フロントランナー支援という2段階の振興策の方向性についてお示しいただいておりましたけれども、そちらの観点をより具体化した記述を書き込むこと。そして具体的施策につきましては特に重点ターゲットということで方向性を明確に位置付けた上で、その下で具体的な施策を整理するということ。そして二つ目が地域の人づくりという、いわば地方創生に関わる部分についても福岡開催などの状況も踏まえて加筆すること。そして三つ目ですけれども、前回の会議にございました職業実践専門課程の今後の在り方についての記述を加筆するといったことでございます。
  ここに書かれていない部分につきましては、主として時点修正になります。従いまして資料の説明といたしましては、以下資料1に沿って御説明しますけれども、内容に関わるものを中心に、以下修正箇所を説明申し上げます。
  1ページの真ん中から下のところ以降は審議経過報告に対する今の観点を踏まえた見え消し修正としております。
  1ページおめくりいただきますと、項目といたしまして2ページの中段にありますとおり、基本的方向性に関する記述が2ページ以降にございます。特に更に1枚おめくりいただきますと4ページになります。4ページの真ん中のところに(2)と書いてあります。専修学校教育振興策の骨太方針と書かせていただいたところであります。振興策といたしましては短期的なものだけではなくて中長期的な方向性を示す、あるいはそのよりどころとなる道しるべとしての位置付けとしたいといった思いから骨太というふうに表現をしております。
  また、ここで赤字で多く修正・加筆しておりますところが専修学校の制度的特色という項目ですけれども、特に専修学校の価値・役割に関する部分についての記述になります。
  一つ目のパラグラフですけれども、これまでの傾向といいますか、どのような部分がより重視されてきたかといったことについての状況を書いております。「戦前の学制以来」といった箇所でございます。入学ということにある意味重点が置かれており、実際にどのような学びをしたかといった観点よりもどこに入学することができたかといったところが重視される傾向があったというふうな指摘があるということと併せて、そのような意味でどこでも通用する普遍的な知識を習得するといったことが一般的には重視される傾向にあったのではないだろうかといった状況であります。
  その次のパラグラフ「しかしながら」ということですけれども、現在の社会経済情勢の変化等の中で職業がまず専門分化している。そしてまた最近の大きな流れとしても第四次産業革命といったことも言われつつある中で知識の陳腐化というのが今後更に進み、そしてまた企業もその雇用も流動化の様相が強まっているといった状況の中で、まさに教育内容、あるいは学生の視点に立って実際に卒業・修了の時点までに何を身に付けることができたかといったことがより一層問われる時代に入ってきているといったことでございます。そのような中で現に専門学校におきましても多くの社会人の入学者もいるといった状況の中にありますし、また人生の後半期も含めてしっかり学び直しをしていくこと。その成果を社会で活用していくといったことが当たり前の時代となってくるであろうということであります。
  そのような中にありまして第3パラグラフのところですけれど専修学校のこれまで果たしてきた役割、制度創設以来40年を超えておりますけれども、その中で時代のニーズに即応した専門的で実践的な学習機会を求める人々に多様な受け皿を提供してきたということ。それから制度的特色としまして、職業能力の育成等に特化した実学の学校としての位置付けがされる中、産業界等のニーズに即応し、職業に直結する教育を行い各地域で、そして日本の産業をしっかり引っ張っていく多様なプロフェッショナル人材の養成を進めてきたといったことがあります。
  こうしたことを可能にしたのはということで、5ページ目のところに移りますけれども、専修学校が社会情勢やニーズに応じて教育内容等を素早く柔軟に変えていくことができるように設計された自由度の高さにあると考えられるということでございます。ここは専修学校の価値・役割といったことで、特にヒアリングの中などでも強調されていたところをこのように記述させていただきました。
  併せましてその次のパラグラフですけれども、これも地方開催におきまして、特に専修学校のいろいろな御発言の中にも随所に出ておりましたけれども、学校ということから人間教育ということをしっかり取り組んでいただいているといった御指摘もございました。そうしたことをこのパラグラフの中におきまして位置付けております。学校教育法に根拠付けられた教育機関であるといったことの中で、取組としましては専門的な知識・技術の習得だけではなくて、人間性の涵養といったところも含めて取り組んでいるといったことでございます。
  以上を総括したものが最後の五つ目のパラグラフになっております。専門的・職業的な教育の提供と併せて、社会の一員としての教育、そして人間性の涵養のための教育と併せて行う専修学校というものが今のような時代背景を踏まえつつ考えてみたときにその重要性はますます増していくであろう。そのような意味でも時代に先駆ける存在として、今後ともこのような専修学校の特質を維持しつつ多様性に富んだ教育の一層の向上を支援することが求められるといったことでございます。
  専修学校の特色等を踏まえて、大きな専修学校の振興策の方向性、そしてその意義などについて触れた部分としております。
  こうしたことを踏まえつつ次のところにつきましては振興の三つの柱と横断的視点ということでございます。三つの柱につきましては人材養成、質保証・向上、学習環境といった三つの柱、これまでこの審議経過報告の中でも大きな柱として打ち出していただいており、その下で個別の具体的な施策を列記しておりますけれども、それと併せてより横断的な視点といったところも明記してはどうかということであります。この点は従前から先進的な取組の支援、そして全体の底上げ支援という2段階の構成で書かれておりました。これが5ページの一番下のパラグラフになります。ここを冒頭少し申し上げましたとおり、書き下しを若干させていただいております。その底上げ支援の方ですけれども、キーワードとして特色化・魅力化支援、そして先進的な取組の方につきましては高度化・改革支援というふうに書かせていただいております。これらの段階、2段階を意識しながら専修学校教育の振興策全体としましては、より教育活動の充実に取り組む学校を応援するんだといった方向性をまずは基本とするということで意味合いをまず位置付けしております。
  今の2段階のより詳細な部分につきましてはその次の6ページから7ページにかけてになります。一つ目が特色化・魅力化支援、全体のレベルアップ・地位向上を応援する方の部分でありますけれども、取りあえずプロジェクトAというふうに用語を付けさせていただきました。こちらは振興策がどういった姿を目指していくかといったところをそれぞれの段階について記載させていただいております。こちらのプロジェクトAと書いてある部分につきましては、この支援を通じまして専修学校が社会からの期待に応え、その教育が適切に評価されている状態を目指すと書かせていただいております。この下で施策としまして1から4の方向性をお示ししております。マル1ですけれども、人材養成機能という専修学校が社会から期待されている役割を効果的に果たすことができる環境づくりの推進。二つ目は専修学校が法令で定められる役割を適切に果たす、そして取組の発信を進めるといった方向性。そして三つ目ですけれども、専修学校全体についての理解・認知度の向上。四つ目ですが、専修学校生が安全・安心・快適な学校生活を送るための環境整備の推進といった方向性でございます。こうした目指したい姿、そして方向性を基に施策を展開してはどうかという特色付けでございます。
  なお、この施策の対象として主な念頭に置いているターゲットといたしましては、その下にありますけれども、社会的責任を適切に果たしながら取組を行う「がんばる学校」という言い方をここではさせていただいておりますけれども、そうした学校による着実な取組の支援であるということで特色A・B・Cということで説明責任、ボトムアップ、法令遵守といったようなイメージを書かせていただいております。
  その次の高度化・改革支援、こちらはプロジェクトSと書かせていただきましたけれども、こちらは更にその上の段階を行く部分の支援ということであります。専修学校のすぐれた取組を通じて専修学校に対する評価が更に高まっている状態を目指すものだということであります。この下で施策の方向性としましては次の7ページの冒頭にございます1から3でございます。マル1ですけれども、先ほどもありました人材養成機能の向上という部分についてはより積極的な、積極果敢という言い方をしておりますが、積極果敢な取組を推進すること。マル2ですけれども専修学校による教育活動の高度化、そして継続的な取組内容の充実改善を推進するといったことです。三つ目ですけれども専修学校による教育活動についての客観的な評価、それから併せて適切な発信、対外発信。具体的には正確性とか、明確性などが特に前回の会議でも情報発信の部分での課題というふうな形で出ておりましたけれども、対外的にもそういった意味で正確かつ明確、そういった観点も含めつつ適切な対外発信を進めていくといったことが方向性として考えられます。このような支援の対象とする学校につきましては、先ほど出ておりました「がんばる学校」ということを前提に、その中でも特に教育の高度化改革に積極的に取り組む学校、こちらは「とんがる学校」というふうに書かせていただいておりますが、その先進的な取組なども支援するものということで、この特色A・B・Cとしましては発展、刷新、協働というふうに書かせていただきました。
  以上をもとに個別の施策がその次のところから出てくるんですけれども、各施策についてもばらばらに進めていくよりは専修学校の価値・役割・強みといったものをより意識して、そこを国としてもしっかり支援していくといった方向性を明確に打ち出しながら進めていくということがどの時代にあっても専修学校の振興を効果的に図っていく上で適切ではないかといった観点から、従前もある程度のキーワードは出ていたんですけれども用語として、ここでは重点ターゲットという形で明確にさせていただいて、その下でいろいろな個別の施策を関連付けながら展開してはどうかということでございます。ただ時代時代の中で当然専修学校に求められる部分、あるいは期待される部分というのも変わり得るところもございます。従いまして、ここのところは、まず最終報告でおまとめいただく際には一定のものをお示しいただく訳ですけれども、時代の中で、また必要に応じて追加修正なども行っていくことも適当と考えられますし、また、この下で展開する具体的施策についても具体的にその時々においてどのような施策を打っていくべきかは必要に応じて見直しをしながら改善して、そして充実していくべきだということでございます。
  重点ターゲットとして書かせていただいたところは7ページの下にあります1から9の各項目になります。地域の人づくり、実践的な産学連携教育、社会人受入れ、グローバル化、積極的な質向上、魅力発信、教育体制充実、就学支援、基盤整備といったことでございます。
  これがどのような形で具体的施策とつながっているかというところも含めて次の8ページからごらんいただきたいと思います。今のところまでが全体の総論になっておりますけれども、この下で具体的施策というものが個別にこれまで御審議いただいて、審議経過報告の中でお示しを頂いたところであります。今、横断的視点というのが二つありました。プロジェクトAとプロジェクトSとありましたけれども、それぞれ三つ柱があると申し上げました。ここの8ページにありますのが人材養成という一つ目の柱になりますけれども、その下で先ほどの二つの横断的視点であるプロジェクトAとSというものをまず位置付け、そしてそれぞれの下でここに位置付けるのにふさわしい重点ターゲットというものをある種見出しのような形で入れております。人材養成のところで申し上げますと、8ページの上になりますが横断的視点の一つ目でありますプロジェクトA、特色化・魅力化支援というものについては特に地域の人づくりという見出しになっております。ここが重点ターゲットのうちの一つですけれども、ここにおいてこれまで書いていただいている産学連携の体制づくりといった施策を位置付けるというのが適当ではないかということでの整理であります。
   あわせまして地域の人づくりの項目において個別施策のところですけれども、マル2のところで赤字で追記しているところがございます。これが冒頭、追加修正ということでお示しさせていただきました地域の人づくりに関わりまして地方創生に関わって、特に福岡のヒアリングの中でも地元の企業との連携により実践的な教育を行っているといったような御報告を頂いております。そうした観点をここで追記したというのがマル2のところでございます。
  その次の大きなくくりの中で高度化・改革支援というくくりの中で、より先進的な取組を行いほかの学校のモデルとなっていくような事業も私どもとしても進めておりますけれども、そうした部分が多く関連してくると思われますが、この高度化・改革支援の中では人材養成の大きな柱の下におきましては実践的な産学連携教育、そして社会人受入れ、それからグローバル化といった項目をお示ししております。特に社会人受入れのところにつきましてですけれども、ここについて一部修正・追記をさせていただいております。これは前回の会議におきまして職業実践専門課程の部分での御議論でしたけれども、職業実践専門課程については現在の枠組みは維持すべきではないかといった御意見が多く出されていたと思います。他方で別途、社会人の学び直しを促進する、そのための環境整備を進めるべきだといった御意見も併せて強く頂いておりました。その一環といたしまして、短期履修の積み上げによる単位認定の取組と併せまして社会人の学び直しに資する講座の開設を促進する観点から、社会人の学び直しという点に着目した課程の認定を進めていくといったことの有効性についても御意見を頂いたことから、ここにおいて追記をさせていただいたものです。
  それから次の大きな柱になりますけれども、9ページ質保証・向上の部分でございます。こちらもプロジェクトA、プロジェクトSという大きなくくりで整理をさせていただき、その下で重点ターゲットとしておりました部分も反映させていただいております。真ん中にあります魅力発信のところ幾つか修正しておりますけれども、これは趣旨をより明確にする観点等から修正させていただいている部分であります。
   それから、プロジェクトSと書いてある高度化・改革支援に関わるところについては次の10ページのところが実質的な修正後の部分が反映されるところであります。10ページの冒頭にありますけれども、こちらは前回の御議論を踏まえての修正でございます。特に職業実践専門課程の性格付けに関わりまして、これはこれまで先導的試行という位置づけの中で取組を進めておりましたけれども、今後の姿としては教育の高度化を目指す専門学校の取組の枠組みとして位置付けるべきではないかといった御意見を頂いておりますので、そうしたことを反映しております。そのためにこれも方向性としてお示しいただいておりましたけれども、情報公開が大変重要であり、その効果的な取組のために認定後の情報公開の根拠規定を告示に位置付けるべきだといった点が一つです。
  あわせまして、中期的な課題ということで議論いただいたわけですけれども、この取組内容の実質化を図っていくことが必要であるといったことで、その観点から教育課程編成委員会の在り方、そして第三者評価の導入などについての検討についても御議論いただいたわけでございます。
  あと最後の柱、学習環境ですけれども、こちらも2段階、二つの横断的視点に沿って書いております。併せてプロジェクトSと高度化・改革支援のところに高等課程の機能強化といった部分を追記させていただきました。こちらについてはもちろん高等課程につきましてはこれまでの各項目の中でも明示されていない項目におきましても含まれているわけですけれども、特に学びのセーフティネットといったこちらの柱の関わりで言いますと、まさにセーフティネットの役割を果たしているといったことからその教育機能をどのように今後強化していくべきかといったことについて追記をさせていただいたものでございます。
  資料といたしましては、11ページ以降は今見え消しになっておりますものを反映しておりますので、見づらい向きもあろうと思いますので併せて御参照いただければと思います。
  また、あわせまして参考資料2をごらんいただきたいと思います。参考資料2でございます。こちらは平成29年度の専修学校関係予算案ということでございますが、こちらは先ほどの審議経過報告で8月に打ち出しをしていただきました方向性、三つの柱、今も御説明したところにありますけれどもその三つの柱と、そこで書かれておりました具体的施策を踏まえて概算要求をさせていただき予算案として計上されているものでございます。
  参考資料2でございますけれども今の三つの柱に沿って一番上のところにあります人材養成機能の向上のところについては二つ「新規」と書いてあります。一つ目の新規にあります専修学校による地域産業中核的人材養成事業のところですけれども、これまで既存の事業を組み込みながら新しい要素を入れて新規事業として立てているものでありまして、新しい要素につきましては審議経過報告でもお示しいただいていた社会人の学び直しに関わるような部分が一つです。これは具体的にはe-ラーニングの積極的な活用などにより学び直し講座を開発するといったことが一つの要素でございます。もう一つは自主的、機動的な産学連携体制の構築といったことも審議経過報告の中でもお示しを頂いておりまして、そちらも新規事業の中に新しい要素として組み込んでおります。
  二つ目の新規と書いてありますのが専修学校グローバル化対応推進支援事業ということでございます。こちらも審議経過報告の中で特に留学生に関する対応ということで、入り口から出口に至るまでの総合的、戦略的な留学生施策の推進といったことを反映してこちらの方に具体的な新規事項として予算案として計上されているものでございます。
  二つ目の柱になりますが質保証・向上になりますけれども、特に教職員の資質・能力向上といったことについて書いていただいておりました。そういったことも踏まえて一つは専修学校における研修体制づくりの推進といった要素を、事業としては継続の事業の中におきまして細かい字で恐縮ですけれども参考資料2の真ん中のところにあります通り、研修体制づくりの推進といった要素を加えております。あわせまして認知度向上といった絡みの中で情報発信についてはターゲットを意識して取り組むべきだといったことを御指摘いただいております。高校や企業等への効果的な情報発信の在り方といったようなことをここに書いておりますけれども、そうした要素を新たに加えております。
  三つ目の柱が一番下、学びのセーフティネットの保障ということで事業としては継続ということで進めております。
  また併せて、それに絡んでですけれども熊本の地震の対応ということで、経済的に就学困難になった専修学校生等への授業料減免支援事業を都道府県が行う際に国が都道府県の負担額の一部を支援するといったようなものも新しく立てておりまして、それがこの参考資料2の一番下にありますけれども被災児童生徒就学支援等事業ということでございます。これまでも東日本大震災のときにもありまして、それも継続しつつ新たに熊本対応分について新規で措置しているところでございます。
  個別の資料、ポンチ絵等はその後に付けておりますので適宜御参照いただければと思います。
  また一言だけ付言させていただきますと、参考資料3というものをお配りしております。参考資料3は先日行われました大学分科会で配付されたものでありまして、いわゆる高等教育のグランドデザインをどういうふうにしていくかといったことに関わっての議論、資料名としては今後の各高等教育機関の役割・機能の強化に関する論点整理(案)とされているものでございます。こちらにつきましてはご覧いただいております通り論点整理の案というものでありまして、今後2月からの次期の中教審において議論がまた深められていくものでございます。この中におきまして各高等教育段階における取組ということ、そしてその役割機能の強化といったことに関わりまして専門学校についても記載がございます。10ページから12ページにかけまして、こちらの会議でいろいろ御議論を頂いております状況を踏まえた記載がなされておりますので併せて御参照いただければと思っております。
  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
【黒田座長】  ありがとうございました。
  それでは今事務局から説明のありました資料1について皆さん方から意見をお伺いしたいと思います。まず冒頭から資料1の順番に行きたいというふうに思います。基本的方向性の修正箇所について何か追加することがあったら御発言を頂きたいと思いますが、いかがですか。どうぞ。
【小杉委員】  読んでいて感じたことなんですが、全般に専修学校、専門学校よくやってきたという話はよく分かったんですが、国がなぜこれを積極的に振興しなければならないのかという理由がよく分からない書き方になったなという気がします。時代変化みたいなことだけは書いてあるんですが、課題が何かということについてもうちょっとまとめてどこかに書いた方が、こういう課題があるからこういう振興なんだというところが織り込まれているんでしょうけれども、それが伝わってこなかったところがある。多分制度的特色がすごく長く入っていて、これでよくやってきたという話がずらっとあるので、こんなによくやっているのに何で振興しなきゃならないんだという話になりかねない。そこの支援が必要な点をもうちょっときちんと書いた方がいいんじゃないかなと思いました。
【黒田座長】  今の御発言は初めの段のところで、その辺のことを追加するということになりますかね。
【小杉委員】  骨太方針のところが長くなったので、ここの中に最後の節をもうちょっと立てるとかでもいいと思いますし、もちろんその前の方でもいいんですが、そこら辺はお任せしますが課題といったものが分かる書き方の方がいいというだけです。
【黒田座長】  そうすると、今何が問題だということを少し書くということですか。
【小杉委員】  そうですね。なぜこの三つの柱かということが分かりやすいような。
【寺田委員】  基本的方向性のところですね。見え消しの6ページ、7ページ辺りでプロジェクトAとプロジェクトSの説明を3段構成でされているんですが、つまり前書きみたいなものがあって施策の方向性があって、具体的なキーワードみたいなものをA・B・Cと並べておられて真ん中の施策の方向性とA・B・Cの関係がちょっと分かりにくい。どれに当たるんだろうかというふうに一生懸命自分で線を引いていたんですけれども高度化・改革支援の方では発展、刷新、協働とかすごくいい言葉なんですけれども施策の方向性と関連付けていただくといいのかなと。あるいは、こういういいパンチのある言葉ですけれども余り要らないんじゃないか。分かりにくい気がいたします。
  具体的なことは後でいいですか。各論の方は。
【黒田座長】  はい、そうですね。
【寺田委員】  じゃ、後で。
【黒田座長】  基本的方向性の中での説明が関連性をもう少しはっきりさせてほしいということだと思うんですが、いかがですか。
【白鳥専修学校教育振興室長】
  国の支援策につきまして2段階構成ということで明記させていただいておりますそれぞれについて、特にA、B、Cと書いてあるところについては学校の特色、どのような学校があるかというところをベースに整理させていただいております。いろいろな学校があるわけですけれども、プロジェクトへの対象とする支援の対象として主なターゲットとして考えているのはA・B・Cと書いてある説明責任、ボトムアップ、法令遵守これらをある意味全部取り組んでいるような学校群というのをプロジェクトAでは対象にしているという意味合いです。そしてプロジェクトSについては更にその中でも7ページの冒頭にありますけれども、発展、刷新、協働、これも次の2段階目の、プロジェクトSの対象としている学校群としてはこうした取組をある意味総合的に行っている学校群がそれぞれ対象であるという意味合いであります。
  御指摘は、特色A・B・Cの各特色と施策の方向性との対応関係ということだったと思いますが、ここにある施策の方向性というのは個別のその後に出てくる具体的施策を具体的に推進していく上での一つの目安として想定しているものでありまして、そういう意味で各プロジェクトAとSの中に書いてある施策の方向性と特色のA・B・Cというものが1対1で対応しているというイメージで書かれたものではないというのがここでの整理ということで提案させていただいております。
【大井川委員】  済みません。先ほど小杉先生のおっしゃられたことと私本当に同じ感覚を持っていまして、この報告書自体は今から字句修正が中心ですので余計な発言になってしまうかもしれないんですが、そもそもこの会合が始まった当初1ページ目にあります実践的な職業教育を行うための高等教育機関ができていくと。こういう教育システムの変化の中で従来型の専修学校教育の在り方というのはこのままでいいのだろうかというような、そういう問題意識というのは複数の委員の方から指摘があったと思うんですね。
  我々産業界としてもそこが一番気になっていたところなんですけれども、これを全体として読む限りはこれに関する記載が余りないという、そういう印象を持ちました。地方創生が大事である。それから中核的な人材の育成も非常に重要性を増している。これはある意味当然のことでございまして、もしそういう問題意識があるのであれば、どういう形で専修学校に何が求められるのかというような部分まである程度書かないと、先ほど小杉先生がおっしゃっていたような、この会合で話し合った新たな方向性というのは一体何なのかというのがちょっと見えないという印象を持ちました。
  従来の専修学校の充実とか高度化とか、質保証、質の向上という意味では書いていることは全てごもっともというか、なるほどという感じなんですが、教育システムが変わっていく中で従来の専修学校の位置付けというのはどういうふうに変わり得るのかというのを踏まえた記載の仕方とはちょっと違うかなというのと、それから教育内容に関しましても何ページでしたか第四次産業革命のことが書いてありますけれども、この件は我々も政府の未来投資会議の下についています人材育成会議の方に人を出していますけれども、これから第四次産業をしていかないと国際的に日本が非常に立ちおくれていくと。その中でキーワードが一つ、IT人材であると。ただIT人材の教育はいろいろなところで行われていますけれども従来型の教育では到底追いついていかないという意見が非常に多い中で、どこでどういうふうに教えていくのかという、そういうところをまさに今話し合われているところなんですね。教育の、システム全体の枠組みの中での役割、新たな機能は何なのかというような視点と教える中身についても従来のようなものを踏襲して教えるだけで本当にいいのかと。こういう部分がちょっとないのが私としてはちょっと気になったというか小杉先生と多分同じようなニュアンスだと思うんですけれども、それだけ申し上げておきたいと思います。
【黒田座長】  ありがとうございます。
【浦部委員】  済みません。前回の会議に欠席してしまったために前回どのような議論がされていたのか十分把握し切れておりません。申し訳ございません。こちらの方を読ませていただきまして、専門学校の在学生の約2割は高校卒業以外の者ということは8割は高等学校を卒業した生徒というふうな形になると思いますけれども、そちらの点はちょっと記載が余り見当たらないかなというふうに思っておりまして、日本の職業教育がここで大きく変わろうとしている。まさにそういった場面において高等学校への触れ方が少ないというふうに考えております。8割が高等学校を卒業した生徒ということになりますので、その点を触れていただきたいなと思っております。
  以上です。
【黒田座長】  ありがとうございました。小林委員。
【小林(浩)委員】  おまとめいただいてありがとうございます。骨太の方針のところに1個追加していただきたいことがございまして、後の方の施策の方とか重点ターゲットのところでグローバル化とか、職業教育の国際通用性の確保というのが出てきてはいるんですが、その前のところでグローバル化とか人材の国際的な流動性とかというところに対して一つも言及がないものですから、これからOECDなんかも2025年に向けて450万人の留学生が800万人ぐらいに世界で広がっていくとか日本の国内でもグローバル化、国際性が進んでいくというようなところも職業教育に大きな影響を与えるポイントだと思いますので後段と合わせた形で前段の骨太の方針のところにこういったグローバル化への対応的なところも入れていただければなというふうに思っております。
【黒田座長】  ありがとうございました。どうぞ。
【白鳥専修学校教育振興室長】  少し話が戻ってしまって恐縮ですが、先ほど大井川先生から御指摘を頂いていた新高等教育機関などができる中での今後の専修学校の位置付けについてというお話がございまして、その部分につきましては4ページから5ページにかけての骨太方針の冒頭の部分ですね。専修学校の制度的特色という、このタイトルが適切なのかどうかというのはあるとは思うのですが、新高等教育機関ができていくという中で従来の専修学校の存在意義がなくなってしまうのか、あるいは例えば新高等教育機関が大学体系に位置付けられていく流れの中で専修学校制度のあり方も見直すべきなのか。そういったような様々な考え方があり得ると思いますが、その点につきましては新たな高等教育機関等ができていくという中においても専修学校というものは確たる存在として今後も存在価値があるという事と、専修学校というものがもともと制度的に非常に大きな自由度、多様性を持っていて、その制度設計の下で専修学校がこれからの時代においても時代の流れの中で在り方を変えて時代に合ったものとして展開していくことへの期待など、これまでのヒアリング等々皆様から頂いた御意見を踏まえて記載させていただいたという趣旨でございます。
  ただ、同時にそういう中で、それでは新たな時代に対応していくために今まで問題ないのかという話になりますと、そこはもちろん小杉先生等も御指摘ございましたように様々な課題というのはあるわけでございまして、その部分についてもう少し明確に記載をさせていただきまして、それ以降の話につながるような工夫をしていきたいと思っております。
【黒田座長】  ありがとうございました。今、専修学校の制度的特色、ここの書きぶりが新しい制度と設計の中で問題があるかなと思いますね。だから新しくなったときにどうするか。今何が問題かという。そういう事もちょっと加えていただくと良いのではないかというふうに思います。骨太方針というのがここでは非常に重要なことでありますので、これに関連して何か御意見はございますでしょうか。今のような修正でよろしいですか。骨太方針の中でグローバル化とか、国際通用性の問題、そういうところも加えていただくということでよろしいですか。
  それじゃ、小林委員。
【小林(光)委員】  ある意味ではこの骨太方針というのは、おっしゃっていただいたように歴史的な背景、そして社会的な背景を踏まえた上での専門学校の今日までの役割、そしてこれからの方向性ということを書いていただいているわけです。先ほど小杉委員と小林委員から貴重な意見を頂きました。いただいたご意見も含めて前のところで社会的な激しい変化の状況を書き込んでいただいた方が産業界の人たち、あるいは高校の先生方等にも分かりやすいのではないかと思います。今おっしゃられたグローバル化の問題、あるいは産業変化の問題等を含めた社会の変化の激しい状況の具体的な明示、産業競争力会議で議論されていたような意見を少し踏まえて書き込んでいただくと、より幅広いまとめになるのではないかと思います。
【黒田座長】  今の発言は「はじめに」のところに追加することになるんですか。「はじめに」のところは社会的大きな変化ということが書いてあるんですね。それが具体性が見えてないということもあるんだろうと思うんですけれども。基本的方向性の中でも専修学校について専修学校制度の概要、この辺のところもあろうかと思います。どこまで具体的に書いたらいいかということになるんですけどね。余り事項を特定して書いてしまうということも後々問題ということじゃないかと思うんですね。だから大きい枠組み、これはあくまでも骨太ということで書かれているわけですから、そういうことで進めていきたいというふうに思うんですが。
【小林(光)委員】  方向性はいいと思います。
【黒田座長】  今、専修学校の制度的特色のところを少し先ほど課長からお話がありましたのを加えながら、ちょっと修正をしていただくということにしたいというふうに思います。
 その次、振興の三つの柱と横断的視点という項目があるんですが、ここについて何か御意見ございますか。どうぞ。
【小杉委員】  寺田先生の御指摘とすごく共感したしたんですね。下のA・B・Cと上との関係、今説明してきたのはこういう学校を対象としてプロジェクトAをするというお考えのようですが、まずそれが伝わってこなかった。A・B・Cってきれいなようだけど、ここで出ているだけであと一切関係ないし、何でこんなことを言わなきゃならないのかなというのが分からなかったです。もしすべき対象が二つあるんだったら、むしろ対象の方を先に書いて、こういう対象に対してこういう対応をするんだという方が分かりやすくて、こういう対応をする、この対象はこういう人たちだというよりは分かりやすいかなと思います。全体にこの報告書といいますか議論が流れていないんですね。あちこちで発言した人とか聞いてきたことをちゃんと盛らなきゃという形で入れていただいているんですが、全体としての流れになってなくて、それが多分あちこちで「あれ?」「あれ?」と全体として読むと何だかよく分からなくなっているところなので、聞いてきた話を全部盛らなくてもいいから少し整理して、分かりやすいものにしてほしいなと思いました。
【黒田座長】  振興の三つの柱については、次の具体的施策と連動しているわけですね。だからこの中でちゃんと整合性がとれているかどうかという。小杉委員ではとれてないということで。いかがですか、この辺は。A・B・Cを書いてあるがゆえに分かりにくくなっているということもあるんですね。
  ほかございませんか。河原委員。
【河原委員】  7ページの重点ターゲットの部分なんですけど、重点ターゲットが1から9というところなんですが、例えば2とか5の実践的な産学連携教育であったり、積極的な資質向上というところなのですが、具体的とまでいかないにしてももう少し方向性を示すような形にすることが可能かどうかと思います。
【黒田座長】  重点ターゲットのことについては9項目書かれているわけですが、これを骨太の中で方向性を具体的に書いてしまうと全ての学校がそっちの方に行ってしまうという、そういう可能性がありますのでね。少し解釈がそれぞれできるようにしてあるということなんですが、いかがですか。
  ほかにございませんか。この資料は事前にお読みいただいているので皆さん、相当真剣にお読みいただいて疑問点をお持ちだろうと思いますので、どうぞその疑問点をここで出していただくと有り難いと思うんですが。
  寺田委員は後ほど具体的な話という話だったんですが。
【寺田委員】  各論に行っていいですか。
【黒田座長】  はい。
【寺田委員】  何度も発言しますので、まとめてと思っていたので各論と総論の両方について追加的に。研究者というのはすごくこういうのが気になって、例えば横断的視点より戻ってしまうんですが、5ページの上から二つ目の丸の「同時に」というパラグラフのところの「専門的知識に加えて」というところなんですね。職業教育、あるいは専門学校の職業教育ということを考えたときに、確かに先ほど御説明のように博多で人間教育が重要、職業教育というのは人間教育だという話があって、それであれば僕は余り異論がないんですが、職業教育とは別に加えてというふうに来たので観点として加えてはいいんですが、教育の取組として人格形成的なもの、恐らくリベラルアーツとか、より基礎力的なものを重視していくというコンテキストだと思うんですけれども、さてそれは専門学校若しくは職業教育の在り方なんだろうかという疑問を私は持っています。やや誇張して言うと職業教育を通しての人間教育だというふうに僕は思っていまして、文章としてここを直せというのはないんですが、どういう意味でこういうふうに書かれたんでしょうかというのは聞いてみたいというのが一つですね。余り一般的な──私、今キャリアセンターにいるんだけれども一般的なキャリア教育的なところに引っ張られてはいけないというふうには思っております。これはこれで非常に重要なんですが職業教育の枠の中で、また取組方というのは異なってくる。これが一つですね。
  それからもう一つは発言したのかも分かりませんけど、むしろ資料の方ですね。ポンチ絵。これも非常に気になるところで参考資料2の新年度予算に関係することでしょうか。3枚目ですか。専修学校による地域産業中核的人材育成、人材養成事業のところの、せっかくデュアル教育という言葉、僕は一応了解はしたんだけどデュアルシステムでないから、いいでしょうと。ドイツでもデュアル教育という言い方は特に高等教育段階で最近なされてはいますけれど、いいでしょうと。しかしデュアル教育という概念を使っておりながら、またコーオプ教育という言葉を使うという。これはちょっとまずいのです。特に、コーオプ教育と言ってしまうとアメリカのコーオペラティブエデュケーションの片仮名書きですから、そういうものを満たすものでないといけなくなるので、前向きの提案をするとすればコーオプ教育のところ、学校内実習というのを下に書いてしまっているんですけれども連携教育ぐらいで止めておけばいいと。同じことなんですがね。そこは非常に難しい問題があるので誤解を生まない方がいいのかなという気がしております。
  それから、さっきの御議論のあった、私も本当はそれを言いたかったんですが、どなたか前の先生がおっしゃった、そのとおりで、この委員会が発足したのは新機関ができそうだという中で、どういうふうに今後この専門学校を振興していくかという、そういう話だったので、その点がやや弱いなという気が確かに私もしました。職業実践専門課程については教育の高度化を目指す専門学校の取組の枠組みとして位置付ける、その前後に新機関との関連性なり、この職業実践専門課程及び専門学校の独自性みたいなもの、これからの引き続いての役割と同時に新機関との移動性というんですかね。相互関連性といいますか。こういうことを書き込まないといけないんじゃないかなという気がいたします。
  四つ目は9ページのマル7の職業教育の国際通用性の確保で、ここはもう一つ重要な観点が抜けていて最終的にはなかなか日本で進みにくいんですけれども、EQF型なりAQF、アジア・クオリフィケーション・フレームワークなり、それとの対照みたいなことを作業として、これは文部科学省を超えて進めていかなければいけませんけれど、海外の職業教育機関で学んできた日本人にとって国内に帰ってきたときに向こうで取った資格がどういう意味を持つのかということと、専修学校で受けた職業教育が特に留学生にとって海外に出たときにどういう意味を持つのかという、二つの観点から国際的な枠組みとの調整ということが必要なので、是非ここからでも声を上げていく必要があるのではないかという気がいたします。
  以上です。
【黒田座長】  ありがとうございました。具体的なところを御指示いただきました。ありがとうございます。
  ほかにございませんか。どうぞ。
【大井川委員】  今、寺田先生がおっしゃられたところにちょっと重なるんですけれども、先ほどの5ページの上の一つ目の丸の人間性を育み云々(うんぬん)というところなんですけれども、寺田先生がおっしゃるように加えてとしますと、人間教育的なものというのはむしろ初等、中等教育段階でも当たり前に言われていることですので、どうしてここに突拍子もなく出てくるのかなと。もし意味があるのであれば、そこは追記しておいた方がいいのではないかというのが1点です。
  それから、9ページ目にまだ進んでは駄目なんですね。
【黒田座長】  結構ですよ。
【大井川委員】  そうですか。今、やはり御発言あったのは職業教育の国際通用性の確保という点なんですが、ここに記載のあるのを見ると海外から日本にということなんですが、今、むしろ逆のパターンもあるのかなと思っていまして、意見として今まで出てなかったかもしれないんですけれども途上国を中心に、すぐれた日本の教育の課程というかシステムというのを海外に輸出していくというような動きがたしかあったと思いますし、諸外国からも一部求められているような部分というのはあると思うんですね。例えば会計制度とか、日本のようなシステマチックにできてない国もありますし、そういったものが日本に対してノウハウの提供を求めているというのも何度か私は耳にしておりますので、そういった部分を積極的に海外に出すという記載があってもいいのかなというような気はいたします。
  以上です。
【黒田座長】  ありがとうございました。国際通用性について海外から日本へという流れと、日本から海外へという流れ。日本から海外への流れについてはどこか記述されていますか。特別ないですか。
【白鳥専修学校教育振興室長】  国際通用性のところにつきましては9ページの頭のところにありますとおりで日本国内で学んだこと、そして外国の教育機関で学んだことのそれぞれについて適切に評価されるような仕組みづくりという意味合いにおいて書いてあるものです。ただ、大井川先生がおっしゃったような形で積極的に輸出するといった観点は確かに弱いところです。
  今、大きな方向性ということでごらんいただいておりまして、個別の具体的施策についてはこれ以降の箇所において記述されるものですので後日の会議において具体的な文面をごらんいただくことになると思います。
【黒田座長】  そういうことですが、よろしいですか。
  ほかにございませんか。どうぞ。
【浦部委員】  質保証の方でもよろしいでしょうか。
【黒田座長】  はい。
【浦部委員】  9ページのところに魅力発信専修学校、そこのところのマル2からマル5のところですけれども、特にマル5のところの「専修学校への理解を深めることも必要」。ちょっとトーンダウンしたかなという感じが何となくしますので「ことが必要」というふうにしていただくと、よりすっきりするかなというふうに思いました。
  それからマル2のところでは「高等学校や地域の企業、行政機関等との連携を進めながら、専修学校の意義・役割を積極的に発信していくべき」というのも何となく「べき」で終わったという印象を受けましたので、もうちょっとすっきりとそれが必要であるということを明確に示していただければと思いました。
  以上です。
【黒田座長】  ありがとうございます。これは字句の修正になりますけれども、そういうことでより積極的に分かりやすく書いていただくということでお願いします。
  ほか。清水委員。
【清水委員】  具体的な施策の10ページのセーフティネットの保障に関して、高等専修学校の立場で今までもいろいろな振興策をお願いしてまいりました。この報告書も最終段階になってまいりましたのでお話をさせていただこうと思います。この検討会の趣旨は自由度の高い制度、特性を生かした社会のニーズに即した専門学校、高等専修学校の職業教育を推進するためにスタートしており、人材養成また、質保証・向上の中にも高等専修学校に触れていただいております。しかし、メインは三つ目の学習環境であると思っています。ですので、学びの機会の保障のためにこれから最後のお願いを三つさせていただこうと思います。
  まず、10ページのところでお話しすると、就学支援の②です。個に応じた多様な学びの機会の保障というところでは前回もお話しさせていただいていますし、また我々の重点項目の中にも入れております日本スポーツ振興センターの保険の加入の問題でございます。こちらについては今、初中局の皆さんからも御指導いただいて進めておりますので、一日も早い解決を再度お願いしたいと思います。
  二つ目、三つ目は大きなお話になってしまうのですが補助金の問題であります。福岡でお話をさせていただきましたが、なかなか全体像を皆さんにお話しする機会がなかったので全国の高等専修学校の現状について、全国高等専修学校協会のホームページではアップしているところではありますが私立高校と違って、47都道府県全ての高等専修学校に補助金が出ているところではありません、とお伝えしました。秋田、岡山、徳島、香川、愛媛、大分の6県では高等専修学校の補助金はゼロです。47都道府県中、6県にはいまだにゼロというのが現状であります。
  そして生徒単価ですけれども、大阪の30万6,800円が最高額です。一番単価の低いのは長崎県の6,300円です。平均すると7万5,420円。私立高校、1条校の経常費補助の全国平均は33万5,800円です。ですから当然基準がばらばらであることはお分かりいただけると思います。私どもの高等専修学校は私立学校振興助成法対象外の124条の学校ですから、特段の決まりがない。各都道府県独自の補助金のシステムで頂いている。これを東京で分析をいたしましたところ、東京で言う私立高校の経常費補助と高等専修学校の振興費補助の対象科目を比較しますと、管理経費と教職員割りは対象外で、教育研究経費と設備経費の一部のみが対象になっているということが明確になりました。これは全国でも同じような傾向があるのではないかと思っています。ですから国としての統一基準というのをしっかり定めていただかないと、これは学びの保障にはつながらないのではないかと思っています。
  そして特別支援の経常費ですけれども、これも今までお話しさせていただきました。高等学校の在校生の2.2%は発達障害という報告がございます。高等専修学校は約15%が在籍しています。このような状況の中で高等専修学校には、当然学校法人であり社会福祉法人ではないにもかかわらず先進的な取組をしている学校が全国にあります。例えば関西の高等専修学校では、3年次修了し、卒業するときに障害があるがゆえに就職までなかなかたどりつけなかった生徒を、卒業させて終わりにするのではなく専攻科を作って、就職が決定するまでフォローしています。
  また関東の高等専修学校では、やはり就労支援ということで、学校法人でありながら就労支援のA型の施設を今作ろうとしているところがあります。そしてまた同じく関東ですけれども、親亡き後の対応として10人定員のグループホームを四つ運営している高等専修学校もあります。学校法人でありながら非常に先進的な取組をしています。
  実際の特別支援の財政支援の現状ですけれども、平成15年に東京都が102条園対応、個人立の幼稚園の補助金額の39万2,000円を平成15年度から頂けており、これを全国高等専修学校協会の中で情報提供し、今やっと東京のほかに山形と長野が特別支援の補助金をいただけるようになりました。額をお伝えすると長野県は1人単価3万円です。山形は支援員の、要するに発達障害の子たちの教育には人手が必要だということで、支援員の加算分として1校180万円。ですから今、山形の1校180万円と長野の1人3万円と東京の39万2,000円というところであります。
  マスコミで皆さんも御承知のとおり、東京の私立高等学校と高等専修学校は、大阪同様に親御さんの年収で、大阪より少し高いのですけれども760万円まで授業料無償化がいよいよ導入されることになりました。いろいろな背景があって導入されます。これはマスコミを通して全国の関係者には耳に入っているところであります。実はなかなか表面に出ていないもう一つのお話がございます。東京都の平成29年度の予算で、東京の高等専修学校が要求しておりました私立の高等学校、特別支援学校の半額を用意していただけるようになります。ということは、今までは102条園対応の39万2,000円でしたが私立高校、私立の特別支援学校の半額ですので75万2,500円を用意していただけると既に知事査定で発表になっております。
  この機に私立高校と同様に残りの部分を国の施策として1条校と同様に取り扱いいただければ有り難いなと思っているわけです。これは東京だけではなく全国に波及していかなくてはなりません。今、東京だけではなく全国の高等専修学校に対して、先進的な取組をしている学校に対して是非御支援を頂きたい。
  まさにあと背景にあるものとしては、これもマスコミで報じられて私も目に留まったのですが、12月14日に文部科学大臣がコメントを発表されております。文部科学省の生涯学習政策局の中に特別支援総合プロジェクト特命チームを立ち上げて、学校教育から生涯教育にわたる支援をしていくのだという発表がされております。私立学校振興助成法の中に入ってない高等専修学校ですから、なかなか新しい仕組みを作るのが難しいことだとは思いますが、一番良いのは私立の高等専修学校振興助成法のようなものがあればカバーできるのですが、それもまた難しい話であると思います。
  実は富山県にこのような補助金があります。私立専修学校特殊教育振興事業費補助というものです。これは富山県内の高等専修学校が申請し、知事が認定すれば加算分を支給するというシステムです。きょうの資料の中にも入っています「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」事業の中で「特色ある教育推進のための教育カリキュラムの開発・実証」事業に取り組ませていただいておりますが、まさにこれに値するものではないかと思います。
  さらに、昨年5月の教育再生実行会議の第9次提言の最後には教育再生先導地域学校の検討についてと言及されておりますし、これも昨年5月ですけれども発達障害者支援法の10年ぶりの改正があり、第8条の教育のところに今までは高等学校、中等教育学校及び特別支援学校に在籍する者というところでありましたが、一部改正で第8条に高等学校、中等教育学校及び特別支援学校、並びに専修学校高等課程に在籍する者と追記されております。この機に高等専修学校の生徒に高校生と同じ学びのセーフティネットを、格差のない整備をお願いしたいと思います。先ほど来から具体的な施策というお話もございますので、是非この報告書には具体的な施策として書き込んでいただけたら有り難いと思っております。どうぞよろしくお願いします。
【黒田座長】  ありがとうございました。今の高等専修学校については高等課程の欄を新しく設けて、生徒等の特性を踏まえた支援体制というところを書き込んであるんですが、これをもう少し具体的に書いてほしいということですか。
【清水委員】  はい。
【黒田座長】  ありがとうございます。
 ほかにございますか。どうぞ。
【吉本委員】  学びのセーフティネットの部分ですけれども、就学支援のところなんですけれども、専門学校のところだけ今回、来年から私立の小学校、中学校にも就学支援の実証実験ではありますけれどもできますし、大学についても給付型奨学金が制度化されるというふうに聞いています。高等課程は今も就学支援金の対象になっているんですけれども専門学校の専門課程の部分だけ、こういう形で実証実験をやっておられるんですけれども、これだけ制度が違って学校が減免した半額を補助するというような実証実験になっておりまして、ほかの部分は学校負担がないというような形のものばかりなので、ここだけ制度が違うので学校から言わせると非常に使いにくいというような意見も頂戴しています。そこのところほか小学校から大学までそういうような一緒のような形になるのであれば、ここだけ違っているというのも変な感じがするので、改善していただけたらというふうに思っています。 それと最後の高度化・改革支援のところで、高等課程の機能強化ということで特別支援の教育機能強化の在り方について検討を進めることが必要というふうに書いていただいたことは、そういう取組をやっている高等課程の学校、大阪にもたくさんございますので非常に有り難いことかなというふうに思っています。
  以上です。
【黒田座長】  ありがとうございました。どうぞ。
【白鳥専修学校教育振興室長】  座長、済みません。事実関係だけ。失礼します。今、吉本委員から御指摘いただいた点のうちの前者についてですけれども、枠組みとしましては実証研究事業につきましては今御指摘のとおり学校が減免するという前提ですけれども、今先生の御指摘の関係で申し上げますと、同じ高等教育段階の中におきましては、ここの観点で言いますと専門学校の話なので大学、短大等が相当する訳ですが、そちらは学校がまず減免するという制度が基軸にあります。それをベースにこちらの方でも今実証研究事業ということで進めております。そういう意味では学校段階が違う小中学校段階において、まずこれは実証研究事業という段階なので、どうなっていくかというところもあるかもしれませんけれども同じ学校段階の中では同じような整理がされておりまして、また給付型奨学金につきましては学校減免という話ではなくて学生に対する支援でありますけれども、この枠組みの中には専門学校生も入っております。このような各学校段階の特色の違いについても御理解いただければと思います。
【黒田座長】  よろしいですか。
【吉本委員】  はい。
【黒田座長】  ほか、ございますか。前鼻委員。
【前鼻委員】  9ページの、職員の資質能力向上の推進についてなんですが、これは以前からも何度かお話をしまして、項目として支援が重要であるということは明記することは重要なことなんですが、これをどういうふうに主体的に取り組んでいくのかというところを主体がはっきりしない中でいくと、多分今後も一緒なのかなという気がしているんですね。国が関与するのか、都道府県が関与するのか、それぞれの学校の努力としてやっていくのか。大学がFDをやって20年以上になるわけですが、そういう取組について専門学校は積極的にこれまで挑戦してきていませんでしたし、自主的に担ってきた事実の中で言葉だけ重要ですというふうに述べただけでは今後ともそれが積極的に展開されるというような保障が、私はちょっと心配になっております。既にこの場の中でも出ていますように小規模校が多い中で「各校やりなさいよ」と言ってもなかなかできない現実が未だに打破できない状況があるわけですので、もう一段踏み込んでどういう主体性を持ってやっていくのかという表現があると大変有り難いかなというふうに考えております。それが1点です。
  もう1点です。その上にありました何度か出ております職業教育のことについてなんですが、現行日本の中で資格や職業教育をほかの国とどういうふうにして連携していくかというのが文科省の中に部署としてない中で、今後これが検討されるということがどういうふうな形で行くのか具体的に形をなしていくのかがすごく心配しております。例えばここで、共通の枠組みの中でというふうになっておりますが、現行の専修学校制度自体が国際的な中で資格教育、職業教育とどう連携していくのかというところ自体も、今文科省の中では誰がやるのかというのははっきりしていないと思います。これは誰がやるんだろうかというのがもう一段積極的にやっていくのであれば、ここのところをもう少し細かく砕いてもいいのかな。若しくは国としてどう関与していくのかということの明記があってもいいのではないかなというふうに思いました。
  2点、以上です。
【黒田座長】  ありがとうございました。この2点について何かありますか。特別いいですか。
【岸本生涯学習推進課長】  少しだけ。具体的施策の部分については繰り返しになりますが、基本的にはこれまで御議論いただいた内容を骨格の部分だけ今回ここでお示しをさせていただきまして、本日の御意見を踏まえ具体的な記述を更に充実していこうと思いますので、またそれをごらんいただければというふうに思っております。
  上側の共通の枠組みの部分云々(うんぬん)につきましては、これまでも政府としても取り組んできたようなことなんかもございますので、その話はまた別途御説明させていただければと思います。
【黒田座長】  そういうことであります。それじゃ、河原委員。
【河原委員】  9ページの高度化・改革支援プロジェクトSの部分なのですが、10ページにかけて職業実践専門課程を基軸とした質保証・向上の更なる充実ということが打ち出されていますが他方で、6ページの特色化・魅力化支援プロジェクトAには三つのA・B・Cがあり、それと内容が重なっているような印象があります。ですので、もっと職業教育の内実に踏み込んだガイドラインや規程の作成など、そういったものを盛り込んで具体的というわけではないですが、もう少し高度化らしい内容に踏み込んでいただければと思います。
【黒田座長】  ここのところ先ほど寺田委員からの意見もありましたし、ちょっと修正していただくということにしたいと思います。どうぞ。
【大井川委員】  済みません。私からあと1点だけ、8ページの地域の人づくり一番上ですけれども、人づくり産学連携ということマル1、マル2の書き方、書きぶりをもう少し工夫いただけないかということなんですけれども、前文の方で方向性の記載のところで今後の地方創生を本格的に進めていく中にあって、地域の中核的な人材の養成機関としての役割、人づくりが重要云々かんぬんという書き方をしていらっしゃいますよね。多分そこから導かれて繋がっている記載の仕方だと思うんですが、繋がっているようで繋がっていないというか、地方創生に必要だとか地域の中核的な人材というのは別にそこの地方に就職するからという意味ではなくて、もうちょっと深い意味があるはずだと思います。ここの8ページのマル1、マル2の記載を見る限りでは余り地域性の地域が求める人材って何とか、そこにどう供給するのかというような、そういう記載の仕方になっていないような、そんな感触を受けますので。というのと、マル1の「機動的な」という機動的というのはちょっと分かりづらいんですね。今までお話の中に似たような御発言があったのかもしれないんですけど、読んだ限り今まで機動的じゃなかったんですかというような、そんな雰囲気をちょっと感じましたと。
  マル2につきましても「地元企業等との連携による」という私、現場の人間ではないので、もしかしたら誤解があるのかもしれないんですけれども、専修専門学校は大学以上にかなり就職に直結していますし、企業との接点というのは通常は普通にあると思うんですね。その中で企業との連携といった場合に、これは当然教える際の教育を行う際に企業の協力を一層取り込んでいくというようなニュアンスだと思うんですが、それはそれとしても私も幾つかいろいろな審査員をやったことがあるので、いろいろな専門学校なんかを見て回って、やってないところはないんですね。逆にここで言っている1行は、もっと踏み込んだものなんだと思うんですけど、ここの記載だと今までのとは違うんですよというようなニュアンスが感じられないので、もしこれから膨らませるんでしたらその辺も御検討いただければというような気がいたします。
  以上です。
【黒田座長】  ありがとうございました。より分かりやすく具体的にということですね。専修学校は今までずっとこういうことをやってきているわけですね。それを今後時代の変化に合わせてどう高度化して結び付けていくかということに架かっているんだろうと思うんですが、その辺の書きぶりが少し不足しているのではないかということですので、よろしくお願いしたいと思います。
  ほか、ございませんか。どうぞ。
【小林(浩)委員】  話が戻ってしまって恐縮なんですが、6ページとか7ページのところにプロジェクトA、SのところにA・B・Cというのがあって、ここはどうも読みづらくて、ここに「以下の三つを特徴づけることができる」という言葉があるんですけれども、この「特徴づけることができる」というのはどういう意味合いというふうに理解すればよろしいんでしょうか。ここを御説明いただければというふうに思います。
【黒田座長】  よろしいですか。
【白鳥専修学校教育振興室長】  先ほど申し上げたとおり、このプロジェクトAとかSとか、それぞれの支援の対象として私どもとして振興の施策の対象として位置付けるような学校の特色としてはA・B・Cというのを全て兼ね備えたような学校群というのを念頭に置きましょうということをここで書かせていただいているのがもともとのイメージです。ただ、A・B・Cという形でお示ししたほうがイメージとしてより分かりやすいかなと思いまして、こういうふうに提案させていただいている訳ですけれども、本文に直接そのまま関係記述が出てくるわけではないので、そういう意味で分かりづらいという御指摘をいただいたところですので、本日御意見を頂いたことを踏まえて記述の見直しの必要があると思いますけれども、ここでの「特徴づけることができる」等々についての意味合いは先ほど申し上げたような意味合いで書かせていただいております。
【小林(浩)委員】  ありがとうございます。そうするとA・B・Cいずれも必要だということをおっしゃっているんですね。Aか、Bか、Cかということではないということですね。ありがとうございます。
【黒田座長】  よろしいですか。どうぞ。
【浦部委員】  済みません。また戻るんですけど、9ページの魅力発信のところのマル4のAO入試についての記載がございますけれども、この在り方について「高等学校等と専修学校の話合いの場が持たれ、ガイドライン作成等がなされることが望ましい」というのは具体的に誰がどういうふうにガイドラインを作成するふうに方向付けているのかなというのがしっくり理解ができておりません。各学校間ではないというふうには思いますけれども、どういうところの立場で何を話し合うのかについては、具体的なイメージはどのようになりますでしょうか。
【黒田座長】  よろしいですか。
【白鳥専修学校教育振興室長】  今までの御意見を踏まえますと、御指摘の事項につきましては、ここに書かれてありますとおり特定の学校だけがということでもなければ、専修学校だけがということでもなく、高等学校とかあるいは専修学校も全部含めた形、そこに関わりのある方々がそうした話合いの場をしっかり設けていくといったような意味合いで書かれておりまして、県においては専修学校の団体もある中で地元の高校との連携の中で、このような取組を進めているところもあると聞いております。ここの審議経過報告で書いていただいた段階もそうですし、最終的に最終報告の中で盛り込まれる段階もそうだと思いますけれども、これを踏まえ、これをご覧いただいている各専修学校であったり高校の先生方であったりといった方々が、まさに国の会議でこういうことが言われているのであるから、しっかりと取り組もうというようなきっかけとしていただくということが一番大きな意義があるのではないかなと思っておりますが、強制的にという話ということであれば、ここでまさにその関係の先生方に御参加いただいているので、その実行可能性も含めていろいろ御提案いただければ有り難いと思います。
【黒田座長】  よろしいですか。ほかにございませんか。どうぞ。
【前鼻委員】  先ほどの話にちょっと付け加えですが、国際通用性の部分のところで今後の検討課題という形で文言が終わっているんですが、専修学校制度、今の検討会もそうなると同時にやらなきゃいけない重要性は分かるんですが、これはこれで早急に取り組むべき必要性があるという非常に強い、早くに取り組んでいくんだという姿勢をできたら文章で表現していただきたいということが1点です。
  もう一つ質問ですが、先ほど来の話の中にありますけれども文章としてこのまま残っていくのかどうかの質問なんですが、「がんばる学校」「とんがる学校」は残っていくんですか。最終答申として。
【黒田座長】  皆さんの意見を聞いて。いい適切な言葉があれば変えたいと思うんですが。
【前鼻委員】  今すぐにあれなんですが、「とんがる」というのが精鋭的なというのは分かるんですけれども、木がとんがっている方のとげとげしい感じがしなくもないので、ちょっとかなというふうに思いました。
【寺田委員】  前鼻先生、再々おっしゃるので応援のスピーチを国際的通用性の部分で致します。小杉さんはよく御存じだと思いますが厚労省はASEANだとかのAQF、アジアン・クオリフィケーション・フレームワークに一応代表者を送っているようですね。僕の同僚が参加したというふうに言っていましたから。一応情報収集をやっていて、彼らとの交流はやっているようです。
  それでもう一つ背景的な話をすると、さっきも言いましたヨーロッパですね。ヨーロピアン・クオリフィケーション・フレームワーク、EQF、あれは先に職業教育の加盟国間の資格枠組みというのを作って、それでボローニャ・プロセスで1998年から2000年代の初めくらいに高等教育の質保証共通枠組みというのを作って、しばらく両方並行していたわけですけれど、2008年だったか少し前に高等教育資格枠組みもEQFの中に放り込む、統合するということで合意した。何を言いたいかというと、高等教育局にそう遠慮もしないで生涯局は筆頭局だし総括的に扱えるのでどんどん提案したらいいのではないかと。具体的には先ほど前鼻先生がおっしゃったことで少なくとも生涯局に担当者を置いてほしいですね。一部の大学研究者に資格枠組みのかなり大きな予算で委託研究はしているようですけれど、行政組織として進める必要がある。少なくとも1人どなたか担当者を決めて、研究者とか実務家とのネットワークなどを作って、それで他省庁等に提案していくということを是非やられてはどうかなと思います。生涯局が僕はふさわしいというふうに思っています。
【黒田座長】  ありがとうございます。共通の資格枠組み、私も昔から言って提案しているんですけれども。
【寺田委員】  そうですね。
【黒田座長】  生涯学習局で提案したときには、やりましょうということで始めたんですが、具体に入り出したところで、その仕事は内閣府の仕事だと言われて取り上げられたということがあるんですね。
【寺田委員】  先生の論文、今日来るとき読んできました。
【黒田座長】  ですから、グランドデザインを今作ろうとしているんですが、グランドデザインをやると同時に日本も資格枠組みを作っていかないと駄目ですね。アメリカも今この作業に入っているんですね。ですから日本だけが何も教育と資格との関係というのが出てこない。難しいのは、日本の国家資格というのは文科省が持たずにほかの省庁がみんな持っている。それとの教育との整合性ですね。それをどうとるかということだろうと思うんですね。その辺のことをやれるのは生涯学習局だと思うんですね。ほかではやれないと思うんですよ。だから、そういう意味では生涯学習局が中心になってそういう制度づくりを考えていただきたいというふうに思いますけどね。これは私からも提案しておきたいと思うんですが、なかなか難しいとは思いますけれども是非ともお願いしたいと思います。
  ほかにございませんか。本当は1項目ずつやりたかったんですが全部関連するので行ったり来たりということになりましたが、振興の三つの柱というこの三つ立てているわけですが、それだけでよろしいかどうかということなんです。プロジェクトAとプロジェクトSと、それぞれにA・B・CがあってプロジェクトAの方は説明責任、ボトムアップ、法令遵守ということになっているんですが、これはそれぞれの学校が当然にしてやるべきこと。こういうことをやって努力しているところには支援していこうということですから、これは予算がついてくるということになると思うんですね。そういう助成制度を作ろうということだし、またプロジェクトSについても同じようなことで、発展、刷新、協働という、これは既にそれぞれの専修学校でやられていることですが、それをどう高度化していくかと。高度化するためにどうなるかということです。ここに出てくるのが「がんばる学校」と「とんがる学校」という名前が出てくるんですが、この名称いかがですか。公文書とするには難しいところもあるんですけれどもね。いい名称はないですか。非常に分かりやすい表現なんですけれどね。どうでしょうか。こういう表現でよろしいですか。特別意見がなければこのままにしておきますが。
【小林(光)委員】  私たち専門学校としては、例えばプロジェクトAでは三つ、つまり説明責任、ボトムアップ、法令遵守といった基本的な要件を備えていくという意味ですから、これはこれで分かりやすい表現であると、私個人的には思っていたところです。プロジェクトSについては座長がおっしゃるように発展系で先駆的な取組をしていくところを評価しようという意味で、発展、刷新、協働を分かりやすく表現いただいています。これは私ども専門学校の関係者としては納得できる表現です。
  全体的に申し上げると、最初に小杉委員がおっしゃったように初めのところでは例えば高等教育のマスプロ化が一つのキーワードになって、さらに今社会の中で特に教育格差是正という側面が一つあります。さらには労働市場が今大きく変化しています。先ほどの産業界の意見も踏まえ、そのような背景の中で専修学校をどう発展させていくかという概念を一つ入れていただくと大変分かりやすいのではないかと思っているところです。
  以上です。
【黒田座長】  ありがとうございます。それでは「がんばる学校」「とんがる学校」は意見がありませんので、このままにしておきたいと思います。
【小杉委員】  いや、私反対です。
【黒田座長】  それじゃ、どういう名称がありますか。
【小杉委員】  いや、名称は必要ないと思います。専修学校のレベルアップ、地位向上を応援する支援と、よりすぐれた専修学校の取組を応援する支援、この二つ、最初の5ページの記述が一番分かって、後ろの付け加えはよく分からないというのがむしろ私の感覚です。前の文章はとてもよく分かります。なぜそれにキャッチフレーズを付けなきゃならないのか、よく分からない。
【寺田委員】  じゃ、僕も応援しましょう。
【黒田座長】  どうぞ。
【寺田委員】  あんまり賛成ではないですね。こういう括弧書きの言葉を使うというのは僕は余り賛成じゃなくて誤解を生む可能性がある。ポンチ絵あたりではこういう言葉を使って説明されるときはいいと思うんだけど、ちゃんとした報告書というときには余り括弧書きは使わない方がいいということだから多分、何度か前に議論していたエクセレントな実践をする学校と、基準を満たしてきちっと頑張ってやる学校と、そういう意味ですね。ですと非常に先進的な取組を進めている学校と、その次がいいかどうか難しいですがしっかりと取組をしている学校、安定した取組をしている学校とかの、それぐらいでいいのかなという気がするんですけど。ポンチ絵では使われたらいいと思うんですが。
【黒田座長】  ありがとうございました。ということで文章化するときには学校の名称でとんがるとがんばるは外していただくということにしたいと思うんですが、よろしいですか。重点ターゲットをここで九つ挙げられていますが、それ以外に追加することはありますか。
【前鼻委員】  ちょっと1点質問いいですか。
【黒田座長】  どうぞ。
【前鼻委員】  マル4のグローバル化の専修学校教育の国際通用性という文言にずっとひっかかっているんですが、教育内容の国際通用性なのか、制度の国際通用性なのか、それとも資格枠組みを持った学位の国際通用性なのか、どの点を指していることなのでしょうか。
【白鳥専修学校教育振興室長】  現時点では8ページから9ページにあります留学生の観点であったり、今いろいろ御意見を頂いておりました資格枠組み的な観点での国際通用性、様々な要素が入り得ると思っておりますので特定の要素を特定に限定するという趣旨ではなくて、これらのことを総じて表現したらこのようになるのではないかということでの提案であります。
【黒田座長】  よろしいですか。この国際通用性、大学でも同じことなんですね。大学においても国際通用性がないと言われていたわけですね。日本の出す学士という学位は、世界的に通用しないと言われている。それは何かといったら学位に基づくプログラムが出来上がっていないということなんですね。各学科の先生方のカリキュラムはできているけれども、それが出している学位に対してちゃんと正当なコースになっているかということを審査されるとみんな落ちるという。ですから日本の大学の場合は各国の個別の大学と提携して理解を得て単位互換をしているという、そういう状態ですね。だから日本の大学はそのままそっくり外国に通用するということになっていない。その辺のことも大学自身も変えようとしている。それと同じようなことで専修学校においても、組織的な面もありますし、この中のカリキュラムのこともあり、教育内容のこともある。全てについて国際通用性を持たせていこうということですから、これはそれぞれの学校でどこまで対応できるかということになると思うんですね。
  ほかに何かございますか。どうぞ。
【浦部委員】  済みません。先ほどの繰り返しになってしまうんですが、重点ターゲットのところで魅力発信ということで後ろを見ると、高等学校のことに触れてあるので高等学校のことも念頭にあるんだなというふうに思うんですけれども、高校生が8割というところにも関わらず全く高校とのつながりが重点ターゲットの中からは伝わってこない感じがするので、何か高等学校等へというところを入れていただくことが難しいのであれば、後で何かそれをニュアンスとして示せるような文言を是非入れていただきたいなというふうに思います。
  以上です。
【黒田座長】  有難うございました。その辺も考えてみてください。
  あとよろしいですか。
【小杉委員】  済みません。ちょっとよく分からない。先ほどのA・B・Cに関わって座長のおっしゃっていることからすると、対象となる学校A・B・Cの基準によって選定するとかいう、そういう含みのあるA・B・Cなんですか。この支援の対象になる学校を選別するための基準ということなんですか。
【白鳥専修学校教育振興室長】  具体的に支援を行うときに何か要件付けをするかどうかというのは個別の事業によるかもしれませんけれども、ここに書いてあるのはあくまで全体の総論ということの絡みでもありますので、イメージとしてこういった学校群を対象としているというぐらいの意味合いのものであります。他方、これらの特色づけの記述は余り適切でないというような御意見が多く占めていたと思われますので、こういった意見を踏まえて該当記述につきましては今の御意見を踏まえると明記しない方がいいのではないかという理解でおります。
【小杉委員】  分かりました。そういうことも前提に考えられているんだったら出す意味があると思ったんですが、それほどはっきりしていないんだったら、私はやっぱり出さない方がいいという意見はそのままにします。
【黒田座長】  ありがとうございます。ほか、よろしいですか。
  じゃ最後に、全体としての報告、これで修正するところは修正しますけれども、よろしいかどうか。全体ご覧いただいて、どうしても此処とここの整合性がちょっとないよという。小杉委員が言われたようなところですね。そういうところがありましたら、どうぞ。
【小林(浩)委員】  先ほどから何度も出ている具体策9ページのところの、職業教育の国際通要性のところのグローバル化のところで見ますと、8ページのマル6は日本に来る留学生というふうな捉え方ができまして7番は海外で学んできた学生の日本での単位化とか、枠組みとかということなんでしょうか。あるいはさっき出ていたEQFみたいな枠組みの話をここでしているのか。日本人学生がグローバル化するためにいろいろ勉強していったり、留学していったりとかということの支援は7番に入るという理解でいいんでしょうか。7番の捉え方をもう一度確認できればと思います。あとは先ほど言っていた日本の学校が海外に出ていくところの先進事例みたいなものもこっちで見ていくのか。ここら辺の7番をちょっと御説明いただければと。
【黒田座長】  お願いします。
【白鳥専修学校教育振興室長】  これまでの御議論を踏まえたときに、これをそれを踏まえて書かせていただいていますけれども、おっしゃっていただいた外国で学んだことを日本国内でどういうふうに評価できるかという観点と併せて、ここに「専修学校で学んだこと」という記述がありますけれども国内の専修学校で学んだということが外国に行ったときにどういうふうに評価されるかという点は関わると考えられます。またこれは事実上項目は別ですけれどもマル6に書いてあります留学生施策にも関わりうるものといえます。マル6に書かれてあるものは純粋に国内でどのように留学生を受け入れ、また輩出していくかという観点がメインですけれども、国内で留学生を受け入れるときにもどのような教育水準の教育を日本国内の専修学校が取り組んでいるかを「見える化」していくということも大切な観点でありマル7の方でニュアンスとしては込められていると受け止めております。
  また併せて、大井川先生からお話しいただいたような海外の積極展開といった話自体は直接の項目にはないんですけれども、御意見を踏まえて個別の施策の記述中で具体化していきたいと思います。
【小杉委員】  済みません。今の話に関連して確認ですけど、この文章の「海外の」というのは職業教育機関までしかかかっていないんですね。「海外の職業教育機関や国内の専修学校で学んだことが」と、そういう文章ですね。「海外の」はここまでしかかかってないんですね。
【白鳥専修学校教育振興室長】  はい。
【小杉委員】  分かりました。それで理解しました。
【黒田座長】  あとよろしいですか。
  大体これで意見が出たようでありますけれども、あと最終報告案をこれから事務局で今日出た意見を踏まえてまとめていただくということになりますが、まとめられたものは皆さん方にメールで御照会したいというふうに思います。2月は先生方も大変お忙しい時期でもありますので、できれば2月の開催はやめてメールでのやり取りをして3月に最終的に確認していただくということにしたいと思うんですが、そういう段取りでいかがでしょうか。きょう出た意見をまとめるのには2月の次の会議までに全部修正がし切れないだろうというふうに思いますので、メールでやり取りしながら修正させていただくと。あとは3月にしたいというふうに思うんですが、そういう進め方でよろしいかどうか。まず2月にやはりやるべきだということであればそうしますし、いかがでしょうか。よろしいですか。それじゃ、修文に向けてメールでのやりとりをさせていただくということにしたいと思います。メールでやりとりですから皆さん方のまた新しい意見が出てくると思いますので、それも踏まえながら3月には最終案を御提示できるようにしたいというふうに思っております。そういうことで今後とも御協力を頂きたいと思いますが、今後の予定について事務局からお願いします。
【白鳥専修学校教育振興室長】  資料2をごらんいただきたいと思います。ただいまの決定によりまして資料2につきましては第10回、第11回と二つ書いておりますけれども第10回と書いてある2月の会議は開催しないということで、次回は今第11回と書いてあるところが第10回の会議になりまして、3月14日火曜日午後1時半から2時間の会議ということで場所は文部科学省の5F3会議室ということになりますので、よろしくお願いいたします。
  本日の資料につきましては机上に置いていただきましたら郵送をさせていただきます。
  連絡事項は以上でございます。
【黒田座長】  ありがとうございました。
  きょうは大変貴重な意見、盛りだくさんの意見を頂きましたので、これから最終報告に向けて修正させていただくということになると思います。長時間にわたって貴重な意見を頂きましてありがとうございました。本日はこれで閉会にいたします。ありがとうございました。
―― 了 ――

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